先住民族関連ニュース

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くしろ湿原ノロッコ号運行開始 ゆっくり走る列車で自然満喫

2021-04-30 | アイヌ民族関連
北海道新聞04/29 19:24 更新
JR北海道の臨時観光列車「くしろ湿原ノロッコ号」が29日、釧路―塘路間で今季の運行を始めた。あいにくのくもり空だったが、乗客はゆっくりと走る列車から雄大な自然を満喫した。
 ノロッコ号は1989年に運行開始。今年は釧網線の全線開通90周年を記念し、90の数字と列車をあしらった特製のヘッドマークを付けて運行するため、釧路駅では記念撮影の列ができた。昨年札幌から転勤し、初めて乗車するという釧路市の会社員橋本雅史さん(38)は「釧路と言えば湿原のイメージがあるので景色が楽しみ」と話していた。
 JR釧路支社によると、午前11時6分釧路発の列車には140人が乗車し、乗車率は57%。乗客は野生動物を探したり、アイヌ語に由来する釧路の地名を紹介する観光ガイドの解説に聞き入ったりしていた。
 一方、塘路駅では停車の20分余り、乗客が周辺の散策や記念撮影を楽しんだ。同僚11人と乗車した釧路市の会社員小泉吉隆さん(54)は「ミズバショウがきれいでした。湿原の景色はいいですね」と話していた。
 ノロッコ号は大型連休中、5月9日まで毎日1往復運行。4月30日は低気圧接近に伴う大雨が予想されることから運休が決まっている。(光嶋るい、森麻子)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/538940

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地名からアイヌ文化に理解を―十勝初の巡回展 幕別

2021-04-30 | アイヌ民族関連
十勝毎日 2021/04/29 19:00
 【幕別】北海道博物館(札幌)主催のアイヌ文化巡回展「アイヌ語地名を歩く~山田秀三の地名研究から~2021幕別」が29日、忠類ナウマン象記念館で始まった。アイヌ語地名研究家の山田秀三氏(1899~1992年)が残した、幕別や周辺の地域の地名調査の記録を紹介している。5月17日まで。
 同巡回展は同博物館が2016年度からスタートし、十勝での開催は初めて。地域の人たちにとって親しみの...
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https://kachimai.jp/article/index.php?no=531656

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<麺食い・列島味便り><麺食い・列島味便り>ししゃもラーメン 北海道むかわ町 「ばえる」本物の3匹

2021-04-30 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2021/04/29 06:28毎日新聞
 スープの海に浮かぶ3匹のシシャモ。笑うように大きく口を開け、真っ白い湯気とともに魚の風味がほのかに香る。インパクトの大きい、いかにも「ばえる」(写真映えする)メニューだが、北海道むかわ町の中華料理店「潮騒本店」で約30年も続いている自慢の一品だ。
 シシャモと聞くと、ビールのおつまみにいい手軽な食材と連想しがちだが、実は国内で流通しているものの95%は「カペリン(カラフトシシャモ)」という別の輸入魚。本物のシシャモ(本シシャモ)は、むかわ町を含む北海道の太平洋岸でしか取れない希少な魚だ。商店の軒先で「すだれ干し」がずらりと並ぶ光景は、町内の秋の風物詩となっている。
 店主の五十嵐達也さん(57)によると、ししゃもラーメンの生みの親は引退した先代の明雄さん(81)。地元飲食店が独自メニューの開発を進める中、試行錯誤を重ねた末に売り出したという。
 鶏ガラ、豚ガラ、野菜のスープで一夜干しのシシャモ(雄2匹、子持ちの雌1匹)を軽く煮込み、雌の卵に火が通ったのを見計らって取り出す。さらに白菜、モヤシ、ニンジンを煮て、150グラムと多めの中細ちぢれ麺と合わせて完成。塩味の利いたスープが魚のうまみを引き出し、日本酒が魚臭さを和らげる。先代は焼いたシシャモを使う方法も考えたが、焦げで汁が濁ってしまい、今のレシピに落ち着いたという。
 注文する大半は観光客。珍しい魚入りラーメンを興味本位で頼むが「食べてみたら、とてもおいしかった」という感想が多いという。骨ごと丸かじりできるが、妻の照美さんは「頭と骨をきれいに外して食べる方もいて驚きました」と笑う。
 町内を流れる鵡川(むかわ)には、神がハルラマツ(食糧の塊)を入れた柳の葉を流してシシャモに変え、人々の飢餓を救ったというアイヌの伝説がある。今も「シシャモメニューを考案する各飲食店の頑張りが、観光を下支えしてくれている」(町経済建設課の前田敏仁主任)というように、町にとって特別な魚だ。
 ただ、半世紀前には178トンを記録した鵡川漁港での水揚げは安定せず、2020年は記録的不漁でわずか3トンにまで落ち込んだ。高級魚になってしまい、潮騒本店では以前出していた丼物を取りやめた。五十嵐さんは「ラーメンはだれでもお金をかけずに味わえるもの。ずっとメニューに残したいので、これ以上高騰しないでほしい」と漁模様の回復を願っている。【平山公崇】=随時掲載
 ◇「町魚」ブランド化へ
 「潮騒本店」(北海道むかわ町末広1の12、電話0145・42・5283)は、午前11時〜午後9時(午後2時から同5時は休憩)の営業で、毎週火曜が定休日。JR鵡川駅から約8分。「ししゃもラーメン」は900円。店名を付けた野菜五目の「潮騒ラーメン」(800円)、北海道特産の山菜・ギョウジャニンニクを使った「きとびろラーメン」(800円)など、豊富なメニューをそろえる。
 むかわ町は1995年にシシャモを「町魚」に指定し、漁協や商工会などとともにブランド化に取り組んできた。今は町内の飲食店10店舗が、定番の焼き物のほかにも、すし、刺し身、揚げ物、そば、マリネなどのシシャモメニューを提供している。
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20210429ddlk22100148000c.html

