先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

アイヌ新法の施策、自己決定権確立を 北大で講演会

2019-06-17 | アイヌ民族関連
北海道新聞06/17 05:00
アイヌ民族の自己決定権について講演する広瀬健一郎准教授
 アイヌ政策検討市民会議は16日、札幌市の北大内で、5月に施行されたアイヌ施策推進法に関する集会を開いた。鹿児島純心女子大の広瀬健一郎准教授が「アイヌの自己決定権を確立する道」と題して講演。法律に基づく施策について、国や自治体とアイヌ民族が協議して決める仕組みの確立を訴えた。
 同法は市町村が進めるアイヌ施策について、国が認めれば交付金を出す仕組みとしており、広瀬准教授は「行政権限の強化だ」と危惧する。一方、政府と先住民族が協議し、一定の条件の下で土地を自由に利用できる法律を作ったカナダの例を挙げ、「協議の仕組みを作り、アイヌ民族が決めた施策を認めさせていくことが大切だ」と強調した。
 また、アイヌ民族研究に関する学科や専攻を各大学に設けることも提案した。(斉藤千絵)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/315940

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アイヌ古式舞踊、輪になり一体感 札幌で交流イベント

2019-06-17 | アイヌ民族関連
北海道新聞06/17 05:00

参加者が輪になって踊った「輪踊り」
 アイヌ民族の古式舞踊「輪(わ)踊り」を通じて市民が交流するイベントが16日、札幌市南区の市アイヌ文化交流センターで開かれ、約100人の参加者が伝統文化に触れた。
 札幌アイヌ協会の主催で、11月まで毎月開催する市民向けイベントの第1弾。輪踊りは先祖や神々への感謝の気持ちを表現する踊りで、同協会所属の保存会など4団体の会員が指導役を務め、参加者たちと輪をつくって楽しんだ。
 初めて参加したという札幌市豊平区の自営業石橋玲さん(43)は「ノリの良い踊りで、みんなと一体感のある雰囲気を味わうことができました」と笑顔を見せていた。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/315926

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アイヌ版「オセロ」英で上演へ 幕末の道東舞台 演出刷新「本場」に挑む

2019-06-17 | アイヌ民族関連
北海道新聞06/16 05:00

アイヌ民族も参加し、8月にロンドンで上演される「アイヌ旺征露」。旺征露(中央)の喜劇的なせりふを増やすなど内容を見直した=昨年1月、仙台
 シェークスピアの名作「オセロ」を翻案し、幕末の道東を舞台にした演劇「アイヌ旺征露(オセロ)」が8月7~10日、ロンドンで字幕付きで上演されることが決まった。道内のアイヌ民族の舞踏集団「ピリカップ」の出番を増やすなど演出を大幅に見直し。同作を手がけるアマチュア劇団「シェイクスピア・カンパニー」(仙台)の下館和巳代表は「日本の文化に埋もれてきたアイヌ民族の存在を英国で浮かびあがらせたい」と意気込んでいる。
 オセロは人種差別がテーマの一つ。黒い肌の軍人オセロが、腹心イアゴーの悪巧みにより白人の妻デズデモーナの不貞を疑い身を滅ぼす物語だ。これに対し「アイヌ旺征露」は舞台を幕末の道東に移し、オセロをアイヌ民族の「旺征露」、デズデモーナを仙台藩士の娘「貞珠真(でずま)」、イアゴーをアイヌ民族と和人の混血「井射矢吾(いいやご)」に置き換え。共同演出にユカラ劇の演出家で釧路市阿寒町在住の秋辺デボ(本名・日出男)さんを迎え、仙台(昨年1月)、東京(同6月)、札幌(同7月)と上演を重ねた。
 ロンドン公演は、下館代表が親交のあるインド系英国人の演出家ジャティンダ・バーマさんを札幌公演に招いたのがきっかけ。バーマさんが「日本社会の根底にある民族多様性に鋭く切り込み、EU離脱へ向かう英国に対しても鏡となる作品」と評価し、芸術監督を務めるタラ劇場への招致を決めた。約100席の小劇場だが、ロンドン初の多文化劇場として40年以上の歴史を持つ。
 シェークスピアの本場で観客の目も厳しいため昨年の公演内容を一から見直し。上演時間を2時間から90分に、出演者は17人から12人に圧縮する一方、旺征露と井射矢吾の配役を入れ替え、喜劇的なせりふを増やした。特色の東北なまりやアイヌ語は海外で伝わりづらいため、せりふが表情や身ぶりと連動するように工夫。「ヤイサマネナ」など、ピリカップの歌や踊りも数多く盛り込んだ。
 秋辺さんは「インパクトのある部分が増えた。アイヌを知らない人にも思いを伝えたい」と語る。道内テレビ局と調整し、インターネット中継も検討しているという。(大原智也)
※「ピリカップ」の「プ」は小さい字。「ユカラ」の「ラ」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/315742

