先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

アイヌ遺骨再埋葬 神々へ祈り唱え(動画)

2016-07-31 | アイヌ民族関連
毎日新聞2016年7月30日 20時15分(最終更新 7月30日 21時47分)
 85年ぶりに故郷の大地に横たえられた12のひつぎ。一つ一つにアイヌの衣装や料理が供えられ、土で覆われていく。唯一身元が分かる遺骨の主の親類で遺骨返還訴訟原告の小川隆吉さん(80)は「言葉にできない。やっと、やっと……」と声を詰まらせた。
 北海道浦河町杵臼で行われた再埋葬。多くのアイヌをはじめ、遺骨返還に尽力した関係者や研究者らが集まった。
 3日間にわたる儀式は、アイヌプリ(アイヌの民俗風習)で行われた。ただ再埋葬はアイヌの歴史上初めてのこと。アイヌプリの葬儀は、2002年に亡くなったアイヌ文化伝承者、葛野辰次郎エカシ(古老)が最後だ。今回は辰次郎エカシの次男次雄さん(62)が祭主を務め、アイヌ文化復興と継承に挑んだ。
 次雄さんは「『再埋葬』を意味するアイヌ語はなく、カムイノミ(神々への祈り)で唱える祈り言葉に苦慮した」と話す。
 浦河町立郷土博物館をはじめ道内各地から資料を取り寄せた。墓標の製作では、記録映像のフィルムを拡大して地域ごとに異なる形やひもの結び方を研究、旭川の森林で選んだエンジュを材料に使った。次雄さんの次男大喜さん(18)も儀式に参加し「アイヌ民族の権利を北海道大や日本に示し、引き継いでいくことが自分たちの義務だと思う」と表情を引き締めた。
 終了後、次雄さんは「天界の神さんが受け取ってくれたかな」とつぶやいた。カムイが地上に降りる際に姿を変えるという雨が、ぱらぱらと降り注いでいた。【三股智子】
http://mainichi.jp/articles/20160731/k00/00m/040/058000c

大学以外の10施設にアイヌ民族遺骨 文科省調査で新たに判明

2016-07-31 | アイヌ民族関連
北海道新聞 07/30 16:00、07/30 20:44 更新
 研究目的などで持ち出されたアイヌ民族の遺骨が、伊達市噴火湾文化研究所や東京国立博物館など道内外の10施設にも保管されていたことが30日、文部科学省の全国調査で分かった。北海道新聞の調べで今月上旬に判明した分と合わせて、大学以外には13施設に74体の遺骨が保管されていたことになる。このうち12施設が道内に所在。今後、大学保管の遺骨同様、慰霊や保管、返還などの扱いが議論となりそうだ。
 新たに判明したのはほかに網走市立郷土博物館、苫小牧市美術博物館、釧路市 埋蔵文化財 調査センター、ところ埋蔵文化財センター(北見市)、いしかり砂丘の風資料館(石狩市)、胆振管内豊浦町中央公民館、渡島管内森町遺跡発掘調査事務所、上之国館調査整備センター(檜山管内上ノ国町)。文科省が昨年度から全国の博物館など約5千施設を対象に調査をしていた。
 北海道新聞が道内の主要な博物館など35施設に聞き取ったところ、 北海道博物館 、市立函館博物館、室蘭市民俗資料館の3施設で16体の遺骨を保管していたことが分かっていた。
 アイヌ民族の遺骨を巡っては、政府の調査で北大など全国12の大学で1636体の存在が確認されている。遺骨収集の方法、保管や慰霊のあり方が問題視されており、博物館などの遺骨についても、こうした点が問われる可能性がある。
 政府は大学に保管されている遺骨について、身元が分かるものは希望する遺族らに返還する方針。分からないものは胆振管内白老町に整備される「民族共生象徴空間」に集めて慰霊するか、埋葬されていた地域のアイヌ民族団体などへの返還を検討している。
 北海道アイヌ協会の幹部は「入手ルートなどについて徹底的に調べ、適切な返還の道を探るべきだ」と指摘している。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0298883.html

小学1、2年生がアイヌ文化体験 踊りや遊び楽しむ-白老町教委が「ふるさと地域塾」

2016-07-30 | アイヌ民族関連
苫小牧民放 (2016年 7/29)

ステージの上で輪踊りを楽しむ子どもたち
 白老町教育委員会が主催するふるさと地域塾が27日、白老町のアイヌ民族博物館で行われ、町内の4小学校から1、2年生58人がアイヌ文化に親しんだ。同館職員や担い手育成事業の研修生など7人が案内役を務め、子どもたちも実際にステージに上がって踊りや遊びを体験。満面の笑顔で夏休みのひとときを過ごした。
 ふるさと地域塾は町内ボランティアの協力の下、地域住民と一緒に子どもたちの学びや生きる力を育もうと2012年から毎年、夏と冬の休み期間中に開催。今年は地元の子どもたちにアイヌ文化を知ってもらおうと、博物館側の全面協力の下、10人のボランティアも加わって行われた。
 会場の伝統家屋チセでは、民族衣装を着た職員や研修生が笑顔で出迎え。阿寒地域のアイヌ民族に伝わるネズミの踊りでは、研修生の歌声が響く中、帯の輪に手を入れて編み籠からお菓子を取る遊びに参加。子どもたちから大きな歓声が上がるなど、盛り上がりを見せた。
 また、アイヌの輪踊りでは実際にステージに上がり、職員や研修生らと一緒に見よう見まねで踊りを体験。希望者全員で大きな輪をつくり、笑顔で楽しんだ。体験終了後には参加児童全員でアイヌ語の「ありがとう」を意味する「イヤイライケレ」でお礼を述べた。
 参加した緒方晃君(8)は「ネズミのゲームでお菓子を取れてうれしかった。うちにも編み籠があればやってみたい」と笑顔で話していた。
http://www.tomamin.co.jp/20160741083

