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北海道遺産 引きつぎたい「宝物」 五稜郭や馬文化、石狩川… 誕生20年で67件

2021-01-31 | アイヌ民族関連
北海道新聞 01/31 05:00
北海道遺産 引きつぎたい「宝物」 五稜郭や馬文化、石狩川… 誕生20年で67件
 次世代に引きつぎたい有形、無形の道内の財産である「北海道遺産」が生まれて、今年で20年になります。五稜郭(函館)や旭橋(旭川)などの建造物、アイヌ民族の口承文芸や馬文化などさまざまで件数は67件に増えました。新型コロナウイルスのえいきょうで気軽に訪問できないのは残念ですが、地域振興に役立て、より多くの人に知ってもらう取り組みが各地で行われています。
 道内の宝物をほこりに思うと同時に、大切にし、魅力も広く伝えていきたい―。そんな思いを胸にいだいた道庁、民間企業の有志らが2001年、北海道遺産構想推進協議会を立ち上げました。道内に広く候補をつのると、約4千件も集まりました。みんながよく知る「石狩川」や札幌、函館の中心部を走る「路面電車」をはじめ、身近な食べ物である「ラーメン」など25件が選ばれました。
 04年には、豊かな森が広がる「北限のブナ林」(後志管内黒松内町)や、食生活にも密接な「サケの文化」など27件が加わり、18年には「小樽の鉄道遺産」や開拓期に建築資材に使われた「札幌軟石」など15件が加わり、計67件となりました。
 貴重な観光資源を守り、若い世代に引きつごうとさまざまな取り組みが行われています。
 例えば、日高管内新ひだか町の「静内二十間道路桜並木」。直線道路約7キロの両側には約2200本の桜が植えられ、毎年5月上旬には見事に開花し、壮観です。しかし、近隣の山々から植樹された桜は、樹齢100年をこえる老木も多く、木のせんていや枝の後片付けなどの管理が欠かせません。地元では桜の意義を伝える出前授業も行われ、地元の高校生らがボランティアで植樹などを手伝っています。
 北海道遺産は郷土の成り立ちなどを学ぶ場にもなっています。札幌市西区の陵北中学校は昨年夏、総合学習で1年生約230人が6、7人ごとに班をつくり、時計台や苗穂地区の工場などの歴史を事前に調べ、現地を訪れました。貴重な文化遺産が身近にあることを初めて知る生徒も多く、「地域を知る良いきっかけになった」「もっと深く知りたい」などの感想が生徒たちから寄せられました。同校は今後も継続して学習していくそうです。
 一方、新型コロナの感染拡大で多くの人を一度に集めるのが難しいことはなやみの種です。
 江戸末期に北方警備のため、原野が切り開かれた「増毛山道」(留萌管内増毛町―石狩市浜益区、約28キロ)は、北海道の名付け親、松浦武四郎も歩いた希少な遺構です。個人だと遭難するおそれから、歩くにはガイド付きトレッキングツアーに参加する必要がありますが、昨年は1回当たりの参加人数を例年の半分の10人にしぼりました。
 ササをかったり、倒木を取り除いたりしないと、山道がすぐに歩きづらくなるため、NPO法人増毛山道の会の会員らは、今年も整備に力を入れる考えです。
 遺産の修繕や広報に使うお金は、大手スーパーや飲料会社の寄付に多くをたよっています。一方、支える個人会員は二十数人で、道内全域で支える体制になっていません。事務局のNPO法人北海道遺産協議会は、知名度をもっと上げ、修学旅行で小中高生に来てもらったり、スタンプラリーを開いたりしたい考えです。コロナが収束し、道内を自由にめぐることができれば、先人の残した地を訪ね、当時に思いをめぐらすことも良いですね。(編集委員 升田一憲)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/506566

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森林農法のコーヒーで守るフィリピンの山の暮らし

2021-01-31 | 先住民族関連
JIJI.COM 2021年1月31日(日)
福田美智子(ライター/比在住)