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世界的な美術家、奈良美智さん 13店とコラボ、旅の写真展示 札幌・小樽で道内初

2021-04-30 | 先住民族関連
北海道新聞 4/29(木) 17:07
 世界的な美術家奈良美智(ならよしとも)さん(61)の写真展が、29日から札幌市と小樽市の雑貨店や飲食店など13店で始まる。絵画や立体作品で知られる奈良さんが、道内で写真展を開くのは初めて。店主らと数年間交流を続けた縁で実現。個性派ぞろいの各店の日常を彩る展示となっている。
 奈良さんが上海やニューヨーク、アフガニスタン、北海道など国内外を旅しながら撮りためた作品が、各店に数枚から数十枚並ぶ。
 雑貨店などが入る「庭ビル」(札幌市中央区大通西17)には絵本の本棚に調和するよう道内の馬の写真が飾られ、靴店「カグラ」(同区大通西16)にはサハリンの先住民族の靴にフォーカスした写真を展示。旅先で出会った子どもたちの素朴な表情を収めた写真も数多くある。小樽唯一の会場の雑貨店「ビブレ サ ヴィ+ミーユ」は築100年以上の歴史的な建築で、参加店の雰囲気も個性的だ。
 きっかけは5年ほど前。札幌市中央区で雑貨店「カスタネット」(大通西17)を営む那須純子さん(51)が、道内のアートイベントで知り合った奈良さんの写真にひかれ、相談した。
 その中で美術館やギャラリーではなく、那須さんの知り合いの店に作品を並べ、そこを訪れる常連客など顔の見える「小さなコミュニティー」(奈良さん)に向けた展示に行き着いた。
 その狙いについて「子どもの頃、小学校区内の小さな世界でもすごく充実していた。当時のように、人と確実なつながりのあった世界に回帰したい。そんな願望があった」と説明する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8dd263e6afb190f3fda927199ec3a5fca38b4ca4

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台湾国際バルーンフェス、台東限定のハローキティ気球が登場へ 7月開幕

2021-04-30 | 先住民族関連
中央フォーカス台湾 4/29(木) 13:22
台東中央社)東部・台東県の夏の恒例イベント「台湾国際バルーンフェスティバル」(台湾国際熱気球嘉年華)が7月3日に開幕する。今年の目玉の一つは、サンリオの人気キャラクター「ハローキティ」をかたどった台東限定版の気球。会場の周辺地域に居住する台湾原住民(先住民)ブヌン族の衣装を着たハローキティが空を舞う。人気キャラクターの気球を登場させることで、イベントの盛り上げを図る。
同フェスは7月3日から8月16日まで、鹿野高台で開かれる。主催は台東県政府。当初は37日間の予定だったが、地元の業者からの要望を受けて45日間に延長した。
県は28日、台北市内で記者会見を開き、ハローキティ気球のデザインをお披露目した。ブヌン族の衣装を着たハローキティの気球は世界で唯一。見物客の乙女心を掻き立てることだろうと期待を寄せた。
県によれば、台東には台湾で最多となる7つの原住民族が暮らし、会場がある縦谷エリアにはブヌン族とアミ族が主に居住している。交通部(交通省)観光局のキャラクター「オーション」(喔熊)の気球には、アミ族の伝統衣装を着せたデザインが採用されるという。(盧太城/編集:名切千絵)
https://news.yahoo.co.jp/articles/15f7f0b3d84c20ac172fc3882e33e4ab20e8d1d2


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「絶滅した」先住民の権利、外国在住の子孫に認める カナダ最高裁

