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閣議決定の来年度予算案 アイヌ政策関連は今年度当初比2%増

2021-12-31 | アイヌ民族関連
NHK 12月30日 12時40分

このほど政府が閣議決定した来年度・令和4年度の予算案のうち、アイヌ政策に関連するものは、今年度の当初予算と比較すると2%の増加となりました。
内閣官房アイヌ総合政策室によりますと、閣議決定された来年度の政府予算案のうち、アイヌ政策に関連するものは58億5900万円で、今年度の当初予算と比較すると2%の増加となりました。
このうち31億200万円は、白老町の民族共生象徴空間、ウポポイの管理運営や、大学などで保管されているアイヌ民族の遺骨を慰霊施設に移すためなどにあてられるということです。
また、2年前に施行されたアイヌ施策推進法に基づき、アイヌ文化を生かした市町村の取り組みなどに充てられる交付金は20億5300万円と3%増えました。
またアイヌ民族への差別や偏見をなくすためのインターネット広告やポスターなどによる啓発には600万円と、今年度の当初予算と比べ62%増えました。
ことし3月に日本テレビの情報番組でアイヌ民族への差別的な表現があったことをうけ増額されたということです。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20211230/7000041722.html

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アイヌの「マーちゃん」=土屋信明 /北海道

2021-12-31 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2021/12/30 地方版 有料記事 510文字
 映画「ハリーポッター」に登場する森の番人、ハグリッドを見ると思い出す人がいる。アイヌの自称「マーちゃん」。100キロ近い巨体でアイヌ民族風の服を着て、白い大きな秋田犬を伴い自転車で函館の街を闊歩(かっぽ)していた。5年ほど前に69歳で亡くなったと、最近人づてに聞いた。
 初めて会ったのは1995年夏。北海道大の古河記念講堂で、北方少数民族のウィルタなどの人骨6体が段ボール箱に詰め込まれ標本庫に放置されていた。掃除していたマーちゃんらが見つけ、民族の尊厳を冒していると新聞各社に通報した。取材で会ううち仲良くなり、居酒屋に2人で出かけた。
 カウンターに数人の客がいた。座敷が空いていたので入ろうとすると店の人に「満席だ」と言われた。気まずい空気が流れ、我々は店を出た。マーちゃんは急に無口になった。私は「差別された」と感じた。彼はその後、函館で民宿を始め、直後に私も函館に赴任したため、交流は2年ほど続いた。
 東京オリンピックではマラソン・競歩会場の札幌でアイヌ舞踊が披露され、世界に発信された。少数民族への理解は徐々に深まっている。「一緒に楽しくやろうよ」と呼び掛けていたマーちゃんも、こんな変化を喜んでいると思う。
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20211230ddlk01070008000c

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写真家・ヨシダナギが泣いた日。コロナ禍で仕事ゼロになって起きた変化「わたし、人間になれた」

2021-12-31 | アイヌ民族関連
ハフポスト日本版2021/12/30 13:30

世界の辺境に生きる少数民族などを独自の感性で撮影し、話題を呼んできたフォトグラファー、ヨシダナギ。彼女の作品が放つ鮮やかな色彩と他に類を見ない世界観は大きな注目を集め、過去の写真展では1年で10万人の動員を記録している。
これまで主に海外で撮影してきたヨシダナギの仕事は、2020年の春から始まった新型コロナウイルスのパンデミックによって軒並みキャンセルされた。それまでパンパンに詰まっていたスケジュールが、一気にゼロになるという前代未聞の事態━━。
それから現在に至るまでの間に、彼女にとっても想定外の「変化」が起きたという。それは、長い間、緊張とストレスで凝り固まっていた身体と心が解放される過程だった。
9月に出版した『しれっと逃げ出すための本。』(PHP研究所)で、自身を「逃げのプロ」と表したヨシダナギが語る、自分を守り、世知辛い世の中を少しだけ生きやすくするためのヒントとは? 
「私、これで死にかけてたんだ」
2018年頃からパンデミックが訪れる直前まで、ヨシダナギはしばしば「思ってた生き方と違う」と嘆いていた。世界各地で撮影してきた少数民族の写真が自分の予想以上に大きな反響を呼び、仕事の依頼が殺到。あまりに多忙で息つく間もない日々に、「こんなに働くために生まれてきたんじゃない」と感じていたという。
そのストレスは、身体に表れた。全身がむくみ、血の気が引き、呼吸が苦しい。仕事に支障が出るからと病院で精密検査を受けたところ、食品アレルギーの検査で驚くほどの項目がヒットした。もともとのアレルギー体質に加え、ストレスで過剰反応が起きていたのだ。体調不良の原因が判明して、ヨシダナギは思った。
「私、これで死にかけてたんだ」
2018年以前は、できる限りストレスから逃れることを意識して生きていた。そのために、仕事の量も抑えた。その生活からあえて抜け出したのは、仕事に対する意識が変わったからだ。
「世の中に名前が出るようになって、仕事で関わる人が増えたこともあって、あの人だらしないよねって言われたくない、しっかりしなきゃいけないっていう自覚が芽生えて。家では本当になにもしてないのに、仕事もなにもしなかったらほんとにダメな人間だよなと思ったんです」
ヨシダナギが泣いた日
そんな自分の変化について、ヨシダナギは「私、大人になったな」と肯定的に捉えていた。撮影への向き合い方も、より真剣になった。ある仕事で、ロケーションなど自分の要望を聞き入れられないまま日程が進み、思うような撮影ができなかった時のこと。ヨシダナギは、現場で泣きながら訴えた。
「このままなら、私は名前を出したくありません。お金はいらないので、もう1回、自腹で撮影させてください」
自分の力を発揮できていない、させてもらえない悔しさから溢れ出した涙と言葉で、事態が落ち着いて冷静になってから、「私、意外とマジメだったんだな」と自分に驚いたという。
この出来事以来、それまで以上に仕事選びに慎重になった。それは、プロとしてのプライドと責任感であり、自分の能力を自覚してのことだ。
「お金もらって失敗するのは最悪じゃないですか。できないのにできると言って、中途半端な仕事をするぐらいなら、はじめからやらないほうがいい。私はほかのカメラマンほどスキルがないので現場でうまくやるとかできないし、得意なシチュエーションじゃないといい仕事ができないので」
「できないことはがんばらない」のもヨシダナギのモットーだ。そのかわり、少しでも自分が長けていること、得意なものに時間を費やし、心血を注ぐ。それが、より生きやすくなる近道になるかもしれないとヨシダナギは言う。