コーディリエラ地方イフガオ州バナウェの棚田と街=2014年4月27日[澤田公伸撮影]【時事通信社】
 フィリピンは地理的・文化的に多様性に富む国だ。首都マニラが位置する最大の島ルソン島でも、北部の山岳地帯6州にまたがる「コーディリエラ地方」で、さまざまな少数民族がおのおのの伝統文化や言語を大切にしながら暮らしている。世界遺産にも指定されている棚田群などはそれを示す一例だ。
 同地方の中核都市バギオで、日本人女性が代表を務める環境NGO「コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)」が2001年から活動を続けている。設立者で代表の反町眞理子さんは、スタッフである先住民族の若者たちとともに、植林事業や環境教育などの事業を次々に手掛けてきた。近年の主要なプロジェクトは、山岳民族の農家と協働による森林農法(アグロフォレストリー)コーヒーの栽培と販売だ。
先住民族の山と文化が失われていく
 その山深さによって、スペインの宣教師がそれほど多く入らなかった同地方には、多様な言語、習俗、舞踊、民族衣装、手工芸や農耕儀礼の数々が今でも息づいている。反町さんが惹(ひ)かれたのは、その文化だけでなく、それを守り育んできた人々や共同体、自然だった。「山奥の村の暮らしでは、何もかもがそこにあるものを材料にして、人の手によって作られていました。村ではゴミ箱というものが存在しないのです。ちょうど世界中で環境破壊が明るみに出てきた頃だったので、日本を含む先進国の人たちが見習うべき暮らしがある思いました」と反町さんは回想する。
 一方で、同地方は1980年代から2000年代にかけて、開発の波にのまれた。森は切り払われ、山肌は段々畑に変えられ、高原野菜(キャベツ、ニンジン、ジャガイモ、白菜など)が植えられていった。山々の保水力は落ち、水資源が枯渇、地滑りなどの災害も増加した。作物の栽培効率を上げるために多量の農薬が必要となり、農家の健康被害も問題となっていた。
 さらに同地方は、第2次世界大戦前から金や銅を産出する鉱山地帯でもあり、土壌侵食や水質汚染も問題となっている。先祖伝来の土地が損なわれていると思いながらも、生活のために鉱夫として働く人は多い。鉱山開発に対する意見の違いからコミュニティーが分断される悲劇も起きている。
 反町さんは「先住民族が古来受け継いできた自然と調和、共生するという叡智(えいち)が失われつつある。彼ら自身がその価値に気付き、自身の手で自然の再生を行うことが必要」と感じ、先住民族の人たちとともに、環境NGOを立ち上げるに至った。
 設立当初から手掛けてきた事業のひとつは植林だ。先住民族としてこの地域の環境・文化・言語にも精通し、かつ森林官という国家資格を持つスタッフが、苗木の栽培から植林先の村々との協力体制の構築まで中核的な役割を担った。こういった植林事業は日本企業を含む国内外の企業が支援し、CGNの主要事業のに成長した。
 先住民族への若者に対しては、奨学金プログラムのほか、演劇をツールとした環境教育のプログラムも提供している。若者ら自身がコーディリエラの文化や自然、今抱える問題を学びながら、演劇作品をつくり上げていくものだ。
農家の「顔が見える」コーヒー栽培で収入確保と環境保全を両立
 同時に、反町さんたちはさらに踏み込んだ取り組みも進めていた。自給的な暮らしを送ってきた山岳民族も貨幣経済から逃れられない現実がある。どうしたら彼らは、収入を得ながらサステナブル(持続可能)な生活を続けていけるのだろうか。
 その答えも、先住民族の暮らしの中にあった。
 それが、彼らにとって馴染み深い作物であるコーヒーだ。フィリピンでは、スペイン人がコーヒーを持ち込んで以来栽培が続いている。特にこの地域では、人々は裏庭にコーヒーの木を植え、自家焙煎(ばいせん)してやかんで煮出し、来客をもてなす習慣を大切にしてきたのである。
 この独自のコーヒー文化に可能性を感じた反町さんらは05年、農家とともにコーヒーの商品作物化に乗り出した。森を守りながら栽培を続けられるように、他の樹木や根菜などと併せて植栽する森林農法(アグロフォレストリー)を呼ばれる方法を採用した。
 筆者も16年、生産地の村々に足を運んだ。実際に農園に入ってみると、「コーヒー畑」が存在しないことに驚いた。バナナ、キャッサバ、かんきつ類、ウリやサトイモなどが茂っており、よく目を凝らさなければコーヒーの木が見つからないほどだ。しかし、この状態こそがアグロフォレストリーなのだという。生物多様性が維持されれば、病害虫による被害のリスクが軽減され、農薬を使わない栽培が可能というわけだ。「この農法なら、農家はコーヒー栽培で収入を得ながら、同じ土地に自給用の作物を植えることもできます。十分な現金収入と食料が得られれば、生活や子どもの学費のために都市や海外に出稼ぎに行かなくても済むんです」と反町さんは説明してくれた。
