北海道新聞 06/13 14:42
町が募集しているアイヌ文様刺しゅうが入ったパッチワークの布片
【長万部】町は、アイヌ民族の英雄シャクシャインの没後350年事業で制作、使用する巨大パッチワークの「布片(ふへん)」を募集している。シャクシャインが松前藩との戦いでたどった経路をリレー形式で巡る際の「慰霊の旗」として使う予定で、町は「多文化共生の象徴となるよう、多くの参加を」と呼び掛けている。
事業は北海道アイヌ協会との共催。シャクシャインが1669年、アイヌ民族を率いて松前藩の圧政に立ち向かった地・長万部町から、日高管内新ひだか町までの240キロを「シャクシャインロード」と命名。行程で通る13市町ごとに地元住民が参加し、パッチワークをたすき代わりに徒歩と船でつなぐ計画だ。
パッチワークは、アイヌ文様刺しゅうが入った巨大作品づくりで知られる胆振管内白老町から着想を得た。公募する布片は縫い代の2・5センチ分を含めた20センチ四方で、アイヌ文様や日付、氏名などを刺しゅうする。
完成形は縦90センチ、横4メートルほどを目指す。町は「大漁旗や思い入れのある衣服の断片なども縫い合わせ、多文化共生を表現したい」とし、アイヌ文様の有無を問わず、行程上の自治体などから広く募集する。
アイヌ文様の縫い方や所定の申込書は、町のホームページに掲載。7月26日必着で長万部町役場に郵送する。問い合わせは町新幹線推進課(電)01377・2・2450へ。(古田佳之)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/314839
町が募集しているアイヌ文様刺しゅうが入ったパッチワークの布片
【長万部】町は、アイヌ民族の英雄シャクシャインの没後350年事業で制作、使用する巨大パッチワークの「布片(ふへん)」を募集している。シャクシャインが松前藩との戦いでたどった経路をリレー形式で巡る際の「慰霊の旗」として使う予定で、町は「多文化共生の象徴となるよう、多くの参加を」と呼び掛けている。
事業は北海道アイヌ協会との共催。シャクシャインが1669年、アイヌ民族を率いて松前藩の圧政に立ち向かった地・長万部町から、日高管内新ひだか町までの240キロを「シャクシャインロード」と命名。行程で通る13市町ごとに地元住民が参加し、パッチワークをたすき代わりに徒歩と船でつなぐ計画だ。
パッチワークは、アイヌ文様刺しゅうが入った巨大作品づくりで知られる胆振管内白老町から着想を得た。公募する布片は縫い代の2・5センチ分を含めた20センチ四方で、アイヌ文様や日付、氏名などを刺しゅうする。
完成形は縦90センチ、横4メートルほどを目指す。町は「大漁旗や思い入れのある衣服の断片なども縫い合わせ、多文化共生を表現したい」とし、アイヌ文様の有無を問わず、行程上の自治体などから広く募集する。
アイヌ文様の縫い方や所定の申込書は、町のホームページに掲載。7月26日必着で長万部町役場に郵送する。問い合わせは町新幹線推進課(電)01377・2・2450へ。(古田佳之)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/314839