2021-04-30 | 先住民族関連
AFPBB News 2021/04/29 17:48

カナダ南西部で撮影されたワピチ(アメリカアカシカ、2009年11月23日撮影、資料写真)。(c)DON EMMERT / AFP
【AFP=時事】カナダ最高裁はこのほど、政府が50年前に「絶滅」を宣言した先住民シナイクストについて、米国に現在も暮らす子孫約3000人にカナダ国内での「先住権」を回復するとの判断を下した。
 米先住民グループ「シナイクスト・ネーション」は、現在の米ワシントン州ケトルフォールズからカナダ・ブリティッシュコロンビア州のレベルストークにかけて広がる渓谷における先住権を主張している。
 最高裁は23日、賛成7、反対2の賛成多数で、シナイクスト・ネーションがカナダ国内で狩りを行う権利はカナダの憲法で保障されていると判断。「移住した先住民、移住を強制された先住民、国境により伝来の土地を分断された先住民を排除することは、植民地主義の不正を助長する」と説明した。
 この判断は、他の先住民にも広く影響するとみられる。カナダ国籍を持たない人や、カナダに住んでいない人でも、欧州からカナダへの入植が始まった時期にカナダ国内の土地にルーツがあることを証明できれば、カナダにおける先住権を主張することが可能だからだ。
 カナダ政府は1956年、シナイクストの国内最後の一人が死亡したことを受けて民族の「絶滅」を宣言。シナイクストの先住権は事実上消滅した。
 しかし、この状況を変えようと2010年、シナイクスト・ネーションに属する男性1人が米国からカナダ・ブリティッシュコロンビア州内の先祖がかつて暮らしていた土地を訪れ、猟銃でワピチ(アメリカアカシカ)を仕留めた。男性は、無許可で狩猟したとして自然保護当局から罰金を科されたが、不服を申し立て、法廷闘争となった。
 検察側は、男性がカナダで承認されている先住民ではないことを理由に、カナダ国内で儀式のために狩猟を行う権利は男性にはないと主張した。
 だが、裁判官は、シナイクスト・ネーションの人々のほとんどが現在米ワシントン州に住んでいるとはいえ、先祖は1811年に外部と初接触した頃にブリティッシュコロンビア州内で狩りや漁を行っていたと認定。男性は無罪となった。検察側は上訴し、最高裁の判断を仰ぐ展開となっていた。 【翻訳編集】AFPBB News
https://news.goo.ne.jp/article/afpbb/world/afpbb-3344572.html

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3 民族の伝統的な暮らし紹介 平取町立二風谷アイヌ文化博物館

2021-04-30 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 2021/4/29配信
 平取町でアイヌ文化発祥の地と称される「二風谷コタン」。沙流川流域の豊かな自然に育まれたアイヌ文化を伝承する一大集落だ。町立の二風谷アイヌ文化博物館、萱野茂二風谷アイヌ資料館をはじめ、アイヌ文化の発信施設が徒歩圏内に並ぶ。刺しゅうや木彫など…
この続き:481文字
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https://www.tomamin.co.jp/article/feature/hidaka/46810/

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コーヒーを楽しむ日本人は知らない…「生産地」の恐ろしい事態