 コーヒー農家は村ごとに生産者団体をつくり、品質や生産性の向上に努めている。筆者が訪ねた先では、「共同作業の日を設けて皆で堆肥づくりをしている」「必要に応じ、CGNの専門家や役場の農政課に相談する」「まずは自分たちの村にオーガニックコーヒーを供給し、それから都市部や海外に売る流れにしたい」など、さまざまな実践例やビジョンを語ってもらえた。大組織や先進国が“指導”や“支援”をするという、発展途上国でよく見られるあり方ではなく、その土地をもっともよく知る先住民族の農家自身が主体的に動いている様子を目の当たりにし、これがこのプロジェクトの強さなのだろうと感じた。
コーヒー豆が日本の食卓に届くまで
 さて、手塩にかけて育てられたコーヒーは、日本でどのように売られているのだろう。日本の販売業者である京都のフェアトレード会社「シサム工房」に話を聞いてみた。同社はCGNのコーヒー豆を輸入・焙煎し、店舗やオンラインショップで販売している。一般の消費者のほか、業務用・卸販売も行う。
 生産者や環境に配慮したフェアトレードコーヒーの販売には独特の難しさもあるという。「私たちの目指しているのは、作り手、売り手、買い手、世間(社会)、地球環境の“5方良し”を目指した“みんなが幸せになるコーヒー”ですが、購入につなげるには、あくまで品質が勝負。最初の頃は、専門家から厳しい指摘を受けることもありました。しかし、ここ数年で評価が高まっています。CGNのスタッフさんがコーヒーの香味評価をするための国際資格『Qグレーダー』を取得されましたし、栽培、豆の選別、保管といった各段階で必要な技術や品質についての教育、ノウハウの確立にも頑張ってくださったからです」
 生産量が限られ、物流にも難しい点があるため、入荷は毎回スムーズにいかないというが、手応えは感じられるという。オンラインでの売り上げが伸びたこともあり、簡単にカフェオレやアイスコーヒーなどを作ることができる液状の濃縮コーヒー「カフェベース」などの新商品も開発した。13年の販売開始以来、次第に購入層は広がっている。
コロナ禍でもECで新たな挑戦を
生産地ごとに農家の顔がデザインされているパッケージ(フィリピン国内向け)。すっきりとして酸味は控えめ、さわやかでとても飲みやすい。その分コーヒーらしい香ばしさが感じられる=2020年2月3日、バギオ市[カピタコ・ソーシャルエンタープライズ提供]【時事通 この流れに水を差したのが新型コロナウイルスの感染拡大である。フィリピンでは各地で都市封鎖が行われて人とモノの移動や店舗の営業が厳しく制限され、CGNも深刻な影響を受けた。封鎖が始まった20年3月半ばはコーヒー豆の集荷の真っ最中だったが半年近くも中断。日本から注文を受けていた分も倉庫や農家に留め置かれた。
 しかし反町さんたちも手をこまねいていたわけではない。
 「コロナ禍はフィリピン経済にも私たちにも大打撃でした。一方でインターネット通販(EC)市場が成長したのも事実です。フィリピンでは、国内の1次産品生産者や手工芸の職人を支援する通販サイトが急増しました。主に日本への輸出してきた私たちも、フィリピン国内用の通販サイトを立ち上げ、SNSでの発信を強化しています」
 市場は拡大したが、競争も激しい。「私たちの強みは、15年にわたる農家さんたちとの歩みです。苗木を育てるところから、収穫や収穫後の精製まで、農家さんと一緒に試行錯誤しながら関係を築いてきました。森林農法のコーヒーは、ビジネスツールではなく、暮らしと森を守ろうと現場で悩んだ末にたどり着いたもの。農家さんの顔が見えるコーヒーなのだということが消費者に伝わればと思っています」と反町さんは話す。
 実際、フィリピン国内向けの販売サイトや日本向けのブログには生産地の村や農家の詳しい情報や写真が掲載されている。
 デザインが洗練されたパッケージや関連グッズも目を引く。「コロナ禍では、アーティストや手工芸品の職人も仕事が激減しました。そうした人たちにも、コーヒーをいれる時に使う道具作りなどで協力してもらい、仕事を提供したいと思っています。この危機を皆で乗り切っていく気持ちを持ちたいですね」と、反町さんのアイデアにはフィリピンらしい助け合いの精神がにじむ。
 もちろん、日本への輸出も続けている。「シサム工房」も、フィリピン側の困難な状況を受け、コーヒー販売のキャンペーンを行うなど、農家を応援する態勢だ。コロナ禍で輸出するのに苦労したが、20年11月には7カ月ぶりに5トンの豆を出荷したという。
 コロナ禍でも、CGNは山岳民族の農家とともに、生活向上と自然との共生のポジティブなサイクルを回し続けるために奮闘している。
 福田美智子(ふくだ・みちこ) 海外書き人クラブ会員。ライター業のほか、NGO活動やフィリピンを訪れる日系メディアなどのコーディネート業等に携わる。2013年のフィリピン留学よりコスタリカへの留学を経てマニラ首都圏在住。
(2021年1月30日掲載)
https://www.jiji.com/jc/v4?id=202101cpym0001

