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「雪解け道 総出で平らに」 映画「馬橇の花嫁」制作に協力 川西農協・有塚利宣組合長、昭和30年代の十勝語る

2023-10-31 | アイヌ民族関連

会員限定記事

北海道新聞2023年10月30日 18:37(10月30日 18:58更新)

 昭和30年代の十勝の農村の結婚式を題材に撮影が進む短編映画「馬橇(ばそり)の花嫁」で、帯広市川西農協組合長の有塚利宣さん(91)が、当時の風習を証言して制作に協力した。監督や脚本を手掛ける幕別町出身の映像作家逢坂芳郎さん(43)が23日に聞き取った。

 逢坂さんが歴史背景を調べるうちに有塚さんにたどり着いた。

 有塚さんによると、かつての結婚式は、農閑期の3月に新郎宅で行うのが慣例で、有塚さんの妻類子さん(89)も70年余り前に馬そりで嫁入りした。「雪解け道で馬そりがひっくり返っては大変なので、村の若者総出で道を平らに直した」と回顧。地域の一大行事で「相互扶助の精神で、幸せも苦しみも分け合った」と振り返った。

 映画は来夏の完成予定。有塚さんの話は作品の描写に反映させるとともに映画のDVDに特典映像として収録する。また、逢坂さんは31日までクラウドファンディングで制作費を募っている。詳細は専用サイトキャンプファイヤーへ。(高橋澄恵)

■「結婚式、地域にとっても一大行事」 有塚さんに聞く 

 ――逢坂監督 昭和30~32年(1955~57年)ごろの十勝の農村の結婚式を再現した短編映画「馬橇(ばそり)の花嫁」を撮影しています。当時のことについて教えてください。

 「農村の結婚、花嫁が題材ということです。しかも馬そりでということですから、今では考えられない風景です」

 「昔は軍国主義の流れがありまして、男女が自由に意思を疎通することは、道徳観念から外れているという教育がありました。ですから農村に限らず、都市も含めて、お見合いの結婚が日本の流れだったと思っています。その辺はヨーロッパはぐんと進んで自由な交際を求めることができたと思っております。私は昭和6年(1931年)生まれで、今91歳です。私が感激したのは戦後、『農村電化』で農村に電気が来るようになったころに放送されたラジオドラマ『君の名は』です。主人公の真知子と春樹が互いに心を寄せ合って、しかしなかなか会うことができない、そんなドラマでありました。こんなにも自由に男女が愛を求め合える世の中が来たのかと、今でも脳裏に残っています」

 「とはいえ、戦後しばらくの間は、都市も農村も結婚はお見合いが中心でした。結婚式場と言っても、農村はもちろんのこと、帯広の都市にもどこの都市にも、専門的な式場がなかったわけです。ですから全部、花婿の家で結婚式を挙げました。家は狭いですから、結婚式は大体2回ぐらいやるんです。1回目は近隣の人たちにお披露目。2回目は親戚の者にお披露目ですね。2人の喜びをお披露目する。そういう習慣として、結婚式があったわけです」

 「それと、暖房もない時代で家の中が非常に寒い。大勢の人を呼ぶわけですから、一番いい時期となりますと、本当は夏がいいのでしょうけれど、忙しい。また農繁期になると本当に忙しいわけでありますから、4月にはできないわけです。したがって、寒さのしのげる農繁期前の3月というのが定番でした。私の結婚式は3月24日でした。2回やるわけですから、式が終了するのが午前1時ごろになります。ちょうど彼岸のころで、親戚が雑魚寝しても、なんとか寒さをしのげる時期なのです」

 「私たちが結婚した時代は、自動車も何にもない時代でありますから、冬は馬そりを使うわけであります。それじゃあ、花嫁さんはどこで花嫁支度をするのかと言いますと、大体どこの集落でも、小さな街があります。小さな街には、昔は『髪結いさん』と言い、今は美容室と言いますが、専門の支度をする場所がありました。3月になると、雪が溶けだして道が悪い。馬そりは幅の狭い乗り物ですから、ひっくり返るんです。花嫁さんが婿さんの家に行く時にひっくり返ったら大変です。それを防ぐために、朝から、新郎の友人たち、村の若い人たちが道をスコップで平らにするんです。夕方になって、きちんと直した道を花嫁さんは馬そりに乗って婿さんの家まで向かいました」

 「往時をしのぶと非常に懐かしい。結婚式は人生にとって、そして地域にとっても一大行事であります。農村は相互扶助の精神で成り立っています。ともに喜び合い、つらいことは分かち合う。ですから、結婚式でも花嫁が無事に到着するように、若い人が総出で支援します。私も友達に支えられながら、無事に結婚式を終えました。道を平らにしてくれた友人たちには、家の外でたき火をたいてお酒を振る舞いました。昔は一升瓶でなくて、4斗樽で酒屋さんから買ってきて、結婚式の祝い酒にしました。今回の映画で、農村の馬そりの花嫁さんのこの一こまを残すということは、歴史を刻んで残すことになります。あの当時があって、今がある。一つの感動的な、社会的な歴史を刻むことだと思っております」

 ――馬そりがひっくり返らないように道を造るというのは、新郎の家の前をきれいにするのでしょうか。

 「いや、道路全部です。美容室が近くにないところは、美容師さんに花嫁さんの家に来てもらい花嫁支度をする。そこから新郎の家までの道を全部、何キロあろうと全部、若い人が10人か20人かできれいにスコップで真っ平らにして、馬そりが転覆しないようにするのが、当時のいわゆる隠れた善意の、共存の力だったと思います」

 ――花婿さん側、花嫁さん側両方のお友達が道を造るのでしょうか。

 「婿さんの友達です。その頃は仲間の絆が非常に強いんです。尊い、なくてはならない、強いお互いの絆が今日の十勝の農業の土台だと思っております。十勝は北海道を14に分けた行政区域の中でも歴史が浅く、今年で開拓141年です。その前は松前藩を中心とした行政が地域を開拓しておりました。明治になり藩がなくなってからは屯田兵、官の人たちが農業の開拓や道路インフラの開拓をやってきたわけでありますが、十勝は手つかずの土地であり、その後、民による開拓が行われました」

 「私の先祖は四国ですが、マイナス35度という極寒のことなど誰一人知らずに十勝に来ております。温暖なところから十勝にきた当座、一体どうしたかと言いますと、先住のアイヌ民族に助けられました。私の父親は生まれる時、アイヌ民族の古老の老婦人に取り上げてもらったと聞いています。医療が何にもないわけでありますから、『頭が痛い時にはこの野草を乾燥させて煎じて飲めば治るんだよ』『腹の痛い時はこの野草を煎じて飲むんだよ』とアイヌ民族の医療文化に支えられてきました。またアイヌ民族は狩猟民族でありますから、猛獣と戦い、大きなけがをすることもあります。『けがをした時の血止めはこうしたらいいんだよ』とも教わりました」

 「開拓初期は、冷害と水害との戦いでもありました。何一つ収穫できない冷害の時にもアイヌ民族の食文化に助けられました。当時は、雪が溶けるとすぐ、川が真っ黒になるほど、ウグイが産卵に遡上(そじょう)してきます。それを全部すくい上げて煮干しにして、保存食にします。これは祖父母たちがアイヌ民族から教わったことです。アイヌの人たちは、妊娠したお嫁さんのおなかも触ってくれたんですよ。『双子が入っているけど、逆子でないから私が取り上げる』とか『これは逆子だから私は無理だ』とか、そういったことを教えてくれたんですね。昔はお産も自分の家でやったんです。経験者、要するに婿さんの母親、それから祖母といった人がみんな花嫁さんのお産を手伝った。でも時には逆子で産めない場合もある。その時は戸板に垂木(屋根の角材)を打って持ち手を付けて、それを救急車の代わりにして、若い男が帯広の街にある産婦人科に連れて行きました。街まで20キロ、30キロと距離があるけど、みんな一生懸命走ったね。あんまり振動させてはならないから、布団ではだめ。戸板だからいいんです。そういう時代がありましたね」