アイヌ新法 生活向上、軸は6項目 政府の作業部会検討開始

2016-07-30 | アイヌ民族関連
北海道新聞 07/29 05:00、07/29 08:23 更新

 政府は28日、アイヌ民族の生活・教育支援を目的とした新法の制定を検討する初めての作業部会を東京都内で開いた。新法の中心となる生活向上に向けた施策として、幼児教育の充実や雇用の安定など6項目を検討課題として列挙。今後、アイヌ民族の生活実態調査も実施し、6項目を軸に議論を進めて、新法が必要かどうかを2020年までに見極める。
 6項目はこのほか、農林漁業の振興、産業の振興、生活の安定・向上、生活環境等の改善。幼児教育の充実は、これまでの行政支援が高校・大学生が中心だったものを拡大する。生活に困窮し十分な幼児教育を受けさせられないというアイヌ民族側の要望に応え、子育て環境を整えて親の就労を安定させる狙いもある。産業振興ではアイヌ文化を生かした観光振興を図り雇用拡大につなげることも想定する。
 アイヌ民族の生活実態調査は既に道が実施しているが、正確なニーズを把握するため、差別を受けることを懸念してこれまでアイヌ民族と名乗れなかった人も対象にする方針。ただ、対象者をどう探し出すかなどの課題は残る。
 専門家ら11人による作業部会はこれまでもアイヌ民族の支援策のあり方について議論してきた。1府8省の事務次官による関係省庁連絡会議が新法を検討する方針を22日に決定したことを受け、新法制定を視野に本格的な議論を開始した。
 作業部会のメンバーで北海道アイヌ協会の加藤忠理事長は「立法措置はアイヌ民族の長年の願い。アイヌ民族に寄り添った政策を再構築するという考え方で進めてほしい」と話した。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/politics/politics/1-0298294.html

民博 常設展示、刷新完了 最新の研究反映

2016-07-29 | アイヌ民族関連
毎日新聞2016年7月28日 大阪夕刊
 国立民族学博物館(大阪府吹田市、民博)が2009年から順次進めてきた常設展示のリニューアル作業が先月、<中央・北アジア及びアイヌの文化展示>のオープンをもって終了した。
 リニューアル作業は、地域の独自性が分かると同時に、地域と世界、そして日本とのつながりを分かりやすく示す▽歴史的な展開を踏まえたうえで現代の暮らしも紹介する▽「紹介される側」の人々と共同作業をはかる▽最新の研究成果を反映させる−−点を念頭に行われてきた。
 例えばアイヌの文化展示。冒頭に木彫作品3点を並べて<歴史と現代>を象徴する。そのうちの貝澤徹さん「アイデンティティ3」(15年)は、ジッパーを開け閉めするイメージが取り入れられている。自身の胸の内を見せたり隠したりする現代アイヌ民族の心を表現した現代アートで、アイヌの伝統的な木彫のイメージを覆す。
 また、以前から展示していた復元家屋や祭壇の前にマネキンを置き儀式の様子を再現するなどの工夫も重ねられた。
 同エリアは本来、3月中旬にオープンの予定だったが、3月3日に展示室内で発生した火事により遅れていた。同館は外部有識者による第三者検証委員会と館員による内部調査委員会を設置。管理体制の強化など、再発防止に向けた今後の改善点をまとめた。【岸桂子】
http://mainichi.jp/articles/20160728/ddf/012/040/010000c

アイヌ民族調査で倫理審査委設置へ 協会と2団体

2016-07-28 | アイヌ民族関連
北海道新聞 07/28 07:00
 北海道アイヌ協会と日本人類学会、日本考古学協会は27日、北大によるアイヌ民族の遺骨や服飾品の収集が問題になったことを受け、今後の調査研究のあり方を中間報告にまとめ発表した。従来の研究を「アイヌの人々に十分説明しなかった」と反省し、今後はアイヌ民族の関係者を交えた組織を設置して調査研究が倫理的に適切かを審査する方針だ。
 三者は2015年11月から調査研究のあり方を議論。従来の研究について「研究目的の遺骨などの収集で、十分な説明と同意の取得に欠けた」などと見解をまとめた。その上で《1》アイヌ民族が遺骨などに有する権利を尊重する《2》研究者はあらゆる過程でアイヌ民族の意見に耳を傾ける《3》事前同意を前提に透明性の高い枠組みを確保する―などの原則を確認した。
 さらにアイヌ民族の関係者と研究者で構成し、遺体や副葬品の研究利用が倫理的に適切かどうかを審査する委員会を設置する方針を中間報告としてまとめた。
 これらの詳細を8月6日に札幌市内で開くシンポジウムで、北大アイヌ・先住民研究センターの加藤博文教授が説明するほか、日本人類学会と日本考古学協会の研究者4人が最新の研究成果を報告する。
 シンポは午前10時から、札幌市中央区北4西4の札幌国際ビル内の国際ホールで。無料。問い合わせは北海道アイヌ協会(電)011・221・0462へ。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0297842.html

大人のための京都の音楽祭「OKAZAKI LOOPS」の全貌があらわに!