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アイヌ文化を若い世代に 宇梶さん原作映画上映会 札幌

2021-01-30 | アイヌ民族関連
北海道新聞 01/30 05:00
短編映画の上映後、意見を交換する宇梶さん(左)と石井さん
短編映画の上映後、意見を交換する宇梶さん(左)と石井さん
 アイヌ民族の古布絵作家、宇梶静江さん(日高管内浦河町出身、埼玉県在住)作の絵本「シマフクロウとサケ」を基にした同名の短編映画の完成記念上映会と宇梶さんらによる意見交換会が29日、札幌市北区の札幌エルプラザで開かれた。
 札幌市内の有志が企画し、約80人が参加した。映画は中国出身の金大偉監督が制作し、全編35分。アイヌ語のナレーションに日本語字幕が付き、絵本の物語を再現した前半と、宇梶さんが創作への思いを語る後半の2部構成になっている。
 上映会の後、アイヌ民族の権利回復運動を長年続けている石井ポンペさん=札幌市=と宇梶さんが意見を交換した。石井さんが「アイヌ民族は明治政府の政策によって言葉や文化を失った歴史がある」と話すと、宇梶さんは「失った文化を取り戻しながら、これからは若い世代に引き継ぎたい」と話した。(田鍋里奈)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/506392

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札幌五輪招致用ポスター アイヌの誇り表現 /愛知

2021-01-30 | アイヌ民族関連
会員限定有料記事 毎日新聞2021年1月30日 地方版
 これは1972年札幌オリンピックの招致用ポスター。象徴として描かれたのは、北海道の先住民族アイヌの男性だ。民族の正装「アットゥシ」を着用し、足元には雪上など不安定な地面を歩くための民具「かんじき」を履いている。左手には弓矢を握り、狩猟をする力強い姿が表現された。背景には、手稲山や恵庭岳をはじめとした札幌市の風景と、会場となった各競技施設の完成予想図が描かれた。北海道を代表するデザイナー・栗谷川健一の作品である。
 ポスターの反響は大きかった。出来栄えの素晴らしさに招致委員会事務局が勢いづき、盛り上がった様子が当時の新聞からうかがえる。ところが、さまざまな新聞の読者欄には、デザインに疑問を感じた人々の声が寄せられた。日本のイメージについて海外の人に誤解を招くとして、もっと日本や北海道を表現できる風景を描く方が好ましいとされたのだ。アイヌの文化を日本とは異なる「他者」として捉え、差別的に扱う人々が存在したこと…
この記事は有料記事です。
残り633文字(全文1041文字)
https://mainichi.jp/articles/20210130/ddl/k23/050/129000c

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ブラジル、感染者は900万人超 世界で3番目、死者22万人

2021-01-30 | 先住民族関連
共同通信 1/29(金) 11:1
 【サンパウロ共同】ブラジル保健省は28日、新型コロナウイルスの感染者が900万人を超えたと発表した。米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、米国、インドに次ぎ世界で3番目に多い。死者も最多の米国に次ぐ約22万人。ブラジルでは変異種が発生したとされる北西部アマゾナス州マナウスで感染が急増し、医療崩壊が起きた。
 新型コロナの脅威を軽視するボルソナロ大統領が昨年更迭したマンデッタ元保健相は主要紙グロボに対し、マナウスからの患者が他の州に搬送されていることから変異種が国内に広がり、大規模な感染爆発につながる可能性があると警告した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce880111bf5b91dd64e580eceee16783e22a35a0

