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菅官房長官 アイヌ文化施設を視察“北海道観光の起爆剤に”動画

2019-06-30 | アイヌ民族関連
TBS 6/30(日) 1:31配信
 菅官房長官は来年4月にオープンする北海道のアイヌ文化を発信する施設を視察し、「北海道観光の起爆剤となるよう来訪者に楽しんでもらえる取り組みを進めていく」考えを示しました。
 菅官房長官は北海道・白老町のアイヌ文化を発信する施設「民族共生象徴空間」を訪れ、来年4月のオープンに向けた取り組み状況について説明を受けたほか、アイヌ舞踊を実際に体験しました。
 「北海道の観光の起爆剤となって、まさに観光先進地が実現されるよう、北海道のみなさんともしっかり連携をとりながら進めていきたい」(菅義偉 官房長官)
 視察後、菅長官はこのように述べ、年間来場者100万人の目標に向け、外国語による解説を充実させるなどアイヌ文化の発信に取り組む考えを示しました。(29日19:59)
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20190630-00000007-jnn-pol

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米大手カジノグループ 北海道にリゾート計画を発表 動画

2019-06-30 | アイヌ民族関連
テレ朝 6/29(土) 18:05配信
 アメリカの大手カジノグループが北海道の苫小牧市での開業を想定したリゾート計画を発表しました。
 アメリカのカジノ大手「モヒガン・グループ」が28日に明らかにした計画は、2500の客室を持つホテルのほか、6000人収容の会議場やアイヌの文化を紹介する施設もあり、北海道の自然との調和を意識したものになっています。投資額は最大4900億円規模で、開業後は約7000人の直接雇用を目指しています。
 モヒガン・グループ、マリオ・コントメルコスCEO(最高経営責任者):「北海道は世界的にも最も人気があるリゾート地の一つです。すでに観光のためのインフラは整備されていますが、我々はそれをさらに強化します」
 カジノを含む統合型リゾートの誘致を目指す苫小牧市に対し、海外の大手事業者による競争が活発化しています。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20190629-00000041-ann-int

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<北海道>菅官房長官 民族共生象徴空間を視察 動画

2019-06-30 | アイヌ民族関連
HTB北海道テレビ 6/29(土) 17:59配信
 北海道を訪れている菅官房長官は、白老町で建設が進む民族共生象徴空間を視察しました。
 政府は象徴空間について、アイヌ施策推進法の中でアイヌ文化振興の拠点と位置づけています。建設現場を初めて訪れた菅官房長官は鈴木知事らとともに工事の進み具合などについて説明を受けたほか、全国12の大学が保管する身元不明のアイヌ民族の遺骨を集める慰霊施設も視察しました。また、アイヌの伝統的な衣装をまとい、象徴空間で披露される予定の舞踊をアイヌの人々とともに踊って交流しました。象徴空間は来年4月にオープンする予定です。
 菅官房長官「(年間来場者)100万人の目標を達成して北海道が観光先進地となることができるように鈴木新知事をはじめしっかり連携していきたい」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190629-00000004-htbv-hok

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菅官房長官が白老のアイヌ文化拠点施設を視察

2019-06-30 | アイヌ民族関連
HBC 6/29(土) 17:57配信
菅義偉内閣官房長官が29日、胆振の白老町にある民族共生象徴空間の建設現場などを視察しました。
菅官房長官は29日午後、アイヌ文化の発信拠点として来年4月にオープンする白老町の民族共生象徴空間=ウポポイの建設現場などを訪問し、鈴木直道知事らとともに事業の進捗状況について説明を受けました。
【菅官房長官「新知事と連携しながら、道内はもとより海外や海外へのPR活動を政府としてもしっかり対応していきたい」】
菅長官はアイヌ民族の踊りも体験し、地元の人たちと交流を深めました。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190629-00000008-hbcv-hok

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アイヌ文化の発信拠点 菅氏が視察「北海道観光の起爆剤に」

