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霧社事件忘れない 1930年の抗日武装蜂起 台湾で慰霊祭

2016-10-31 | 先住民族関連
西日本新聞朝刊2016年10月30日03時05分 (更新 10月30日 09時49分)

モーナ・ルーダオの像(右奥)の前で犠牲者を弔う踊りを披露する子どもたち
 台湾が日本の統治下にあった1930年に南投県仁愛郷霧社地区で起きた抗日武装蜂起「霧社事件」の慰霊祭が27日、現地で催され、千人以上に及ぶ犠牲者の霊を弔った。事件を起こした地区内の先住民、セデック族は約40キロ離れた山里に強制移住させられ、過酷な生活を強いられたが、原野を切り開いて約85年生き抜いてきた。遺族は「もう恨みはない。事件を忘れないことが大事」「他の民族と力を合わせて頑張りたい」と語り、祖先をしのんだ。 (台北・中川博之)
 3千メートル級の山が連なる中央山脈の中腹にある霧社。慰霊碑の前で行われた慰霊祭には約400人が参列し花や果物、酒をささげ、踊りを披露した。南投県府長官は「自由のために命を犠牲にして戦ったみなさんに祈りをささげられることに感謝する。さまざまな民族が和解し、融合する社会を目指す」とあいさつした。
 事件を起こしたセデック族は、日本の軍隊や警察に制圧されただけでなく、日本側についた他の部族による襲撃も受けた。生き残った298人は翌年、約40キロ離れた清流地区へ移住させられた。
 事件で父方と母方の祖父母4人全員が自殺したという黄瑞香さん(76)によると、清流地区に着いた母親たちは原野を切り開き、わずかなもみ米で稲を植え、周囲の集落から食料を分けてもらい飢えをしのいだという。
 慰霊祭で遺族代表としてあいさつした曾春風さん(75)によると、移住先は気候や水が違うためマラリアなどで多くの高齢者や子どもが亡くなり、一時は人口が2割ほど減少。曾さんは「母親は『霧社には絶対に住むな。また同じようなことが起きるかもしれない』と話していた。事件のことがずっと心に残っていた」と振り返る。
 ただ、日本に対する「恨みはない」と言い切る。現在、清流地区には当時より200人ほど多い約500人が暮らし、農業で生計を立てているほか、6~7割の住民は地区内外で公務員として働いている。曾さんは「日本がすばらしい教育を残してくれたおかげ」と語り、黄さんも「みんなが頑張り清流地区はすばらしい場所になった。ここを訪れる日本人はみんな友達」と話す。
 台湾の先住民は約55万人で人口全体の約2%を占める。マレー・ポリネシア系の固有の言語を持ち、狩猟や漁をして暮らしてきたが、17世紀初頭のオランダ以降、清朝、日本、国民党による支配を受け、土地を奪われ、同化を強いられた。各地で抵抗が相次いだ結果、多くの命も奪われた。蔡英文総統は8月、「400年来、皆さんが味わってきた苦しみと不平等に対し政府を代表しおわびする」と謝罪。先住民の自治の促進や地位向上に向けた新法の整備を進めている。
 【ワードBOX】霧社事件
 日清戦争で勝利した日本が台湾を統治していた1930年10月27日に起きた先住民による大規模な抗日武装蜂起。モーナ・ルーダオ率いる若者ら約300人が、霧社公学校(小学校)で開かれていた運動会を襲撃し日本人130人以上を殺害した。先住民側も軍隊や警察による鎮圧、敵対部族による襲撃で、自殺者も含めて約1000人が死亡した。発端はモーナ・ルーダオの長男と日本人巡査のトラブルとされるが、日本による森林開発のための過酷な労役や先住民の狩猟の場がなくなったことも原因に挙げられている。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/world/article/285569

タトゥーの人も入浴OKへ、温泉業界が変わる?