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ブラジルの歴史的な星座 オリオン座の見方が変わるトゥピ族の想像力

2021-01-29 | 先住民族関連
sorae 2021/01/28 11:29

ブラジルの先住民族であるトゥピ族に伝わっている星座「オールドマン(the Old Man)」
夜空は物語で満ちています。歴史の中で培われてきた文化は、星々にその土地の神話や伝説を投影し、夜空に星座を描いてきました。人々は星座を見て、星座にまつわる物語を聞き、その物語は何世代にもわたって語り継がれてきました。
2021年1月12日付けのAstronomy Picture of the Dayでは、あまり知られていない「オールドマン(the Old Man)」と呼ばれている星座が紹介されています。この星座はブラジルの先住民族であるトゥピ族に伝わっている星座です。
冒頭の画像の星座線をはずすと以下のようになりますが、ブラジルが南半球であることに注意して見てください(北半球にある日本から見たオリオン座などが逆さまになっています)。ヒアデス星団を頭にして、オリオン座の三つ星(オリオンのベルト)を片方の足の一部に見立てています。
トゥピ族の伝承によると、もう片方の足は彼の不機嫌な妻によって切り落とされたため、現在ベテルギウスとして知られているオレンジ色の星で終わってしまっています。また、左端のプレアデス星団は、頭の羽飾りと解釈できます。この画像では、足の不自由な老人が、手前でポーズを取る人物に反映されています。
ギリシャ神話では狩人に例えられているオリオン座が、トゥピ族の伝承では老人の不自由な足として描かれています。このように、夜空の民間伝承は、文化遺産や人間の知性と想像力の普遍性を記録するなど、多くの理由から重要と言えるでしょう。
関連:星座はどのように生まれたのか?起源と歴史を紹介する書籍『星座の起源』
Image Credit: Rodrigo Guerra
Source: APOD
文/吉田哲郎
https://news.goo.ne.jp/article/sorae/world/sorae-sorae-72716.html

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ブラジル、感染者900万人超 先住民の幼児9人、コロナで死亡か

2021-01-29 | 先住民族関連
時事通信 2021年01月29日07時26分
 【サンパウロ時事】ブラジル保健省は28日、新型コロナウイルスの累計感染者が前日から6万1811人増え、905万8687人になったと発表した。感染者が900万人を超えたのは米国、インドに続き3カ国目。米国に次いで世界で2番目に多い死者は、1386人増えて22万1547人となった。
 ブラジルは「第2波」のさなかにあり、1日6万人以上のペースで感染者が増加。変異種の拡大も指摘されている。
 ニュースサイトG1によると今月に入り、北部ロライマ州に広がる先住民ヤノマミ族保護地区の二つの集落で1~5歳の幼児計9人が、発熱や呼吸困難といった新型コロナ感染症に似た症状で死亡。保健省は感染の有無を調べている。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021012900257&g=int

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『マイティ・ソー/ラブ&サンダー』、クリヘムが撮影初日に儀式を行なったことを報告