2021-04-30 | 先住民族関連
幻冬舎 4/29(木) 13:01
多くの日本人が何気なく飲んでいる「コーヒー」と「発展途上国の貧困」が密接につながっていることはあまり知られていません。そこで、池本幸生氏、José. 川島良彰氏、山下加夏氏の連著『コーヒーで読み解くSDGs』(ポプラ社)より、身近な飲み物であるコーヒーを切り口として、コーヒーと貧困について解説します。
「コーヒー危機」がもたらした飢餓
飢餓の「飢」も「餓」も「うえる」と読みます。つまり「飢餓」とは読んで字のごとく、食べるものがなく、空腹を感じている状態を指しますが、問題なのはその状態がずっと続いて栄養状態が悪化し、健康にまで悪影響を及ぼすことです。
人々が飢餓に陥る原因は様々です。例えば、干ばつなど異常気象や自然災害で食料生産が急激に減少することで起こることもありますし、あるいは、戦争やテロリズムのような人為的なものが原因になっているケースもあります。
このような場合は、飢餓が地域的な現象として起こっていることが多く、それ以外の地域では食料は十分に存在しているため、支援によって食料が提供されれば、比較的短期間で収まることもあります。逆に飢餓の状態が長続きしてしまうことがあれば、それは政府や国際社会の対応が不十分であるせいだと考えてよいでしょう。
また、どこかの国全体が飢饉に陥ってしまうようなときには、国連世界食糧計画(WFP)や国際協力によって食料支援が行われます。戦争によって難民になってしまった人たちには、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)や国際的に活動するNGOによる支援も行われています。
日本のような先進国の場合は、飢餓が個人のレベルで起こるケースが大半です。生活保護も受けられず、何の支援も受けられなかった人がひっそりと餓死していたという痛ましいニュースが報道されることがありますが、このような個人レベルの飢餓に対しては、社会がもっと細やかな対策を講じる必要があります。
さて、コーヒーは世界中でおよそ2,500万世帯の農家が従事すると言われる巨大産業であるがゆえに、コーヒー価格が大幅に下落すると、世界中のいたるところで飢餓が起こることがあります。
特にコーヒーが主要農作物となる中南米はその影響が大きく、実際、2001年に起きた「コーヒー危機」の際には、中南米の多くのコーヒー生産者の暮らしが立ちいかなくなり、多くの人々が慢性的な飢餓に陥りました。
栄養失調に陥った挙句、生きるために農園を捨てて都市を目指し移動する姿も多く見られたのです。
「コーヒー危機」による負のサイクルが恐ろしい
「コーヒー危機」以降は、低迷するコーヒーの価格に危機感を抱く生産農家が、栽培する作物を多様化したり、他の仕事と兼業することも多く見られるようになりましたが、長い間コーヒー生産だけに頼ってきた開発途上国の資源の乏しい農村部で、コーヒー生産以外の産業を新たに興し、成功させることは至難の業です。
そのような地域では、引き続きコーヒー生産が主要な生計手段となっているため、政治情勢や天候の悪化など、様々な問題が複雑に絡み合い、飢餓が発生するケースは枚挙にいとまがありません。
しかしそれと同時に、様々な理由で引き起こされる飢餓を、コーヒー生産を通じて克服する例も生まれています。
・コーヒー生産を通じて飢餓を防ぐ
グアテマラやコロンビアなど、中南米のコーヒー生産地には山岳地帯の急斜面が多く、コーヒーの果実は一粒一粒丁寧に手摘みで収穫されます。
これらの国々では、山岳地帯に古来から居住する多くの先住民族の人々が、コーヒーの栽培や収穫、選別に従事しています。先住民族の人々は代々部族に伝わってきた独特の文化を有し、話す言葉も異なります。元々彼らは自給自足の生活を送っていましたが、貨幣経済が導入された現代において、従来の暮らし方を続けることが難しくなっています。
各国が遂げた経済成長からも取り残され、「貧困による飢餓や栄養不足」という問題に直面することになったのです。成長期に十分な栄養を取ることができず、発育不良で身長が十分に伸びないまま大人になった先住民族の人たちは、そのような栄養不足の生活が当たり前になってしまい、子どもを授かっても、親として子どもたちに栄養のある食事を与えることの重要性に気づくことができません。
これはまさに負のループであり、一時的に食料を支援するだけでは問題の解決にはなりません。彼らが栄養バランスの取れた食事を規則正しく取ることの大切さを理解し、その習慣を身に付けることを後押しすることが大切なのです。
社会的配慮に優れた農園を訪問すると、多くの農園主が先住民族の人たちにとって学校教育が果たす役割の重要性を指摘します。
読み書きや計算ができることが、将来の雇用機会を広げるために重要なのはもちろんですが、学校給食が果たす役割も決して小さくありません。労働者である親が農園で仕事をしている間に、子どもたちが学校に通えること、なおかつそこで栄養豊かな給食を食べる機会に恵まれることは、成長期にある子どもたちにとっては大変重要なことなのです。
若者の15%以上が発育不良の現実
サン・セバスティアン農園にある学校の給食に並ぶ子どもたち
グアテマラのサン・セバスティアン農園では、自分の農園の労働者に限らず、先住民族のすべての労働者の子どもたちのために農園内に小学校を開設していますが、お昼休みには栄養豊かな給食も提供しており、昼食の時間は子どもたちにとって至福の時間になっています。どの子も笑顔で行儀よく並んで給食を受け取り、楽しそうに頬張ります。コーヒー農園が主体となるこの取り組みにより、子どもたちの栄養不足は大幅に改善されました。
なお、サン・セバスティアン農園に隣接する同じ一族が経営するサン・ミゲル農園にはクリニックも併設され、農園労働者とその家族及び地域住民たちの健康管理にも大きく貢献しています。
・コーヒー生産とサハラ以南のアフリカにおける飢餓
世界で飢餓がいまだ深刻な問題となっている地域はアフリカのサハラ以南です。コーヒー発祥の地として、コーヒーが国の主要輸出品目のトップを占めるエチオピアは干ばつの影響を受けやすく、慢性的な食料不足が発生しています。
有数のコーヒー生産地域、ジンマにおける調査も、コーヒー生産農家の66%以上に食料が不足していることが報告されています。同調査では生産農家の若者の15%以上に栄養不足による発育不良が認められ、そのうち3.5%はかなり重症なものでした。
世帯収入の低い生産農家で育った若者の発育不良は、実に世帯収入が多い家庭の6倍にものぼっています。さらに、子どもの数が1人が増えるごとに、発育不良の割合が20%も増加する傾向も報告されました。食料が慢性的に不足気味である中、家族が増えると元々少ない食料をさらに分け与えなければならないことが原因であるのは明らかでしょう。
しかし、その一方で、この調査が行われた地域の発育不良の人々の割合は、エチオピアのその他の地域(26.5~28.5%)や、他のサハラ以南の国々で行われた調査による結果より低いということも指摘されています(ケニア15.6%、タンザニア21%、ナイジェリア24.2%)。この事実はコーヒー生産に携わり生計を立てることが、飢餓を救う手段の一つとなる可能性を示しているとも言えます。
コーヒー生産に携わる低所得層の家庭がより収入を増やせるような技術支援を行い、食料を得られる支援と組み合わせていけば、飢餓の問題解決への有効な手がかりとなるかもしれません。
池本 幸生
東京大学東洋文化研究所教授
José.川島 良彰
株式会社ミカフェート 代表取締役社長
山下 加夏
ミカフェート・サステイナブル・マネージメント・アドバイザー
池本 幸生,José.川島 良彰,山下 加夏
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b7755b7c2056711863292a64c4530d8b8fc77d4?page=1