2016-07-28 | アイヌ民族関連
全公演のチケットが発売されました!
Pen-Online-2016.07.28

"Prelude for Didi & Gogo" photo by 細野晋司
9 月3 、4 日に京都の岡崎で開催される、話題の音楽フェス『OKAZAKI LOOPS』。記者発表会の模様を以前にご紹介しましたが、いよいよ全公演のラインアップも決定し、チケットの一般発売が7月16日より始まりました。バレエダンサーの首藤康之さん、音楽家の高木正勝さん、彫刻家の名和晃平さん、京都市交響楽団常任指揮者の広上淳一さん、西陣織の老舗「細尾」の細尾真孝さんら各界の第一線で活躍する5人をディレクターに迎え、音楽・アート・ダンス、伝統、地域と多様なジャンルが融合する、いまだかつてない音楽祭を目指しています。
9月3日のオープニングには、2016年1月にリニューアルオープンしたロームシアター京都で、LOOPSディレクター・首藤さんと細尾さんがコラボレーションした作品が上演されます。世界的に評価の高い振付家・中村恩恵さんが振付・演出を手掛け、ベルリンを拠点に活躍する気鋭のピアニスト・福間洸太朗さんが出演し、バレエと西陣織が織りなす新たな舞台に期待が高まります。
また映画『バケモノの子』などの音楽を手がけるなど多岐に活躍される高木正勝さんは、アイヌ歌唱、パーカッション、ジプシーヴァイオリン、インド楽器など多様な音楽を融合させて現代の村祭りを表現した、これまでのコンサート「山咲み(やまえみ)」をLOOPSスペシャルバージョン『大山咲み(おおやまえみ)』として上演します。
ほか名和晃平さんとベルギーを拠点とする振付家・ダンサーのダミアン・ジャレさんによるコラボレーション作品『VESSEL』は、“ヘッドレス”と呼ばれる特徴的なポーズを取り入れ、森山未來さんら7名のダンサーが、個体と液体、エロスとタナトスなどの二元性の世界に漂う曖昧な境界線を探る実験的なパフォーマンスアートで、こちらもシアターバージョンとしては世界初演になります。
さらに、9月2日には、20年ぶりに再始動したYEN TOWN BANDと京都市交響楽団による一夜限りの前夜祭があり、4日には現代最強のドラマーと言われている天才ドラマーミルフォード・グレイヴスと世界的なパーカッショニストの土取利行さんによるパーカッションデュオ『宇宙律動』の幻のライブや、ジャズ及びアコースティックをベースに映画やCMなどの音楽制作、楽曲提供など幅広く活動している大橋トリオさんらが出演する『OKAZAKI LOOPS SPECIAL LIVE』が予定されています。
どれも京都・岡崎発の音楽祭ならではの演目が目白押し。ひとつに選べないとお嘆きのあなた、お得なセット券も発売されているので大丈夫! 京都の夏をさらに熱くする3日間をぜひ堪能してください。(脇本暁子)
大人のための京都の音楽祭「OKAZAKI LOOPS」の全貌があらわに! 全公演のチケットが発売されました!
高木正勝『山咲み』photo by 三田村 亮
大人のための京都の音楽祭「OKAZAKI LOOPS」の全貌があらわに! 全公演のチケットが発売されました!
名和晃平さんとベルギーの振付家のダミアン・ジャレによるパフォーマンス作品『VESSEL』
大人のための京都の音楽祭「OKAZAKI LOOPS」の全貌があらわに! 全公演のチケットが発売されました!
あらゆる楽器をこなすマルチプレイヤーであり、ジャズ及びアコースティックをベースに、映画やドラマ、CMなどの音楽制作や、楽曲提供、アレンジプロデュースなど幅広く活動している大橋トリオ。
大人のための京都の音楽祭「OKAZAKI LOOPS」の全貌があらわに! 全公演のチケットが発売されました!
ミルフォード・グレイヴス&土取利行による、LOOPS スペシャル・コラボレーション。
「OKAZAKI LOOPS」 
会期:9月2(金)前夜祭、3日(土)、4日(日) 
会場:ロームシアター京都 ほか
京都府京都市 左京区岡崎最勝寺町13
TEL:075-771-6051
9月3日(土)セット券① ¥10,000 
「LOOPSオープニング」+「ALMA MUSIC BOX」+ 「大山咲み」
9月3日 ( 土 ) セット券② ¥10,000
「LOOPSオープニング」+「ALMA MUSIC BOX」+「VESSEL」
9月4日(日)セット券③ ¥9,000
「ミルフォード・グレイヴス&土取利行」 + 「VESSEL」+「大橋トリオ」
9月4日 ( 日 ) セット券④ ¥13,000
「ALMA MUSIC BOX」+「VESSEL」+「大橋トリオ」
※セット券は座席の指定販売は行いません。
※当日、ロームシアター京都1F(10時~)で座席指定券及び入場券にお引き換えになりご入場ください。
※セット券の販売枚数には限りがございます。
http://www.okazaki-loops.com/
http://www.pen-online.jp/news/culture/okazakiloops-tickets/