2019-06-30 | アイヌ民族関連
NHK 2019年6月29日 19時20分

菅官房長官は29日、北海道白老町を訪れ、来年4月の開業を目指すアイヌ文化の発信拠点の整備状況を視察しました。そして、解説の多言語化などの取り組みを通じて拠点を訪れる人を増やし、北海道観光の起爆剤にしたいという考えを示しました。
アイヌ施策を担当する菅官房長官は、来年4月の開業を目指して北海道白老町で整備が進められているアイヌ文化の発信拠点=「ウポポイ」を視察し、国土交通省の担当者から、施設の概要や工事の進捗状況などの説明を受けました。
このあと菅官房長官は記者団に、「ウポポイでは、アイヌ語や英語など8つの言語による解説や、繁忙期の営業時間の延長など、国内外から訪れる人に楽しんでもらえる取り組みを進めていきたい」と述べました。
そして「北海道は観光に必要な、文化、気候、自然、食の4つがそろっており、ウポポイが北海道観光の起爆剤となり、観光先進地としての北海道を実現できるようにしたい」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190629/k10011975061000.html

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「北海道観光の起爆剤に」 菅長官がアイヌ施設を視察

2019-06-30 | アイヌ民族関連
産経新聞 2019.6.29 18:35
アイヌ民族文化財団の職員らと記念写真に納まる、民族衣装姿の菅官房長官(前列中央)=29日午後、北海道白老町
 菅義偉官房長官は29日、北海道白老(しらおい)町を訪れ、来年4月にオープン予定のアイヌ文化施設「民族共生象徴空間」の準備状況を視察した。「アイヌ文化の魅力と恵まれた自然を実感できる素晴らしい施設だ。北海道観光の起爆剤になってほしい」と記者団に述べた。年間来場者100万人を目指す考えも重ねて示した。
 来場者を増やす方法については「アイヌ語や英語など計8言語による解説、繁忙期の営業時間の延長などで魅力を高めていく」と説明した。視察後にはアイヌの民族衣装を着用し、アイヌ民族文化財団の職員と一緒に古式舞踊を体験した。
 施設は白老町のポロト湖周辺の約10ヘクタールの敷地に、国立アイヌ民族博物館や体験交流ホールなどを整備する。愛称の「ウポポイ」はアイヌ語で「大勢で歌うこと」を意味する。
https://www.sankei.com/politics/news/190629/plt1906290026-n1.html

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菅官房長官、北海道・白老町のアイヌ慰霊施設を視察「PR取り組む」

2019-06-30 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2019年6月29日 19:06

アイヌ慰霊施設「PR取り組む」菅官房長官が視察 北海道・白老
慰霊のモニュメント前で説明を受ける菅義偉官房長官(手前右から2人目)=北海道白老町で6月29日午後4時ごろ、高橋克哉撮影
 菅義偉官房長官は29日、北海道白老町を訪れ、研究目的で収集されたアイヌの遺骨を集約して納める慰霊施設を視察した。内閣府によると、戦前に大学研究者らによって掘り返された遺骨は、現在も全国12大学に約1600体以上が保管されているという。国と大学、関係団体が協議して年内にも遺骨を同施設に移し、アイヌの人々による尊厳ある慰霊を行えるようにする。
 慰霊施設は、アイヌ文化の復興・発信拠点として国が公園整備を進める「民族共生象徴空間」(通称「ウポポイ」、約10ヘクタール)の一部で、来年4月に開館予定。太平洋を望める高台に墓所や慰霊行事を行う施設を建設したほか、慰霊の象徴としてアイヌに伝わるデザインをあしらったモニュメント(高さ約30メートル)を設置した。
 菅氏は視察後、記者団に「認知度を高めるPRに政府として取り組みたい」と述べた。【高橋克哉】
https://www.excite.co.jp/news/article/Mainichi_20190629k0000m010156000c/

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アイヌ関連施設を視察=菅官房長官

2019-06-30 | アイヌ民族関連
時事通信 06/30

菅義偉官房長官(中央)は29日、北海道白老町を訪れ、アイヌ文化を発信するための国立施設「民族共生象徴空間」の整備地などを視察した。
https://www.jiji.com/jc/p?id=20190629174019-0031888424

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アイヌ遺骨 慰霊施設、菅官房長官視察 来春開館予定

2019-06-30 | アイヌ民族関連
会員限定有料記事 毎日新聞2019年6月30日 東京朝刊
 菅義偉官房長官は29日、北海道白老町を訪れ、研究目的で収集されたアイヌの遺骨を集約して納める慰霊施設を視察した。内閣府によると、戦前に大学研究者らによって掘り返された遺骨は、現在も全国12大学に約1600体以上が保管されているという。国と大学、関係団体が協議して年内にも遺骨を同施設に移し、アイヌの…
この記事は有料記事です。
残り104文字(全文254文字)
https://mainichi.jp/articles/20190630/ddm/041/040/067000c