2021-01-29 | 先住民族関連
フロントロウ 2021-01-28

『マイティ・ソー』で主人公のソーを演じている俳優のクリス・ヘムズワースが、地元オーストラリアで4作目となる次回作の撮影がスタートしたことを報告した。(フロントロウ編集部)
クリス・ヘムズワースが『マイティ・ソー』4作目の撮影開始を報告
 『マイティ・ソー』シリーズで主人公のマイティ・ソーを演じてきた俳優のクリス・ヘムズワースが、地元オーストラリアからインスタグラムを更新。先日、家族と撮影前の最後の休暇を楽しむ写真とともに、MCUの新作映画『マイティ・ソー/ラブ&サンダー(原題)』の撮影が開始されることを明かしていたクリスだけれど、無事、撮影初日を迎えることができたようで、監督のタイカ・ワイティティらと共に初日の“儀式”に臨んだことを報告した。
 クリスと、ニュージーランド出身のワイティティらはこの日、地元の住民たちから歓迎の儀式を受けたとのことで、『私たちの国へようこそ(Welcome to Country)』と銘打たれた歓迎会では、先住民族のダンサーによる踊りや、マオリ族に伝わる祈りの儀式“カラキア”などが行なわれたという。
 撮影初日を迎えた1月26日は、オーストラリアの建国記念日。オーストラリアでは、6万年以上前から先住民族であるアボリジニが暮らしていたのだけれど、1788年1月26日にアーサー・フィリップ率いるイギリスの船団がオーストラリアにやってきて、イギリスの植民地とした。そのため、オーストラリアが建国された記念すべき日である一方で、オーストラリアの建国記念日の公式サイトは、「多くのアボリジニや(先住民族たちが暮らす)トレス海峡諸島の人々にとっては困難を象徴する日であり、彼らにとっては悲しみや追悼の日」と説明している。
 「オーストラリアの先住民族の方々も同じくらいこの国を誇りに思っているかもしれませんが、多くの人々は1月26日という日を、追放や病気の流行、戦闘、文化破壊、搾取、虐待、家族の分断、極端な社会統制への服従が始まった日として認識しています」と、クリスはインスタグラムに投稿したこの写真に寄せたコメントで先住民族たちへ思いを馳せている。
 「回復の過程をスタートさせ、結束や思いやりの気持ちを持って先住民の方々と団結して、サポートしていきましょう。すべてのオーストラリア人が、この美しい国を一緒になって祝福できる日を探しましょう」とクリスは続けて綴り、建国記念日の日程を全員が幸せを感じられるような日に改める求めるキャンペーン「#changethedate」のハッシュタグを添えた。
 豪The Sydney Morning Herald紙が行なった世論調査によれば、建国記念日の日程を改める動きについては、世代間で温度差があるといい、18歳から24歳までの人々では47%が日程の変更に賛成している一方で、55歳以上の人々で賛成しているのは19%だという。また、全体では28%が賛成、48%が反対で、残りの人々は“どちらとも言えない”と回答している。
公開は2022年5月の予定
 地元オーストラリアで撮影を開始するにあたり、先住民族たちへの敬意を示したクリス。2022年5月の全米公開が予定されている『マイティ・ソー/ラブ&サンダー(原題)』では、ジェーン・フォスター役のナタリー・ポートマンが『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』以来の復帰を果たすほか、ヴァルキリー役のテッサ・トンプソンが続投することが決定している。
 加えて、映画『ダークナイト』でバットマンを演じたクリスチャン・ベールがヴィラン役で参加。また、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズからは、スター・ロード役のクリス・プラットも出演することが伝えられているほか、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でネビュラを演じているカレン・ギランもオーストラリアで役作りをしていることがファンとのQ&Aセッションで明らかに。
 さらには、映画『マイティ・ソーバトルロイヤル』に“ロキ”役でカメオ出演したマット・デイモンがオーストラリアに入国したという情報も伝えられている。(フロントロウ編集部)
https://front-row.jp/_ct/17428181

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<滝川 そらぷちキャンプの夢>中 募金や人手 市民が支援