「この仕事ができるのは私しかいない」
ヨシダナギのもとには、さまざまな依頼が届く。それを受ける、受けないという判断の基準にしているのは、「絵(完成形)がイメージとして浮かぶかどうか」。絵が浮かばない時は自分に向いていないと判断して断り、パッと絵が浮かんだ仕事には「刀を抜いて戦(いくさ)にいく気持ち」で撮影に臨んだ。
例えばそれは、阿寒湖のアイヌをモデルに、真冬のマイナス25度の極寒のなかで撮影した阿寒湖アイヌシアター『イコロ』の新プログラム「阿寒ユーカラ LOST KAMUY」のキービジュアルだ。この時は依頼のメールを見た瞬間、確信した。「これは私にだからきた仕事で、この仕事ができるのは私しかいない」と。
毎回、戦に臨むような気持ちで仕事をして、見事な写真を撮る。その成果として、次々と魅力的なオファーが舞い込むようになった。その時、「生まれて初めて忙しいということを体験した」ために、疲労やストレスとの付き合い方がわからなかった。それで体調が悪化したのだ。
ステイホームで「私の時代が来た!」
ブレーキのかけ方がわからないまま突っ走っていた時、パンデミックが起きた。世界中で外に出てはダメ、人に会ってはダメという状況になり、一切の予定がキャンセルされた時、ヨシダナギに焦りはなく、むしろ「私の時代が来た!」と思ったそうだ。
まず、2020年3月末に発売されたNintendo Switch用ゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」を購入すると、1日中プレーするようになった。早い時期にプレー時間が800時間を超えたというから、相当やりこんだことがわかる。
好きなゲームをしていない時は、ひたすたボーっとした。ソファに座っていると知らぬ間に意識がフェードアウトするそうで、「縁側にずっと座っているおばあちゃんの気持ち」なのだという。
「もともとあまり働きたくない主義だから、堂々と仕事を休める、何の気兼ねもなくぼけっとしていられる、それが正義みたいな感じがすごく心地よかったですね」
時間ができたら有意義に使おうと考える人は多いだろう。毎日のようにゲームに耽ったり、何時間もボーっとしていたりしたら、「無駄な時間を過ごしてしまった」と後悔する人も少なくないはずだ。
ヨシダナギに、その発想はない。「無駄なことをしてしまった」と嘆いたり反省したりするのではなく、「無駄なことができる今は幸せだ」と考える。それが自分を追い詰めない処世術のひとつだ。
自分のことだけは自分で甘やかす
フォトグラファーのヨシダナギさん
「明日できることは、明日やればいい」。  
時間ができるとついつい仕事や家事を前倒しで済ませたくなるが、ヨシダナギは「なんでそんなに生き急ぐ必要があるの?」と考える。他人からなにを言われようと、自分の時間は好きに使う。無理に頑張らないことは、ヨシダナギにとってとても大切なことだ。
「誰も甘やかしてくれないから、自分のことだけは自分で甘やかさないと、いっぱいいっぱいになっちゃう。自分を甘やかす道を選ぶと、世間では逃げると言われるけど、甘やかす=逃げるではないと思います。自分を守ることが最優先だから、自分ぐらい甘やかそう、自分ぐらい傷つかない方法を選ぼうって思います」
「Knight Of The Dead」
ヨシダナギにとって、自分を存分に甘やかすことができた1年以上にわたるコロナ禍のステイホームは、単なる癒し以上の時間になった。 
振り返ってみれば2015年、29歳の時にテレビ番組『クレイジージャーニー』に取り上げられて以来、ジェットコースターのような人生を歩んできた。世界中に撮影に行き、日本中で展覧会をして、メディアに露出し続ける毎日は、『クレイジージャーニー』以前には考えられなかった。その生活に慣れていく間に、ヨシダナギの心はタフになっていった。その反面、強すぎる刺激から自分を守るために扉を閉ざした状態でもあった。
その扉が、「あまりにも穏やかだった」と表現するコロナ禍の生活で緩んだのだろう。マネージャーから「日本でも撮影しようと思えばできるんだから、なにか考えたらどう?」と言われていたこともあり、ある日ふと「歌舞伎の連獅子なら撮れるかも」と閃いた。
それからしばらくして、歌舞伎を観に行った。躍動感のある役者の動きを初めて目の当たりにしたヨシダナギは、「ああ、すごい。本物だ。この人たちだったら撮れる」と思った。それは、彼女自身にとっても意外なことだった。
「それまでは本当に興味があるもの以外には(心が)動じることがなかったんです。マヒしていたのかもしれません。でも、歌舞伎を見て感情を揺さぶられて、感動することをおぼえたというか、私、人間になれたんだなって思いました。それに、自分が日本人とか日本文化に興味が持てるんだってことに驚きましたね」
コロナ禍で迎えた青春
フォトグラファーのヨシダナギさん
硬い殻にヒビが入るように、心が動き始めた。それは、新しい出会いも生んだ。マネージャーから「好きだと思うよ」となにげなく送られてきたあるブログを読んだのがきっかけで、そのブログの筆者である女性と連絡を取り合うようになり、今年の夏、顔を合わせた。
それから急速に距離が縮まり、今ではほぼ毎日連絡を取り合う仲になった。それまでは、友人とも一定の距離を置いて付き合うのが当たり前だったヨシダナギにとってかつてないことで、彼女は今を「青春」と表す。
「私は小学校でいじめられて、中学校もほとんど行かなかったので、青春っていう青春をしてないんです。だから、みんな若い時にこんな感じで過ごしてたんだって新鮮ですね。忙しい時期だったら会うこともなかったと思うし、すごくいいタイミングで親友ができました」 
感動することをおぼえ、親友ができた。心の奥底で眠っていた感性が目覚めたヨシダナギがシャッターを押す時、どのような変化が起きるのか。
体調もすっかり回復し、「視界がクリアになった」と笑う彼女が次に狙う被写体は、日本にいる。
「一番興味があるのはお相撲さんです。もともと身体の大きな人が好きなので、大きな人をいっぱい見たいんですよ。デジタル空間とか山のなかとか、絶対にそこに力士はいないだろうっていう空間で自由にとってみたいですね」
(取材・文:川内イオ 編集:毛谷村真木/ハフポスト日本版)
https://news.goo.ne.jp/article/huffingtonpost/nation/huffingtonpost-61bbdfede4b040edce92c936.html

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札幌の企業が「木彫り熊」3Dプリント商品開発 伝統工芸とテクノロジーを融合

2021-12-30 | アイヌ民族関連
札幌経済新聞 2021.12.29

白老町在住のアイヌ工芸作家・山田祐治さんの木彫り作品を再現した商品「SINKOP(シンコプ)」が現在、民族共生象徴空間(ウポポイ)(白老町若草町2)内の国立アイヌ民族博物館ミュージアムショップ始まっている。販売はエムブイピークリエイティブジャパン(札幌市)。
 山田さんは北海道白老町在住。1954(昭和29)年生まれで、1968(昭和43)年からアイヌ木彫家の父・国雄さんに師事。木彫り熊など数多くの作品を制作し、アイヌ伝統工芸のさまざまな賞を受賞。アイヌ文化の知識・技能に習熟し、国内外にむけてアイヌ文化の保存継承および普及に積極的に取り組んでいるという。
 同商品の開発にあたっては山田さんが制作した「吠(ほ)える熊」「鮭喰(く)い熊」「座り熊」の木彫り作品3種を、北海道立総合研究機構工業試験場(札幌市)で3次元でデジタルデータ化し、3Dプリンターで出力。UVレジンを原料に立体造形して、形や毛並みなどの細部にわたり培われてきた伝統工芸の技を忠実に再現したという。3Dデータを出力するためサイズは自在。商品は実物の作品よりも小さい、体長数センチのオーナメント(880円)をはじめ、チャーム(770円)、ピアス(1,650円)を販売する。
 商品化に至る取り組みは、ミュージアムグッズ愛好家・大澤夏美さんが定期発行している小冊子「ミュージアムグッズパスポート Vol.5」(500円)でも紹介された。同冊子に掲載されたエムブイピークリエイティブジャパンの社長・大海恵聖さんと山田さんの対談では、制作のきっかけや思いを読むことができる。
※商品名シンコプのプはアイヌ語のカタカナ表記を用い小文字のプとするのが正しい
https://sapporo.keizai.biz/headline/3780/

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ロシアが舞台の歴史ものから、人気作の最新シーズンまで:2021年のベスト海外ドラマ7選