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ウポポイ視察、官房長官「しっかりPR」

2019-06-30 | アイヌ民族関連
北海道新聞 06/30 05:00
 【白老】菅義偉官房長官は29日、来年4月に胆振管内白老町に開設するアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の建設現場を視察した。視察後、菅氏は政府が掲げる年間来場者100万人の達成に向け「道内はもとより道外や海外へのPR活動に政府としてしっかり取り組みたい」と記者団に語った。
 菅氏はウポポイを構成するアイヌ民族の遺骨を集める慰霊施設で、完成間近の墓所などの説明を受けた。内閣官房アイヌ総合政策室によると、年内にも遺骨を納める方向で調整している。
 また、菅氏は見晴台から道内初の国立博物館となる中核施設「国立アイヌ民族博物館」などウポポイの全景を確認した。
 この後、菅氏はウポポイの開設準備を行うアイヌ民族文化財団の事務所がある旧社台小を訪れ、アイヌ民族の衣装を着て古式舞踊を関係者と一緒に踊った。
 菅氏はこれに先立ち、札幌で参院選に出馬予定の自民党候補の応援のために街頭演説などを行った。(金子俊介)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/320455

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第20部 白老・ウポポイで共に生きる(4) 認め合う社会願い歩む

2019-06-30 | アイヌ民族関連
北海道新聞 06/29 05:00
 6月中旬、胆振管内白老町社台のコミュニティーカフェ「ミナパ チセ」では、お茶を飲みに立ち寄った客同士が談笑していた。「アイヌ語の歌詞で歌を作ろうと思う」「私はカフェを開いてみたい」と夢を語り合う。明るく、開放的な雰囲気の店内を見回して、店主の田村直美さん(48)がほほ笑んだ。「お互いを認め合い、みんながほっとできる場所であり続けたい」
■出自公表し開店
 自身のつらい経験が、カフェ開業のきっかけだ。生まれも育ちも白老町。中学生のころ、アイヌ民族の血を引いていることで、いじめに遭った。「アイヌのくせに」と同級生から冷たい言葉をぶつけられた。家族にも友人にも相談できなかった。
 25歳で結婚。苫小牧市で3人の子どもを授かったが、夫からドメスティックバイオレンス(DV)を受けた。体には常に、こぶし大のあざ。離婚するまで2年かかった。その後、胃がんが見つかった。不運が続いたが、DV被害者の支援団体や入院患者らとの出会いで気付いた。「私以外にも苦しい経験をしている人がいる」。手術と抗がん剤治療を終えた時、一人で困っている人の居場所をつくろうという思いが芽生えた。
 実家を改築し、2年前に「ミナパ チセ」をオープン。アイヌ民族の出自も公表し、「大勢で笑う家」という意味のアイヌ語を店名にした。訪れた客に、田村さんは自身の経験を包み隠さず話す。今では札幌や日高地方から、障害や差別といった苦しさを抱える人が訪ねてくる。
 カフェでは、ろうあ者も参加する手話交流、てんかん患者によるお話会など、さまざまなイベントを開く。4月下旬には、ろうあ者の女性やアイヌ民族の男性ら十数人が集まった。「耳が聞こえなくても幼い子どもと分かり合うことができた」「差別を乗り越え、アイヌ文化を広めたい」。互いを認め合い、受け入れる空気が店内に満ちた。
 カフェから車で約5分の場所には来年4月、アイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」が開設される。差別のない、多様で豊かな社会の実現が、ウポポイの理念の一つだ。田村さんは、そこに期待を託す。店に来る常連客から「直美さーん」と声を掛けられるたびに、つらい記憶は癒やされていく。カウンターの向こうに立つ田村さんは、強い決意を胸に秘め、今日も笑顔を絶やさない。

