北海道新聞 05/26 16:00、05/28 13:21 更新
アイヌ民族の伝統家屋チセをイメージした「海空のハル」の特別個室で、装飾について説明する野本館長
【白老】胆振管内白老町のアイヌ民族博物館が、アイヌ文化発信の新たな形として、居酒屋の内装の監修など、民間企業との連携に取り組んでいる。国が同町で2020年開設を目指すアイヌ文化復興の拠点「民族共生象徴空間」の整備を進める中、「アイヌ文化に接点のなかった人たちに肩肘張らず触れてほしい」と試みている。
白老・民族博物館が監修
18日、札幌市中央区にオープンした居酒屋「海空(うみぞら)のハル」。アイヌ民族の伝統家屋チセをイメージした特別個室を備え、オハウ(汁物)などを取り入れた「アイヌ伝統食セット」が味わえる。監修した同博物館の野本正博館長(54)は「いろりを囲んで語らい、自然の恵みに感謝して食べるアイヌのかつての生活文化を知ってほしい」と話す。
今回の取り組みは博物館が14年に始めた「ルイカプロジェクト」の一環だ。ルイカはアイヌ語で「橋」の意味。さまざまな人や地域とアイヌ文化をつなごうと、15年に企業連携第1号として田中酒造(小樽)と民族伝統の酒「カムイトノト(神の酒)」を商品化した。
このほか、海外の店舗でアイヌ文化を発信している「らーめん山頭火」の運営会社アブ・アウト(札幌)に所蔵品の着物2点を貸与。同社は今年1月にオープンしたカナダ・バンクーバー2号店に展示している。今月からアイヌ刺しゅう文様をデザインした紙袋に切り替えた丸井今井札幌本店にも協力。野本館長が本店を訪れて、社員ら約150人にアイヌ文様が持つ魔よけとしての意味などを解説した。
全文閲覧は電子版会員限定です。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/life-topic/life-topic/1-0404503.html
アイヌ民族の伝統家屋チセをイメージした「海空のハル」の特別個室で、装飾について説明する野本館長
【白老】胆振管内白老町のアイヌ民族博物館が、アイヌ文化発信の新たな形として、居酒屋の内装の監修など、民間企業との連携に取り組んでいる。国が同町で2020年開設を目指すアイヌ文化復興の拠点「民族共生象徴空間」の整備を進める中、「アイヌ文化に接点のなかった人たちに肩肘張らず触れてほしい」と試みている。
白老・民族博物館が監修
18日、札幌市中央区にオープンした居酒屋「海空(うみぞら)のハル」。アイヌ民族の伝統家屋チセをイメージした特別個室を備え、オハウ(汁物)などを取り入れた「アイヌ伝統食セット」が味わえる。監修した同博物館の野本正博館長(54)は「いろりを囲んで語らい、自然の恵みに感謝して食べるアイヌのかつての生活文化を知ってほしい」と話す。
今回の取り組みは博物館が14年に始めた「ルイカプロジェクト」の一環だ。ルイカはアイヌ語で「橋」の意味。さまざまな人や地域とアイヌ文化をつなごうと、15年に企業連携第1号として田中酒造(小樽)と民族伝統の酒「カムイトノト(神の酒)」を商品化した。
このほか、海外の店舗でアイヌ文化を発信している「らーめん山頭火」の運営会社アブ・アウト(札幌)に所蔵品の着物2点を貸与。同社は今年1月にオープンしたカナダ・バンクーバー2号店に展示している。今月からアイヌ刺しゅう文様をデザインした紙袋に切り替えた丸井今井札幌本店にも協力。野本館長が本店を訪れて、社員ら約150人にアイヌ文様が持つ魔よけとしての意味などを解説した。
全文閲覧は電子版会員限定です。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/life-topic/life-topic/1-0404503.html