2021-12-30 | 先住民族関連
WIRED(US)2021.12.29 WED 11:00

動画配信サーヴィスの選択肢が増えるなか、配信される新作コンテンツの数には圧倒されるばかりだ。それでは2021年に配信されたドラマのなかでは、いったい何を観ておけば間違いないのだろうか? 米国で配信された作品から、『WIRED』US版が7つをピックアップした。
比較的最近まで、「質の高いオリジナルコンテンツ」と「ストリーミング(動画配信)」という言葉を同じ文章のなかで使おうなどと考える人はほとんどいなかった。配信限定の番組がエミー賞のドラマ作品賞を初めて受賞したのは、ようやく2017年になってからのことである(「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」)。
ところが、いまではNetflixやHulu、Amazonのみならず、HBO MaxやApple TV+といった新規参入組にいたるまで、ほぼすべての配信サーヴィスに素晴らしいコンテンツが揃っている。そのあまりの数に圧倒されるような状況で、実際のところわたしたちは尻込みしているほどだ。
そんなわけで、コンテンツが多すぎて何を観たらいいかわからないという方のために、まず観るべきおすすめ作品を紹介しよう。『WIRED』US版が推薦する2021年のドラマは、下記の7作品となる。
「THE GREAT 〜エカチェリーナの時々真実の物語〜」
ロシアの女帝・エカチェリーナ2世とピョートル3世との結婚生活がどのように終焉を迎えたのかは、世間のよく知るところだろう。しかし、「THE GREAT 〜エカチェリーナの時々真実の物語〜」は、史実に沿うことをさほど重視していない。そして本作が見事なドラマに仕上がっている理由の一部が、そこにある。
ピョートル3世を演じるのはニコラス・ホルトだ。第1シーズンでホルトは、衝動的に行動する皇帝を父にもつ、かなり愚かだが危険な面をもつ軽薄な若者を見事に演じていた。
エカチェリーナ3世役はエル・ファニングである。こちらも、そんな夫にときに呆れつつ、自分が望む権力に少しでも近づくためならどんな機会でも利用しようとする、自信に満ちた若き女性を好演している。
製作総指揮のトニー・マクナマラは、このふたりの人物像やふたりを突き動かす動機(あるいはその浅はかさ)をしっかりと描いたうえで、ほかの登場人物にも活躍する余地を与えている。そんな彼らもまた、エカチェリーナ2世の画策や陰謀に絡めとられていくことになる。
「Hacks」(日本未公開)
ジーン・スマートは、どんな番組に出演しても輝きを見せてきた。これまでの彼女は、群像劇のなかにあって突出した演者として注目されがちだった。だが「Hacks」では、デボラ・ヴァンス役として(まさに文字通りの意味で)舞台の中央に立っている。
ヴァンスはラスヴェガスの往年の名女優だが、興行主からはショーの内容にキレがないと言われている。その「キレ」をもたらすためにやって来たのが、シニカルな20代の女性だった(演じるのは「サタデー・ナイト・ライブ」で有名なラレイン・ニューマンの娘であるハンナ・エインバインダー)。この女性は自分のツイートが炎上し、ハリウッドから追放されたのである。
当初はドライな「メンターと教え子」だったふたりの関係性が、自然なパートナーに発展していく様子が中心に描かれている。しかし、常に主導権を握っているのは間違いなくヴァンスであり、スマート自身も最高の演技を見せている。現在70歳の彼女はヴァンス役で4回目のエミー賞を受賞し、主演女優としては初の栄冠となった。
「マーダーズ・イン・ビルディング」
いまの欧米社会では、「実録犯罪ポッドキャスト」がちょっとした流行になっている。それに基づいた本格的なドラマシリーズができるのは時間の問題だったといえるだろう。
ニューヨーク市のアパートで起きた恐ろしい殺人事件を解決しようとする素人探偵3人組という筋書きだけを見ると、「マーダーズ・イン・ビルディング」はありがちなドラマに感じられるかもしれない。だが、このドラマではスティーヴ・マーティンとマーティン・ショート、セレーナ・ゴメスが見事な(そしてとても自然な)相乗効果を起こしており、作品としていっそう高い次元へと本作を昇華させている。セカンドシーズンの放送もすでに決定している。
「Reservation Dogs」(日本未公開)
脚本家、監督、プロデューサー、演者──タイカ・ワイティティはあらゆる役割をこなしている。いったいどうやって睡眠時間を確保しているのだろうか? ましてや、「Reservation Dogs」のような新しく、そしてかなり画期的なドラマを(スターリン・ハルジョと)共同制作する時間など、どこにあったのだろうか?
「Reservation Dogs」は、オクラホマ州の先住民族保留地に住みながら、そこを出ていくことを夢見る先住民の4人の若者(デヴァリー・ジェイコブス、ドゥファラオ・ウーナタイ、レーン・ファクター、ポーリーナ・アレクシス)に焦点を当てている。このドラマの画期的なところは、ほぼすべてのキャストが北米先住民で占められ、脚本家と監督も先住民が務めている点にある。
そして素晴らしいことに、米国の先住民に関する有害な誤解を静かに排除しながら、いまだにかなり過小評価されている人々の本当の声を届けているのだ。
「キング・オブ・メディア」
強大な力をもち策略に満ちたロイ家の姿を描いたジェシー・アームストロング製作のドラマは、シーズン2[編註:日本ではU-NEXTで配信]の時点ですでに最も注目されている作品のひとつだった。ところがシーズン3(日本未公開)が始まるとともに、最も論争を呼んでいるドラマにもなった。シーズン3の序盤は展開が遅いと感じた視聴者もいただろうが、物語が終盤に差し掛かるにつれ、ロイ家のメディア企業を巡る権力闘争はかなり波乱の様相を呈してきている。
「ホワイト・ロータス / 諸事情だらけのリゾートホテル」
神経質な元ヤク中のアーモンド(マーレイ・バートレット)は、超高級リゾートホテル「White Lotus」のマネージャーとして大変な毎日を送っている。そのアーモンドと同じように、ドラマ「ホワイト・ロータス / 諸事情だらけのリゾートホテル」も、どこからともなく現れ、いまでは話題作の仲間入りを果たしたようだ。
醜くわがままで無神経で、機能不全を起こしている特権的な白人社会を余すところなく描いているという点で、ある意味で本作は「キング・オブ・メディア」と同じDNAを共有している。ただし、本作であらわにされる「膨れ上がった睾丸」は、一度見たら脳裏に焼き付いて離れないだろう。
「エンライテンド」を手がけたマイク・ホワイトが製作した本作には才能溢れるキャストが集結しているが、なかでもジェニファー・クーリッジの演技が印象的だ。本作もシーズン2の製作が決定している。
「イエロージャケッツ」
ドラマの紹介記事としては無責任のように聞こえるかもしれないが、「イエロージャケッツ」はできるだけ予備知識のない状態で観たほうがいいだろう。ただ、「Lord of the Flies」と『ミーン・ガールズ』をかけ合わせたような作品と言うことはできる。そして、90年代のクールな楽曲を聴くことができる。
物語は現在と90年代とを行ったり来たりし、常に新鮮味と驚きをもたらしてくれる。本作の画期的かつ興味を引く点は、それが生存をかけたストーリーにもなっているところだ。ただし自然のなかで自らの「掟」を定めるのは、10代の少女たちである。主演はジュリエット・ルイス、クリスティーナ・リッチ、メラニー・リンスキー。
https://wired.jp/2021/12/29/best-tv-2021-streaming-guide/

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芸術は無限大! ジャニス・ジョプリンのサイケな356から溶けた911まで「ポルシェ アートカー」の世界:Part.2