2016-10-31 | 先住民族関連
ニューズウィーク日本版 2016年10月31日(月)10時44分 高野智宏
<長らく「入れ墨・タトゥーお断り」としてきた日本の温浴施設だが、ファッションタトゥーや外国人観光客の増加で賛否両論が巻き起こっている。そもそも、どんな理由でいつからタトゥーNGなのか。そして、先行して条件付きOKに踏み切った施設の現状とは>
【シリーズ】日本再発見「日本ならではの『ルール』が変わる?」
 2013年秋、北海道のアイヌ民族会との文化交流のため来日していたニュージーランドの先住民族マオリの女性が、民族伝統の入れ墨にもかかわらず、それを理由に温泉施設での入浴を拒絶された"事件"があった。これをきっかけに議論が巻き起こったのが、日本の温浴施設における入れ墨・タトゥー拒否問題だ。
 2014年には、脳科学者の茂木健一郎氏がTwitterで「タトゥー、刺青は入浴お断り、という不当な差別をしている限り、日本の温泉の世界遺産登録は無理だね。」と糾弾し、賛否両論が巻き起こり炎上騒ぎとなった。
 また、今夏にも東京サマーランド(東京あきるの市)が、公式ブログで「イレズミを身体に入れる自由があるようにイレズミの方の入園をお断りする自由もある」、「イレズミのあるお父さんやお母さんと一緒に来たちびっ子は本当の気の毒」など、煽情的ともとれる文章を掲載(後に削除しブログ上で謝罪)して大きく報道されるなど、いまや温浴施設やプールにおける入れ墨・タトゥー可否問題は、国内世論を二分する大きな問題となっている。
 最近は若い世代を中心にファッションタトゥーを入れる人が増えてきたとはいえ、未だに入れ墨・タトゥーに対する抵抗感は根強く残る。そんな現状にあって、問題の舞台である温浴施設の対応とはいかなるものだろうか。
銭湯はOK、スーパー銭湯はNGの歴史的経緯
 昨年10月、観光庁が全国のホテルや旅館、約3800施設に対して実施したアンケートの結果(回答数約600施設)、入れ墨・タトゥーがある客の入浴について約56%の施設が拒否と回答。一方、拒否していない施設は約31%で、シールで隠す等の条件付きで許可している施設が約13%という結果となった。
 ちなみに、入れ墨やタトゥーの入った客を拒否している施設の多くは、日帰り温泉やスーパー銭湯といった"温泉施設"であり、町場の銭湯ではない。というのも、日帰り温泉等とは異なり町場の銭湯では、入れ墨・タトゥーを入れているからといって、入浴を断ることを法律で禁止されているからだ。
 これは、銭湯が自宅に内湯のない時代から存在する日常的な入浴の手段であり施設であるため。入浴し身体を清潔に保つことは万人に認められた行為であり、入れ墨・タトゥーを理由に入浴を断れば、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と定めた憲法25条の「生存権」に抵触する可能性がある。
 なお、公衆浴場法でも、営業者は伝染病患者を拒否しなければならない(第4条)、入浴者は浴槽内を著しく不潔にしてはならない(第5条)などと利用に関する規定を定めているが、入れ墨やタトゥーに関する条文は存在しない。
 では、なぜ日帰り温泉やスーパー銭湯といった施設だけが入れ墨・タトゥーを入れた客を拒否できるのか。また、それはいつ頃から当たり前のように行われるようになったのだろうか。
 これには「80年代中盤より登場しはじめ、90年代にブームとなったスーパー銭湯の影響が大きい」と指摘するのは、温浴振興協会代表理事の諸星敏博氏。暴力団対策法(暴対法)の締め付けもいまほど厳しくなかった当時、スーパー銭湯への来場者が増え、それに比例して反社会的な人物の来場も増えた。銭湯とは異なり、食事やアルコールも提供し滞在時間も長い温浴施設となれば、トラブルも多発したことだろう。「そうしたことから一般の利用者からのクレームが増えたり、利用そのものを敬遠する動きが出てきた。そうなると施設側も対応を検討せざるを得ない」
 加えて、「公衆浴場法などにおける分類の違いも大きな要因」と諸星氏。国による公衆浴場法や都道府県が定める公衆浴場条例では、銭湯が"一般公衆浴場"に分類される一方、日帰り温泉やスーパー銭湯などは"その他の公衆浴場"に分類される。
 一般公衆浴場である銭湯には、地域により異なるが行政から補助金が降りるとともに固定資産税は免除され、さらにはもっとも大きな経費と思われる水道料金も実質的にほぼ無料で使用できるという。そのために、東京都ならば460円と入浴料金が都道府県で一律に価格統制され、また前述した生存権を保護すべく、入れ墨やタトゥーを入れた客を拒否できないというわけだ。
 対して"その他の公衆浴場"であるスーパー銭湯などは、行政からの補助金もない完全な民間企業。入浴料も自由に設定できれば、アルコールを提供したりリラクゼーション設備を備えていたりと、「健康で文化的な最低限度の生活」には直接関係のないレジャー施設であるため、入浴を拒否しても生存権の侵害には当たらないという解釈がなされているのだろう。
「そうした経緯や法律的な背景もあり、90年代後半以降に入れ墨やタトゥーを入れた人の入浴を禁止する温浴施設が徐々に増え、全国的に一般化していったという流れにある。たまに『当局の指導により』と看板に但し書きされている施設も見受けられるが、法律的にそれは出来ない。入れ墨やタトゥーの入浴禁止はあくまで施設自身の規制であり、法的根拠のあるものではない」(諸星氏)