 ――相互扶助という精神は、これからも、引き継いでいかなければいけないですね。

・・・・・・・・・・

 

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/933472/


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地域文化とつながる、温泉旅館で日本の魅力を発見する旅。北海道の「界 ポロト」で「アイヌ文化」にいだかれる

2023-10-31 | アイヌ民族関連

marieclaire2023.10.30

アイヌ文化伝統の建築「ケトゥンニ」を基本構造とした「とんがり湯小屋」がアイコニック

「王道なのに、あたらしい。」をコンセプトに、日本を代表する温泉地22カ所で展開している星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」。各地に受け継がれる伝統的な温泉文化を守りつつ新たな価値を創出し、一生モノの感動をゲストに伝えていく。今回ご紹介するのは、「界 ポロト」。アイヌ民族の人々が育み守っていた豊かな文化が根付く土地だからこそ出会える「界」ならではの温泉旅館の新しい楽しみ方とは?

新千歳空港から車で約40分、札幌から約65分という場所にありながら、四季を通じて自然の豊かさを堪能できる北海道白老町。ここには木々に囲まれた美しい湖がある。湖の名は「ポロト」。先住民族アイヌの言葉で「大きな沼」を意味する。かつて白老にはアイヌコタン(集落)があり、2020年には湖畔に国立の民族共生象徴空間「ウポポイ」が誕生した。そのすぐ隣に立つのが、「界ポロト」。宿の随所にアイヌ民族固有の文化や風習を取り入れたデザインやアート、サービスが採用されている。

客室はすべて湖に面したご当地部屋「□の間(しかくのま)」だ。アイヌ民族伝統の住居チセから着想を得て、家の中心に据えられていた四角い「炉」をイメージしたテーブルが置かれている。

世界でも珍しい「モール温泉」も魅力だ。天然植物由来の有機物や美容液に使われる成分「フミン酸」を含み、皮膚の再生も促す美肌の湯。独特なとろみと香り、茶褐色の湯が特徴だ。大浴場は2つ。「とんがり湯小屋」にある大浴場「△湯(さんかくのゆ)」には、源泉かけ流しの「あつ湯」と、心身を鎮静させる「ぬる湯」があり、露天風呂では自然との一体感を感じられる。「〇湯(まるのゆ)」のドーム天井の丸い穴からは柔らかな光が差し込む。瞑想にぴったりの空間だ。

夕食には、山海の恵み溢れる北海道の食材が活かされた、この宿限定の特別会席を。「宝楽盛り」では、丸木舟形の器でアイヌ文化特有の情景を演出。メインは、魚介の旨味が凝縮した濃厚スープでいただく「毛蟹と帆立貝の醍醐鍋」。シメのリゾットも絶品だ。

土地により親しむなら、「その地域、その季節ならではのおもてなし」にこだわる「界」を象徴するオプションプラン「手業のひととき」を。ここでは、アイヌ文化の伝承者から直接指導を受けられる「アイヌ伝統歌『ウポポ』を奏でるひととき」で貴重な体験が可能だ。こんな風に地域文化との架け橋となってくれる宿なら、滞在するだけで地元の豊かな伝統と溶け合える。これこそが、「界 ポロト」が提案する全く新しい、上質で豊かな旅のかたちなのだ。

自らの声が民族伝統の美しい音色と溶け合う喜びを

土地への愛着をゲストにも体感してほしいと、2021年4月よりスタートさせたご当地文化体験オプションプラン「手業のひととき」。「界 ポロト」では、アイヌ文化の「口承文芸」で受け継がれてきた歌・ウポポを、伝承者である髙橋志保子氏から直接教わる貴重なプログラムを実施している。ウポポとは、数多くある物語や歌のジャンルのひとつ。伝統衣裳や紋様の説明、髙橋氏のこれまでの人生や次世代への想いなど、観光では接することの難しい踏み込んだ話題に触れることもできる。言葉の意味や歌われてきたシーンの解説があった後には、参加者も合唱や輪唱に挑戦。「間違えても大丈夫。一緒に歌ってメロディを覚えて帰ってくださいね」と髙橋氏。いつまでも耳に残る独特の節回しを堪能し、自分の声が伝統音楽と溶け合う喜びは、一生モノの思い出となる。改めて白老、そして北海道に脈々と受け継がれてきた豊かなアイヌ文化を感じ取ることができるプログラムだ。

民族共生象徴空間ウポポイ」』
アイヌ文化を振興し、先住民族の尊厳を尊重し、差別のない多様で豊かな文化を持つ活力ある社会を築いていくための象徴として2020年に創設。国立アイヌ民族博物館での展示のほか、体験プログラム、芸能実演が充実している。

界 ポロト
北海道白老郡白老町若草町1-1018-94
予約:050-3134-8092(9:30 AM~6:00 PM)

 

手業のひととき アイヌ伝統歌ウポポを奏でるひととき
期間: 2024年3月31日まで土日限定
時間: 20:00~21:00
講師: アイヌ文化伝承者・髙橋志保子氏
料金: 1名 6,000 円(税込、宿泊費別)
1日3組(1組につき1~3名)最大9名まで
*2名より実施
予約:公式サイトにて7日前までに要予約
(事前に宿泊予約が必要)

関連情報

https://marieclairejapon.com/lifestyle/152000/


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旬のホタテとカキ一押し 群馬・高崎高島屋で北海道展、11月7日まで

2023-10-31 | アイヌ民族関連

上毛新聞2023年10月30日

高崎高島屋(群馬県高崎市旭町)の「秋の大北海道展」が25日、同店6階で始まった。初出展5店を含む約50店舗が出店し、海産物や弁当、総菜、スイーツなどを販売する=写真。11月7日まで。

今回のテーマは、北海道で旬を迎えているホタテと牡蠣(かき)。ホタテをふんだんに使った海鮮弁当やピザ、牡蠣では弁当やドリア、コロッケといった多彩な商品が並ぶ。31日までは日替わり限定スイーツ、11月1~7日は日替わり限定弁当が提供される。

次女と訪れた大屋佳子さん(70)=安中市=は「北海道にはなかなか行けないので毎年楽しみにしている。いろいろな商品があって楽しい」と話した。会場では、アイヌ文化を学べるパネル展示もされている。午前10時~午後7時(最終日午後5時)。

https://kitakan-navi.jp/archives/187278


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【信州人】写真家 遠藤励さん(45) 変わる極北の先住民の営み撮影

2023-10-31 | 先住民族関連

読売新聞2023/10/30 05:00

遠藤励さん

北極圏に暮らす先住民族を訪ね、狩猟を通して自然と向き合う姿をカメラに収めている。撮影のための遠征は2018年以降、グリーンランド4回、シベリア2回。温暖化の影響が大きいとされる北極圏の先住民の暮らしは、携帯電話やインターネットの普及などの中で激変しており、「原始的な狩猟採集の暮らしは、もうほとんど残っていない」。消えゆく自然と先住民の文化をドキュメンタリーとして刻もうとしている。

 作品は猟犬に追い詰められたシロクマ、狩りに必要な氷が減った海、バナナを手にたたずむイヌイットなど多様だ。そのうち14点を11月5日まで東京・恵比寿のギャラリー「AL(アル)」で展示。犬ぞりを操るイヌイットの声なども流し、臨場感のあるインスタレーション(空間芸術)として紹介している。