バングラデシュ人質襲撃事件を受けて東大生が思ったこと

2016-07-28 | 先住民族関連
東京大学新聞社-2016.7.28
 私は、東京大学総合文化研究科・国際社会科学専攻・人間の安全保障プログラム修士課程で学んでいます。静岡文化芸術大学在学中に、「ちぇれめいえproject」という学生NGOを設立し、バングラデシュの元紛争地(チッタゴン丘陵地帯)にて、先住民族の子どもの教育と現地の若者による村おこしの取り組みを後押ししてきました。その後、UNDP(国連開発計画)の現地事務所の平和構築プログラムのインターンシップに参加しました。合計2年弱、バングラデシュに滞在した私がいま考えていることを綴りたいと思います。
 7月1日(現地時間)、首都のダッカ市内にて、武装グループが人質を取ってレストランに立てこもった襲撃事件で、日本人7名を含む約20名が死亡する事案が発生しました。その後、「ISILバングラデシュ」を称する組織が犯行声明を発出しました。(2016年7月7日 在バングラデシュ日本国大使館)
 この4年間あまり、バングラデシュの仲間たちと共に草の根の活動を続けてきた私たちは、この事件を重く受け止め、今回命を失われたすべての方々と、この国の人々のために活動してこられた日本人の方々のご冥福を、心からお祈りいたします。毎年ちぇれめいえprojectが実施している夏のスタディーツアーは、やむなく中止となりました。
 この事件の背景や、ISの関与に関する分析は、専門家の間でも意見が分かれています。アジアで最大級のムスリム人口を抱えるバングラデシュですが、これまで比較的穏健なイスラム教の国だとされていました。そして、とても親日的な国民性、かつ経済成長のまっただなかゆえに、多くの日本企業も進出してきました。
 いま、世界中で、暴力的な事件が多発しています。異教徒に対する襲撃、身代金目的の人質事件、直近ではフランス・パリでのテロ、トルコの自爆テロ、イラクでのテロ、またまたトルコでのクーデター。
…そして、中東での終わりのこない空爆や日本人が巻き込まれていない事件など、メディアでは取り上げられず報道もされない多くの死。
 途上国だけでの話ではありません。人種主義的政治リーダーの台頭、難民の排斥、ヘイトスピーチ、差別や偏見。バングラデシュでは6月に入り、当局がイスラム過激派への取り締まり作戦を実施し、3日間で8000人を逮捕することもありました。(CNN2016年06月14日)
 日本を振り返っても昨年だけでも大きな変化がありました。昨年、安倍首相は中東歴訪中、エジプトでの演説(産経ニュース2015年1月17日)で「非軍事」としながらも「ISと戦う周辺各国に総額二億ドルの支援を約束します」という声明を出しました。
 その3日後、私たち日本人にとっては特に衝撃的なあの事件が訪れます。人質に取られ、オレンジの服を着せられた後藤さん、湯川さんの間に立った黒ずくめのISメンバーの男は、インターネット上の映像で当時のNHKニュースによると、こう言っていました。「日本の首相へ 日本はイスラム国から8500キロ以上も離れていながら、進んで十字軍に参加した。われわれの女性や子供を殺害し、イスラム教徒の家を破壊するのに、得意げに1億ドルを提供した。また、イスラム国の拡大を阻止しようとするために別途1億ドルを拠出した」「2人の生命を救いたければ、イスラム国に同額の2億ドル(約235億円)を支払え」(ハフィントンポスト2015年01月20日)
 日本政府は、外務省と首相官邸のサイト上に、日本語と英語とアラビア語で「人道支援やインフラ整備などの非軍事分野での支援」という文章をその後掲載し非軍事の人道支援だと反論。しかしIS側は日本政府が軍事資金を拠出したと批判。翌月、ISの英語の機関誌「ダビク(Dabiq)」の中で、「これまでは、日本は標的として優先度は高くなかった」「安倍晋三の愚かさにより、すべての日本国民が、今やイスラム帝国戦闘員らの標的となった」と警告。(ハフィントンポスト2015年01月20日)世界の中で中立だった日本はISから有志連合国側(十字軍)の一員だとみなされ始めてしまいました。(日本経済新聞2015年2月13日)
 本当に人道支援が目的だったとしたら、このような「誤解」を生む結果になってしまったことは非常に悔しいとしか言いようがありません。
 その後の2015年9月19日、安全保障関連法案が参院本会議で可決され成立。日本は集団的自衛権を行使できる国になりました。つまり、自衛隊の海外での武力行使や、米軍など他国軍への後方支援を世界中で可能とし、日本が攻撃されていなくても、同盟国が起こした戦争に加われる可能性が生まれました。戦後日本が維持してきた「専守防衛」の政策を大きく転換したということです。(朝日新聞2016年3月29日)
 ISの日本への警戒が高まらないとは言い切れません。
 21世紀・・・貧困、差別、高い失業率、空爆、終わらない紛争などの不条理によって、家族や友人を失い怒り泣く若者たちの心が、過激派ムスリム思想や行き過ぎたナショナリズムと結びつきつつあります。グローバル化が進み、ネット戦略もあいまって、途上国のみならず、ロシア・フランス・イギリス・アメリカ等の先進国からもISに参加する者は後を絶ちません。今回自らも命を落とした犯人たちも20-30代の本来は未来ある若者たちでした。アフガン・イラク戦争への侵略・空爆で罪のない命が奪われ続けてきたことがISの根っこを形成したと言われます。専門家によると、外国人を狙った無差別殺人は、これまでバングラデシュで起きていませんでした。
 バングラデシュでは近年、たびたび事件が起こるたびに、それがISの仕業か否かについて論争が起こり、バングラデシュの首相はそれを否定し続けてきました。今回の事件後も、ISが主導しているか否かいう議論が続きますが、ある意味答えのない議論なのかもしれません。IS思想の影響を受けた若者たちが、バングラデシュにもいたということは確かなのです。
 本当に素敵で優しい人々が暮らすバングラデシュ。2年弱の現地滞在中、自分の知らない日本を彼らを通して知ることもありました。「日本人は友達だ」と言われいろんな場所で初見の人にお茶を奢ってもらったり、「バングラデシュがパキスタンから独立するときに日本は真っ先にそれを認めてくれたのを知っているか?感謝してるんだよ」と、私も知らなかったことをバスで隣り合わせた人が教えてくれたり、テレビ番組のNHKワールドで見たという五重塔の説明を目をキラキラさせてしてくれる青年がいたり・・・
 バングラデシュに対しては日本が長年にわたり様々な援助をしてきたことは有名ですが、首都ダッカ(正直ゴミだらけ)の道路を日本の国旗のついた立派なゴミ収集車が何十台も走っているのは象徴的です。
 日常の営みではなく、このような悲しい事件のニュースを通して多くの人がバングラデシュを知ることになってしまったこと、残念でなりません。ひとつ心に留めておいていただけたら嬉しいのは、今日も、私たちが楽しい1日を過ごしたのと同じように、家族と、友達と、美味しいご飯を食べ、笑い、歌い、働き、生きている人たちがバングラデシュにいるということです。そして、今回の事件に一番心を痛めているのも、彼らだということです。
 「I’m so sorry for the sad sad news. もう、バングラデシュは日本人にとって安全な国ではなくなってしまったから、来ないでね。たぶん、、、来ない方がいいよ」
 事件の翌日、SNSを開くと、現地で出会った友人たち、一緒に活動する仲間たちから、このようなメッセージが、いくつも来ていました。あの後、日本に暮らすバングラデシュ人の友人とも様々な話をしました。「ぼくたちも悲しいし、なんでこんなことになったか分からない」・・・
 大切な友人に、「自分の国にお願いだから来ないでね」というときの気持ちは、どんなものでしょうか。