 田村直美さんが営むコミュニティーカフェ「ミナパ チセ」では、途上国の産品を適正な価格で取引するフェアトレードのコーヒーや紅茶(各450円)、米ぬかを使ったパンケーキ(400円)などを提供している。胆振管内白老町の猟師が捕ったエゾシカ肉を使った特製丼(1500円)なども人気だ。住所は、白老町社台191の10。午前11時~午後5時で不定休。営業日などの確認は同店(電)080・1874・3624へ。
■障害者の受け皿
 紺色の布地に、伝統に縛られない鮮やかな水色やオレンジ色の糸で、アイヌ文様が縫い付けられる。町萩野の福祉事業所「フロンティア」では、知的障害のある利用者4人が「モレウ(渦巻き)」や「アイウシ(とげ)」を刺しゅうし、コースターなどに仕上げる。「製作者の独特の感性が生きる」と事業所を運営する社会福祉法人ホープの統括施設長佐藤春光さん(68)は、目を細める。
 同管内壮瞥町出身の元教員。主に白老町内の小学校で、自閉症児や言語障害のある子どもを指導した。教職を辞し、事業所を立ち上げたのは54歳のとき。就職先で解雇され、白老に帰ってきた教え子たちの受け皿を作りたかった。
 最初は利用者5人が割り箸の袋詰めなどの単純作業をこなした。「自立のために、できる仕事はまだある」と仕事内容を広げた。養鶏、花や野菜の栽培、運営する飲食店での接客…。アイヌ文化を取り入れた商品の製造も、10年以上になる。保存食の材料の「トゥレプ」(オオウバユリ)を使った焼き菓子や「エント」(ナギナタコウジュ)のお茶などが好評だ。原材料も利用者が畑で栽培する。現在、3施設で約60人が働く。
 目標は、利用者がウポポイの仕事に関わること。開設を見越してこの夏、アイヌ民族の伝統食材用の畑を町内に増設する。「ウポポイは障害者にも開かれた場所であってほしい。そのために、今、できることを手掛けたい」。民族の違いだけではない。知らない文化も、いろいろな障害も、多様な価値観も―。共生に垣根はない。

 佐藤春光さんが統括施設長を務める社会福祉法人ホープの商品は、同法人が運営するレストラン「Poroni(ポロニ)」で購入できる。アイヌ文様刺しゅう入りのコースター(400円)、ポケットティッシュケース(700円)、名刺入れ(2千円)など。アイヌ民族の伝統食材オオウバユリを使った焼き菓子「フィナンシェ」は1個140円。同店の住所は白老町東町1の1の5。午前11時~午後5時(金、土曜は午後8時まで)。日曜、第1、3月曜定休。問い合わせは同店(電)0144・82・3018へ。(金子文太郎)
=第20部おわり=
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/320044

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北海道に4900億円投資=米カジノ大手がIR構想

2019-06-30 | アイヌ民族関連
時事通信2019年06月29日09時53分
 【アンカスビル(米コネティカット州)時事】米カジノ大手モヒガン・ゲーミング・エンターテインメント(MGE)は28日、北海道苫小牧市でのカジノを含む統合型リゾート(IR)事業の構想案を発表した。投資額は35億~45億ドル(約3800億~約4900億円)。IR施設で5000~7000人を直接雇用する。
 日本では、3カ所の枠をめぐり数多くの自治体がIRの誘致合戦を繰り広げている。誘致を目指す自治体は事業者を選定し、整備計画をまとめた上で、国に認定を申請する。北海道は誘致の是非について検討中。
 MGEが構想するIRの名称は「インスパイア・エンターテインメント・リゾート北海道」。ホテル3棟、会議場、アリーナなどを森に溶け込むように配置し、乗馬やクロスカントリースキー、農業などの自然体験が楽しめるエリアも設ける。
 同社は北米の先住民族であるモヒガン族が1996年に創業。米国とカナダでIRを展開しており、アジアへの事業拡大を進めている。苫小牧では、新法で「先住民族」と明記されたアイヌとモヒガンの両文化を紹介する博物館を開設したい考え。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019062900270&g=eco

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伊福部昭は、なぜ「ゴジラのテーマ」を生み出せたのか? ハリウッド版最新作を機に考える