2021-01-28 | アイヌ民族関連
北海道新聞 01/27 10:38
 滝川市内の北門信金本店の窓口に募金箱がある。箱には、お日さまがほほ笑むイラスト。重い病気の子供を受け入れる医療ケア付き自然体験施設「そらぷちキッズキャンプ」のキャラクター「そらっぷ」だ。北門信金は2007年から20を超す市内外の全店で募金をし、毎年10万円ほどを贈る。
■善意の2億円
 年間約1億8千万円かかる施設の運営を、人々の善意が支えている。昨年度は、日本チェーンドラッグストア協会やサツドラホールディングス(札幌)など100を超す企業・団体から総額2億円近くが集まった。
 そらぷちの構想が始動した01年から関わる、運営財団の佐々木健一郎事務局長(45)は「初めは支援企業がほとんどなく、提唱した細谷亮太医師(そらぷち代表理事)の人脈が頼りだった」と振り返る。佐々木さんは、月の半分は札幌や首都圏などの企業を回り、子供たちの写真を示して施設の意義を伝え、支援を求めてきた。
 軌道に乗ったのは、寄付控除がある公益財団法人になった10年ごろから。16年には同様の施設の国際ネットワーク「シリアス・ファン」(本部・米国)の東アジア唯一の正会員となり、「国際基準を満たす施設として応援してもらえるようになった」と言う。
■「マチの誇り」
 「そらぷち」は滝川の地名の由来「滝下る所」を意味するアイヌ語が元。約20年かけて支援の輪が広がると同時に、名前の通り、地域の象徴としてマチの人たちの心に刻まれてきた。
 「そらぷちは滝川の誇り」と北門信金の船橋儀(ただし)常務理事(61)は力を込める。金利の一部を寄付する定期預金もあり、その寄付額は累計1500万円。「病気の子供たちに役立てるなら地元企業として光栄です」
 支えるのは企業だけでない。農業者グループ「そらぷちファーマーズ」は農産品詰め合わせを販売し、売り上げの一部を寄付。「少額だが、つながれることに意義がある」と山木傑(まさる)さん(50)は言う。労働力を提供する団体も20ほどあり、滝川消費者協会は毎年、ぬいぐるみ50個を贈呈。滝川青年会議所は木道補修などを買って出ている。
 施設では、ボランティア登録して専門研修を積んだ約50人が仕事を担う。管理栄養士の市職員浜田望さん(45)は、新鮮な野菜のカレーなど、病状に合わせて子供が喜ぶ食事を作る。「病院食が多い子供たちに滝川のおいしい物を食べてほしい。喜ぶ顔を見るとこっちもうれしくなる」と笑う。
 佐々木さんの夢は、支援の輪を地域でさらに広げることだ。清掃を障害者就労支援施設に委託する計画も進める。さらに多くの人に「『そらぷちがあって良かった』と思ってほしい」。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/505209

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<ウポポイ オルシペ>8 承文芸実演「ネウサラアン ロ」 資料から復元の演目も

2021-01-28 | アイヌ民族関連
北海道新聞 01/27 05:00
 ウポポイ(民族共生象徴空間)の国立民族共生公園内にある「シノッ チセ」では、毎日午前と午後に1回ずつ口承文芸を紹介するプログラム「口承文芸実演ネウサラアン ロ」を行っています。
 アイヌ民族は言葉で語ることによってさまざまな文化を伝えてきました。その中に口承文芸があります。物語も口承文芸の一つで、主に語り方によって「神謡」「英雄叙事詩」「散文説話」のジャンルに分けられます。これらの物語は地域によってアイヌ語の名称もさまざまです。ほかにも口承文芸には「叙情歌」と呼ばれる歌などもあります。
 「ネウサラアン ロ」では、いろりを囲みながらウポポイで働く私たちがこれらの口承文芸を実演します。地域や語り手によって特徴はさまざまで、毎回内容の異なる口承文芸を聞くことができます。
 私たちが実演している口承文芸は、直接伝承者から伝えられたものばかりではなく、音声資料などを基に復元したものもあります。生活の中で文化を受け継ぐことが厳しい現在で、次の世代につなぐために必要なこと、私たちにできることを日々模索しています。このプログラムを通して、来場者はもちろん、私たちも口承文芸に触れる機会を増やすことを目的の一つとしています。
 口承文芸の実演中は照明を落とし、いろりやいろりのそばにあるランプの明かりのみの演出となります。いろりを囲みながら口承文芸を聞いている間、チセ(家)で暮らしていたかつての雰囲気を少しでも感じていただけたら幸いです。
(文・写真 荒田ニヌム、山丸ケニ=民族共生象徴空間運営本部アイヌ語担当)
◇ネウサラアン ロのラは小さい字
◇荒田ニヌムさんのムは小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/505187

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アイヌの真の歴史を伝えているか 国立施設「ウポポイ」やまぬ批判

2021-01-28 | アイヌ民族関連
産経新聞 2021.1.28
 昨年7月、日本で初めてアイヌをテーマにした国立施設「民族共生象徴空間(愛称・ウポポイ)」が北海道白老町に開業した。アイヌ文化の一大発信拠点としての役割に期待が高まるが、ウポポイをめぐっては今もその意義や歴史認識について批判が飛び交う。なぜなのか。
 アイヌ語で「大勢で歌うこと」を意味するウポポイは、失われつつあるアイヌ文化の復興と発展を目的に、国が約200億円の巨費を投じて建設した。アイヌを初めて先住民族と明記した令和元年5月のアイヌ新法にひもづくナショナルセンターであり、わが国のアイヌ政策の「扇の要」とも位置付けられている。
 ポロト湖のほとり約10ヘクタールの敷地には、生活用具や工芸品などを展示する国立アイヌ民族博物館のほか、国立民族共生公園と各地の大学などで保管された遺骨を納める慰霊施設の3つが整備され、古式舞踊の上演や伝統芸能、食文化なども体験できる。
以下,有料
https://special.sankei.com/a/society/article/20210128/0001.html