一緒に活動する現地の若者たち
 バングラデシュだけでなく、これから海外に出ることのリスクは以前より高まるかもしれません。もちろん今回のテロのように罪のない人々の命を奪うことは決して許されません。しかし、社会やメディアがカテゴライズした人々の存在を盲信的に恐れるのではなく、いま我々が生きるこういった社会の歪みを生み出してしまった本当の原因は何であるのか、ひとりひとりが考え続ける必要があると感じています。
 憎悪と暴力の連鎖をどうしたら止められるのか。暴力に暴力では止まりません。国家間の外交努力、そして市民レベルでの理解への努力が求められます。明日から私たちは何ができるのか。今回の被害者の方々の命、警察官たちの命、そして犯人の命は、もしかしたら救えたものだったかもしれなかった。犯人たちの顔写真が公開されましたが、わたしたちと同年代であろう青年たちのはじけるような笑顔に、涙が出てきました。何が彼らをこの手段に向かわせたのでしょうか。
 一人ひとりが、どんな社会に生きて行きたいか理想の社会を思い描き、異なる者に対する想像力をはたらかせ、命を大事にし、隣人に目を配り、お互いの違いや多様性を寛容な心で認め、暴力ではない方法で争いを解決していける未来を築きたいと思います。これをまた、憎しみの連鎖につなげるのではなく。
 ちぇれめいえprojectは、バングラデシュの大多数の民族とは人種と宗教が異なり、弾圧にあい紛争で苦しんできた先住民族たちが暮らす地域で、異なる人々が幸せに、自分の可能性を最大限に発揮して共生できる道を、これまで現地の若者やNGOの方々と探ってきました。マイノリティーが生き生きと暮らせる社会は、すべての人にとって生きやすい社会。これからも、その方針は変わりません。これからも、活動を見守っていただけたら幸いです。報道の裏にある真実や現実に1秒でも1分でも一緒に思いを巡らせられたら私たちは嬉しいです。いつかまた、日本の友人たちと一緒に現地を訪れることができる日を、メンバー一同心より楽しみにしています。最後に、亡くなられた方々へのご冥福を心からお祈りいたします。
2016.7.28
ちぇれめいえproject 代表 渡部清花
東京大学 総合文化研究科 修士課程1年
http://www.todaishimbun.org/bangladesh20160727/

東アジア史動かした「牡丹社事件」 那覇と台湾に眠る犠牲者悼む

2016-07-28 | 先住民族関連
沖縄タイムス-2016年7月27日 08:25

牡丹社事件の犠牲者に「無蔵念仏節」をささげる八重山台湾親善交流協会沖縄支部のメンバー=26日午後、那覇市波之上
 台湾南部に漂着した宮古島住民ら54人が先住民族に殺害された1871年の「牡丹社(ぼたんしゃ)事件」で、「八重山台湾親善交流協会沖縄支部」(宮野照男支部長)のメンバーらは26日、那覇市波之上の「台湾遭害者の墓」前で、八重山の伝統的な奉納芸能を披露した。犠牲になったみ霊の冥福を祈り、台湾との親善交流を一層深めることを誓った。
 メンバーは先月、台湾の屏東(へいとう)県を訪れ、犠牲者の首から下の遺骨が眠る「大日本琉球藩民五十四名墓」で奉納芸能を披露。那覇の「台湾遭害者の墓」にも頭蓋骨が眠っており、「沖縄で同じ演目を再現しなければ、前に進めない」(宮野支部長)との思いで、初めて今回の奉納芸能を企画したという。
 宮野支部長は「あまり知られていないが、牡丹社事件は日台関係の歴史の始まりだ。多くの人に事件のことを知ってほしい」とあいさつ。メンバーは犠牲者の無念に思いを寄せ、墓を守る台湾の人々への感謝を込めた「奉納トゥバラーマ」を歌った。台湾との交流の新たな門出を祝うため、「鷲ぬ鳥節」も舞った。「無蔵念仏節」を披露した勤王流八重山舞踊保存会の川井民枝会長(64)は「先月の台湾訪問を機に、事件を改めて理解した。現地では、舞踊家も歌い手も涙をこらえ演じていた」と振り返る。「犠牲者に『安心してお休みください』とただただ祈ります」と語った。
■「琉球処分につながった」又吉沖大客員教授
 台湾南部の屏東県牡丹郷に漂着した宮古島の住民ら54人が1871年、現地の先住民・パイワン族に殺害された「牡丹社事件」。首里王府への年貢を納めた帰りに宮古島の貢納船が遭難し、水死した3人を除く66人が助けを求めて牡丹郷に入ったが、言語や文化の違いから数々の誤解が生じ、悲劇が起きた。
 1974年から台湾の現地調査を続ける又吉盛清沖大客員教授は、奉納芸能を前に「明治政府は琉球の帰属問題の決着や台湾の植民地化の意図もあり、自然災害が原因の牡丹社事件を政治的に仕立て上げた」と解説。その後、1874年の「台湾出兵」や79年の「琉球処分」へとつながり、「東アジアの近代史上、重要な事件となった」と強調した。その上で「歴史を知った時から行動がはじまる。新しい平和の時代を築く、みなさんの活動に感謝したい」と意義を語った。
https://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=180307


『もののけ姫』の石火矢衆は犬神人そのもの――祇園祭でも大活躍!中世賎民が担った役目

2016-07-28 | アイヌ民族関連
京都の伝統産業から見える部落・在日問題【3】.
サイゾーpremium (会員登録)-2016.07.27.
――京都では、日本三大祭りのひとつ、祇園祭の季節がやってきた。実はこの伝統行事でも、中世賎民たちが重要な役割を果たしていたという。その役目とは?
『もののけ姫』
 7月の京都といえば、祇園祭である。
 八坂神社の祭礼であるこの祭りは、1100年近い歴史を持ち、祭事が1カ月にわたる大規模なものであるため、ユネスコの世界無形文化遺産にも登録されているほどだ。しかし、そんな祇園祭において、中世賎民が重要な役割を担っていたことは、あまり知られていない。灘本昌久教授が解説する。
「中世の京都の様子を描いた『上杉本洛中洛外図屏風』(1574年)に、神輿を先導する6人の犬神人(いぬじにん)が描かれていたことは知られていたのですが、さらに古い、1500年代前半に描かれた『日吉山王祇園祭礼図』にも、神輿を先導する十数人の犬神人が描かれていたのを美術館で偶然発見しました。
 犬神人とは、祇園社の庇護下にあった下級の神職で、『夙』身分の賎民が担ってきた職です。しかし夙は、武家の台頭によって力をつけていた河原者(後の皮多、穢多)に権益を奪われ、江戸時代までに賎民としての職能をほとんど失ってしまった。同時に、犬神人も江戸時代には平人身分となったため、その頃から、祇園祭の先導を鎧兜で行うようになりました。ですから、『日吉山王祇園祭礼図』に、それ以前の犬神人を発見したときは興奮しました。
 犬神人は、今でいう警察と保健所の仕事を合わせた『清め』を行っていたため、神輿を先導していたのでしょう。当時、彼らは弓を製造・行商しながら、比叡山や祇園社の下で『清め』を行っていました。そのため、彼らの居住地は弓矢町と呼ばれ、この地名は今も残っています」
 古来、弓には邪を祓う力があると信じられ、天皇が即位する際にも弓の弦を鳴らす「鳴弦の儀」が行われていた。『清め』を担う犬神人が弓を製造・販売していたのも、おそらく偶然ではないだろう。
「今となっては有名な話ではありますが……宮崎駿監督の『もののけ姫』を初めて見たときは、度肝を抜かれました。登場する石火矢衆は、まさに犬神人そのものだったんです。ほかにも主人公のアシタカはアイヌ、ジコ坊は傀儡をなりわいとする唱門師がモデルで、タタラ場で働く病人はハンセン病者。エボシ御前に至っては、奈良時代にハンセン病者の膿を口で吸い出してまで救済にあたったとされる光明皇后の伝説を思わせます」(灘本氏)
 同作が公開された1997年は、部落解放同盟が社会主義的な階級史観を放棄した年でもある。これを境に部落問題への見方は大きく変わっていく。
「後に、宮崎監督が本の中で『侍に農民が虐げられている従来の構図ではなく、賎民などが活躍する物語を作りたかった』と書かれていて、納得しました」(同)
 今後もまた、自由な見地での研究が進めば、新たな躍動した賎民像が掘り起こされていくことになるのかもしれない。
http://www.premiumcyzo.com/modules/member/2016/07/post_6886/