2021-12-30 | 先住民族関連
GENROQweb2021/12/29 12:57 更新日 2021/12/29 12:57
今や伝説として語り継がれるジャニス・ジョプリンのサイケデリックな「356」をはじめ、ポルシェは各界のアーティストの創作意欲を刺激する素材でもある。ビビッドなペイントを施したアート作品から、まるで融解したようなボディワークまで、ポルシェ アートカーの世界に迫る(Part.2)。
伝説のロックアーティストが愛した356に先住民族風の911も
Taycan with Artwork by Dale Chihuly
デイル・チフーリによってデザインされた、タイカン・アートカーはシンガポールの国立公園ガーデンズ・バイ・ザ・ベイで公開された。
2021年、シンガポールの国立公園「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ(Gardens by the Bay)」で公開されたのが、美しい花々が描かれたタイカンのアートカーだ。
ポルシェは今年、150万本以上の多様な植物を鑑賞することができるガーデンズ・バイ・ザ・ベイにおいて開催された、アメリカのガラス工芸家デイル・チフーリ(Dale Chihuly)主催の展示会「グラス・イン・ブルーム(Glass in Bloom)」のオフィシャルカーパートナーを務めた。
チフーリが制作した「Persians」シリーズのカラーリングに身を包んだタイカンは、鮮やかな花々で彩られた周囲の環境と見事な調和を見せることになった。未来的な温室で公開されたタイカンは、鮮やかなカラーリングと背景の木々の緑が絶妙なコンビネーションを生んでおり、集まった観客にポルシェが進めるサステナブルな精神をアピールすることになった。
Janis Joplin’s 356 C by Dave Richards
ジャニス・ジョプリンが愛したサイケなカラーリングの356 SC カブリオレは、1990年代にジャナ・ミッチェルとアンバー・オーウェンによってカラーリングが復元されている。
伝説のロックシンガー、ジャニス・ジョプリン(Janis Joplin)は、1972年に発表された曲『Mercedes Benz』において、「my friends all drive Porsches(私の友達はみんなポルシェに乗っている)」と歌っていた。そして、彼女自身も実際にポルシェを所有している。
彼女は1968年にドルフィングレーの1964年式356 SC カブリオレを購入。ジャニスはコンサートスタッフのデイビッド・リチャーズ(David Richards)に500ドルを支払い、『宇宙の歴史』を可能な限りの色彩で356 SCに描き込ませた。
それは、彼女のバンド、ビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニー、カリフォルニアの風景、神の目、山羊座、頭蓋骨、キノコなどさまざまなイメージを含む、彼女自身の全てを描いていた。見る者を圧倒する356は、こうして誕生したのである。
このサイケな356 SC カブリオレは、ファンがワイパーの下にファンレターを残すほど、ジャニスの代名詞となった。1969年に一度盗難されたものの、無事に犯人は逮捕。犯人は上からスプレーすることで派手なカラーリングを隠そうとしていたが、リチャーズがクリアコートで保護していたため、スプレーを消して本来の姿を取り戻すことができたという。
ジャニスはこのクルマを購入してからわずか2年後、1970年に27歳で麻薬の過剰摂取により亡くなってしまった。彼女の愛車であるポルシェはやがて兄弟の手に渡り、弟のマイケルが劣化したポルシェを元のドルフィングレーの状態に戻している。
そして1990年代、サイケデリックな輝きを取り戻すため、彼女の家族はアーティストのジャナ・ミッチェル(Jana Mitchell)とアンバー・オーウェン(Amber Owen)にオリジナルに描き直すことを依頼した。元のサイケな姿を取り戻した356 SC カブリオレは、その後2015年にチャリティオークションにかけられ、176万ドルという驚異的な価格で落札されている。
Crystal-embellished 911 by Daniel Arsham
2019年にダニエル・アーシャムによって製作されのが、ボディにクリスタルが埋め込まれた真っ白なタイプ992だ。
アメリカ・オハイオ州で生まれたダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)は、ニューヨークを拠点に活動し、「白」と「黒」をテーマとした彫刻、絵画、映像、インスタレーション作品などを手がけるビジュアルアーティストだ。
子供の頃からポルシェに憧れていたアーシャムは、2019年にクリスタルがボディを侵食したワンオフ仕様の911 タイプ992を制作した。ボディにクリスタルを埋め込むことでディストピア風の外観を実現し、“ポスト・アポカリプス”の世界に存在しても違和感のない存在感を手にした。
このタイプ992は2019年にロンドンのセルフリッジで展示された後、アジアツアーも行われた。現代アートの世界は流行り廃りが激しいため、このユニークな作品は「退廃と並行した劣化の感覚を呼び起こす」と、アーシャムは説明している。
911 RSR Le Mans by Richard Phillips
アートカーでありながらも、実際のレースに参戦したのがリチャード・フィリップスによって制作されたポルシェ 911 RSR。2019年のル・マン24時間でイェルク・ベルクマイスターのドライブでクラス優勝を飾っている。
ポルシェ 911 RSRは、単なるアート作品ではなく実際に2019年シーズンのル・マン24時間レースに参戦。GTE Amクラスで勝利を収め、ポルシェのアートカーとして初めてレースで勝利した1台となった。その大胆なデザインとカラーコントラストは、グランドスタンドの最上階からもデザインの全容を把握することができたという。
この作品のテーマは、アーティストのリチャード・フィリップスとポルシェのファクトリードライバーであるイェルク・ベルクマイスターの固い友情。ふたりの関係は2013年にフィリップスがベルクマイスターのヘルメットをデザインしたことから始まっている。
1970 911 S by Ornamental Conifer
シンプルな911 S のボディに大胆なタイポグラフィを描いたのは、カリフォルニアを拠点に活躍するオーナメンタル・コニファーだ。
英国生まれでカリフォルニア在住のアーティスト、ニコ・スクレーター(Nico Sclater)は、オーナメンタル・コニファー(Ornamental Conifer)として活躍。彼はフリーハンドのタイポグラフィで作品を描いており、ユーモア溢れるポップアート風文字は、言葉遊びやクールな言い回し(彼自身は「コニファーイズム」と呼んでいる)を巧みに組み合わせ、独自の作風を確立している。
テキサスのクライアントのために制作された911 Sには、「いつまでも遠くへ(Stay forever far out)」という、大胆かつ自由なメッセージが込められているという。
911 Fat Car NFT by Erwin Wurm
まさに息を飲むようなデザインとはこのこと。エルヴィン・ヴルムがライフワークの一環として制作した911のファットカー。
オーストリアを拠点に彫刻家・画家として活躍するエルヴィン・ヴルム(Erwin Wurm)は、実物よりも大きな作品を手掛けてきたことで知られているアーティストだ。彼のライフワークである「ファット・スカルプチャー(Fat Sculpture)」は20年にわたり、そのテーマは家やクルマなど様々だ。
2021年、彼のアイコンである「ファットカー」が20周年を迎えるにあたり、ヴルムの奇抜さが前面に押し出された911が発表された。同時に発表された映像作品内では、ブルム自身によりこの911ファットカーが、呼吸をするとどのように見えるか、独自の解釈を紹介している。
911 Carrera type 996 by Biggibilla

1998年にオーストラリア・メルボルンで公開されたのが、先住民族出身のアーティスト「ビギビラ」によって描かれたタイプ996だ。
素朴かつ精緻な意匠を与えられた911カレラ(タイプ996)のアートカーは、1998年にポルシェセンター・メルボルンのショールームで公開された。その繊細なカラーリングは、先住民族出身のアーティスト、グラハム・J・レニー(Graham J Rennie)、通称ビギビラ(Biggibilla)によって丹念にハンドペイントされたもの。
この996アートカーは、ポルシェの名を冠した最初のモデルであるアルミニウム製プロトタイプ「No1」の登場から50年周年を記念して制作。アヒル口のカモノハシなど、オーストラリアの動物があしらわれている。
https://motor-fan.jp/genroq/article/18840/

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北海道には妖精がいた?定番土産の由来にもなっている「伝説の残る町」とは

2021-12-30 | アイヌ民族関連
北海道Likers2021/12/29 21:00

北海道には妖精がいた?定番土産の由来にもなっている「伝説の残る町」とは
みなさんは“コロポックル”という名前を聞いたことがあるでしょうか? 実は北海道の先住民族、アイヌ民族に伝わる妖精のことなんです。あの定番土産の商品名にも似ている気がしますね。
今回は妖精伝説と伝説のある町、芽室町の魅力をご紹介します。
「都会的じゃないけどなにかある」芽室町の魅力
十勝平野の中西部、帯広市の隣に位置する芽室町。広大で豊かな自然、食材、大自然を満喫できるアクティビティが魅力の町です。
芽室町の名前の由来は、アイヌ語の「メム・オロ」が転化したもので、“川の源の泉や池から流れて来る川”という意味。小麦、ジャガイモ、あずき、ビートなどの作物が、豊かな水源と広大な大地、農家さんの愛情を一身に受けすくすくと育ち、そんな美しい環境のなかで人々は日々自然と対話し“自然と遊ぶ達人たち”が育まれる場所。
都会的な映えは芽室町にはありません。でもだからこそ、自然の美しさや移ろいを楽しみ、人との結びつきを深く感じられるのかもしれません。
「コロポックル伝説」とは
そんな芽室町にはある伝説があります。北海道土産のマスト商品『じゃがポックル』は、ご存知ですよね。実はこのお菓子、アイヌ民族に伝わる妖精“コロポックル”が由来だそう。
コロポックルとは、アイヌ語で“蕗(ふき)の下の人”を意味します。彼らは、恥ずかしがり屋で人前に姿を見せることはありませんが、夜中にこっそり食べものを置いていくような優しさを持ち、幸せをもたらしてくれる神様として伝えられてきました。
北海道にはコロポックルに関する伝説が各地にありますが、芽室町のお話はこちら。
北海道が「蝦夷」と呼ばれた昔。狩りに優れた小人族のコロポックルが芽室の新嵐山付近で暮らしていたそうです。一筋の道もない十勝原林。昼夜問わず野獣が鳴き叫ぶなか、十勝川支流の美生川(びせいがわ。芽室氏を通る川)を登り、魚影を追うコロポックル一団。コロポックル族が辿り着いた美生川上流の“丸山”には魚を手づかみするほど豊富な漁地があり、山々には豊かな野草が群生していました。コロポックルはそんな丸山を安住の地としました。コロポックル族の生活は「雨が降ったり、日照りが強いとフキの下で休み、腹が減ると狩りをし、満腹になると寝る」など平和で優雅な暮らし。しかし、その後、異民族が攻め入り、激しい戦いの末、丸山からコロポックル族の姿は消えてしまったのです。
妖精伝説のある町、芽室町での遊び方
最後に芽室町育ちの筆者が芽室町でのおすすめの過ごし方をご紹介!
コロポックルがかつて暮らしていた付近とされる『めむろ新嵐山スカイパーク』では“そり滑り”が楽しめます。自然が育んだ雪の滑走路。己のバランスを操り、トップスピードで雪山を下降する。どんな遊具やジェットコースターより最高にスリリングで最高に楽しいですよ!
スキーやスケートのような準備や技術は不要。北海道初心者さんにもとってもおすすめの冬のアクティビティです。
さらにこれからの季節のおすすめは、日本最大級のグラウンドに作られる野外スケートリンク『芽室町営スケートリンク』、やわらかで幻想的なアイスキャンドルが一夜限り楽しめる『氷灯夜(ひょうとうや)』です。
ぜひ、芽室町の自然や人々に触れに来てみてくださいね。
【参照】芽室町観光物産協会、カルビー株式会社
https://news.goo.ne.jp/article/hokkaidolikers/region/hokkaidolikers-20211229-49423.html