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アイヌ文化のまちPR ふるさと納税返礼品に手工芸品 白老町

2021-01-28 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 2021/1/27配信
 白老町は、ふるさと納税の返礼品にアイヌ手工芸品を初めて加え、アイヌ文化のまちをアピールしている。  新たな返礼品は、白老観光協会が観光インフォメーションセンターで販売している商品。アイヌ民族の木綿衣ルウンペのミニチュアを縦32・5セ…
この続き:339文字
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https://www.tomamin.co.jp/article/news/area2/39440/

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(時代の栞)「地名アイヌ語小辞典」 1956年刊・知里真志保 北海道、息づく豊かな

2021-01-28 | アイヌ民族関連
朝日新聞 2021年1月27日 16時30分 
■民族の証し、飽くなき探究心で
 北海道に転勤になったころ、先輩から1冊の本を薦められた。1956(昭和31)年に初版が刊行され、その後も版を重ねてきた『地名アイヌ語小辞典』(北海道出版企画センター)である。「取材に欠かせない。原稿を書くうえでもハンドブックになる」。そう言っていた。
 179の…
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残り:2702文字/全文:2852文字
https://www.asahi.com/articles/DA3S14779444.html

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「オーストラリア・デー」は先住民「侵略の日」 数千人がデモ

2021-01-28 | 先住民族関連
ロイター 1/27(水) 11:30配信

1788年1月26日に、英国から最初の植民船団が到着した日を記念する「オーストラリア・デー」。先住民アボリジニに対する「侵略の日」との批判が年々強まっており、シドニーで行われた抗議デモには数千人が集結した。
「オーストラリア・デー」を「侵略の日」と批判するラップ――。
何千人もの人々が1月26日、この祝日に抗議するため集結した。
取り扱いには神経を使う祝日だ。1788年に、英国から最初の植民船団が到着した記念日だが、多くの先住民にとっては虐待が始まった日でもある。
アボリジニのリーダー、シャーリーさんにとっては悲しみをもたらす日だ。
「この国は昔も、そしてこれからも、アボリジニの土地だ。
白人至上主義にとってこの国は、これからも流刑地だ」
年々、記念日の日付の変更を求める抗議の声が高まっている。
この日は「あなたが歩いているのは盗まれた土地」「過去も未来も、アボリジニの土地」という言葉を掲げる人も。
デモに参加したタラ・ドライデムさんにとっては、先住民族との連帯を示す日だった。
「1月26日はこの国の歴史に根ざしている。歴史の汚点であり、祝うべき日ではない」
シドニーでは新型コロナ対策で500人以上の集会は制限されており、当局は抗議者に対し、逮捕される危険性があると警告した。ただ最後の最後に、数千人が互いに距離を取って集まるのは許可された。
少数の抗議者が逮捕された以外、デモはほぼ平和的に行われた。
主催者のグウェンダ・スタンレー氏
「素晴らしい集会になった。とても敬意を抱いている」
一方モリソン首相はこの祝日に関して式典で、第一艦隊到着後、この国がたどった道のりを示すものだとし「良くも悪くも、現代国家への旅が始まった瞬間だった」と述べた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a767efd2599af45f9d508142c441679e53d5d100

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米政権、連邦所有地の石油・ガス鉱区の新規リース停止へ=関係筋

2021-01-28 | 先住民族関連
ロイター 2021年1月27日1:22
[26日 ロイター] - 関係筋によると、米国のバイデン政権は27日、連邦所有地・水域について、石油・ガス鉱区の新たなリースを一時的に停止すると発表する見通し。
また今後10年間にわたって連邦所有地の3分の1近くを保全対象にすることも命じる。
バイデン大統領が、気候変動対策に関する一連の大統領令で明らかにする。
バイデン氏は、連邦所有地で新規の石油・ガス掘削を禁止することを選挙公約に掲げていた。内務省は先週、政策の見直しを進めるため、掘削の承認手続きを暫定的に60日間停止することを明らかにしている。
https://jp.reuters.com/article/usa-drilling-biden-idJPKBN29W0C5

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