権利考える講演会 札幌で30日 /北海道

2016-07-28 | アイヌ民族関連
毎日新聞2016年7月27日 地方版
 国連が定めた国際先住民の日(8月9日)を前に、先住民の権利を考える講演会「先住民にサケを獲(と)る権利はあるか?」が30日午後1時半から、札幌市中央区大通西13の市教育文化会館で開かれる。北大開示文書研究会などが共催。
 国連は2007年に「先住民族の権利宣言」を採択し、日本は08年に国会でアイヌを先住民族と認める決議を採択した。一方で土地や自然資源に対するアイヌの先住権は法に明記されていない。
 講演会では米国コロラド大ロースクールのチャールス・ウィルキンソン教授が、米国先住民の法的地位やサケ捕獲権を解説し、アイヌの権利について考察する。北海道大が研究目的で浦河町の墓地から持ち去ったアイヌ遺骨を85年ぶりに返還したドキュメンタリー映像の上映もある。
 入場料500円。問い合わせは市川守弘法律事務所(011・281・3343)。【三股智子】
http://mainichi.jp/articles/20160727/ddl/k01/040/096000c

アイヌ新法検討、本格化 28日に作業部会 政府、課題を整理

2016-07-27 | アイヌ民族関連
北海道新聞 07/26 05:00
 政府はアイヌ民族の生活・教育支援を目的とした新法の制定に向けて本格検討に入った。28日に北海道アイヌ協会幹部や有識者らによる作業部会で具体的な議論を始める。現在あるアイヌ文化振興法の検証のほか、アイヌ民族の生活実態調査や、先住民族との共生を実践する海外の事例調査を行う。検証や調査を通じて課題を整理した上で、2020年までに新法制定の可否を判断する考えだ。
 22日には1府8省の事務次官が非公開の関係省庁連絡会議を開いた。今後の方向性として「アイヌ民族の真のニーズを踏まえ、現実的かつ効果的な立法措置の可能性を探る」ことを確認した。新法の制定時期は未定だが、胆振管内白老町に開設するアイヌ文化復興の拠点「民族共生象徴空間」が完成する20年までには結論を出したい考えだ。
 アイヌ文化振興法は、1997年にアイヌ文化の普及などを目的に制定された。作業部会では制定から20年目を迎えた同法の下での成果や、同法だけでは行き届かなかった課題を調べる。
 アイヌ民族の生活実態調査は、差別などを恐れて、これまでアイヌ民族と名乗れなかった人たちを中心に行う。すでに生活実態調査を実施している道の協力を得ながら進めていく考えだ。
 海外の事例調査の対象は、ニュージーランドのマオリ民族などが有力。マオリ語は一時、存続が危ぶまれるほど話せる人が減ったものの、公用語に指定され復興の追い風になった経緯がある。アイヌ語の現状と重なる部分が多い。
 生活支援などに関する新法の必要性は、09年に政府の有識者懇談会がまとめた報告書に明記されたが、文化振興や象徴空間の整備などが優先され、立法作業は見送られてきた。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/politics/politics/1-0297072.html

松田龍平 秘境伝えるナレーション 「当たり前の生活を考えるキッカケに」

2016-07-26 | 先住民族関連
デイリースポーツ 2016.7.25

ナレーションを担当した感想を話す松田龍平=東京・渋谷のNHK
 俳優・松田龍平(33)が25日、都内で初めて番組ナレーションを担当したNHKスペシャル「大アマゾン 最後の秘境 第4週 最後のイゾラド 森の果て 未知の人々」(31日、総合、後9・00)の完成会見に登場した。
 最後の秘境と言われる南米・アマゾン川に潜むまだ見ぬ世界を追うシリーズの第4弾で、文明社会と接触したことがない謎の先住民族「イゾラド」の姿を追う。
 松田は印象的なシーンに「文明に慣れていない人に、ここまで近くで見られることに感心した」と、貴重な映像であることをアピール。また初めてナレーションを担当し「全4回がどれもアマゾンの話。そこに住んでいる人間と動物、生き物が、ギリギリで共存を保っていると感じた。まったく違う生活をしている他の国の方を見て、今の当たり前の生活を考えるキッカケにしていきたい」と総括していた。
http://www.daily.co.jp/gossip/2016/07/25/0009319929.shtml