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MUJI BOOKS 『みなそこ』刊行のお知らせ

2021-12-29 | 先住民族関連
PRTIMES 2021年12月28日 18時03分
株式会社良品計画
 無印良品を企画、開発する株式会社良品計画(東京都豊島区/代表取締役社長 堂前 宣夫)は、絵本『みなそこ』を12月29日(水)より、無印良品MUJIBOOKS展開店舗にて発売いたします。(ネットストアは 1月以降順次販売開始予定)

■インドのタラブックスと一緒に作ったハンドメイド絵本
 この度刊行する絵本『みなそこ』(発行元:良品計画)は、インドのチェンナイにある小さな出版社TARA BOOKS(以下、タラブックス)の全面協力のもと完成したハンドメイドの絵本です。タラブックスは、1994年の設立以来、インドに古くから伝わる土着の芸術を取り上げ、民俗画家たちの作品を初めて本にしたパイオニアと言えます。タラブックスは内容から印刷や製本まで、すべて自分たちで行います。お互いの顔が見える範囲の少人数で、自分たちが本当に納得できる仕事だけを丁寧に行うことを徹底した結果、デジタルが横行するこの時代に、紙の本の可能性を、世界に向けて示してくれました。彼らの地道な社会的取り組みと、彼らにしか作れない世界で最も美しい本について、深く感動し、今回の絵本づくりが実現しました。
  本書は、著者である兄弟の故郷、少数先住民族ワルリ族がくらす、ガンジャード村から出発します。高層ビルがそびえ立つムンバイを経由して、舞台は海の彼方の日本へ。最後のページでは、日本の粟島の海の生きものとともに、インドのガンジャードの川の生きものが描かれており、淡水と海水の境を超えて共存しています。本書を通じて、国や言語を超えて共鳴しあう、自然と生きる健やかな日々における精神世界の豊かさを、感じていただけることでしょう。
 原書は、2020年にインドで刊行された「The Deep」(発行元:TARA BOOKS)です。本書は、タイトル、装丁デザイン、あとがきの追加など、原書と異なるいくつかの変化があり、テキストを置き換えただけの従来の翻訳出版とは一線を画する、新たな可能性を示すものです。
 また、再生コットンの紙を漉き、紙を染め、シルクスクリーンで印刷。仕上げは、糊を一切使わない手製本。本をつくるすべてのプロセスが、インドの小さな工房にいる職人たちの手しごとです。水面のような表紙のマーブル柄も、一冊としておなじ模様はありません。
 新型コロナウイルスの感染拡大の最中に生まれた本書の最後には、著者であるワイエダ兄弟から読者へのメッセージがおさめられています。
 「川のいのち 海のいのち まだ見ぬいのち みんな みなそこで つながっている」。
<商品概要>
書名:みなそこ
著者:ワイエダ兄弟(Mayur & Tushar Vayeda)
価格:3,850円 消費税込
ページ数:24ページ
用紙:リサイクルコットンペーパー
印刷製本:シルクスクリーン印刷、手製本
サイズ: D8×W416×H238 (mm)
ISBN: 978-4-909098-31-3
無印良品では、商品と本が気持ちよくつながりあう売場「MUJI BOOKS」を大型店舗で展開し、豊かなくらしのヒントを発見していただけるよう、さまざまな「本のあるくらし」を提案しています。
□ MUJI BOOKS展開店舗
銀座、札幌パルコ、シエスタハコダテ、仙台ロフト、東武動物公園駅前、エルミこうのす、所沢西武、イオンモール川口、イーアスつくば、柏ステーションモール、イオンモール木更津、みんなみの里、錦糸町パルコ、東京有明、アトレ恵比寿、丸井吉祥寺店、新百合丘オーパ、小田急百貨店町田、グランツリー武蔵小杉、NEWoMan YOKOHAMA、 Colette・Mareみなとみらい、コースカベイサイド横須賀、ららぽーと沼津、静岡パルコ、浜松遠鉄百貨店、イオンモール松本、直江津、野々市明倫通り、イオンモール高岡、アスモ高山、イーアス春日井、近鉄百貨店四日市、京都山科、イオンモールKYOTO、グランフロント大阪、阪神梅田本店、心斎橋パルコ、リノアス八尾、近鉄あべのハルカス、イオンモール堺北花田、イオンモール四條畷、アクタ西宮、アリオ倉敷、広島パルコ、セントシティ北九州、ガーデンズ千早、MUJIキャナルシティ博多、イオンモール福岡伊都、COCOSA熊本下通
※無印良品ネットストアは 1月以降順次販売開始予定
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001227.000000987.html

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夜間中学で年末交流会 さまざまな国籍の生徒が自国文化を紹介

2021-12-29 | 先住民族関連
NHK 12月27日 11時35分
学ぶ機会を十分に得られなかった人を対象にことし10月から始まった県内初の本格的な夜間中学で、年内最後の授業として生徒とスタッフらの交流会が開かれました。
自主夜間中学はボランティアグループ「とちぎに夜間中学をつくり育てる会」が運営し、ことし10月から月に数回、外国籍の人や不登校の子どもなど10代から70代のおよそ50人が学んでいます。
26日は年内最後の授業として生徒とスタッフらの交流会が開かれました。
はじめに、スタッフがピアノや三線などの楽器を演奏し、参加者はリズムに合わせて手拍子をして楽しみました。
さまざまな国籍の生徒が自国の文化を紹介するプログラムでは、台湾出身の女性が現地の先住民族の衣装を着て伝統的な祭りで歌われるという歌を披露したほか、ブラジル出身の女性が、キリスト教の信者が多い国ならではのクリスマスや年末年始の過ごし方を紹介しました。
参加したフィリピン出身の村山エマリンさん(30)は「いろいろな国の紹介を聞いて、言葉を知ることができて楽しかったです」と話していました。
運営グループの代表を務める宇都宮大学の田巻松雄教授は「コロナ禍の中で始まった夜間中学ですが、ここまで運営してこられて安心しています。普段は個別学習が多いので、年齢や国籍が違う人たちが一緒に楽しい時間を過ごせてよかったです」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/20211227/1090011285.html

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教材採用多数!SDGsを学べる書籍シリーズ第3弾テーマは「多文化共生」