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アイヌ新法の問題点は 民族団体関係者らシンポ 東京

2019-06-17 | アイヌ民族関連
北海道新聞06/16 05:00

アイヌ施策推進法や遺骨返還手続きについてアイヌ民族団体関係者らが意見を交わしたシンポジウム
 5月に施行されたアイヌ施策推進法をテーマとするシンポジウム「先住権なきアイヌ新法とアイヌ遺骨返還手続きを問い直す」が15日、東京都内で開かれ、アイヌ民族団体の関係者らが同法の問題点などについて意見を交わした。
 アイヌ民族の遺骨返還に取り組む団体「コタンの会」などの主催で約150人が参加。同法はアイヌ文化継承や観光振興につながる市町村の事業に対する交付金制度の創設を規定。一方、土地や資源に関する先住権は盛り込まれなかった。
 遺骨返還訴訟に関わる市川守弘弁護士=上川管内占冠村=は同法について「観光振興に偏っており、漁業権など民族個人の権利も認めるべきだ」と述べた。
 研究目的で大学などに保管された遺骨の返還手続きを巡り、道内では訴訟が相次ぐ。「東京ウタリ会」(現関東ウタリ会)創設を主導した宇梶静江さん(86)=日高管内浦河町出身、埼玉県在住=は「大切な遺骨を古里に早くかえしてほしい」と述べ、国の主体的な対応を求めた。(野口洸)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/315741

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【只見】神話語りと音楽演奏 7月17日、森キャンプ場でイベント

2019-06-17 | 先住民族関連
福島民友 2019年06月16日
 神話の語りと音楽演奏を繰り広げる「神話辿る聖なる旅路『天鹿・渡鴉巡礼』奈良裕之×ボブ・サムin会津只見」は7月17日、只見町の奥会津ただみの森キャンプ場目黒家で開かれる。参加費7千円、宿泊は9千円。
 民族音楽を即興で奏でる音楽家の奈良裕之さんとアラスカ先住民族のボブ・サムさんが神話の語りと演奏で神秘的な空間を演出する。演奏会を前に過去の映像上映などを行うほか、奈良さん特製の「奈良カレー」と会津産のお総菜を囲んだ懇親会も開かれる。
 時間は午後5時~同9時30分。詳細はインターネットでイベント名を検索。問い合わせは主催のおぜしかプロジェクト小山抄子さん(電話080・5604・3985)へ。
http://www.minyu-net.com/tourist/aidu/FM20190616-387435.php

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五輪でアイヌの舞を 開会式披露目指し練習【帯広】

2019-06-17 | アイヌ民族関連
十勝毎日新聞2019.06.16

帯広の参加者ら大勢が集った舞踊の練習
 2020年東京オリンピック・パラリンピックの開会式でアイヌ古式舞踊を披露し、民族文化の発信を目指す取り組みが進んでいる。関係者は「平和の祭典で、アイヌ民族の世界観が平和主義と合致していることを表現できたら」と期待し、数百~1000人規模の群舞を想定した舞の練習に励んでいる。
 オリンピック・パラリンピックへの参加は道や北海道アイヌ協会(札幌)が要請している。バンクーバー大会(10年)やリオデジャネイロ大会(16年)では開会式に先住民族が登場。東京の開会式の出演者などはまだ正式決定していない段階だが、協会が主体となり、披露する踊りの練習を1年ほど前から始めている。
 踊りは地域で異なるため、今回のために統一した踊りを各地で練習。踊りを広める「サブリーダー」の29人が、月に1度、各地を巡って練習を重ねている。十勝関係者では帯広カムイトウウポポ保存会の酒井真理さん、来年4月に開設される国立施設「民族共生象徴空間」(愛称ウポポイ、胆振管内白老町)を運営するアイヌ民族文化財団職員で帯広出身の荒田裕樹さんら3人が選ばれている。
 15日は帯広で初めて練習が行われ、市内の生活館で「エムシリムセ(剣の舞)」などの舞踊に男女分かれて臨んだ。今回の目的はサブリーダーが「教え方(コーチング)」を学ぶこと。アイヌ民族は幼い頃から年配者の踊りを見て習得してきた歴史があり、教えることはサブリーダーたちにとっても経験が少ない。この日はリズムの取り方や動きなど一つひとつを丁寧に指導し、参加者も楽しみながら練習に臨んだ。
 練習には、今回の統一した踊りの演出を担当する舞踊家秋辺デボさん(釧路市)も立ち会った。秋辺さんはカムイトウウポポ保存会の創設者の一人、加藤ナミエさんの孫。開会式出場への期待を込め、「五輪は世界一の祭典で、国内外にアイヌ民族の精神を伝えられる。アートを通じて平和を伝え、結果的に民族への理解につながれば」と思いを語った。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/12089

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標津町 アイヌ伝統儀式で供養(動画)

2019-06-17 | アイヌ民族関連
NHK 06月16日 19時11分

およそ230年前に松前藩に処刑された先祖らを供養するアイヌの人たちの伝統的な儀式「イチャルパ」が道東の標津町で行われました。
この儀式は江戸時代の後期に現在の標津町や国後島などで苦しい生活を強いられていたアイヌの人たちがほう起し、松前藩が37人を処刑した「クナシリ・メナシの戦い」の犠牲者を弔おうと10年前から行われています。
会場となった町の施設には道内のアイヌ協会の関係者や住民などおよそ100人が集まりました。
儀式では初めに神々に酒をささげたあと、かつてアイヌの人たちが暮らしていた遺跡に移動し、ヤナギの木を削った祭具や果物などを祭壇に供えて犠牲者を供養しました。
そして再び町の施設に戻り、タンチョウをモチーフにした踊りや勇ましい「剣の舞」などを披露していました。
主催した標津アイヌ協会の小川悠治会長は「地域の理解が年々進んでいると感じます。開始から10年がたち、今後は標津独自の慰霊の形をみんなで考えていきたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20190616/0011164.html?fbclid=IwAR2NoyP07Ks44sc0daPXBvc8_Lx9ZAT_-K_2jgPTBU6jJnI147H5hf8dc2I

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