シールで隠せば入浴OKの温浴施設では...
 反社会的人物の排除を目的として始まった入浴禁止規定だが、ファッションタトゥーを入れる人が増え、また、タトゥーがより一般的な外国人観光客が増加し続ける昨今、そうした"自主規制"に限界があること、そして、これまで以上に冒頭で紹介したような問題が起こることも大いに考えられるだろう。
 そんななか、旅館やスーパー銭湯の中にも規制を緩和する動きが出てきた。総合リゾート運営会社の星野リゾートが、昨春より全国12カ所で展開する傘下の温泉旅館「界」で、入れ墨・タトゥーのある客も、シールでカバーすることを条件に入浴を許可し話題となったのだ。
 また、星野リゾートとほぼ時期を同じくして、昨年8月から入れ墨・タトゥーのある客でもシールで隠すことで入浴を許可しているのが、埼玉県大宮市の「おふろcafé utatane」だ。こちらは、関連施設から直送された天然温泉の露天風呂もある大浴場をメインに、お洒落な造りの館内でカフェめしやワインなどを提供。さらには無料で漫画やコーヒーなどが楽しめ、宿泊施設も併設する、主に若い女性をターゲットとしたカジュアルな温浴施設だ。
 同店をはじめ、埼玉県内に4つの温浴施設を展開する温泉道場の三ツ石將嗣・執行役員兼メディア事業部長に、規制緩和へと踏み切った理由を聞いた。
「当社の企業理念は『お風呂から文化を発信』すること。今回の条件付きの入浴許可も、できる限り多様な文化的背景を持つ方が共存できるようにしたい、新しいことにチャレンジしたいという弊社の姿勢の現れであり、入れ墨・タトゥーのお客様を一律に入浴拒否とする業界の慣行に一石を投じたいという想いから始めた。これが業界さらには国民的な議論の活性化につながればと考えている。原則禁止のスタンスはそのままに、まずは試験運用として開始した」
 シールは館内にて1枚200円で販売されるものに限定され、その大きさは12.8cm×18.2cmのB6サイズ。入館時に申告があれば、脱衣所まで同行するスタッフの手により貼られ、入れ墨・タトゥーがシールをはみ出さない場合のみ入浴が可能となる。なお、タトゥーが数カ所に点在する場合も、シールを切り分けて隠せるならば問題はないが、シール1枚以内で隠しきれることが条件だ。申告せずに入浴した場合も、スタッフが気づいた時点でシールの購入及び貼り付けを依頼しているという。
「実際に貼ってみないと隠しきれるかわからない方も多く、残念ながら貼ってみてすべてが隠れない場合は入館をお断りしている」とは、「おふろcafé utatane」支配人の新谷竹朗氏。その際、大半は納得して帰っていくというが、なかには「これくらいいいじゃないか」や「シール2枚じゃダメなのか」と異を唱える客もわずかながらに存在するという。「しかし、条件を曖昧にすると歯止めが効かなくなる。そこは厳密に対応したい」と気を引き締める。
 昨年8月にまずは1カ月の試験導入、その後3カ月、そして現在の「無期限」へと試験運用期間を延長している同施設。大きなトラブルが発生せず、また一般客からのクレームもないため、これまで順調に延長してこられた。「当施設はお客様の年齢層が若く、タトゥーに対する否定的な感情が比較的低い。また、入れ墨やタトゥーが入っていたとしても、ルールに則り、ちゃんと隠してくれる一般的な常識を持ち合わせている人ならば問題ないと許容する意識があると思う」(三ツ石氏)
「おふろcafé utatane」の月間利用者数は約2万人。そのうち、シールを貼って入浴する入れ墨・タトウーの利用者は月平均20人程度とごく少数に限られているが、「電話などでの問い合わせは週に2、3件はあり、サイトでの告知やメディアの報道で知名度は上がってきている」と、新谷氏。となれば将来的に入れ墨・タトゥーの利用者が増加する可能性もある。
「シール1枚で隠せる範囲というルールに従っていただけるのであれば問題ない。入れ墨やタトゥーを入れている人は『入浴を楽しむために隠す』、入れていないお客様も『隠しているなら許容する』、そうした理解と共存関係が保たれている限りは問題ないというスタンスだ」(三ツ石氏)
「東京五輪に向け、業界全体で前向きな議論を」
 温浴振興協会代表理事の諸星氏も、「入れ墨・タトゥーを入れる人の大半が反社会的な人とは限らなくなり、また、暴対法の徹底により暴力団が大手を振って温浴施設を利用できる環境ではなくなったいま、無条件に入浴拒否という姿勢はいかがなものか」と語る。「ルールや条件に則って利用するならば、入れ墨・タトゥーをしている人でも温泉を楽しむ権利はあってしかるべき。2020年の東京オリンピック開催でさらなるインバウンド増加が予測され、機運が高まるいまこそ、業界全体で前向きな議論を展開してほしい」
 諸星氏の言うとおり、入れ墨・タトゥーをしているからといって反社会的な組織の人間とは限らないのは事実だが、海外とは異なり、未だ入れ墨・タトゥーに対する偏見や嫌悪感を抱く人が多いこともまた事実だ。
 今回、星野リゾートや「おふろcafé utatane」が条件付きで解禁したことは大きな一歩に違いないが、これが試験運用ではなく通常運用となり、さらには業界全体で機運が高まり、規制を緩和する施設が増えるためには、入れ墨・タトゥーを入れた利用者たち自身のマナー遵守がなにより求められるだろう。
http://www.newsweekjapan.jp/nippon/rule/2016/10/179621.php