2021-12-29 | 先住民族関連
AdverTimes(アドタイ) by 宣伝会議2021年2021.12.28 掲載

小学生から大人まで楽しくSDGsについて学べる本
宣伝会議では、書籍『未来の授業 SDGsダイバーシティBOOK』を、オンラインで先行発売します。SDGsの目標を身近な社会問題に落とし込み、漫画やストーリーで分かりやすくまとめた書籍シリーズ「未来の授業」。全国の小中学校と高校合わせて約3万5000校に献本されます。
第3弾となる本作のテーマは「ダイバーシティ」。「ダイバーシティ」は日本語にすると「多様性」となり、私たちが生活する人間社会に当てはめると、「性別」「性自認」「性的指向」「国籍」「年齢」「人種・民族」などの“属性”や、「趣味嗜好」「宗教」「ライフスタイル」などの“思考”が、みんなそれぞれ異なる、ということです。これは SDGs に通じる考え方で、17の目標では「5.ジェンダー平等を実現しよう」などと深く関わっています。
本書では、その中でも、特に「多文化共生」にフォーカス。国籍や障がい、人種、年齢などにかかわらず、誰もが“活き、活かされる”社会をつくるためのストーリーが展開されます。
■本書の3つの特徴
●特徴1
異なる性格タイプの4人の子どもたちがSDGsについて学習、体験し、成長していくストーリーを、マンガとストーリーで楽しく描きます。
●特徴2
SDGsの目標を、関連する日本の社会課題に落とし込んで解説。SDGsを世界の話ではなく、身近な“自分ごと”として捉える視点が見つかります。
●特徴3
SDGsに取り組む企業、自治体やNPOの具体的な取り組みを多数紹介しています。SDGs達成のために、今どんなアクションが行われているのか、知ることができます。
学校の身近な課題からSDGsを理解し行動に移すヒントに満ちた、子どもから大人まで楽しくSDGsについて学べる書籍となっており、多数の小中高の授業で教材採用されているほか、企業研修でSDGsの教材として活用されています。
本書を読んだ中学校・高校の先生方からは、
「イラストが多く、身近な問題に焦点を当てた内容は、生徒たちも理解しやすく、教材として使用しやすい」
「教科の横断の仕方やすぐに実践できる活動のアイデアを得ることができる」
「ダイバーシティを実践する職場が紹介されており、職場体験学習の事前学習にも使えそう」
「学校を企業や社会とつなげる架け橋となる1冊」
などのお声をいただいています。
本シリーズはUNESCOの学習目的に基づく、シリーズ書籍構成としてデザインされています。来年度以降も、「協働/パートナーシップ」などをテーマに、シリーズの刊行を続けていく予定です。
監修者
佐藤真久(さとう・まさひさ)
東京都市大学大学院 環境情報学研究科 教授。英国国立サルフォード大学にてPh.D取得(2002年)。地球環境戦略研究機関(IGES)の第一・二期戦略研究プロジェクト研究員、ユネスコ・アジア文化センター(ACCU)の国際教育協力シニア・プログラム・スペシャリストを経て、現職。SDGs を活用した地域の環境課題と社会課題を同時解決するための民間活動支援事業委員長、国際連合大学サステイナビリティ高等研究所客員教授、北京師範大学客員教授、UNESCO ESD-GAPプログラム(PN1:政策)共同議長、特定非営利活動法人ETIC.理事、責任ある生活についての教育と協働(PERL)国際理事会理事、JICA 技術専門委員(環境教育)、IGESシニア・フェローなどを歴任。協働ガバナンス、社会的学習、中間支援機能などの地域マネジメント、組織論、学習・教育論の連関に関する研究を進めている。
編集協力
NPO法人ETIC.
社会の未来をつくる人を育むNPO法人。1993年の創業以来、政府や大学、大手企業、先輩経営者など、さまざまなプレイヤーと手を組みながら、大学生や20代の若者たちが「社会の課題や未来」について考え、実践する機会づくりを行っている。大学生を対象としたイノベーションスクール「MAKERSUNIVERSITY」、社会課題解決を目指す起業家支援プログラム「社会起業塾」などを通して、これまで1,600人以上の起業家を輩出。
目次
◆はじめに
◆登場人物紹介
◆SDGsチャレンジストーリー 第1話
◆本書の使い方
◆第1章 SDGs・ダイバーシティについて知ろう
・SDGsってなんだろう?
・SDGsってどうして生まれたの?
・よりよい世界をつくるための、SDGs「17の目標」
・「17の目標」がつながり合うことで、課題はどんどん解決していく
・「ダイバーシティ」ってなんだろう?
・日本が抱えているこれから解決すべき課題たち
◆第2章 身近な問題から考えよう
・SDGsチャレンジストーリー 第2話
01 やり直しづらい日本社会
02 日本でも起きている食料問題
03 チャンスに変わるか?人口減少
04 マイノリティの人々の幸せ向上
05 希薄化・孤独化するコミュニティ
06 延ばしたい健康寿命
07 世界が注目する水資源問題
08 持続可能なエネルギーの実現と普及
09 出番を求める人々に活躍の機会を
10 解放せよ組織内リーダーシップ
11 専門職が力を発揮できない職場環境
12 日本中に眠る未利用資源
13 止まらない気候変動
14 社会づくりに参加しやすく
15 時代に合わせた幸せの模索と構築
16 高ストレス型社会からの脱却
・日本の課題をもっと知ろう、解決のアイデアをみんなで共有しよう!
◆第3章 仕事体験に行こう
・SDGsチャレンジストーリー 第3話
・青年海外協力隊「JOCA東北」
・安芸高田市国際交流協会
・ワークライフバランス
・ABCジャパン
・SDGsチャレンジストーリー 第4話
・みのりの視察レポート 日本の先住民族の文化を伝える「ウポポイ」
◆第4章 SDGsの達成に挑む企業に突撃インタビュー
・SDGsチャレンジストーリー 第5話
パナソニック/明治グループ/Indeed/神奈川県住宅供給公社/カンコー学生服/日本ガイシ/日本特殊陶業/ネスレ日本/ハウス食品グループ本社/BNPパリバ・グループ/マルハニチロ/三井住友トラスト・アセットマネジメント/三菱UFJモルガン・スタンレー証券/ライオン/味の素AGF/サントリーホールディングス/昭和電線グループ/日本山村硝子/白寿生科学研究所/花嫁わた/パルシステム/丸富製紙/リリカラ/ロッテ/和田興業
・企業の担当者さんについてインタビュー!
・企業の取り組み一覧
◆動画で学びを深める!SDGs未来会議チャンネル
◆SDGsチャレンジストーリー 最終話
◆ダイバーシティを進める団体の皆さんから読者の皆さんへメッセージ
◆教材としての本書の活用方法
◆本書で取り扱っている問いとその背景
◆現場の先生がたの声
◆おわりに
◆参考になるダイバーシティ・SDGs関連書籍・教材・ウェブサイト
◆監修・編集協力・寄稿者
https://www.advertimes.com/20211228/article372619/

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桃園市、コーヒーブランド立ち上げ 地元産業として発展後押し/台湾

2021-12-29 | 先住民族関連
中央社フォーカス台湾12/28(火) 19:01配信
(桃園中央社)北部・桃園市は27日、新たなコーヒーブランドの発表会を開いた。ブランド立ち上げを通じ、地元のコーヒー産業の発展を後押ししたい考え。今後は関連のイベントを市内で開き、コーヒーを桃園のレジャー農業の目玉にすることを目指すという。
発表会に出席した鄭文燦(ていぶんさん)市長は、台湾のコーヒー市場が非常に大きいことに言及。市内には山や丘陵があり、コーヒーの栽培に適しているとし、栽培面積は10ヘクタール以上だと紹介した。また、台湾に輸入されたコーヒーは桃園で多く焙煎(ばいせん)されているという。
ブランドの立ち上げには復興区農会(農協)が協力。ブランド名は同区の拉拉山にちなみ「拉拉山咖啡R'ra Coffee」と名付けられた。ロゴのデザインには同山に暮らす台湾原住民(先住民)タイヤル族のシンボルの要素が取り入れられている。
鄭市長は統一されたロゴマークを使用することで地元のコーヒー農家同士をつなげ、産業を盛り上げていくことに期待を示した。
(呉睿騏/編集:楊千慧)
https://news.yahoo.co.jp/articles/187cc6252f781026bcb036120487725c68b74c62