2019-06-30 | アイヌ民族関連
リアルサウンド 2019.06.29

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019年)は、幼少の頃から『ゴジラ』シリーズを愛してやまないマイケル・ドハティ監督による“怪獣愛の結晶”とも言える作品だ。
Bear McCreary 『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(オリジナル・サウンドトラック)
 世界を破壊せんと暴れ回る怪獣たち――ゴジラ、ラドン、モスラ、キングギドラの神々しさと禍々しさをより高めているのが、劇中で流れる伊福部昭によるオリジナルスコア「ゴジラのテーマ」をアレンジした「Godzilla Main Title」、「Old Rivals」にあることは間違いない。
 ドハティ監督の10年来の友人であり、ともに『ゴジラ』シリーズを愛する音楽家のベア・マクレアリーは、伊福部音楽を大編成のオーケストラで演奏するだけでなく、そこに25人もの太鼓奏者の掛け声や僧侶の読経などを加えてアレンジしてみせた。ただのテーマソングではなく、劇伴音楽としても絶大な効果を発揮したと言えるだろう。
 そもそも、伊福部音楽は『ゴジラ』(1954年)から連綿と作られてきた数々のゴジラ映画を重厚に彩ってきた。庵野秀明監督『シン・ゴジラ』(2016年)では、「ゴジラ」や「宇宙大戦争」など数々の伊福部音楽がオリジナルのまま使用されて、観客を熱狂させたのは記憶に新しい。ドハティ監督は、ゴジラと伊福部昭の音楽は決して切り離してはならないものだと明言している。
 伊福部昭による怪獣映画のための音楽からは、怪獣の持つ巨大さ、迫力、恐怖、高揚感、怒り、悲しみ、さらに怪獣が生まれた土地の歴史や文化、宗教まで感じることができる。では、伊福部昭はなぜこのような音楽を生み出すことができたのか? 伊福部昭とは何者なのだろうか? そんなテーマに駆け足ながら迫ってみたい。
ルーツと向き合った独自の伊福部音楽
 伊福部昭は1914年、北海道釧路町(現・釧路市)で生まれた。10代の頃から独学で作曲を始め、21歳のときに管弦楽曲「日本狂詩曲」で世界的な評価を受ける。それ以降、数多くの管弦楽曲、バレエ音楽、歌曲、室内・器楽曲を作曲。また、東京音楽学校(現・東京藝術大学)では黛敏郎、芥川也寸志らを教え、後に東京音楽大学で学長を務めた。
 終戦を経て、戦後は映画音楽の分野でも活躍。三船敏郎のデビュー作『銀嶺の果て』(1947)を皮切りに、『ゴジラ』シリーズ、『座頭市』シリーズなど300本以上の音楽を手がけた。まさに日本を代表する作曲家だ。代表作の一つ「シンフォニア・タプカーラ」の一部が緊急地震速報のチャイムの元になったというエピソードもよく知られている(制作したのは甥で東大名誉教授の伊福部達)。
 伊福部音楽は「民族主義的」と表現されることが多い。西洋的な三和音の響きからの脱却、シンプルなモチーフの反復、リズムの重視、民族的な旋法の使用などが特徴として挙げられる。伊福部は作曲を始めた頃から「人種が違うと音楽がここまで違うのだから何を考えるにしても人種をベースにすべきなのではないか」と考えていたという。伊福部が追求したのはナショナリズムとしての民族主義ではなく、土俗的、民俗的な民族主義であることを付け加えておきたい。
 伊福部昭のルーツとして欠かせないのは、アイヌの人々の交流である。幼い頃、父親が北海道十勝地方の音更村の村長だったため、アイヌ集落の行事にもよく出かけ、その中で「ユーカラ」という神様をたたえるお祈りや行事の音楽、遊びの音楽などを聴いていたという。先述の「シンフォニア・タプカーラ」もアイヌの人々への共感が元になって書かれたものだ(「タプカーラ」はアイヌ語で「立って踊る」という意味)。
 『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の中でのゴジラは、かつて神として人々に崇められていたというバックグラウンドを持つ。ドハティ監督は、ゴジラの曲について「そのころ(数千年前)に作られた音楽だと感じさせたかった」と発言しているが、縄文文化を色濃く残すアイヌの人々たちとの交流をルーツに持つ伊福部音楽はうってつけだったと言えるだろう。
 もう一つのルーツは、2000年以上続く伊福部家の歴史だ。もともとは日本書紀にも登場する因幡(鳥取)の豪族であり、その後、大和朝廷に従って神社の神官として仕えてきたが徐々に権力を失い、明治維新の際に北海道に移住した。伊福部家では家系について繰り返し話されていたという。伊福部達は「日本的な感性や普遍的なもの」にこだわっていた叔父の作曲の発想の原点が、こうした伊福部家の永い歴史の教えと関係しているのではないかと記している。