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杉江松恋が読む『われらの世紀 真藤順丈作品集』すべてを書くぞと真藤は叫ぶ

2021-04-30 | アイヌ民族関連
本がすき 4/29(木) 18:02
第二次世界大戦以後の昭和、平成、令和と歴史の中を生き抜く人々=「われら」の人生模様を、『宝島』で直木賞を受賞し話題となった著者が濃密に描き出す。
豊かな読書時間を約束する全10編を収録。
本作品を3名の書評家に読んで頂きました。
第2弾は杉江松恋さんです。
おれはすべてを描き尽くす。
真藤順丈の小説を読んでいると、作者のそんな声が聴こえてくることがある。
書くという行為への尽きぬ欲求が筆致として現れる。すべてを網羅しなければならない。文字で。したがって真藤の小説には文字が溢れかえる。表現が並ぶ。読者は作者と併走しつつ、脳から湧き出すイメージの奔流を受け止め続けることを求められるのだ。
『われらの世紀』は、十篇を収めた真藤の最新作品集である。主として「小説宝石」とアンソロジー〈異形コレクション〉に掲載された短篇が収められている。
統一テーマが呈示されるわけではないが、〈われら〉が生きるこの世紀が、いかなる成り立ちをしているかを解き明かそうとする作者の意志は一貫しているように思う。たとえば巻頭の「恋する影法師」は広島への原爆投下によって引き裂かれた恋人たちを描いた幻想譚である。時間の経過と共に薄れていく悲劇の記憶を、作家は書くことでこの世に留めようとしたのだ。「あの日のあとで、ようやく結ばれた恋人たち」が「世界の辻」で「抱き合って踊る」という結末に呈示された幻像に、物語に永遠の命を与えて遍く世界に存在させたいという願いを感じた。
冒険活劇の性格を持つ「一九三九年の帝国ホテル」、「レディ・フォックス」の二篇は、いずれも理不尽な力によって居場所を奪われた者たちの、抵抗の詩を詠った作品である。ことに後者は、和人によって蹂躙されたアイヌの歴史を背景としており、凄惨な展開の中に怒りの感情が迸る。真藤は他者から何を言われても自身の信念を貫く通す人物を好んで作品に書きこむが、「無謀の騎士」は匿名による誹謗中傷の言辞が氾濫するネットの世界にYouTuberとして闘いを挑む男が主人公である。これもまた抵抗の詩と言えるだろう。
笑芸人を描いた短篇が多いのも本作の特徴だ。笑うという行為は感情の爆発であり、積もり積もったものがそれによって無化されるという効果がある。悲劇が一転して喜劇となることもありうるのだ。逆に笑いの裏に涙が見えることも。「笑いの世紀」は戦地慰問団から脱落した芸人を追う調査行が、なぜか四国遍路につながるというトリッキーな話であり、悲しすぎて笑うしかないという表裏一体の感情が描かれる。呵々大笑しながら涙をこぼすという矛盾したありようは、細部の辻褄合わせを無視してでもすべてを描こうという真藤の創作姿勢そのものだ。すべてを書くぞと真藤は叫ぶ。おれは書く、きみたちは読め。行くぞ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb784be9dcae49293eb24d6e252ba1893bfae563

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一休さん、西遊記、平家物語、ナポレオン、ドイツ人の傭兵…歴史小説家7人が告白した「これから書きたいマル秘ネタ」