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解明されていない謎の多い「世界遺産」6選

2021-12-29 | 先住民族関連
テンミニッツTV2021/12/29 00:00
 2021年現在、世界遺産と呼ばれる文化遺産、自然遺産は、1,154件にのぼります。私たちに多くの学びを与えてくれる貴重な遺産群を後世に伝え残すために全世界の学者が研究を進めていますが、その成り立ちや歴史など未だ解明に至っていない世界遺産も数多く存在しています。中にはオカルトめいた伝承を持つものも……。
 今回は、謎のベールに包まれた不可思議な世界遺産の中で、代表的なものを6つご紹介します!
●ピラミッド(メンフィスのピラミッド地帯)
 スフィンクスとともに、古代エジプトのシンボルである巨大遺跡ピラミッド。「王の墓」というのが定説ですが、実際にはほとんどのピラミッドから遺体は発見されていません。そのため市民が農閑期に働くための公共事業であるという説、信仰のためのモニュメント説なども近年有力視されています。
 ピラミッド建造のため3万〜10万人もの人々が建設に関わっていたとされますが、建造方法は今なお謎のまま。今後の研究の成果が待たれます。
●モアイ像(ラパ・ニュイ国立公園)
 面長のユニークな表情が印象的な、パスクア島(イースター島)のモアイ像。その数は約900体にものぼり世界的にも有名ですが、パスクア島は島民の強制連行、天然痘の流行などによる人口減の影響で文化が途絶えた歴史があり、モアイ像の成り立ちも不明でした。
 しかし2019年、カルフォルニア大学の研究者がモアイ像周辺の地質や土壌を調査したところ、モアイ像周辺だけ農作物が栽培されていた痕跡があることを発見。モアイ像は「同地域の作物生産力を称えるために設置された」と発表され、大きな話題を呼びました。
 とはいえ、当時の技術でこの巨像群を一体どのように運搬したのかなど未解明な点はまだまだ多く、熱い議論が交わされています。
●モヘンジョ・ダーロの遺跡群
 世界四大文明のひとつ、インダス文明の最古にして最大の都市遺跡です。紀元前2500年〜紀元前1800年の超古代都市でありながら、上下水道を備えるなど高度な技術を持っており、城塞や商業施設、公衆浴場も見つかっています。最盛期で4万人が居住していたといわれますが、突如として街は滅亡。それが大きな謎として残っています。
 街が一瞬にして全滅したという点ではイタリアのポンペイ遺跡に似ていますが、ポンペイが火山の噴火が原因とされるのに対し、モヘンジョ・ダーロ周辺に火山はありません。また遺跡には散乱した大量の人骨が出土しており、しかもその人骨からは周辺地域と比較して50倍もの放射線が検出されました。このことから「核戦争勃発説」も飛び出しています。謎は深まるばかりですね……。
●ナスカとパルパの地上絵
 地球上で最もミステリアスな古代遺跡といえば、ペルーのナスカとパルパの地上絵でしょう。450km2の広範囲にわたって描かれた地上絵は1500点以上にのぼり、紀元前2世紀〜6世紀ごろに制作されたと考えられています。
 図像は生き物や昆虫、矢印のような幾何学模様まで、実に様々。ただ空からしかその全貌を見ることができないため、誰が何のために描いたのかは全くの謎です。そのせいか、宇宙人へのメッセージである、宇宙船発着のための目印である……などといった都市伝説が、まことしやかに語られています。
●メサ・ヴェルデ国立公園の「クリフ・パレス」
 メサ・ヴェルデ国立公園は、6〜12世紀末に築かれたアメリカの先住民族である先プエブロ族(アナサジ族)の居住群の遺跡です。3つある居住跡の中でも最大の「クリフ・パレス」は、標高2,000mの非常に険しい断崖絶壁のくぼみにすっぽりと収まるように存在しており、見る者を圧倒します。集落には住居以外にも集会所や祈祷所、農工業に関する施設まで備わっていて、先プエブロ族の文明度の高さがうかがえるようです。
 しかし14世紀後半、先プエブロ族はこの集落から忽然と姿を消しました。気候変動による水不足、村落同士の対立、白人の襲来などと言われていますが、判然としていません。
●クエバ・デ・ラス・マノス
 アルゼンチン南部、サンタ・クルス州にある洞窟で「多くの手の洞窟」を意味します。その名の通り、洞窟の壁面を埋め尽くすようにびっしりと手形がついているのが大きな特徴で、その光景は一瞬ゾッとするほど。しかもその中には「三つ指」や「6本指」の手形も……。
 手形は成人の儀式説、洞窟所有を示す目印説など諸説ありますが、その制作意図は不明。手形のほかにも彼らの生活をうかがわせるような壁画も残っており、見れば見るほど不思議な感覚にとらわれる古代遺跡です。
 悠久の時を経てなお、私たちの想像をかきたててやまない世界遺産の数々。忙しい毎日、時にはしばし現実を忘れて、はるかなる古代へ思いを馳せるのもいいかもしれませんね。
<参考文献・参考サイト>
・『世界遺産大辞典』<上>・<下>(NPO法人 世界遺産アカデミー/世界遺産検定事務局)
・新たにピラミッドの「謎をかたちづくる」最先端技術で内部構造の解明に挑む(『SEKAI』東進)
https://www.toshin.com/sekai/interview/02/
・豊穣の象徴だった! 「モアイ像」の謎がついに解明(GetNaviWeb)
https://getnavi.jp/world/462033/
・【パキスタン】もはや解明不可能?謎の文明「モヘンジョ・ダロ」(trip note)
https://tripnote.jp/pakistan/moenjodaro
・世界遺産第1号のひとつ!アメリカ「メサヴェルデ国立公園」(トラベル.jp)
https://www.travel.co.jp/guide/article/39668/
・手形に記すメッセージ?アルゼンチン「クエバ・デ・ラスマノス」(トラベル.jp)
https://www.travel.co.jp/guide/article/44458/
https://news.goo.ne.jp/article/10mtv/world/10mtv-3268.html

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エルメス×気鋭クリエイターが放った継承のドキュメンタリー

2021-12-29 | アイヌ民族関連
シネマトゥデイ12/28(火) 18:01配信
 俳優・池松壮亮、ミュージシャン・井口理(King Gnu)らクリエイター7人が職人に出会うショートムービー『HUMAN ODYSSEY - それは、創造を巡る旅。-』がフランスのファッションブランド「エルメス」の公式サイトで配信中だ。総監督は長編初監督作『僕はイエス様が嫌い』(2019)で第66回サンセバスチャン国際映画祭最優秀新人監督賞を受賞した奥山大史。12月10日には一日限定ながら全国31の映画館でも上映され、大きな反響を呼んでいる。
 本作はいわゆる“ブランデッドムービー”である。エルメスが大切にしている“手しごとの継承”と“伝統から生まれる現代性”を、ドキュメンタリーを通して伝えたいとする企画から生まれた。総監督を託されたのは25歳の奥山監督。現在は広告会社に勤務しており、乃木坂46「僕は僕を好きになる」のミュージックビデオの監督、星野源「創造」のミュージックビデオの撮影、さらに清野菜名・渡邊圭祐共演の資生堂のショートフィルム「Touching」の監督を手がけるなど多ジャンルで活躍している新鋭だ。
 当初は、若者がエルメスのアイテムにちなんだ日本の伝統文化に触れる旅をする内容だった。しかし奥山監督は「ドキュメンタリーなのにアイテムやメッセージが先に来ていいのか?」と疑問を抱いたという。議論を重ね、“旅人が本当に会いたい人の元へ行き、あらかじめ伝えたいメッセージを決めない”というルールに。さらに旅人は1点だけエルメスのアイテムを身に着けているものの、映像はもちろん広報資料にも商品説明ナシ。広告の常識とは一線を画する展開となった。
 ただし時はコロナ禍。本作の完成披露試写会に登壇したエルメスジャポンの有賀昌男社長によると、先の見えない今、未来の話ができないことが何より辛く、だからこそ希望を感じさせてくれる企画を立ち上げたという。問題はパリの本社から了承を得られるか。だが本社から返ってきたのは「わが社の180年の歴史において同様の事態は何回もあった。どんどん企画を進めてほしい」の言葉。奥山監督も「このご時世に旅をするなら、どんな向き合い方がいいのか」を熟考したという。
 旅人は、前述の2人のほか沖縄県宮古島出身の書道家・新城大地郎、帝国ホテル新本館の4代目建築家となる田根剛、「エボルタくん」で知られるロボットクリエイター・高橋智隆、映画『街の上で』などのスチールも手掛けている写真家・木村和平、ミシュラン一つ星レストラン「abysse」の料理人・目黒浩太郎の各界を代表する期待の星たち。真摯にモノづくりと向き合っている人たちを厳選したという。
 旅先は本人の希望先だが、一風変わった提案があったのが池松で「なるべく自分の仕事から遠い人に会いたい」。話し合いの結果、アートやクラフトを通して知的障がい者の支援活動を行っている鹿児島のしょうぶ学園へ。自由に創造の翼を広げながら活動している利用者を前に、われわれ視聴者も真のアートとは何か? を考えずにはいられない内容だ。
 一方、ミュージシャンの井口は「土地に根付いている音楽に触れたい」と北海道でアイヌ文化を継承している人たちと出会う。アイヌの口琴楽器ムックリ作りに挑んだり、ミュージシャンOKIとのコラボ演奏は、純粋に音楽を奏でる喜びにあふれている。何より7つのエピソードを通して各地で育まれた多様な文化へのリスペクトを抱かずにはいられないだろう。
 奥山監督は「企業から依頼された仕事に自分の価値基準を持ち込むのはどうだろう? と思いましたが、お願いされた以上、自分がちゃんと納得いくモノを作って、そこにストイックになることで、エルメスにとってもプラスになる映像をと考えました。自分が納得するためには、自分の好きな人に出てほしいし、その人は素晴らしいモノを作っているに違いない。その考えは間違っていなかったと思います」と確かな手応えを得たようだ。
 早速、本企画がきっかけで新たな創造が生まれている。書道家の新城はインド藍を用いた本藍染を行っている染織・織作家の砂川美恵子さんと出会い、「藍」を使った作品に挑んでいる。当初は思ったような色が出ず「旅は直線じゃない」と苦悩を漏らしていたが、ついに作品が完成し、12月から福岡で展示会「JINEN(ジネン)」を開催した。
 奥山監督自身もドキュメンタリーは初めてで「以前から興味があった。一歩を踏み出すきっかけをいただいた」という。「この旅で出会った皆さんと、一緒に映画が作れたらうれしいです」と語り、新たな旅への意欲を見せていた。(取材:文:中山治美)
『HUMAN ODYSSEY - それは、創造を巡る旅。-』は2022年1月末までエルメス公式サイトにて配信中
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e40d09577c9c22f63a0e4cf8d4cf02a11f26051