 大町市で生まれ育ち、雪が身近な存在だった。写真の被写体は当初、「一生続ける趣味」というスノーボードが中心で、米西海岸をはじめ、欧州やニュージーランドなど、自然に溶け込みスノボを楽しむライフスタイルを雑誌などで紹介した。

 取材を通し、地球温暖化や持続可能な暮らしにも関心が高まった。親しんだ木崎湖が中学生の頃からしっかり凍らなくなり、雪山も雪崩のリスクが増えるなど、「体感でも環境の変化を感じるようになった」。大町の雪やアイスランドの氷河などをモチーフに作品を発表し、17年には極地研究者の集まりなどで情報収集。翌年初めてグリーンランドを訪れた。

 世界最北の先住民族の村シオラパルクでは、現地で50年間暮らす日本人男性に習慣や歴史などを教わった。現地の人と言葉は通じなかったが、板だけの簡略なスノーボード「雪板」を持参して子供らと遊ぶうち、大人からも家に招かれるまでに打ち解けた。「心を通わすには言葉ではなく何かを共有するだけでいいと気付く貴重な体験」と振り返る。

 海上で吹雪と大波に遭い、近くの米軍基地に保護されて九死に一生を得たり、コロナ禍やロシアによるウクライナ侵略の影響を受けたりと、困難に直面してきたが、これからも北極圏遠征を続ける覚悟だ。消費社会の経済構造に異常さを感じており、北極圏の先住民にバランスの取れた人の営みのヒントがあると考える。「写真を通して、人と自然の間をつないでいけたら」と願っている。(野口賢志)

◇えんどう・つとむ  1978年、大町市生まれ。19歳で写真の道に入り、98年からスノーボードカルチャーを撮り続ける。北極圏の民俗を撮影する企画「POLAR EXPOSURE」を2017年に開始。作品集に「inner focus」(小学館)など。

 現在、作品展開催や活動をまとめたアートブック制作、シベリアへの再遠征にあてる資金をクラウドファンディングサイト「モーションギャラリー」で、「最果ての、忘れられた聖域へ。」のプロジェクト名で募っている。12月13日まで。

https://www.yomiuri.co.jp/local/nagano/feature/CO060172/20231030-OYTAT50012/


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台湾鉄道の列車で花蓮駅に近付くと、…

2023-10-31 | 先住民族関連

八重山毎日新聞2023年10月30日 不連続線 

 台湾鉄道の列車で花蓮駅に近付くと、車内放送から「カリンコ」というフレーズが流れてくる。日本統治期に「かれんこう(花蓮港)」と呼ばれた名残で、先住民族のアミ族は花蓮のことを今も「カリンコ」と呼ぶ▼知らぬ間に先住民族の言葉に触れている。そんな環境が台湾にはある▼与那国町内の小学6年生がホームステイでお世話になっている花蓮県光復郷のタバロン小学校は、日本統治期に「タバロン公学校」として創立し、26年に「富田公学校」と改称された。戦後、何度かの改名をへて、94年に現在の校名になり、「タバロン」がよみがえった▼地域の人たちが「先住民集落の伝統的な地名」を学校名にするよう求めた末のことである。「どぅなん小学校」という学校名を求めて与那国島の人たちが運動を起こし、実現させたようなものとでもいうのだろうか▼同校の校門には「タバロンの学校」を意味するアミ語の表示がある。給水塔を見上げると、高い場所にアミ語で「こんにちは」と大書。ホールの入り口には「集まる場所」を意味するアミ語▼このところのニュースを見るだけでも、与那国での方言サミット開催(17日付本紙8面)やしまくとぅば講師の認定(29日付本紙1面)があった。言葉へのこだわりでもタバロンと八重山はつながれる。(松田良孝)

https://www.y-mainichi.co.jp/news/39973


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米ハートランド水素ハブ、バイデン政権の7つの水素ハブの1つに選定(米国)

2023-10-31 | 先住民族関連

ジェトロ2023年10月31日

米国のバイデン政権が10月13日に発表した国内7カ所の水素ハブ(2023年10月16日記事参照)の1つに、ハートランド水素ハブ(Heartland Hydrogen Hub)が選定された。連邦政府の支援額は最大9億2,500万ドル。ハブ設置計画はノースダコタ州、サウスダコタ州、ミネソタ州にまたがり、周辺の州への拡大の可能性もある。同ハブの設置により、この地域の豊富なエネルギー資源を活用し、農業部門の肥料生産の脱炭素化とクリーン水素の地域コストの削減に貢献するとともに、クリーンな水素を発電に利用することも提案している。このハブの取り組みによって、年間約100万トンの二酸化炭素(CO2)排出量を削減することができるとしており、ガソリン自動車22万台分の年間排出量に匹敵するという。

また、同ハブは先住民のマンダン、ヒダツァ、アリカラ族と、地元の農家や農業協同組合に対して、民間セクターとの提携を通じて独自の株式所有の機会を提供する計画で、これによって、クリーンな肥料をより競争力のある価格で購入できるような仕組みを作る予定だ。

ハートランド水素ハブの開発は、ノースダコタ大学エネルギー・環境研究センター(EERC)や、石油精製・販売のマラソン・ペトロリアム(本社:オハイオ州)、エネルギー輸送インフラ大手のTCエナジー(本社:カナダ)、電気・天然ガスサービスのエクセル・エナジー(本社:ミネソタ州)が主導している。マラソン・ペトロリアムとTCエナジーは現在、ノースダコタ州で工業用、アンモニア系肥料用、天然ガス混合用のクリーン水素を製造するために提携しており、マンダン、ヒダツァ、アリカラ族と米州住友商事(注)とも協力するという。

(注)ノースダコタ州と米州住友商事は2022年10月7日に、持続可能な航空燃料サプライチェーン開発、CO2回収・貯留(CCS)/CO2回収・有効利用・貯留(CCUS)プロジェクト開発、水素/アンモニアサプライチェーン開発などでパートナーシップを構築する覚書を締結している(2022年10月4日記事参照)。

https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/10/593d67ec60febc43.html


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沖縄から照らす「環太平洋」 国際映画祭新設、発信拠点に 来月、ゆかりの監督ら製作38本

2023-10-31 | 先住民族関連

毎日新聞 2023/10/30 東京夕刊 有料記事 1341文字

 環太平洋地域の魅力的な映画作品を広く紹介する沖縄での新たな国際映画祭「Cinema at Sea 沖縄環太平洋国際フィルムフェスティバル」が11月23~29日、那覇市を中心に開催される。環太平洋地域の優れた作品を発掘・発信し、各地の民族や文化に対する相互理解を深めながら、沖縄が環太平洋の新たな発信拠点となることを目指している。

 沖縄出身または沖縄にゆかりのある映画人らを中心に設立された特定非営利活動法人「Cinema at Sea」が主催する。

 対象エリアを環太平洋とした理由について主催者は「例えばアジアの枠組みの中では埋もれがちな作品でも、同じ海でつながる環太平洋から捉え直すことで、これまで見えてこなかったつながりを認識し、環太平洋地域の社会問題や民族意識にもっと目を向けることができる」と説明する。

 映画祭のエグゼクティブディレクターは、沖縄在住の台湾人映画監督、黄インイク(本名・黄胤毓(いんいく))さんが務める。黄さんは2013年から八重山諸島に通い、台湾と沖縄のつながりを追ったドキュメンタリー「海の彼方(かなた)」などを製作してきた。10月11日に東京で開かれた記者会見で黄さんは「今ある地図をいったん忘れて海から見ると、自分のいる世界が広がる。そのような体験を観客にしてもらいたい」と語った。