2021-04-30 | アイヌ民族関連
文春オンライン 4/29(木) 11:12
「上杉謙信はめちゃくちゃ強い」「今川氏真は使えない」気鋭の作家たちはゲーム『信長の野望』からどんな影響を受けていたか? から続く
 ステイホームのGWこそが、歴史時代小説という知的な「武器」を手に入れる大チャンス! その道標として、いま最も注目を集める気鋭の歴史小説家7人が「初心者にお勧めの短篇」「ビジネスに役立つ歴史小説」「自身が偏愛してきた作品」などを縦横無尽にご案内します。お話いただいたのは、谷津矢車さん、武川佑さん、澤田瞳子さん、木下昌輝さん、川越宗一さん、今村翔吾さん、天野純希さんの7名です。(全4回の4回目。 1 、 2 、 3 回目を読む)
◆ ◆ ◆
今後は何を書きたいか? 何を書くべきか?
今村 なるほど。せっかく歴史小説家が7人も集まったんだから、ネタかぶりを防ぐためにも、まだ書いてないけど、今後書きたいと考えてるネタを披露しあえへん?
天野 いいね(笑)。やりましょう。
今村 まずは言い出しっぺの僕から。楠木正行と後村上天皇です。
武川 いいな~。
川越 面白そう。
今村 南朝の二代目たちの話ですね。勝負作になるような気がする。それこそ、天皇家に切り込む話にもなるから……。
天野 そのあたりがすごく難しいよね。
今村 うん。でも、プロットはOKが出たから、執筆開始がいつになるかわからんけど、絶対に書きます。あとはいつか“今村『西遊記』”と呼ばれるようなものを書きたい。北方謙三さんの水滸伝が、“北方『 水滸伝 』”と言われるように。
澤田 それは壮大ですね。私も将来的には、“澤田版『平家物語』”になるような大長編を書きたいと思ってます。ただ、現状決まっているものとなると、江戸時代初期の僧で、明朝の禅を日本に伝えた、隠元隆琦ですね。江戸初期の天皇家と幕府側の争いを、外国人である隠元から見た物語にしようかと。
天野 僕はチンギス・ハンの時代に大陸に渡った日本人の四代記を構想しています。最初の主人公が大陸に渡った後、モンゴルがどんどん大きくなっていくんですけど、中東、ヨーロッパを経て、四代目は元寇で日本に帰ってくるという流れを考えてます。
武川 上杉謙信を書きたいです。それも、一般的にイメージされる、「義」の人ではなく、酒乱でやりたい放題やってる謙信を書きたくて。ミクロ派な私ですけど(笑)、ちょっとメジャーな題材を扱おうかと。
澤田 上杉謙信って、メジャーな武将なのに、そんなに小説で多く書かれてないですよね。
今村 前に武川さんと電話で話してて、「メジャーどころを書かないと、編集者さんが泣くで」って言ったんです。「毛利はどう?」「上杉はどう?」とかしつこく話して(笑)。
武川 その話を聞いて、上杉謙信を書きたいって思うようになりました。
木下 次作は一休宗純を書こうと思ってます。一休さんから見た室町時代ですね。僕自身、中世のおかしな風習にすごく興味があるんです。室町6代目将軍・義教はくじ引きで将軍になったわけですけど、そういうのを一休さんが見たらどう感じるのかとか。
今村 ありそうでなかった話かも。
川越 企画力が違いますね……。僕がいつか書きたいのは、中米のハイチの話です。ハイチって黒人が独立して建国したんですが、めちゃくちゃ早い時期に憲法も作っていて。それを嫌がったナポレオンが軍隊をハイチに送ったところ、なんとハイチはナポレオンの軍隊を破るんですよ。
今村 ナポレオンって、ナポレオン3世?
川越 いや、18世紀に生まれたナポレオン・ボナパルトです。
今村 川越さんのネタこそ絶対に誰ともかぶらへんな(笑)。
令和の歴史小説の範囲はどこへ――
谷津 最後は僕ですね。決まっている題材がいくつかあります。近代ものだと、二・二六事件を今までとは違う切り取り方をしようと考えてます。一般的にあの事件は、皇道派と統制派の対立と言われていますが、これは後世作り上げられた構図ではないかと。それを取り去ると新しい姿が見えてくると思います。あとは、新田義貞、箱館戦争についても構想しています。
澤田 令和になって、明治、大正時代がちょっと書きやすくなった感じがします。それこそ、第二次世界大戦も含めて、少し客観視できるようになってきた雰囲気があって。そういう意味で、歴史小説を書ける土壌が増えてきたのは嬉しいですね。
今村 たしかに、なんとなくこれまで昭和は書きづらい雰囲気がありましたね。歴史小説は史実をきちんと踏まえたうえで、フィクションでもあるんだから、禁忌みたいなものをあんまり設けて欲しくないって気持ちがあります。僕が昭和を書くとしたら、第二次世界大戦で活躍した、ドイツ陸軍元帥のロンメルや、同じくドイツ軍人で、電撃作戦の生みの親であるグデーリアンを取り上げたいんだけど、書きようによっては、色んなところから非難されると思うんです。
谷津 よく分かります。歴史小説が作ったイメージによって不幸になったケースも実際ありますし。そこに対して作家が責任を持てるかといえば……。
川越 難しい問題ですよね。僕は『 熱源 』(文藝春秋)でアイヌ民族の英雄的な人物を描きましたが、まだ孫くらいの世代の方はご存命なんですね。彼らから「こんな人じゃない」と言われてしまったら、やっぱり辛いところがあって。今村さんのおっしゃる通り、フィクションを書く以上、読者に対して面白いものを提示するのは当然として、史実を扱う以上、これ以上はフィクションとして踏み込んではいけない領域というのを書く側が意識しておかなければいけないと考えています。
谷津 それらを踏まえて、歴史小説家という枠組みゆえに書けない物語ってありません? それこそ歴史小説家と呼ばれると、日本の歴史小説であることが暗黙の了解とされますし、なんなら江戸より前のほうがいいよねっていう風になりやすいというか。
今村 世界史にもっと興味を持ってくれたらいいんやけどね。東インド会社とか、めちゃくちゃ面白いと思う。
谷津 それこそ、武川さんは大学で研究されていたわけだから、ヨーロッパを書きたいんじゃないですか?
武川 ドイツ傭兵やスイス傭兵が活躍する話を書きたいです。でも、これを出版社側に話すと、「読者がついてこれますかね……」って言葉を濁される感じがあって(笑)。
澤田 そういう意味でも、偏愛本で挙げた皆川博子さんは憧れです。日本の歴史小説も書けば、幻想小説やドイツの歴史小説も書かれる。いつか皆川さんのような小説家になりたいですね。