高江へリパッド工事強行と機動隊の暴圧を許すな!~官邸前で緊急抗議行動

2016-07-26 | ウチナー・沖縄
レイバーネット日本-2016/07/24
西中誠一郎

 7月22日夜8時半過ぎ、反原発金曜行動の余韻が残る首相官邸前で、沖縄県国頭郡2村(東村、国頭村)に股がる広大な「米軍海兵隊•北部訓練場」で9年ぶりに再開された、「オスプレイ着陸帯」4カ所の「ヘリパッド」建設工事の強行に反対する緊急抗議行動が行われた。「北部訓練場」は正式には「ジャングル戦闘訓練センター」(Jungle Warfare Training Center)と呼ばれ、米軍基地が集中する沖縄県内でも最大の軍事演習場である。
 夕方には首相官邸前に先立ち、警視庁前でも、工事車両用のゲートがある東村高江に派遣された機動隊の暴力的な制圧行為に対する抗議行動が行われた。参院選翌日の7月11日未明に「北部訓練場」に突然工事用資材の搬入が強行されて以降、防衛省前や横田基地周辺、新宿駅周辺など都内各所でも、高江ヘリパッド工事強行やオスプレイ配備反対などの緊急抗議行動が続いている。
 緊急の呼びかけに、朝からいてもたってもいられず首相官邸前に駆けつけた人々の間から、怒りのコールが沸き上った。「ヘリパッドも、オスプレイもいらない!」「辺野古にも高江にも、基地はいらない!」「命とくらし、山と海を守ろう!」「機動隊は帰れ、警察は暴力やめろ!」「安倍政権は工事をやめろ!」「普天間閉鎖、嘉手納も閉鎖、基地はいらない!」
工事強行前日の21日、炎天下の高江「北部訓練場」監視テント前に1600人が集まった抗議集会の様子や、22日早朝からの緊迫した現地状況が、高江現地から電話で報告された。
 「22日の未明、沖縄県警の機動隊車両の間に座り込みをしていた男性に対する接触事故がおきました。男性はその場で転倒したにも関わらず、車に乗っていた警察官は車から降りてくることをせず、近くにいた警察官は実況検証すら行わず傍観していました。車両はそのまま立ち去りました。これは明らかな救護義務違反で、実質的なひき逃げ事件です」
 「22日朝から、全国から集められた機動隊員5、600人により、座り込んだ200人ほどの市民に対する暴力的な排除が始まりました。現場は県道封鎖により孤立化し、警察による無法地帯と化しました。首を締められた人、車の上から叩き落された人が続出し、結局3名が救急搬送されました。直接的な攻防は午前中の2、3時間ほどで、国家権力の圧倒的な暴力を見せつけられました。ケガ人や熱中症、逮捕者を出さないためにも、短時間で撤退を余儀なくされましたが、これからも高江での工事阻止のため、非暴力の抵抗活動は続きます。首相官邸や警察庁が機動隊派遣の指示を出しているのは間違いありません。東京でももっともっと抗議の声を広げて下さい」
 長年に渡り、国会周辺で米軍基地反対、辺野古新基地建設、高江ヘリパッド建設反対を訴え続けてきた都内在住の沖縄出身の男性(65歳)が、声を震わせて訴えた。
 「今年5月に16年ぶりに里帰りしました。その時期に米軍元海兵隊員による女性暴行殺人事件のことを知り衝撃を受けました。沖縄では戦後ずっと米兵による事件や事故が続き、今現在も続いています。被害者の多くは声を上げることすらできません。沖縄はアメリカからも日本からも差別されてきました。『辺野古新基地反対』の民意が繰り返し選挙でも示されてきたのに、政府は無視し続けています。佐賀県知事が『オスプレイ配備』に反対したら、政府はすぐに計画を撤回したのに、沖縄の米軍基地には配備が強行され、高江はじめ多くの住民を苦しめています。これは『沖縄差別』に他なりません。本土復帰前にパスポートをもって東京に来て44、5年になりますが、基地の実態は何も変わりません。国土の0.6パーセントの土地に74%の米軍基地が集中している。まさに、アメリカと日本の植民地だ。我々は勝つまで闘い続けます。応援よろしくお願いします」
 今まで何回も辺野古に通い、新基地建設予定地の「大浦湾」でカヌー隊の一員として監視活動を続けてきた女性は、悔しさを滲ませて訴えた。
 「仕事の都合で高江に行くことができず、いてもたってもいられない気持ちでここに来ました。辺野古沖で工事が行われている時、海上保安庁の暴力も凄まじかったですが、今年3月に国と県の裁判がいったん和解し、工事は一時停止になりました。しかし参院選挙で『辺野古新基地建設反対』の民意が示されたその翌日に、高江に全国から500人以上の機動隊が投入されて、反対する住民たちを暴力的に排除して、今日、工事再開が強行されました」
 「一体この国の政治は何なのですか?そこにいる警察の人も聞いて下さい! あなたたちは何を考えてそこに立っているのですか? 今「やんばるの森」で起っていることをご存知ですよね? 自分の目で現実を見て下さい。豊かな自然や、高江で暮らす人々の生活を破壊し、沖縄戦を経験してきた、おじい、おばあの平和への願いを踏みにじり、戦争で人を殺すための訓練場を増強しようとしているんです。人として当たり前の権利を主張するために、非暴力の座り込みをしている人々を、警察は暴力的に排除した。警察が市民からどう思われているのか、ひとりひとりが考えてみて下さい。あなたたちは上司の命令に従っているだけかもしれない。でもその結果、人殺しのための戦争に加担しているのですよ」
 首相官邸前に立ち並ぶ警察官を前に、やり場のない怒りの発言が続いた。
 「ひとつの国家暴力を認めると、他でまた必ず起ります。政府に対しても、警察に対しても、黙っていては民主主義は成り立ちません。悲惨な沖縄戦の後も、日本政府は沖縄を権力に都合の良いように、日米安保体制下で差別し利用し続けてきましたが、これは沖縄の責任ではありません。日本政府が沖縄に米軍基地を押し付ける形で、本土ではまやかしの『戦後民主主義』が成り立っていたのです。これは私たちの責任です。今日高江で起った真実を胸に刻み、民主主義を守るために声を上げ続けましょう」
 「今日高江現地からのツイキャス中継で、戒厳令が敷かれたような状況を見て、警察は暴力装置であることを改めて痛感しました。沖縄で起きていることは、全国で必ず起きます。今回、沖縄には東京、大阪、福岡など全国各地の機動隊が集結しました。高江での弾圧は機動隊の訓練にもなり、再び全国各地に散っていきます。東京オリンピック開催を狙って、首都圏でも機動隊が増強されるでしょう。こんなやり方を許してはいけません」