アイヌ文化劇を札大生が熱演

2016-10-31 | アイヌ民族関連
北海道新聞 10/30 07:00

 アイヌ文化の担い手を育てている札幌大学ウレシパクラブの発表会「第7回ウレシパ・フェスタ」が29日、同大キャンパスで開かれた。クラブに所属する学生22人が、四季折々の伝統的な暮らしぶりを伝える劇を、歌や踊りを交えながら演じた。
 学生は約250人の観客を前に、季節ごとの口承文芸や舞踊など九つの演目をアイヌ語で披露した。釧路市の阿寒湖畔に伝わる弓の舞(クリムセ)では、男子学生らが勇ましい声を響かせながら、弓矢による狩りの様子を躍動感たっぷりに表現した。
 4年川上さやかさん(22)は「準備は大変だったけど、やって良かった。伝承活動をこれからも続けたい」と語った。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/life-topic/life-topic/1-0332614.html


言葉たちの“声”を聞こう 週のはじめに考える

2016-10-31 | アイヌ民族関連
中日新聞 2016年10月30日
 危機言語・方言サミット。聞き慣れぬ響きです。その奄美大会が来月、鹿児島県与論町で開かれます。消滅しかねぬ地域の言葉をどう継承しようかと。
 世界のおよそ六千の言語・方言のうち、約二千五百が消滅の危機にあると、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が公表したのが七年前、二〇〇九年のことでした。
 日本については、北海道のアイヌ語が消滅危機の恐れが最も高い「極めて深刻」に分類され、ほかに八丈語(東京都)、奄美語(鹿児島県)、国頭(くにがみ)、沖縄、宮古、八重山、与那国語(以上沖縄県)の七方言が「重大な危険」「危険」に分類されたのです。
方言が消えてしまう?
 国立国語研究所副所長の木部暢子(のぶこ)さんは、動植物を例に「言語の絶滅危惧種です」と説明します。
 むろん国内外の言語学者ら専門家や、それぞれの地域が、ユネスコが指摘するまで、手をこまぬいていたわけではありません。
 存続の危機にさらされつつある“お国言葉”の継承活動や調査、研究をかねて続けてきました。
 指摘の八つの言語・方言を次世代にどう継承していくか。
 その対策に、文化庁は同様の危機が懸念されている東日本大震災の被災地の方言も含め、言語学など専門家の研究協議会を設置。危機言語・方言の対象地でのサミットの開催も、その一環です。
 研究協議会のメンバーでもある木部さんらによれば、差別や不平等と言語には、密接な関係があるといいます。たしかに言語には力関係が見られます。
 たとえば北米先住民も侵略された側面のみでなく、職を得るため英語を優先し、自分たちの言葉を捨てていったとされています。
 弱い言語の話し手が、強い言語に自らの言葉を置き換えていく過程に、言語の消滅への道のりがあるといえるのかもしれません。
差別の動きと密接に
 日本の「標準語」と、話し言葉の方言の関係も似ています。
 昭和三十年代ごろまで、標準語教育を推進するための「方言札」が沖縄や東北、九州などの小中学校にもありました。方言を話した子どもに、罰として首からぶら下げた木札です。
 しかし、これには「“高等”な東京の文明を受け入れるため、子どもたちのためを思って木札で方言の矯正を促した」と、別の見方をする研究者もいます。
 もうひとつ、重要なのが地域共同体の衰退と言語の関連です。
 ただでさえ人口減少、過疎化が進んでいる現状に、東日本大震災のような大災害がひとたび起これば、地域共同体の崩壊の危機を招く恐れは強まります。
 お国言葉の消滅危機と地域共同体の消滅危機は、ある意味で表裏一体なのです。
 言語、方言について示唆に富んだ学問的検証があります。
 一つは言語学者の故馬瀬良雄さんが中心になってまとめた「長野県史・方言編」です。
 九百ページを超す膨大な労作の最後で、長野県の方言がすべて共通語(標準語)に塗り替えられることはあるまいと結んでいます。「そのような事態が起こるとすれば、それは長野県の文化が創造と発展をやめた時である」と。
 また米アラスカ大の言語学者の一人は、ユネスコの危機報告に先立ち、先住民の調査に基づいて、すでに二十年ほど前にこんな“警告”を発していました。
 「少数民族の言語を守る努力を国際規模でしなければ、人類の言語の九割は消滅し、多様性も失われてしまう」と。
 さまざまな場でグローバル化という言葉が飛び交っています。でも、それは、欧米発の経済至上主義に傾きすぎてはいないでしょうか。多彩な言語・方言の喪失は、世界観の同質化、ひいては文化のグローバル化の否定につながりかねないのです。
 言い換えれば、固有の文化を創造し続ける限り、地域の言葉はすたらないということでしょう。
 地域の話し言葉、方言を復権させる活動が大切になってきます。地域社会の再生との両輪にもなるからです。
多様性に希望を求めて
 それには、幼少期からの「会話教育」が一つのかぎを握り、現に来月十三日のサミット会場となる与論町でも各小学校などで教えていると聞きました。
 だけど子どもはいったん覚えても、親世代が話せぬという壁も。危機にある方言を地域に取り戻すには課題が多いのも事実です。
 ただ大震災の時、東北で「がんばっぺ」などのお国言葉の大切さや優しさが見直され、方言の地位が高まりました。若者の間では、ネットなどを駆使した方言の新たな自己表現も広まっています。希望の動きは確実にあるのです。
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2016103002000104.html