※この大座談会に参加した7名の歴史作家が勧める、(1)初心者にお勧めの短篇、(2)ビジネスに役立つ歴史小説、(3)自身が偏愛してきた作品について、文庫を中心に販売する歴史時代小説フェアが、紀伊國屋書店小田急町田店、吉祥寺店、国分寺店などで開催中です(緊急事態宣言中は休業)。
初出:オール讀物2020年12月号
「オール讀物」編集部/オール讀物 2020年12月号
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e280ed9af6041ddd398b8ac996cedcd36235f6f?page=1

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旭山動物園 29日から夏季営業 エゾモモンガ舎 お披露目 東門には新レストラン

2021-04-29 | アイヌ民族関連
北海道新聞 04/29 05:00
 旭川市旭山動物園の夏季営業が29日に始まる。新型コロナウイルス感染拡大で集客が見込めない状況は今季も続きそうだが、園内では感染対策を徹底。道内に生息する夜行性のエゾモモンガの生態を昼間でも楽しめる「エゾモモンガ舎」を同日オープンさせ、来園者を迎える。運営業者が撤退した東門のレストランは旭川振興公社が引き継ぎ、地元客の来園に期待する。
 屋内展示施設のエゾモモンガ舎は、東門から園内につながる坂「ゆっくりロード」に開設。夜行性の生態を観察するため、日中は暗く、夜間は照明を使って明るくする園内初の「昼夜逆転」施設とし、エゾモモンガ2匹を展示する。マントのような飛膜を広げて滑空する姿が楽しめそうだ。
 施設の外壁は絵本作家で同園の元飼育員あべ弘士さんがデザイン。エゾモモンガが壁の端から端まで滑空する姿が表現されている。
 園内では感染対策をさらに徹底。屋内展示施設6カ所やシャトルバスに空間除菌装置を整備。今後は混雑の度合いが分かる二酸化炭素濃度のセンサーも置き、混雑した場合は職員が声を掛け、入場を制限する。
 東門のレストランではサッポロライオン(東京)が契約満了に伴って3月末で撤退。東門を管理する旭川振興公社が後継店を公募したが見つからず、同公社が直営で新レストラン「カムイチカプ」を29日に開店させる。店名はアイヌ語で神の鳥フクロウを意味する。
 道産の豚肩ロースと東鷹栖産ゆめぴりかの豚丼(1050円)や、ご飯をアザラシの形に盛り付けたお子様カレー(650円)などがあり、ジンギスカン(1300円)はテラス席で自ら焼いて食べられる。チーフの佐藤多恵さん(50)は「リピーターが増えるようおもてなししたい」と意気込む。夏季営業は11月3日まで。(望月悠希、若林彩)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/538699

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日テレ 差別問題説明へ 社長、6月の道アイヌ協会総会で

2021-04-29 | アイヌ民族関連
北海道新聞 04/29 05:00
 日本テレビ系列の情報番組「スッキリ」でアイヌ民族への差別表現があった問題で、同局の小杉善信社長は28日、北海道アイヌ協会が6月に札幌市内で開く定例総会に出席する考えを明らかにした。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で定例会見を中止し、報道機関の質問に書面で回答した。小杉社長は、道アイヌ協会から総会で問題の経緯を説明するよう求められていることを問われ、「会場に伺う予定です」と返答した。再発防止策として、社員とスタッフを対象に5月にアイヌ民族の歴史、6月に差別や人権問題をテーマとした社内研修を開催するとした。
 差別表現について放送倫理違反の疑いがあるとして、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会が審議入りしたことについては「真摯(しんし)に受け止め対応して参ります」とコメントした。(大沢祥子)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/538745

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日テレが6月のアイヌ協会総会で経緯説明へ 「スッキリ」の不適切表現で