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「山形」「福島」の地名にまつわる由来と歴史

2021-12-29 | アイヌ民族関連
歴史人12/28(火) 16:00配信
日本には、個性あふれる多種多様な地名が存在する。その背景にある、長い歴史を紐解くことによって各都道府県の特色も学ぶことができる。今回は、山形・福島の2県にある地名について、その由来を解説していく。
【山形県】
山形(やまがた)⇒山の方にある土地が起源か
 古代の出羽国最上郡、現在の山形市の南にあたる上山市付近を「山方郷」といったことに由来するとされている。南北朝時代に、斯波兼頼(しばかねより)がこの地に政治拠点を置いた際に「山形」という地名が史料に登場する。これは野方や里方に対して、蔵王周辺の山のあたりの土地を「山方」としたためと考えられる。
余目(あまるめ)⇒「余部」が転訛したもの
 大化の改新で戸籍法が敷かれ、「戸(こ・へ)」という組織が誕生。戸が5つで「保」、保が 10個で「里(り・さと)」とし、10を超える端数を「余部(転訛して余目)」と呼んだ。
月山(がっさん)⇒山容から命名される
 出羽三山(羽黒山、湯殿山、月山)の中で最も標高が高い(1984m)。半月上の山容(山の姿)から名づけられたとされるが、「犂牛山」(くろうしやま)とも呼ばれ、牛が寝ているような山容によるとも言われている。
白鷹(しらたか)⇒上杉鷹山(ようざん)の由来にも関係
 地名の由来は、町の北東にそびえるように見えることにあるといわれる。また、江戸時代中期の名君として知られる上杉鷹山の号は「白鷹山」に由来する。
鶴岡(つるおか)⇒「鶴ケ岡城」が地名の由来
 かつて鎌倉幕府の御家人・武藤氏が大宝寺城を築き、権勢を振るった。その後、関ヶ原の戦いで功績のあった最上義光(よしあき)の領地となり、「鶴ケ岡城」に改称されたことが「鶴岡」のルーツである。
天童(てんどう)⇒北畠天童丸にちなんだ地名
 南北朝期にこの地を治めた国司・北畠顕家(きたばたけあきいえ)の孫・北畠天童丸が当地の山城に拠(よ)ったことにちなむ。舞鶴山の山頂で念仏を唱えると、2人の童子が舞い降りてきた伝説が由来とも言われている。
【福島県】
福島(ふくしま)⇒湿地帯「フケ」を縁起の良い「福」に
 会津藩の発展に貢献した蒲生氏郷(がもううじさと)の客将である木村吉清は文禄元年(1592)、信夫郡(現在の福島市)の5万石を与えられる。この際の居城「杉妻城」を「福島城」に改めたことが由来とされる。湿地帯を意味する「フケ」が由来という説もあるが、「フケ島」を縁起のよい「福島」に変えたのであろう。
会津(あいづ)⇒将軍たちがこの地で遭遇
 崇神天皇の時代に、北陸地方平定のために下向した大毘古命(おおびこのみこと)と東海道を経て派遣された建沼河別命(たけぬなかわわけのみこと)の親子が、この地で出会ったことが由来とされる。「相津」から「会津」へ転訛している。
喜多方(きたかた)⇒会津地方の「北の方」
 古くから、会津地方の北の方を「北方」と呼んでいたことが由来とされる。現在の「喜多方」に変わったのは明治8年(1875)で「喜びが多い」という意味で名づけられたという。
郡山(こおりやま)⇒郡衙(ぐんが)が置かれた場所の意
 律令時代の国郡里制に基づき、役所「郡衙」が置かれた場所につけられる地名が「郡」で、全国に多数存在する。郡山の場合は、陸奥国安積郡に郡衙が置かれたことから命名された。
勿来(なこそ)⇒「来てはいけない」が語源
 奥羽三関のひとつ「勿来(なこそ)の関」に由来する。語源は「な来そ(来てはいけない)」で、「さえぎる」を意味する「関」と同意語となることから、「関」の枕詞としても広く用いられた。
二本松(にほんまつ)⇒二本の松があったから
 二本松城は奥州探題畠山氏の7代畠山満泰(はたけやまみつやす)が築いた城である。当時、この城の本丸に二本の霊松があったことから二本松城と呼ばれ、畠山氏も二本松畠山氏と呼ばれたという。
坂下(ばんげ)⇒明確な「崖」の地名
 現在の「会津坂下町」。アイヌ語説や坂下にあたるからという説もあるが、ここは明確に「ハケ」「ハゲ」「ボッケ」などの「崖」地名であるといってよいだろう。江戸時代には越後街道の宿場として栄えた。
監修/谷川彰英
(『歴史人』1月号「地名の歴史をたどる」より)
https://news.yahoo.co.jp/articles/b614b1195a0f2f2dd2ffcac75b305271d9801842

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学びのプラスは? 実践派に聞く、費用や仕事上の変化

2021-12-29 | アイヌ民族関連
ビジネススキル2021/12/29
企業も個人も変化を求められる時代、危機感からいち早く行動を起こした人たちの学びは、仕事にどんな変化をもたらした? 仕事から離れた学びの楽しさと、その影響も聞きました。
【ケース1】航空会社で働く彼女の学び
加藤恵美子さん(53歳)
日本航空 客室本部客室フライトオペレーション部マネジャー
夫と子ども3人と5人暮らし
最近のハマりごと/アゲハ蝶の飼育、ボクシング式有酸素運動
日本航空の加藤恵美子さんが学びに目覚めたのは、3児を育てつつ国内線に乗務していた41歳のとき。当時会社は経営危機に直面。指導する新人や自身の働く意義や今後について葛藤し、キャリアカウンセリングの勉強を始めた。働く人の心をもっと深く学びたいと心理学にも興味を持つように。
「でも不規則勤務のため大学院で学べるのは定年後と思っていたら、折よく地上勤務に。今しかないと、一念発起」。2016年から筑波大学社会人大学院で心理学を専攻。職場のパフォーマンス向上に役立つポジティブ心理学の研究に励んだ。朝6時半の電車で出勤し、平日夜3日と土曜は大学院へ。帰宅は22時過ぎという日々を2年間送る。
修了後、管理職となり、学びを生かして部下の育成を担当。今は部下がいない職務だが、ライン管理職への異動も見据え、コーチングも学び始めた。「全乗務員が一体感を持てたフライトは達成感が格別。皆がより生き生きと活躍できる職場を目指し、もっと学び貢献したいです」。
【習慣化の秘訣】通勤時間をフルに活用
家・会社・大学院の移動時間が勉強タイム。「細切れ時間のほうが集中でき、繰り返し学習するため記憶にも残る。机に長時間向かうより効果的」。
【覚えるコツ】当日中の復習をルール化
24時間以内の復習が記憶定着率を高めるとのウォータールー大学の研究結果を実践。疲れても授業当日に必ず復習。次の授業前にもさっと見直す。
【学びのモットー】できない理由を考えない
多忙、年齢、能力など「できない理由」は無限に見つかるので、「できる理由」だけに集中。「始めさえすれば半分は成功したと考え、続けるのみ」。
仕事に直結する学びは「ポジティブ心理学」
<ポジティブ心理学>
行動の裏にある「心情」が分かるように
ポジティブ心理学は、幸福を科学的に調査し、職場の多幸感増大や業務パフォーマンス向上につなげる学問。「学んだ最大の成果は、部下やお客さまの発言や行動の裏にある心理を理解し、プラスの働きかけができるようになったこと。部下の個々の強みに光を当てることが意欲の向上につながりました。今年になってからも当時のメンバーが昇格の報告に来てくれ、うれしかったです」。
仕事に直結しないけど楽しい学びは「アイヌ民族文化」
<アイヌ民族文化>
「ゴルカム」にハマり、SDGsにもつながる
「付箋を付けて読む」ほどマンガ『ゴールデンカムイ』に傾倒。描かれたアイヌ民族の世界観に魅了され、北海道へ。「アイヌ民族関連の施設を巡り、資源を取りつくさず、捕まえた獲物の骨や皮まで使い切るアイヌ民族の文化は、究極のSDGs(持続可能な開発目標)と実感」。SDGsへの興味が高まり、SDGs検定を受験。SDGsを学ぶイベントに参画するなど、社内のSDGs活動の旗振り役にも。
https://style.nikkei.com/article/DGXZQOFK094D80Z01C21A2000000/

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