私はこの映画を撮影して前とは違う人間になったと語る『彷徨える河』ゲーラ監督 

2016-10-29 | 先住民族関連
webDICE-2016-10-28 12:40
アマゾンを先住民の視点で探検家との出会いを描いた物語

映画『彷徨える河』より ©Ciudad Lunar Producciones
コロンビア出身のシーロ・ゲーラ監督の作品で、第88回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた『彷徨える河』が10月29日(土)より公開。webDICEではシーロ・ゲーラ監督のインタビューを掲載する。『彷徨える河』は、アマゾンの先住民族出身のシャーマンの男・カラマカテが辿る運命が描かれる物語だ。
20世紀初頭に、若き頃に彼に助けを求めてやってきたドイツ人の民族学者テオ、そして数十年後に老人となったカラマカテのもとに訪れるアメリカ人植物学者のエヴァン。カラマカテとふたりの学者との交流、そしてアマゾンを巡る旅が深淵なモノクロームの映像で描かれている。この登場人物は、ドイツ人の民俗学者テオドール・コッホ=グリュンベルクと、アメリカ人の植物学者リチャード・エヴァンズ・シュルテスという実在するふたりの白人探検家の手記を参考にしており、ふたつの時代のカラマカテ役をニルビオ・トーレスというアントニオ・ボリバル・サルバドールというふたりの先住民が演じているのみならず、撮影を行ったコロンビアのバウペスに暮らす先住民の協力を得てこの企画が実現したという。
ゲーラ監督はこの作品で、これまで多くの映画が題材にしてきた「先住民と白人社会の邂逅」を先住民の視点から描く、というテーマを、妖術をあやつるカラマカテの視点をそのままビジュアル化したかのような神秘的で強烈な映像の力で提示している。今回のインタビューでゲーラ監督は、アマゾンでの撮影について、そして先住民を主人公に先住民の視点で物語を描くことへの奮闘を語っている。
連続する複数の世界が同時に存在するという先住民の概念を映像化
──このプロジェクトのきっかけは何ですか?
国土の半分を覆っているアマゾンには、コロンビアで生まれ育った私のような人間でさえも知らない、秘境といえる場所がいまだ残っている。そんなコロンビアのアマゾンについて知りたいという個人的な興味がきっかけだ。私は皆がその世界を理解することから背を向けているように感じるんだ。
調べはじめてから気づいたことは、その世界を知る術が、欧米の探検家たちの視点からの情報しかなかったということだ。私たちの国についての情報を私たちに与えてきたのは、彼らだったんだ。そこで、主人公を白人ではなく先住民にし、先住民と探検家の出会いの物語を描きたいと思った。視点の変化によって、過去に幾度も語られてきたこの遭遇劇は、新しいものとして生まれ変わったんだ。私たちは、この物語を先住民たちの経験として偽りのないものにすると同時に、世界中の人々が共感してくれるものにしたいと思った。
──この物語は、出会ったことがないふたりの探検家の手記を元に、ふたつの時間軸によって語られていますが、このような語り口に辿り着いた過程と、実際の脚本を作る過程について話してください。
先住民は私たちとは異なる時間概念を持っているという考え方がある。彼らの時間の概念は、西洋のように直線的に流れるものではなく、連続する複数の世界が同時に存在するというものだ。それは「時間のない時間」、「空間のない空間」と呼ばれている概念だ。この概念が、探検家たちの物語と繋がると思ったんだ。昔の探検家の足跡を辿ってアマゾンにやってきた探検家が、昔の探検家が遭遇したのと同じ先住民に遭遇し、昔の探検家の存在が神話になっていることを知る。先住民にとっては、繰り返し訪れてくるのは、いつも同じ人間で同じ魂なんだ。ひとつの人生やひとつの経験が、複数の人間の身体を通して生き続けているというアイデアはとても面白く、脚本の大いなる出発点になると思った。このアイデアが、先住民の概念に基づいた視点で物語を描きながらも、探検家たちと同じ概念をもつ観客とその物語を繋いでくれた。私たちは、探検家たちを通して、ゆっくりとカラマカテの世界観を理解できるんだ。
映画『彷徨える河』より、年老いたカラマカテ役のアントニオ・ボリバル・サルバドール(右)アメリカ人の学者エ
この映画で、もはや存在しないアマゾンの記憶を取り戻そうとしている
──コロンビア南東部のアマゾン地域の県、バウペスで7週間をかけて撮影されたそうですね。
撮影が1週間を過ぎたとき、どうしようもない不安に襲われた。私は当時の日記にこのように記した「問題は山積みだし、スケジュールはタイトすぎる。この映画を撮り終えることが不可能なのは、明白だ。私たちは大きすぎる夢を描き、届くはずのない場所を目指していた。罪深いほど楽観的な私たちを、神とジャングルが罰しようとしているのだ。私はまるで、船が沈んでいることに最初に気づいた船乗りのように、避けられない事態に備えて座り込んだ。しかしそこで目撃したのは、奇跡が生まれる瞬間だったのだ」。
──先住民のコミュニティとの関係はどうでしたか?彼らは映画製作についてどのような反応を示しましたか?
彼らはとてもオープンで協力的だったよ。アマゾンの人々はとても温かく、愉快な人たちだ。彼らは長い間、外部の人間によって略奪されたり、傷つけられたりしてきたので、映画の目的を理解してもらうまでは警戒していた。しかし、私たちが脅威となる存在ではないとわかると、熱心に協力してくれた。彼らと一緒にプロジェクトを進めるのはとても幸せな気分だったよ。私たちはこの映画で、もはや存在しない、もしくは変わってしまったアマゾンの記憶を取り戻そうとしているんだ。カラマカテのような賢者やシャーマンはほぼ絶滅しているから、願わくば、この映画は人々の記憶の一部として残るようなものにしたい。現代の先住民にも知識は継承されているけれど、文化や言語などほとんどのものが失われている。彼らの知識の継承方法は、伝統的に口承だった。
映画『彷徨える河』より、ドイツ人学者テオ役のヤン・ベイヴート ©Ciudad Lunar Producciones
個人的には、筆記で伝えることは、ある意味で彼らの自尊心を傷つけることなのかもしれないと感じた。彼らの知識は学校などで短期間に学べるものではなく、人生や自然の循環に深く根ざしているものなんだ。私たちができることといえば、その表面を称賛したり、ひっかいたりする程度で、巨大な壁のような存在だ。知識を習得するには長い間、先住民としての人生を生きるしかない。多くの人が、この作品を観て好奇心を刺激され、現代社会にとって極めて重要なこの知識を、学び、敬い、守っていきたいと思ってくれることを願うばかりだ。この知恵は、ある民族や古代文化だけに関係するものではなく、今日の私たちが抱えている多くの疑問に答えを与えてくれるものだ。自然を破壊せず最大限にその資源を活用するという人間と自然との共存だけではなく、人間同士の共存という問題にも答えを与えてくれる。この共存、調和こそが、現在の政治や社会のシステムからは得られない幸福に辿り着く道なんだ。
──リサーチを進め、先住民の文化について知識を得たことで、あなた自身の世界の見方は変わりましたか?
あらゆる面において、このプロジェクトを開始する前とは違う人間になったと思う。制作に携わったすべての人間が、同じような気持ちになったと思うよ。大きな流れの中での泳ぎ方を学んで、新しい世界に出会った。岩、木、虫、風など、すべてのものに学ぶべきことがあるとわかった。そしてそこに幸福を見出すことができるということを知った。物事の見方が変わったんだ。資本主義社会で生まれ育った私たちにとって、生き方を変えるのは簡単なことではない。でも、異なる生き方と出会い、人間が心地よく感じる道というのは一つではないと知ったんだ。他者の中に美しさを発見して敬うことの大切さに、改めて気づいいた。
(オフィシャル・インタビューより)
シーロ・ゲーラ Ciro Guerra
1981年、コロンビアのリオ・デ・オロ生まれ。コロンビア国立大学で映画・テレビ制作を学び、短編映画を数本制作した後、21歳で初の長編映画『Wandering Shadows』を制作。サンセバスチャン国際映画祭をはじめとする9つの賞を受賞し、トライベッカ映画祭やロカルノ国際映画祭など60以上の映画祭に出品される。2作目の長編『The Wind Journeys』(2009)は、カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に選出され、ローマ市賞を受賞。この作品は17カ国で上映され、90以上の映画祭に出品され、6つの賞を受賞。また、コロンビアの批評家らによるコロンビア映画史における10本の最も重要な作品として選出される。本作『彷徨える河』は長編3本目となる。これまでの3作品はいずれも、アカデミー賞外国語映画賞のコロンビア代表となり、本作はコロンビア映画史上初の同賞最終ノミネート作品に選出される。近年、彼の評価は急速に高まっており、米エンターテインメント業界紙Varietyにて「2016年に注目すべき監督10人」に選出されるなど、世界的に注目されている。現在、ハリウッド製作による新作の企画が進行中。
映画『彷徨える河』
2016年10月29日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー
アマゾン流域の奥深いジャングル。侵略者によって滅ぼされた先住民族の村、唯一の生き残りとして他者と交わることなく孤独に生きているカラマカテ。ある日、不思議な呪術をあやつる彼を頼り、重篤な病に侵されたドイツ人民族学者がやってくる。白人を忌み嫌うカラマカテは一度は治療を拒否するが病を治す唯一の手段となる幻の聖なる植物ヤクルナを求めて、カヌーを漕ぎ出す。数十年後、孤独によって記憶や感情を失ったカラマカテは、ヤクルナを求めるアメリカ人植物学者との出会いによって再び旅に出る。過去と現在、二つの時が交錯する中で、カラマカテたちは、狂気、幻影、混沌が蔓延するアマゾンの深部を遡上する。彼らが向かう闇の奥にあるものとは……。
監督:シーロ・ゲーラ
プロデューサー:クリスティーナ・ガジェゴ
脚本:シーロ・ゲーラ、ジャック・トゥールモンド
撮影監督:ダヴィ・ガジェゴ
プロダクションデザイナー:アンヘリカ・ペレア
アートディレクター:ランセス・ベンフメア
録音:マルコ・サラバリア
サウンドデザイナー:カルロス・ガルシア
音楽:ナスクイ・リナレス
編集:エティエンヌ・ブサック、クリスティーナ・ガジェゴ
出演:ヤン・ベイヴート、ブリオン・デイビス、アントニオ・ボリバル・サルバドール
ニルビオ・トーレス、ヤウエンク・ミゲ
2015年/コロンビア・ベネズエラ・アルゼンチン/B&W+color 2.35:1/124 分
原題:El abrazo de la serpiente
配給:トレノバ、ディレクターズ・ユニブ
宣伝:トレノバ
宣伝協力:スリーピン
後援:コロンビア共和国大使館
公式サイト
▼映画『彷徨える河』予告編https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=M8V8FWgAdvg
http://www.webdice.jp/dice/detail/5272/