 首相官邸前には、子ども二人を乳母車に載せた白人女性もいた。話を聞くと、カリフォルニアの大学でアイヌ民族の研究をしているアメリカ人研究者とのことだった。流暢な日本語で答えてくれた。
 「3.11震災以降、様々な市民運動に参加しています。アメリカでも、警察の黒人に対する暴力的な発砲事件が問題になっていますが、日本の警察も本質は同じです。政府に抗議する市民への暴圧行為が目立っています。日本政府は沖縄の『自己決定権』を無視し、国連から是正勧告が出ているのに、沖縄の『先住民族の権利』を決して認めようとしません。米軍基地を沖縄に押し付けてきた、米国政府も日本政府も許すことができません」
 参院選挙が終わり、政権与党は改憲発議に必要な3分の2の国会議員数を獲得した。沖縄では辺野古新基地建設反対を訴え、現職の沖縄•北方担当大臣の島尻安伊子を大差で破り、「オール沖縄」の伊波洋一候補が当選した。しかし、全国各地の米軍基地にオスプレイ配備が計画されているにも関わらず、沖縄米軍基地のオスプレイ配備の現状や、基地の再編強化については、沖縄以外ではほとんど争点にならなかった。広大な横田基地を抱える東京都の知事選挙でも同様だ。少なくともマスコミ報道では争点化することを避けているとしか思えない。
 沖縄選出の与党国会議員が消滅した参院選挙翌日に、復讐のように高江ヘリパッドの建設工事を強行し、裁判の和解協議を反故にし、辺野古新基地建設の陸上部での工事再開を宣言した安倍政権の暴走は、地方自治と民主主義社会に対する狂暴な大弾圧と卑劣な挑発行為に他ならない。
 首相官邸に向かって、安倍政権への怒りの声と沖縄との連帯を求める訴えが、「沖縄をかえせ!」「座り込めここへ」「今こそ立ち上がろう」などの歌声とともに響き続けた。
 「安倍政権を生き長らえさせているのは、私たちです。私たちの責任です。沖縄で起っていること、米軍基地問題、日米安保体制は私たちの問題です。もっと町に出て、関心のない人にも分かりやすく話さなくてはなりません。米軍基地や戦争訓練場の再編強化、自然と住民の生活を破壊し、平和を傷つけ、人間の尊厳を踏みにじる安倍政権を絶対に許してはいけません。政治権力の凄まじい暴力を、自分自身の言葉でもっと伝えていきましょう。沖縄で起きていることをきちんと伝えてこなかったメディアにも責任がある。メディアにも真実を報道するように訴えよう!私たち一人一人が、あらゆる方法で、もっともっと声を上げていきましょう」
 過去いくつもの地方自治体が、「オスプレイ配備反対」や「米軍基地の整理縮小」「日米地位協定の抜本改正」などの議会決議を上げ、首相はじめ関係閣僚に提出しているが、政府は完全に黙殺してきた。地方自治体は沖縄と連携して、政府に対して、もっと目に見える形で抗議行動をする必要がある。沖縄選出以外の国会議員の取り組みも脆弱と言わざるをえない。「オール沖縄」と異なり、本土の経済界は犯罪的に新たな米軍基地建設や武器輸出に加担し続けてきた。本土で暮らす私たち一人一人が起こすべき行動は非常に多い。
 7月23日にも新宿で抗議デモが行われ、約400人が参加した。 25日(月)にも夕方6時30分から「沖縄・東村高江・米軍ヘリパッド建設 工事再開を許さない!!7・25官邸前抗議行動」が 開催される。http://www.jca.apc.org/HHK/ (続く)
http://www.labornetjp.org/news/2016/0724nisinaka

訪日客増へ8国立公園重点 伝統文化と自然融合で誘客 

2016-07-26 | アイヌ民族関連
産経ニュース 2016.7.25 20:59

訪日客誘致のモデル事業実施が決まった日光国立公園(環境省提供)
 環境省は25日、国立公園への訪日客誘致のため、受け入れ態勢を重点整備し、ブランド観光地として世界にPRするモデル事業を、阿蘇くじゅう(熊本、大分)や阿寒(北海道)など8カ所で実施することを決めた。専門ガイドの育成や宿泊施設の機能を強化。大型商業施設を整備できるよう規制緩和も検討する。.
 8カ所はこのほか、十和田八幡平(青森、岩手、秋田)、日光(福島、栃木、群馬)、伊勢志摩(三重)、大山隠岐(鳥取、島根、岡山)、霧島錦江湾(宮崎、鹿児島)、慶良間諸島(沖縄)。
 全国に32ある国立公園のうち、16カ所の地元道県から選定の要望が出ていた。世界遺産や温泉といった外国人を引きつける資源があることや、景観向上の取り組みなどを基準に8カ所を選んだ。.
 8カ所は日本の「ナショナルパーク」として、情報発信するため英語の統一ブランドも検討。地元自治体などは地域協議会を設置し、自然や伝統文化を生かしたツアーの開発に取り組む。
◇ 伝統文化と自然融合で誘客 外国語対応が課題に
 大自然の恵みである壮大な景観と、地域の歴史を感じられる「ナショナルパーク」へ-。国立公園への訪日客誘致を目指すモデル事業の選定で、環境省は自然公園の価値に加え、祭りや海女文化といった伝統文化を重視した。外国語対応やガイドなど、魅力をどう伝えるかが課題となりそうだ。.
 環境省は、日光(福島、栃木、群馬)について、地元に世界文化遺産「日光の社寺」があることを選定理由とした。伊勢志摩(三重)は伊勢神宮や海女文化、大山隠岐(鳥取、島根、岡山)は出雲大社や日本の神話との関連を強調した。
 十和田八幡平(青森、岩手、秋田)は祭りや伝統芸能、阿寒(北海道)は無形文化遺産の古式舞踊などアイヌ文化に触れられる点を挙げた。.
 日本文化である温泉も訪日客の人気が高く、選定のキーワードだ。阿寒や十和田八幡平、霧島錦江湾(宮崎、鹿児島)などでは重要な観光資源となっている。.
http://www.sankei.com/photo/story/news/160725/sty1607250028-n1.html