「ゴッド・イズ・ア・ウーマン」の場面から=Cinema at Sea沖縄環太平洋国際フィルムフェスティバルフェスティバル提供

 映画祭では、環太平洋の国々、環太平洋にゆかりのある監督らが手掛けた38本を上映する予定。多くが日本や海外で初上映となる。このうちコンペティション部門にはマレーシア、オーストラリア、台湾などの9作品が入選。インドネシア・パプア州出身のパプア民族の監督が、少女の心情などを描いた「オルパ パプアの少女」▽パナマの先住民族の人々が自分たちの記録映像を取り戻そうとする姿を追ったドキュメンタリー「ゴッド・イズ・ア・ウーマン」▽米アラスカの小島でのクジラ漁を巡るドキュメンタリー「クジラと英雄」▽日本からは、絶望の淵に立つ男女の再会を描いた「水いらずの星」(越川道夫監督)で、松田正隆氏の同名の戯曲を映画化した作品だ。審査委員長は「CUT」で知られるイラン出身のアミール・ナデリ監督が務める。

・・・・・・

 上映日程などは公式サイト(https://cinema-at-sea.com/)で発表される。また、運営費の寄付を募るクラウドファンディング(https://motion-gallery.net/projects/Cinema_at_Sea)を10月末まで実施している。【鈴木玲子】

https://mainichi.jp/articles/20231030/dde/007/200/029000c


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大自然を動き回る爽快感。「アバター:フロンティア・オブ・パンドラ」プレビュー

2023-10-31 | 先住民族関連

“果実もぎ”にイクランでの飛行。バトルのバランスも絶妙な調整に

ゲームウォッチ2023年10月31日 01:00 高島おしゃむ

【アバター:フロンティア・オブ・パンドラ】

12月7日 発売予定

価格:9,780円

 ユービーアイソフトより、12月7日に発売されるオープンワールドのプレイステーション 5/Xbox Series X|S/Xbox One/PC用アクションアドベンチャー「アバター:フロンティア・オブ・パンドラ」。本作は、映画「アバター」の世界観をベースに、惑星パンドラに住む種族「ナヴィ」の1人になりきる一人称視点のオリジナルストーリー作品となっている。

 プレーヤーは民間軍事会社RDAに拉致され15年もの間故郷から隔離されていたナヴィとなり、パンドラの世界を冒険していく。故郷のことはほとんど何も分からない状態から、徐々にこの世界での生き方を学んでいくといった成長要素が物語的に盛り込まれているあたりも、まさにゲーム的にピッタリな設定である。

 また、映画の劇中でもあった先住民族であるナヴィたちと、資源開発を巡って対立する人類たちとの対立構造もそのまま再現されている。そのため映画を観た人ならば、より感情移入して楽しめるような作りになっている。

 今回、本作のリリースに先駆けて、プレビュー版をひと足お先に体験することができた。こちらは製品版とは異なり、4つのクエスト部分を抜き出す形でゲームのポイントがわかるようなものとなっていた。本稿では、そこからわかったゲームの魅力や特徴についてご紹介していく。

プレーヤーを強力にサポートしてくれる能力「ナヴィの感覚」

 ゲームをスタートして真っ先に感じたことは、このパンドラという惑星の息吹があちらこちらから感じ取れるということだ。プレビュー版ということもあり冒頭からゲームが始まったわけではなかったこともあるが、スタートした直後に近くにいた動物たちから攻撃されるといった洗礼を受けた。また、この世界を移動しているときに、あちらこちらから動物たちの鳴き声が聞こえてくるなど、リアルな野生での生活を体験しているかのようであった。

 パンドラは、地球でいうところこのジャングルのような場所で、どこを見ても草木で覆われている。そこに生息している動物や植物たちの種類も様々で、いずれも個性的なものばかりだ。なかでも目を見張ったのは、この星の夜の世界である。植物たちがまるでブラックライトで照らしたように蛍光色に輝いており、幻想的な世界が広がっている。ゲームとしてはクエストというかたちで目的が用意されているが、自由気ままに動き回ることができるので、目的を忘れてついつい冒険したくなってしまった。

 本作では、オープンワールドでジャングルのような場所を探索することになるため、何もなければすぐに迷ってしまいがちだ。そこでプレーヤーの強い味方となってくれるのが「ナヴィの感覚」である。こちらはナヴィが持つ超能力のようなもので、一般的なオープンワールドのゲームに出てくるシステムに例えるならば、スキャン機能のようなものだと思えばいいだろう。

 「ナヴィの感覚」を使えば、クエストの目的地が青い柱で表示されるようになる。目的に地に近づくとイナヅマのような表示に変わるので、鬱蒼としたジャングルの中でも行くべき場所がわかりやすい。この「ナヴィの感覚」は、単純にクエストの場所を調べる以外にも、様々な能力を兼ね備えている。たとえば、近くに生息している植物について調べることも可能だ。そこで得られた情報は、「狩野手引き書」に追加されていく。

 もうひとつ、敵の弱点を調べたいときにも「ナヴィの感覚」が役に立つ。例えばヘリのような乗り物ならばプロペラが弱点となるが、そうした弱い部分が黄色く表示されるのだ。より効率よく敵を倒したいときには、相手の弱点を知ることで戦闘を有利にすることができるのである。

自然の摂理!? 環境を存分に活かしたギミックも満載

 オープンワールドでは、多くの時間を移動に費やされる。それを回避するために、本作では様々な乗り物などが用意されているが、何も無い状態は基本は足を使っての移動となる。少し離れた場所に移動したいときには、ジャンプが便利だ。ボタンを長押ししてより高くジャンプすることができるほか、空中でさらにボタンを押すことでエアブースト(2段ジャンプのようなもの)を発動して、さらに飛距離を伸ばすこともできる。

 それに加えて、本作ならではの自然を利用した移動要素があちらこちらに用意されている。たとえば高台に登っていくときに便利なのが、「リフトツタ」と呼ばれる植物だ。その名の通り、ツタのような形をしていて、掴むとぐいーっと上に引き上げてくれる。また、まるでトランポリンのように勢いを付けてジャンプすることができるのが、「人魚の尾」である。これらを組みあわせることで、慣れてくるとパルクールのような爽快な移動も可能になる。

 もうひとつ、移動に関係するというよりも行く手を阻むギミックのようなものがある。それが「ゲートウェイリリー」だ。こちらはピンク色がかった大きな葉っぱになっており、それがゲートの役割を果たして行く手を阻んでいる。近くに同じ色をした小さな植物を見つけて、触れるか矢などでいくつか撃つことで開けることができるというものだ。

翼竜イクランと絆を深めて大空を自由に飛び回ろう

 今回のプレビュー版では4つのクエストに挑戦することができた。ひとつ目のクエストである「エイワの目」は、キングラーの女王の儀式に使うための「マングローブハイブのネクタル」を集めるというものだ。こちらは、いわゆるお使いクエストのようなもので、指定された果実を見つけてもぎ取りそれを届けるといった内容だ。

 果実をもぎ取る動作にはワンステップ必要で、R2ボタンを押しながら(果実を掴む)Lスティックをどこかの方向に倒す(その方向に引っ張る)ことで成功する。引っ張る方向には「正解」があり、正しい方向に引っ張ると果実をより良い状態で獲得できる。違う方向でも獲得はできるが、品質が劣化してしまう。

 少し凝った操作だが、パンドラには様々な植物が生えており、果実のもぎ取って活用する場面が数多く登場する。もぎ取る操作が入ることで、「パンドラで暮らしている」感覚が強く印象に残る。