コミッショナー 先住民族ロゴ問題に言及「球団オーナーと検討する」

2016-10-29 | 先住民族関連
スポニチアネックス 10/27(木) 13:27配信
 インディアンスのロゴマーク「ワフー酋(しゅう)長」は1915年から使用しているチームの象徴で、ファンからも親しまれている。しかし、一方で先住民族の団体から侮辱するものとして変更を求める声が上がっているのも事実だ。
 こうした事情にチームも配慮し、ブロック体の「C」のロゴマークが入った帽子を使うこともあるが、今プレーオフはここまですべての試合で「ワフー酋長」を着用。選手の投票でそのように決まったのだという。
 選手のお気に入りではあるものの、「ワフー酋長」の今後は不透明。大リーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナー(58)はこの件に関して球団側とシーズン後に話し合う考えだという。以下はスポーツ専門局ESPNに語った内容。ワールドシリーズ第1戦を前にした25日のものだ。
 「あのロゴマークが先住民族にとって不快なものであることは理解している。それがなぜかもね。ただ、長い間、インディアンスのシンボルでもあり続けている。そこで、ワールドシリーズ終了後にインディアンスのオーナーであるドーラン氏と話し合うことにした。ロゴマークの今後をどうするべきかについてね」。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161027-00000099-spnannex-base


※酋長(しゅうちょう)とは、主に未開の部族の長をいう。そもそも「未開」という認識そのものが差別であり、侮蔑的な語であるとして、現在では使用が忌まれる傾向にある。wikipedia「酋長」より

先住民による自治に決意表明 台湾・花蓮の集落で伝統儀式

2016-10-29 | 先住民族関連
フォーカス台湾 2016年10月26日 16時53分 (2016年10月29日 10時54分 更新)

(花蓮 26日 中央社)花蓮県秀林郷銅門村で26日、同地に住む台湾原住民(先住民)タロコ族の住民らが、自治への決意を表明する伝統的な儀式を執り行い、のろしが上げられるなどした。
関係者によると、10年近くにおよぶ調査の結果、今月23日に同地が古くからタロコ族によって支配されてきた「伝統領域」であることが集落の会議で認められたという。
蔡英文総統は今年8月、過去の原住民に対する不公平な扱いについて政府を代表して謝罪。原住民による自治などの課題について解決を目指す考えを示しており、関係者らは今回の結果を政府にも理解してもらいたい考え。
地元の女性は、将来的には集落の人々によって土地を管理・利用したいとし、原住民族委員会にも意見の尊重を求めるとしている。
(李先鳳/編集:齊藤啓介)
http://www.excite.co.jp/News/world_g/20161026/Jpcna_CNA_20161026_201610260005.html

カンボジアの先住民族、従来の把握よりも多い可能性[社会]

2016-10-29 | 先住民族関連
カンボジアビジネスパートナーズ-2016年10月28日

(c)Phnom Penh Post
カンボジアの先住民族はこれまで把握されているよりも多く、ほとんどが絶滅しかかっていると、現地NGO団体が報告した。プノンペンポスト紙が報じた。
カンボジア内務省はこれまで、全国に445の先住民族の村があるとしていたが、カンボジア少数民族機関(Cambodian Indigenous People Organization=CIPO)は今回の報告で、現在把握できているだけでも573の先住民族の村があり、今後の調査によって632まで増える予測を示した。先住民族の村はカンボジアの15州に存在している。
前回の人口センサス調査では18の先住民族を特定されている一方、CIPOは24の民族を特定している。
CIPOの研究者らは民族絶滅の可能性を鑑みて、教育や健康面でのサポートを行うためにも、政府は正確に先住民族の数を把握するべきだと主張している。
ハインリッヒ・ベル財団のカントリーダイレクターは、「カンボジア政府は、先住民族を重要な文化遺産だと捉え、この問題をもっと真剣に考えなければならない。彼らは、国際法や国内法で保護されているが、これらの法は適切に運用される必要がある」と述べた。
http://business-partners.asia/cambodia/syakai-20161028/