2021-04-29 | アイヌ民族関連
日刊スポーツ [2021年4月29日5時0分]
日本テレビは28日、4月の定例社長会見がコロナ禍のため中止になったことを受け、ラジオ・テレビ記者会が提出した質問に社長室広報部が回答した。
3月12日放送の「スッキリ」(月~金曜午前8時)で、アイヌ民族への不適切な表現があった問題についてBPOが放送倫理違反の疑いがあるとして審議入りを決めた。同局小杉善信社長は「あらためてアイヌ民族の皆様、ならびに関係各方面の皆様に深くお詫び申し上げます」と謝罪し「BPOの審議入りに関しては、真摯に受け止め対応して参ります」とコメントした。
北海道アイヌ協会が、6月に札幌市内で開催予定の定例総会に出席し、経緯を説明するように求めていることについて「会場に伺う予定です」とした。
また、同局は「5月に全社員・スタッフを対象とした、アイヌ民族の歴史などを理解するための研修、6月に差別や人権問題をテーマとした研修の開催を予定しています。その後も必要な研修を行って参ります」と社内研修を実施することを明かした。
さらに「アイヌ民族の歴史や文化、差別を巡る問題などについてスッキリやそのほかの番組でも放送してまいります」と放送で対応していく構えを見せた。
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202104280001138.html

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日テレ アイヌ差別表現問題 再発防止へ全社員対象に研修、BPO審議入りには「真摯に受け止め対応」

2021-04-29 | アイヌ民族関連
スポニチアネックス 04/29 05:00
 日本テレビは29日、同局の情報番組「スッキリ」(月~金曜前8・00)でアイヌ民族に対する差別表現が放送された問題について、あらためて謝罪するとともに、再発防止策などについて明らかにした。4月の定例会見が中止となったことを受けて、質問状に文書で回答した。
 同問題について、小杉善信社長(67)が3月の定例会見で「理解が足りていなかった」と謝罪し、再発防止策をまとめることを明言していた。今回はその再発防止策や、対応の進ちょく状況について説明。「5月に全社員、スタッフを対象としたアイヌ民族の歴史などを理解するための研修、6月に差別や人権問題をテーマとした研修の開催を予定しています。その後も必要な研修を行ってまいります」とし、アイヌ民族の歴史や文化、差別をめぐる問題などについて「スッキリ」やそのほかの番組でも放送していくとした。
 また、放送倫理・番組向上機構(BPO)が放送倫理違反の疑いがあるとして審議入りを決めたことを受けて、小杉社長は「あらためてアイヌ民族の皆様、ならびに関係各方面の皆様に深くおわび申し上げます。BPOの審議入りに関しては真摯(し)に受け止め対応してまいります」とコメント。今回の件をめぐり、北海道アイヌ協会が、社長を含む幹部に6月に札幌市内で開く同協会の定例総会に出席して経緯を説明するよう求めていることについては、「会場にうかがう予定です」とした。
 問題となったのは3月12日の同番組で放送された、動画配信サービス「Hulu(フールー)」の番組を紹介するコーナー。ドキュメンタリー「Future is MINE―アイヌ、私の声―」を紹介後、お笑い芸人の脳みそ夫(41)が披露した謎かけに批判の声が上がり、同局も謝罪。政府は、加藤勝信官房長官が同15日の記者会見で「担当部署を通じて、当該放送局に対して厳重な抗議を申し入れた」とし「表現はアイヌの人々を傷つける極めて不適切なもので、誠に遺憾だ」と述べていた。
https://article.auone.jp/detail/1/5/9/8_9_r_20210429_1619640202339968

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日テレ社長、「スッキリ」のアイヌ差別表現問題を改めて謝罪「深くお詫び申し上げます」

2021-04-29 | アイヌ民族関連
スポーツ報知04/29 05:00
 日本テレビの小杉善信社長の定例会見が28日、各社からの質問に書面で回答する形で行われた。
 朝の情報番組「スッキリ」でアイヌ民族を傷つける表現があった問題について、BPO(放送倫理・番組向上機構)の放送倫理検証委員会が放送倫理違反の疑いがあるとして審議することを決めたことに、同社長は「5月に全社員、スタッフを対象としたアイヌ民族の歴史などを理解するための研修、6月に差別や人権問題をテーマとした研修の開催を予定しています。その後も必要な研修を行って参ります」と明かした。
 その上で「また、アイヌ民族の歴史や文化、差別をめぐる問題などについて『スッキリ』やそのほかの番組でも放送してまいります」とし、BPOの審議入りについては「あらためてアイヌ民族の皆様、ならびに関係各方面の皆様に深くお詫び申し上げます。BPOの審議入りに関しては、真摯に受け止め対応して参ります」とした。
 「スッキリ」では3月12日の番組内でアイヌ女性を描くドキュメンタリーを紹介した際、お笑い芸人が「この作品とかけまして動物を見つけた時ととく。その心は、あ、犬」と発言した。民族名に「犬」という言葉をかけた表現が差別的だと批判があがり、日テレは「アイヌの方たちを傷つける不適切な表現がありました。アイヌの皆様、関係者の皆様におわび申し上げるとともに今後再発防止に努めてまいります」と同日のニュース番組内でおわびしていた。
https://article.auone.jp/detail/1/5/9/202_9_r_20210429_1619640032401646

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