それが完了すると、ふたつ目のクエスト「飛翔」に挑むことになった。こちらは、映画「アバター」の中で高所にいる翼竜のイクランの中から気の合う相棒を見つけ出し、絆を深めて空飛ぶ相棒にするといったシーンをゲーム的に再現したようなクエストだ。映画の中で描かれていたほどの無茶振りはなかったのだが、それでもイクランを追いかけて、どんどん高所に登っていくことになる。

 イクランは1度では捕まえることができず、2度近づいたが2度とも逃げられてしまった。このまま捕まえることができないのかと思いつつ、さらに高台に追いかけていき、ようやく絆を深めることに成功した。

 イクランは近づいて直接乗ることもできるが、高台から飛びおりながら十字ボタンの上を押すことで呼び寄せて乗ることも可能だ。ただ飛ぶだけではなく、飛行しながら食べ物を与えることもできる。また、イクラン自体にも体力ゲージが設定されているので、戦闘に巻き込まれたときはそちらにも注意したい。

クッキングでアイテム作成! スキルツリーで能力強化も可能

 冒険をサポートする要素もいくつか用意されているが、そのひとつがクラフトやクッキングだ。これらは、キャンプに設置されている施設で利用出来る。クッキングを例に取ると、かまどのような場所で手持ちの素材の中からふたつを選び料理をすることが可能だ。できあがった食料は、食べることでバフ効果を得られる。どの素材を組み合わせることでどんな料理を作ることができるのか? といったところも、本作の楽しみ方のひとつだ。

 料理とは別に、キャラクターの能力を高める要素としてスキルツリーが用意されている。こちらはサバイバー、ウォリアー、ハンター、ライダー、メーカーといった5つの項目があり、それぞれ異なる能力を伸ばしていくことができる。スキルツリーはアンロック方式だが、それを開放するためのスキルポイントはマップを探索したりクエストをクリアしていったりすることで貯めていくことが可能だ。

 こちらも激しい戦闘に挑む前に、できるだけ生存率を上げるためにも適した能力を伸ばしておいた方がいいだろう。ちなみに、スキル自体は、ナヴィ本人以外にもイクランの能力を向上させるようなものもある。いずれにせよ、ゲームのやりこみ要素としても重要なものであることは間違いない。

弓矢や銃を駆使した戦闘も可能! ちょっとしたパズル要素もあり

 先ほどのクエストでイクランに乗ってエトゥーワに会うと、3つの目のクエストである「我らを導く者」は完了。その後、プレビュー最後のクエストである「反撃」に挑んで行くことになった。こちらは、本作のもうひとつの醍醐味でもあるRDAとの戦闘を繰り広げるといったものだ。クエスト自体は必ずしも戦う事がメインではないのだが、ハッキングなど新たな要素も登場する楽しいミッションとなっていた。

 ここで初めて体験したのが、空中戦だ。空に浮かぶ施設に映り込みハッキングを仕掛けるのだが、そのときに周りにいるヘリが邪魔をしてくる。それらを空中戦で倒していくことになる。小型のヘリそのものはドローンのようにそれほど強力ではないため、初めての戦闘経験にも持って来いといった感じだった。

 ちなみにハッキング自体は端末に向けてSID(システム・インタロゲーション・デバイス)という光線銃のようなデバイスを使って行うのだが、これがなかなか癖のある仕様になっている。ボタンを押すと円が表示され、それがちょうどいいサイズになるようにボタンの加減を調整しながら合わしていくといった感じなのだ。

 ハッキングが成功すると、今度はパズルのような画面が表示され、ルートをナビゲーションして時間内にゴールにたどり着くことができると成功だ。中には途中で鍵を拾ったり電気が流れて通れない時間があったりするなど、複雑なものも登場する。

 前哨地に乗り込み、アンテナをハッキングしていくのだが、ここでは多くの兵士が守りを固めている。ステルスでこっそりとミッションを成し遂げるか、あるいは戦闘で敵を蹴散らしながら進んでいくかは、プレーヤー次第である。今回はあくまでも戦闘を楽しんでみたかったということもあり、殲滅しながら進んでいく方を選んでみた。

 この前哨地では、武器を所有した兵士のほか、ロボットのようなAMPスーツを操るものなど、様々な敵が攻撃を仕掛けてくる。これに対して、弓矢や銃で対抗していくことになるのだ。ちなみに弓矢で攻撃する場合は、遠くの敵を狙うとかなり弾落ちしてしまうため、偏差撃ちする必要がある。

 もうひとつ重要な要素として、弾丸や弓矢は戦闘中でもクラフトで補充することが可能だ。もちろん現地で入手できるものもあるのだが、弾切れしないように適宜補充していきながら戦っていく必要がある。

 前哨地で敵を倒していきながらすべてのアンテナをハッキングしたあと、ホームツリーに戻りカッナと話すことで、今回のプレビューでのクエストはすべて完了となった。ちなみに、この間ゲームオーバーになってしまったのは1回のみだった。アクションゲームとしてそれほど難しいというわけでもなく、ちょうどいいバランスになっているといえるだろう。

 「アバター」ファンはもちろんのことだが、映画自体を見たことがなくとも、こうしたオープンワールドでファンタジックな冒険を楽しみたいという人にもオススメの作品である。もちろん、今回紹介したのはわずか4つのクエストの要素にすぎないため、まだまだ楽しめる要素も詰め込まれていそうだ。いずれにせよ、フルで遊べるゲームの発売が待ち遠しくてたまらない。

https://game.watch.impress.co.jp/docs/kikaku/1543080.html


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『クレイジージャーニー』元TBS中東特派員・須賀川拓が、紛争中のイスラエルから衝撃リポート

2023-10-31 | 先住民族関連

エンタメネット2023/10/30

10月30日(月)よる10時から放送の『クレイジージャーニー』(TBS)に、元TBS中東特派員・須賀川拓が登場する。

毎週月曜の22時に引っ越しした『クレイジージャーニー』。これまでもクレイジーな旅の数々を放送してきた『クレイジージャーニー』がさらにパワーアップし、ジャーニーたちの旅の模様を放送する。

本来はスタジオ出演するはずだった須賀川拓だが、今月7日にパレスチナのガザ地区を実効支配するイスラム主義組織ハマスが突如イスラエルを襲撃し紛争が始まったことで、今回は紛争中のイスラエルから中継で出演。いつロケット弾や迎撃ミサイルが飛んできてもおかしくない緊迫した状況でイスラエルの実態を届ける。

須賀川は紛争が起きる前、史上最悪ともいわれる過激派組織“イスラム国”を取材していた。“イスラム国”とは2010年代にシリアやイラクを中心に勢力を拡大したイスラム過激派組織であり、自らが信じる理想のイスラム国家を作るためなら殺人やテロ行為も厭わない危険な集団である。

そんな“イスラム国”だが、須賀川はここ数年どのメディアも入れていないという、“イスラム国”がかつて“首都”と称したシリアの都市・ラッカに潜入。“イスラム国”から奪還され戦闘が終わってから6年、街の様子や市民の生活は一体。

次の取材場所は須賀川が「この旅で最も危険で最も難しい」という“アルホールキャンプ”。“イスラム国戦闘員”の夫が逮捕、殺害され、行く当てがなくなった妻や子どもが収容されている難民キャンプに日本のメディアが初潜入する。

“イスラム国”の思想が強く残る難民たちは外国人である須賀川を警戒している様子で取材は難航。さらに思想教育をされた子どもたちから「お前の首を切り落とす」と衝撃の言葉が。今実際に起きているイスラエルの紛争、イスラム過激派組織の壮絶な実態に迫る。

https://entamenext.com/articles/detail/28284


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植民地以前のオーストラリアでは「ディンゴ」を愛し、人間同等の地位を与えていた

