朝日新聞 2019年6月10日09時05分
札医大と浦幌アイヌ協会和解
アイヌ民族の団体「浦幌アイヌ協会」(浦幌町)が札幌医科大学に保管されたままになっているアイヌ民族の遺骨の返還を求めていた訴訟は7日、札幌地裁で和解が成立した。浦幌町内で見つかった遺骨1体が8月、協会に返還される。
訴状によると、遺骨は1979年に出土され、町が札医大に送り、保管されていた。協会が2017年、遺骨の返還を求めたところ札医大は「アイヌ遺骨かどうかの判断はできない」として拒否していた。
原告代理人の市川守弘弁護士によると、裁判では出土場所などからアイヌ遺骨に間違いないという趣旨の、歴史学者の意見書を提出。これらを受け、地裁が町内で発見されたアイヌ遺骨だと認めた。協会の差間正樹会長は「先祖の遺骨を地元に迎えることができるということで大変喜んでいる」と話した。8月18日に、遺骨を再び埋葬するという。 (伊沢健司)
https://digital.asahi.com/articles/CMTW1906100100001.html?_requesturl=articles%2FCMTW1906100100001.html&rm=165
札医大と浦幌アイヌ協会和解
アイヌ民族の団体「浦幌アイヌ協会」(浦幌町)が札幌医科大学に保管されたままになっているアイヌ民族の遺骨の返還を求めていた訴訟は7日、札幌地裁で和解が成立した。浦幌町内で見つかった遺骨1体が8月、協会に返還される。
訴状によると、遺骨は1979年に出土され、町が札医大に送り、保管されていた。協会が2017年、遺骨の返還を求めたところ札医大は「アイヌ遺骨かどうかの判断はできない」として拒否していた。
原告代理人の市川守弘弁護士によると、裁判では出土場所などからアイヌ遺骨に間違いないという趣旨の、歴史学者の意見書を提出。これらを受け、地裁が町内で発見されたアイヌ遺骨だと認めた。協会の差間正樹会長は「先祖の遺骨を地元に迎えることができるということで大変喜んでいる」と話した。8月18日に、遺骨を再び埋葬するという。 (伊沢健司)
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