「犠牲者に鎮魂の誠を」 シャクシャイン古戦場跡碑除幕式 長万部

2016-10-29 | アイヌ民族関連
北海道新聞10/29 07:00

アイヌ民族と和人の激戦地となった国縫に建てられたシャクシャイン古戦場跡碑
 【長万部】町は28日、アイヌ民族の英雄シャクシャインが1669年(寛文9年)、和人との不平等交易に抗して松前藩と激戦を交えた国縫川ほとりの旧国縫小敷地に「シャクシャイン古戦場跡碑」を設置し、除幕式を行った。北海道、新ひだか両アイヌ協会の関係者も出席し、戦禍に倒れた犠牲者をしのんだ。
 シャクシャインはシベチャリ(日高管内新ひだか町静内)のアイヌ民族の首長。和人に生活を圧迫されたアイヌ民族に呼び掛けて決起し、約2千人に上る軍を率いて国縫まで攻め上り、国縫川を挟んで松前軍と対峙(たいじ)した。和人の鉄砲に毒矢で対抗したが、シベチャリまで後退を余儀なくされ、和睦の席で毒殺された。国縫は最大の激戦地で、両軍合わせて数百人が死亡したとされる。
 こうした歴史を後世に受け継ごうと、5年ほど前から地元の長万部アイヌ協会や国縫自治会などで記念碑建立の機運が高まり、要請を受けた木幡正志町長が応えた。新ひだか町で毎年9月に開かれるシャクシャインの法要祭には、木幡町長ら長万部の関係者も出席している。
 碑は御影石製で、台座からの高さ2メートル、幅3メートル、奥行き1メートル。正面を新ひだか町方向に向けた。碑には、北大アイヌ・先住民研究センターの佐々木利和客員教授の監修で、歴史的経過とともに「この戦いは、先住民族アイヌと中央政権との主従関係の成立を意味しない」などと刻まれた。
 式には約50人が出席。北海道アイヌ協会の加藤忠理事長、アイヌ文化振興・研究推進機構の中村睦男理事長、新ひだかアイヌ協会の大川勝会長ら6人が除幕を行った。木幡町長は「歴史を刻んだ激戦の跡を訪ね、祈りの手を合わせていただければ」とあいさつ。加藤理事長は「立派な碑ができ、心からうれしい。犠牲者に鎮魂の誠をささげたい」と述べた。(斉藤高広)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/donan/1-0332249.html


アジア札幌大会 開会式でアイヌ舞踊 「東京五輪出演に弾み」

2016-10-29 | アイヌ民族関連
北海道新聞10/29 05:00

冬季アジア札幌大会の開会式で披露する方向で検討されている鶴の舞「サロルンリ〓セ」=2014年11月、札幌市で開かれた「アイヌフォーラム」(〓は小さいム)
 来年2月19日に札幌市豊平区の 札幌ドーム で行われる冬季アジア札幌大会の開会式で、アイヌ民族の伝統舞踊が披露されることが28日、分かった。北海道アイヌ協会によると、国際スポーツ大会で出演するのは初めて。同協会は2020年 東京五輪 ・ パラリンピック 開会式でのアイヌ舞踊の採用に向けて活動しており、「五輪などでの出演に弾みがつく」と喜んでいる。
 冬季アジア札幌大会の組織委員会によると、開会式は2月19日午後4時から選手入場も含めて約3時間かけて行われ、アイヌ舞踊はうち8分程度を予定。オーストラリアやカナダでの五輪では先住民族の文化が紹介されたことがあり、組織委が「日本にも素晴らしい先住民族の文化があることを発信したい」と出演を要請した。
 アイヌ協会によると、舞踊は大正期のアイヌ文化伝承者 知里幸恵 が著した「アイヌ神謡集」を踏まえた民族の歴史を伝える内容。石狩や胆振、日高管内のアイヌ民族団体に出演してもらい、弓の舞「クリ〓セ」や鶴の舞「サロルンリ〓セ」、輪踊り「ポロリ〓セ」を披露する方向で調整している。
 同協会は昨年夏、東京五輪などでの舞踊披露のためにアイヌ文化発信検討会議を設置し、政府関係者への要請を重ねている。今夏には 全国知事会 も後押しする提言を行った。加藤忠理事長は冬季アジア札幌大会でアイヌ舞踊が披露されることについて「多民族共生社会の実現の大きな一歩になる」と話している。
※〓は小さいム
http://dd.hokkaido-np.co.jp/sports/sports/cup/1-0332323.html

