北海道新聞06/17 05:00
アイヌ民族の自己決定権について講演する広瀬健一郎准教授
アイヌ政策検討市民会議は16日、札幌市の北大内で、5月に施行されたアイヌ施策推進法に関する集会を開いた。鹿児島純心女子大の広瀬健一郎准教授が「アイヌの自己決定権を確立する道」と題して講演。法律に基づく施策について、国や自治体とアイヌ民族が協議して決める仕組みの確立を訴えた。
同法は市町村が進めるアイヌ施策について、国が認めれば交付金を出す仕組みとしており、広瀬准教授は「行政権限の強化だ」と危惧する。一方、政府と先住民族が協議し、一定の条件の下で土地を自由に利用できる法律を作ったカナダの例を挙げ、「協議の仕組みを作り、アイヌ民族が決めた施策を認めさせていくことが大切だ」と強調した。
また、アイヌ民族研究に関する学科や専攻を各大学に設けることも提案した。(斉藤千絵)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/315940
アイヌ民族の自己決定権について講演する広瀬健一郎准教授
アイヌ政策検討市民会議は16日、札幌市の北大内で、5月に施行されたアイヌ施策推進法に関する集会を開いた。鹿児島純心女子大の広瀬健一郎准教授が「アイヌの自己決定権を確立する道」と題して講演。法律に基づく施策について、国や自治体とアイヌ民族が協議して決める仕組みの確立を訴えた。
同法は市町村が進めるアイヌ施策について、国が認めれば交付金を出す仕組みとしており、広瀬准教授は「行政権限の強化だ」と危惧する。一方、政府と先住民族が協議し、一定の条件の下で土地を自由に利用できる法律を作ったカナダの例を挙げ、「協議の仕組みを作り、アイヌ民族が決めた施策を認めさせていくことが大切だ」と強調した。
また、アイヌ民族研究に関する学科や専攻を各大学に設けることも提案した。(斉藤千絵)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/315940