 作曲家の大友良英は、伊福部昭について「のしのしと、まさにゴジラのように、オーケストラを使っていながら、まったく西洋の音楽と似ても似つかないものを作っている」と表現する。伊福部自身は自ら記したエッセイの中でムーアの「芸術が最後に万国的になる為には、最初、地方的でなくてはならぬ」という一文を引用している。伊福部音楽は、自身のルーツに向き合った末に生まれた独特のものだったのだ。
伊福部昭はゴジラそのものだった
 終戦を経て、映画音楽の仕事を伊福部昭のもとに『ゴジラ』の仕事の依頼が届く。『ゴジラ』の本多猪四郎監督によると、伊福部は最初の打ち合わせの後、「えらい事になった、こんな大きな音楽どうやってつくるか?!」と呟いていたという。そこで「大きいものが出てくる場合は大きな音で」と重低音を強調した作曲を行い、圧倒的な迫力を持つ『ゴジラ』のための伊福部音楽が誕生した。
 多くの日本人にとって『ゴジラ』は初めて目の当たりにする本格的な怪獣映画だった。巨大な破壊神ゴジラの姿とそこに被さる伊福部音楽は、人々に強烈な印象を与えた。大友は「ゴジラの音楽だって、それ以前にはなかったわけで。それを伊福部さんが発明した」「そういう意味では、伊福部さんは僕ら子どもに怪獣という概念を音楽でうえつけた親みたいなものだと思います」と語っている。
 『ゴジラ』の仕事に伊福部は大いに張り切って臨んだというが、ゴジラの存在そのものに強いシンパシーを抱いていたようだ。音楽評論家の片山杜秀は、「ゴジラそのものと伊福部そのものが重なるところがある」と語る。人間社会に破壊をもたらすゴジラは「よそ者であり異端」だが、もともとは水爆によって生まれたものであり、人間文明の内側にある。伊福部家は先に記したように、有力な豪族だったが日本からも近代からも弾かれて北海道に渡る。そこで伊福部昭はアイヌと出会い、正統な西洋音楽ではなく独自の音楽を作り上げていく。伊福部昭も「よそ者であり異端」なのだ。さらに言えば、伊福部昭もゴジラと同じく、戦争中の科学実験で被爆している。そこには文明に対する怒りがある。
 ゴジラは被爆して強くなり、原始的で野生的な生命力で現代文明そのものを破壊しようとした。伊福部音楽もポジティブで原始的なエネルギー、熱狂的なエネルギーですべてをなぎ倒す。片山は次のように語る。「伊福部が表現したいものをそのまま投入するとゴジラになるんですよ」。
 ゴジラと伊福部音楽は切り離せない。神性、歴史、文明への怒りなどを求めるならなおさらだ。科学的なアプローチを貫いたギャレス・エドワーズ監督『GODZILLA ゴジラ』(2014年)で伊福部音楽が使われず、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』で伊福部音楽が強烈な印象を残すのはそういう理由だろう。
 『ゴジラ』のために作られた伊福部音楽は、65年経ってもまったく色あせないどころか、今も世界中を熱狂させている。それは人間文明や科学だけでは説明しきれない、人々の心の奥深くにある何かを呼び起こしているからなのかもしれない。
参考:『伊福部昭 ゴジラの守護神・日本作曲界の巨匠』河出書房新社
※記事初出時、一部内容に誤りがございました。訂正の上、お詫びいたします。
■大山くまお
ライター・編集。名言、映画、ドラマ、アニメ、音楽などについて取材・執筆を行う。近著に『バンド臨終図巻 ビートルズからSMAPまで』(共著)。文春オンラインにて名言記事を連載中。Twitter
https://realsound.jp/2019/06/post-382630.html

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米大手カジノグループ 北海道にリゾート計画を発表

2019-06-30 | アイヌ民族関連
テレ朝news 2019年6月29日 18時5分
アメリカの大手カジノグループが北海道の苫小牧市での開業を想定したリゾート計画を発表しました。
 アメリカのカジノ大手「モヒガン・グループ」が28日に明らかにした計画は、2500の客室を持つホテルのほか、6000人収容の会議場やアイヌの文化を紹介する施設もあり、北海道の自然との調和を意識したものになっています。投資額は最大4900億円規模で、開業後は約7000人の直接雇用を目指しています。
 モヒガン・グループ、マリオ・コントメルコスCEO(最高経営責任者):「北海道は世界的にも最も人気があるリゾート地の一つです。すでに観光のためのインフラは整備されていますが、我々はそれをさらに強化します」
 カジノを含む統合型リゾートの誘致を目指す苫小牧市に対し、海外の大手事業者による競争が活発化しています。
https://news.livedoor.com/article/detail/16697854/

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