2023-10-31 | 先住民族関連

カラパイア2023年10月30日(月)22時10分 

 オーストラリア大陸と周辺に生息する野生種「ディンゴ」は、約4000年前にアジアから人間と一緒にオーストラリアへ渡来したと推測されている。

 現在では家畜を襲い、農作物に被害をもたらすことから厄介者扱いされているディンゴだが、19世紀にヨーロッパからの入植者が大量にやってくる以前は、オーストラリアの先住民族たちにとてもかわいがられていたという。

 先住民アボリジニの人々はディンゴと強い絆を結び、人間と同等に大切に扱っていたことが新たな研究で明らかとなった。その関係は今の人間と飼い犬に近いものだ。

 シドニー南部にある遺跡の調査からは、死んだディンゴを人間と一緒に丁寧に埋葬するなど、2000年前の先住民たちがディンゴを家畜化したらしきことを示す証拠が見つかっている。

・2000年前に人間と一緒に埋葬されたディンゴの遺骨を発見

 今回の新事実は、シドニー南部にあるカラカロン遺跡(Curracurrang)での発掘調査から明らかになったことだ。

 この遺跡で発掘された2000年前のディンゴの遺骨は、驚いたことに人間と一緒に埋葬されていた。

 オーストラリア国立大学のルーカス・クーングロス博士は、ディンゴが丁寧に埋葬されていることから、人間とディンゴは想像以上に親しい関係だったのだろうと説明する。

すべての集落でディンゴが埋葬されたわけではありませんが、埋葬された地域ならどこでも、そのプロセスや方法は人間と同じか、かなり似ています。

これは、人間とディンゴには強い絆があり、ほとんど人間同様に扱われていたことを示しています

 オーストラリアの先住民、アボリジニの人々がディンゴと一緒に暮らしていたことを示す痕跡は、埋葬以外にもある。

 遺跡から発掘されたディンゴの歯は、かなりすり減っていた。

 このことはディンゴが大きな骨がたくさん含まれた食べ物を食べていたということだ。おそらくは人間の残飯を与えられていた可能性が高い。

 さらにディンゴの遺骨は、さまざまな年齢のものが含まれていた。

 つまりオーストラリアの先住民たちは、ディンゴの子供を世話して野生にかえしていたわけではなく、むしろもっとしっかりとした関係だったろうことがうかがえるという。

・ディンゴと人間に再び絆が結ばれる日は来るのか?

 共著者のスーザン・オコナー教授は次のように述べている。

今回の発見は、オーストラリアの先住民族とディンゴの関係を理解する上で、重要な意味をもたらすものです。

ヨーロッパ人がオーストラリアに入植するよりも前に、ディンゴと先住民は強い絆を結んでいました。このことは先住民の間ではよく知られており、それを目にした人たちが記録にも残しています

 同教授によれば、それは植民地時代にたまたま育まれた一時的な関係ではなく、それ以前からずっと続く長期にわたる関係だったろうと考えられるそうだ。

Dingo: The King of Australia

https://www.youtube.com/watch?v=_fsSZopC6FM

ディンゴは、砂漠、森林、山地など多様な環境に適応している。体長は約110~120cm、体重は約15~20kgと中型犬に近い。

 ディンゴはタイリクオオカミの亜種という説が有力だが、独立種であるという説もあり、種を巡っては、いまだ意見が分かれている。

 一般的には黄色や赤茶色の毛色を持つ。主に群れを形成するが、単独で行動することもある。食性は雑食で、そのため家畜を襲ったり、農作物を食べてしまうこともある。人間を襲うこともあり、毎年多くのディンゴが駆除されている。

 一方で、野良猫やキツネなど害獣とみなされる動物を抑えることにディンゴが役立っているという主張もある。

  今は厄介者扱いされることが多いディンゴだが、いつかまた人間と仲良く共存できる日はやってくるのだろうか?

 この研究は『PLOS ONE』(2023年10月20日付)に掲載されている。

References:Dingoes given ‘almost-human’ status in pre-co | EurekAlert!/ Dingoes given 'almost-human' status in pre-colonial Australia, archaeological study finds/ written by hiroching / edited by / parumo

https://news.biglobe.ne.jp/animal/1030/kpa_231030_1835588894.html


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カナダ、大阪万博パビリオン公表 外観は氷をイメージ

2023-10-31 | 先住民族関連

日本経済新聞2023年10月30日 18:38

カナダは30日、2025年国際博覧会(大阪・関西万博)に出展するパビリオンの概要を発表した。建物の外観は氷をイメージしたもので、パビリオンの一部は再利用可能な部材でつくる予定だ。同日、カナダのローリー・ピーターズ政府代表は記者団の取材に対し、「(公表した概要は)まだ初稿のようなもので、今後さらに詳細を詰めていく」と話した。

パビリオンではカナダの先端技術のほか、食や先住民の文化なども紹介する。企業関係者らが商談できるようなスペースも館内に設ける予定だ。テーマは「再生(Regeneration)」とした。

パビリオンは24年春に着工する予定。建設を加速させるため、カナダや英国などであらかじめパビリオンの部材をつくった上で、日本に運び、組み立てる計画という。

大阪・関西万博には150を超える国・地域が参加を表明。海外館は参加国が自前で建設する「タイプA」と、協会が用意した施設を複数国が共同利用する「タイプB」「タイプC」の3種類に分かれる。カナダはタイプAでの出展を予定している。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF3075T0Q3A031C2000000/


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【追加発表】 MCにスポーツ番組MCなどで活動中の「ジョン・カビラ」氏が決定!

2023-10-31 | 先住民族関連

SDGsを達成し、世界平和のルールづくりを考える記念すべきサミットを初開催。

一般社団法人ユナイテッド・ピース・インターナショナル2023年10月30日 16時28分

国境を越えた地球レベルでの新たなグローバルガバナンスの構築を通じて、戦争のない平和な世界の創造を目的とする一般社団法人ユナイテッド・ピース・インターナショナル(UPI)は、この度、6名のノーベル平和賞受賞者に賛同を得て、SDGsを達成し世界平和のルールづくりを考える第一歩となる記念イベント「SDGsグローバルガバナンスサミット2023」(後援:外務省)を以下の通り開催いたします。

*日 時: 2023年11月6日(月)13:00~18:00

*場 所: セルリアンタワー東急ホテル(渋谷区桜ヶ丘町)

*後 援: 外務省

*参加費: 無料

*申込URL:https://eventregist.com/e/globalgovernance2023

 この度、記念すべき本サミットのMCとして、バイリンガルで誠実なイメージがあるジョン・カビラ氏を起用することが決定いたしましたので、お知らせいたします。

【プロフィール】 1958年 沖縄県出身。 国際基督教大学(ICU)在学時に カリフォルニア大学バークレー校留学。 大学卒業後はCBS SONY(現ソニー・ミュージックエンタテインメント)入社。 海外との渉外部門に所属し、レコードの資材輸入やアーティストプロモーションのコーディネートなどを担当。 サラリーマン時代にはテレビ番組などでミックジャガーやボズスキャッグス、TOTOなどの通訳もしていた。 デニース・ウィリアムズに「ラジオ向きの声ね」と言われた事を忘れかけていた頃、縁あって1988年J-WAVE 開局と同時にナビゲーターに転身。 以降はスポーツ番組MC、情報番組MC、テレビ、CM、雑誌、舞台など幅広く活動中。

「SDGsグローバルガバナンスサミット2023」特設サイト

https://www.globalgovernance.io/

  • ●「SDGsグローバルガバナンスサミット2023」開催概要●

 国際情勢が激変する中、戦争や温暖化をはじめ地球規模で直面する人類共通の困難に対し、私たち一人ひとりが世界平和のルールを考えるキックオフイベントとして開催するもので、持続可能な社会の実現に向けた洞察と具体的な戦略について、多くの方と共有して参ります。

 当該ノーベル平和賞受賞者6名が来日し、一堂に会する機会は今回初めてのことであり、貴重な講演とともに、世界平和に向けた重要な提言を行います。

 

  1. 日 時: 2023 年11 月 6 日(月)13:00~18:00

  2. 主 催: 一般社団法人ユナイテッド・ピース・インターナショナル

  3. 後 援: 外務省 

  4. 協 賛: サニーヘルス株式会社

  5. 会 場: セルリアンタワー東急ホテル ※JR「渋谷」駅 徒歩5分

  6. 登 壇: ジョディ・ウィリアムズ 1997年度ノーベル平和賞受賞

  (順不同)  レイマ・ボウィ 2011年度ノーベル平和賞受賞

        タワックル・カーマン  2011年度ノーベル平和賞受賞

        カイラシュ・サティヤルティ 2014年度ノーベル平和賞受賞

        シリン・エバディ 2003年度ノーベル平和賞受賞

        リゴベルタ・メンチュ・タム 1992年度ノーベル平和賞受賞

        ※ ゲストスピーカーの都合により、予告なく変更される場合があります。

  7. 内 容: ノーベル平和賞受賞者6名とのシンポジウム ※内容は決まり次第、随時更新いたします。

  8. 来場者: 1,000名 ※本イベントの来場は抽選となります。

  9. 参加費: 無料

10. 一般問合せ先: info@upi.or.jp (担当:伊東)

11. 申込URL: https://eventregist.com/e/globalgovernance2023

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000130238.html


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22年の死亡診断、虚血性心疾患が16%で最多

2023-10-31 | 先住民族関連

NNAASIA2023年10月31日NEW

マレーシア統計局が30日発表した2022年に死亡が医学的に証明された人の死因の統計によると、虚血性心疾患が全体の16.1%を占め最も多かった。前年に最多となった新型コロナウイルス感染症は、感染拡大の収束に伴い4位となった。

22年の死者数は前年比8%減の20万6,525人で、このうち死亡診断書がある人は12万6,268人。死亡診断書がある人のうち虚血性心疾患で死亡した人は2万322人だった。死因の2位以下は、◇肺炎(13.3%)◇脳血管障害(7.2%)◇新型コロナ感染症(4.2%)◇交通事故(3.2%)――など。

男女別では、男性の死因のうち虚血性心疾患が18.2%、女性の死因のうち肺炎が14.3%で最多となった。

年代別で最も多かった死因は、0~14歳が肺炎(4%)、15~40歳が交通事故(19.2%)、41~59歳が虚血性心疾患(20%)、60歳以上が虚血性心疾患(16.7%)だった。

民族別で最も多かった死因は、マレー系が虚血性心疾患(17.3%)、その他のブミプトラ(先住民)が肺炎(11.5%)、華人系が虚血性心疾患(14.7%)、インド系が虚血性心疾患(21.1%)だった。

死者数を地域別に見ると、スランゴール州が2万1,890人で最多。ジョホール州(1万6,673人)、ペラ州(1万2,391人)、クダ州(1万965人)が1万人を超えた。首都クアラルンプールは6,823人だった。

21年にマレーシアで最も多かった死因は新型コロナ感染症だったが、その他の国・地域で同年に最も多かった死因を見ると、英国も新型コロナ感染症となった。日本、韓国、シンガポール、カナダはがん、米国とオーストラリアは虚血性心疾患が最多だった。

https://www.nna.jp/news/2585152


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SNS全盛の今、人類学ブーム到来中!?“自分の目・耳で確かめる”ことの大切さを教えてくれる「はじめての人類学」

2023-10-31 | 先住民族関連

Walkerplus2023年10月30日 15時0分

人類学とは「人間とは何か」を問う学問だ。歴史は古く、誕生のきっかけは「15世紀の大航海時代」にさかのぼる。当時、「海のむこうに住む『他者』たち」と出くわした西洋の人びとは、未知なる文明に探求心をかきたてられた。

※2023年10月3日掲載、ダ・ヴィンチWebの転載記事です

そこから年が経った現在も、人類学の研究は続いている。やはり、時代がどれほど経っても、人間は私たちの「生」を追い求めているのだろう。そう思わせてくれるのが、書籍「はじめての人類学」(奥野克己/講談社)だ。

本書は、人類学に関わってきた先人たちの知見を紹介し、現在までの変遷をわかりやすく伝える初歩的な一冊。「自分自身と他者を知るための学問」は、現代の私たちにも生き方のヒントを与えてくれる。

SNS全盛の今、人類学の役割が変わりつつある

誕生のきっかけこそ「15世紀の大航海時代」にさかのぼるが、近代人類学が産声を上げたのは「19世紀」。ダーウィンが「進化論」を発表したのを機に、「文化や社会を原始から文明に至る直線的な進化の過程として捉える進化論的な考え方」が広まっていったという。

以降、弁護士や実業家でありながら「ネイティブ・アメリカン」との出会いにより「先住民の比較研究」を進めたアメリカのルイス・ヘンリー・モーガン。文化とは「知識や宗教や法律、さまざまな能力や習慣からなる複合的な要素をすべて合わせたもの」として、より細分化された「宗教人類学」や「芸術人類学」の発展に貢献したイギリスのエドワード・タイラー。そして、民族に伝わる呪術の研究を続け「人間は呪術から宗教へ、そして科学へと至るという説」を唱えたイギリスのジェームズ・フレイザーらの功績で、近代人類学の礎が築かれた。

そこから100年以上が経過し、2023年現在、この日本では「戦後三度の人類学ブーム」が来ているという。背景にあるのは、スマートフォンやSNSの普及だ。はるか遠く「未開」の地に住む人たちともネットを介して通じ合える現代では、「外部」と「内部」の境界線もあいまいになってきた。そのため、人類学は「これまでとは違った人間の生き方」を探る、新たな役割を求められつつあるのだ。

■「フィールドワーク」の視点は現代でも役立つ

未知なる文明と正面から向き合い、人間とは、世界とは「何か」を研究し続けた人類学者たち。学問が未成熟だった時代を生きた彼らのアプローチもまた、私たちに知見を与えてくれる。

19世紀~20世紀を生きたポーランド出身の人類学者、ブロニスラフ・マリノフスキはその1人だ。彼は「本や文献、資料」にあたるだけではなく、「遠く離れた場所に住む人たち」の文化へ飛び込む「参与観察」の手法を編み出し、みずからの目で確かめる「フィールドワーク」にこだわった。

大学時代に論文「オーストラリア先住民の家族」で「科学博士号」を取得したマリノフスキは、「文献だけに依拠する研究には限界がある」と感じ、その後オーストラリアへ渡り、先住民たちの暮らしをその目で確かめた。

現地の人びとが「海を越えてカヌーで航海したり、呪文を唱えたりする行動を事細かに記録」した「民俗誌」、そして、研究の日々にあった葛藤などを綴った彼の「日記」は、今なお学術的価値を見出されている。

そして、文献の研究だけでは「限界がある」とした彼の思考は、ネットで“すべてがわかる”と錯覚しがちな現代にも通じるのかと思わされる。現地を自分の目で見て、声を聞き、空気を感じる。その大切さも、教えてくれるのだ。

人類学と聞くと“難しそう…”と尻込みしてしまう人もいるかもしれないが、本書を読めばハードルが下がるはずだ。未知の世界へ飛び込んだ先人たちの経験は、私たちにとっても大きな学びとなる。

文/カネコシュウヘイ

https://news.livedoor.com/article/detail/25261305/


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メキシコに行くなら「死者の日」に決まり。訪れる前に知っておくべきこと&おすすめの街

2023-10-31 | 先住民族関連

ガシェット通信2023/10/30 18:00 TABIPPO.NET

メキシコ最大のお祭りとも言われ、世界中から注目が集まる「死者の日」という祝日を知っていますか?

日本から直行便も出ており、ここ数年で便数も増えたことでますます行きやすくなったメキシコは、死者の日に合わせて訪れるのがおすすめです。

この記事では、死者の日にメキシコへ行く上で知っておきたいことと、ぜひ訪れてほしい街を紹介します。

メキシコの死者の日は、日本の「あの文化」にちょっと似ているんですよ……。

死者の日ってどんなお祭り?

photo by Keiko Kawanami

「死者の日」とはメキシコでとても大切にされている祝日。主に11月1日と11月2日に祝われ、状況に応じて10月31日や11月6日などの他の日が含まれる場合もあります。

2008年にユネスコ無形文化遺産に登録され、ディズニー映画の『リメンバー・ミー』で世界的に一躍有名となりました。

この「死者の日」は”あの世”と”この世”の境界がなくなり、故人の魂がこの世に戻ってくると信じられている日。時期は違えど、日本の「お盆」によく似ていると思いませんか?

伝統では10月31日の真夜中に2つの世界を繋ぐ門が開かれ、11月1日には子どもの魂が、11月2日には大人の魂がこの世に戻ることができると言われています。この短い期間に、故人はこの世の愛する人たちと一緒に飲んだり食べたり、踊ったり、音楽を演奏したりします。

この世に生きている家族は、故人の好物などをお墓や自宅に建てた祭壇に供え、故人を迎え入れます。

この時期になると、死者の魂を導く花であるマリーゴールドや、パペルピカド(紙の旗)、ガイコツの人形やモニュメント、オフレンダ(故人の写真を置いた祭壇)などが街中に飾られ、国中が死者の日ムード一色に。日本のお盆とは少し違い、お祭りのような明るい雰囲気で、この時期は街を歩くだけでも楽しい気分になります。

死者の日の起源については、先住民にルーツを持つのか、ヨーロッパの伝統が元となっているのか、その両方が混ざってできた文化なのか、メキシコ学者の間でも意見が分かれているそう。それでも、メキシコの象徴として、世界的に注目されているイベントになっています。

死者の日のメキシコを訪れる上での心構え

死者の日のメキシコは何だかお祭り気分で楽しそう!そう思った人がほとんでしょう。

実際そういう雰囲気で溢れる街が多いのは事実ですが、このお祭りはあくまで「故人を想う気持ち」から始まったものです。みなさんも死者の日に合わせてメキシコへ行く際は、故人に敬意を払う気持ちを忘れないようにしましょう。

また、人が多く集まる時期でもあるので、スリなどにはご注意を。メキシコシティのパレードを見に行った際には、あまりの人の多さに、帰り際は簡単には身動きが取れないほどでした……。お祭りモードで夜でも明るく人出があるため、安全そうに見えるかもしれませんが、くれぐれも気を緩めずに。

また、宿泊施設は早めに予約しましょう。ここ数年でお祭りの知名度が上がり、世界中から観光客が集まるので、小さな街では早い時期から満室になっていることがあります。

街によって特色が違う死者の日。あなたはどこへ行く?

街によって、死者の日の祝い方や雰囲気はさまざま。伝統的な死者の日を祝うところ、観光化してたくさんの人を集めるところ……あなたはどの街の死者の日に行きたいですか?

ここでは、4つの街の死者の日を厳選して紹介します。

メキシコシティ|国内最大規模のパレードはあの映画発祥?

首都・メキシコシティの死者の日は、盛大なパレードが開かれることで有名。このパレードを見るために、国内外から観光客が集まります。

イベントの規模感は他の街と比べものにならないほどで、その豪華さと熱量に、メキシコシティの人たちの情熱が伝わってきます。

昼も夜もパレードは行われるのですが、メインは夜のパレード。某テーマパークに負けず劣らずの立派なフロート車と、仮装した多くの人たちが、市内最大の通りである「レフォルマ通り」を練り歩きます。

世界的に有名で人気のパレードですが、始まりは2016年とかなり最近のこと。

2015年に公開されたハリウッド映画『007 スペクター』の冒頭で、主人公のジェームズ・ボンドが、死者の日のメキシコシティで開かれていた仮装パレードに紛れ込むというシーンがあります。

これは映画の中だけの演出で、実際にはこのようなイベントは開かれていなかったのですが、世界中からパレードについての問い合わせがあったそう。その結果、映画にインスパイアされる形で、本当にパレードが開催されることになったといいます。

歴史地区の中心にある「ソカロ広場」では、オフレンダと呼ばれる祭壇がライトアップされていたり、公式のパレード後に非公式(?)の小さなパレードが開かれたりと、メキシコシティでは夜遅くまで賑やかな死者の日を体験できます。

公式サイトによると、2023年は11月4日にパレードが開かれるとのことです。

ミスキック|死者の日の聖地

先に紹介したメキシコシティの死者の日パレードを見る人に併せておすすめしたいのが「死者の日の聖地」とも言われている「ミスキック」。

メキシコシティから電車とバス、もしくはタクシーで行くことができ、メキシコシティの現代的なものとはまた違う、伝統的な死者の日を体験できます。

街の中心地にあるサン・アンドレス・ミスキック教会の横にある墓地は、お墓がマリーゴールドなどで飾り付けられ、日本のお墓とは違って豪華な様子に。

都会のメキシコシティとはまた少し違った死者の日を体験できるので、メキシコシティに行くならぜひミスキックにも寄ってみてください。

オアハカ|ど定番!伝統的な死者の日

オアハカ州は先住民が多く住むエリアとしても知られており、「メキシコで最もメキシコらしい場所」とも言われています。

その中でもオアハカ市周辺での死者の日は、祭壇が各地に設置され、お墓の飾り付けも豪華なことで有名。伝統衣装を着たり骸骨メイクをした人たちのパレードが行われたりと、メキシコ感溢れる死者の日を体験できること間違いなしです。

グアナファト|写真映えを狙うならここ

カラフルな家々が立ち並び、まるで絵本の中のようだとして人気沸騰中のグアナファト。この街も、死者の日に訪れるのがおすすめです。

普段からとても可愛い街なのですが、死者の日になると、街中の石畳の道が染色したおがくずや花、砂などでできた絨毯で彩られて可愛さ倍増。絨毯を見下ろせるので、2階に店を構えるレストランで食事をするのがおすすめです。

すべて絵柄が違うので、この絨毯を見て回るだけでもグアナファトの死者の日を楽しめますし、夜には改造された車が街を走ったり、鼓笛隊が演奏していたり。大都市のような派手さはないものの、地元の人たちが楽しく死者の日を過ごす様子を見ることができます。

メキシコを訪れるなら死者の日に決まり!

この他にも、最も伝統的な死者の日を体験できると言われている「ハニツィオ島」、メキシコ国内最大の祭壇がある「メテペック」など、死者の日スポットは多くあります。

また、死者の日の期間にだけ売られている「パンデムエルト」というパンがあったり、顔にペイントをした人が歩いていたりと、普段のメキシコでは体験できないこともたくさん。

みなさんも死者の日に合わせてメキシコを訪れ、死を生の延長と考えて死すらポジティブに受け入れている、日本とは違うメキシコの死生観を感じてみてはいかがでしょう。

https://getnews.jp/archives/3455781


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