津島佑子さん没後刊行作品を読む 差別の構造への怒り 原発事故で露呈した日本社会

2016-10-29 | アイヌ民族関連
毎日新聞2016年10月29日 東京朝刊
 今年2月、68歳で亡くなった作家、津島佑子さんの単行本4冊が、死後立て続けに刊行された。エッセー集『夢の歌から』(インスクリプト)▽長編小説『ジャッカ・ドフニ 海の記憶の物語』(集英社)▽短編集『半減期を祝って』(講談社)▽絶筆となった長編『狩りの時代』(文芸春秋)--。その数と内容から伝わってくるのは、小説家として広がり続けた問題意識と、執筆の途上で逝った作家の無念さであり、読者にとっては突然津島さんがいなくなった喪失感だ。
 東日本大震災で起こった原発事故、また事故によって露呈した日本社会の「差別の構造」への怒りが、全作を貫いている。結果的に事故につながった国・電力会社一体の政策と、その後の対応。時にラディカルに映った「怒り」は、日本の近代や戦後を問い直し、未来を見通す創作の大きなエンジンになっていた。怒りの激しさは、作家として現代を生き、どこかで関わってしまっている自身に向かっているようにも見えた。
 『半減期を祝って』の表題作は、原発事故で放出された放射性物質が半減期を迎える30年後を描く。「ニホン」には独裁政権が誕生し、「トウホク人」を排斥していた。『狩りの時代』では、障がい者を「フテキカクシャ」と呼び優生思想が横行する社会を告発した。共にナチスの青少年組織「ヒトラー・ユーゲント」を間接的、直接的にモチーフに取り込んでいる。
 津島さんは12歳でダウン症の兄を、母として8歳の息子を亡くしている。この体験は一貫して津島文学の核であり続けた。同時にアイヌ民族や台湾の先住民族など、国や社会の周縁に立つ人々に目を向け、小説世界は中央~海洋アジアへ拡大していった。
 『ジャッカ・ドフニ』は、江戸初期のキリシタン迫害の物語である。主人公はアイヌにルーツを持つ少女。アイヌの歌を響かせながらマカオ、バタビアと海洋世界を流浪する。震災前後の現代の物語も織り込み、400年後の世界とも呼応させた。そして『夢の歌から』の「歌」とは、豪州の先住民族アボリジニやユーラシア大陸の遊牧民らが持つ土地の記憶、英知が詰まった口承文芸のことだ。
 親交が深かった文芸評論家の川村湊さんは「アジアを中心に世界を広げマイノリティーを文学の中心に据えた。3・11以降、弱者がさらに弱者になっていく傾向に反応し、危機感を作品化しようとしていた」と指摘する。差別や迫害にテーマを深化させていった作家の敏感な感性を、どう現実に生かしていくのか。今、問われているように思う。【棚部秀行】
http://mainichi.jp/articles/20161029/ddm/014/040/003000c

伝統漁具を使った川漁体験 白老小4年生、アイヌ文化学ぶ

2016-10-29 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 (2016年 10/28)

伝統漁具マレクを使って川漁を体験する白老小の児童
 白老小学校の4年生70人が26日、白老町のウヨロ川河川敷でアイヌの伝統漁具を使った川漁体験などを行った。アイヌ文化の普及啓発に取り組む白老モシリ主催のイオル体験交流事業「川のイオル~伝統漁法体験」に参加したもので、秋サケの解体やマレクと呼ぶ鉤銛(かぎもり)を使った川漁を疑似的に体験。子どもたちは笑顔を見せながら、自然を大切にしたアイヌ民族の伝統文化を楽しく学んだ。
 体験が行われたのは、かつて「カッケンハッタリ」と呼ばれたアイヌ民族の漁場だった場所。白老モシリのメンバーをはじめ、アイヌ民族博物館で第3期伝承者(担い手)育成プログラムを受講している研修生など20人以上が準備し、児童たちを受け入れた。
 会場では、水槽に入れた秋サケをマレクで捕まえる川漁をはじめ、秋サケの解体などを体験。「チプ」と呼ばれる丸木船や魚を捕る漁具「ラウォマプ」などの紹介も行われた。
 マレク漁を初めて体験したという福澤氣(かい)君(10)は「最初は簡単だと思ったけど難しかった」と話し、村上晴音君(9)は「昔のアイヌの人たちが考えた道具がすごいと思った。アイヌ語の勉強にもなってよかった」と笑顔を見せた。
 昼食にはアイヌ伝統料理のオハウ(具だくさんの塩汁)をはじめ、シカ肉ジンギスカン、サケのチャンチャン焼きなどを提供。参加者全員で秋晴れの下、楽しく食事をした。
 萩野出身という前田道弘教頭は「私たちが子どもの頃にはなかった取り組み。アイヌ文化だけでなく古里学習にもつながる」と話した。
 白老モシリでは今後も同企画を継続開催する予定としている。
http://www.tomamin.co.jp/20161044119

「土人」発言の背景…警官に極右ヘイト思想を教育する警察専用雑誌が! ヘイトデモ指導者まで起用し差別扇動

2016-10-27 | ウチナー・沖縄
リテラ 2016.10.26

 安倍政権が沖縄県高江で強行している米軍ヘリパッド建設をめぐり、大阪府警の機動隊員が反対派市民に「ボケ、土人が」「黙れコラ、シナ人」などと差別発言をした事件で、府警は「軽率で不適切な発言で警察の信用を失墜させた」として発言者2名を懲戒処分にした。
 しかし、これは2名の機動隊員がたまたま差別思想をもっていたという話ではない。実は、警察組織の中では、こうした沖縄差別、外国人差別は日常化しており、今回の一件はそれがたまたま露呈したにすぎない。全国紙の公安担当記者がこう解説する。
「警察組織内部、とくに警備や公安の間で、沖縄の基地反対派への差別的な悪口がかわされるのは、けっして珍しい話じゃない。彼らは、基地反対派にかぎらず、共産党、解放同盟、朝鮮総連、さらには在日外国人などに対しても、聞くに堪えないような侮蔑語を平気で口にする。我々の前でもそうですからね。これにはもちろん理由があって、警察では内部の研修や勉強会、上司からの訓示など、さまざまな機会を通じて、警察官に市民運動やマイノリティの団体、在日外国人などを『社会の敵』とみなす教育が徹底的に行われるからです。その結果、警察官たちには、彼らに対する憎悪、差別意識が植え付けられていく。軍隊ではよく、敵国の人間を自分たちとまったくちがう下等な生物扱いをして兵隊の戦意を煽るといいますが、それとまったく同じやり方ですね」
 実は、こうした警察の“差別思想養成教育”の存在を裏付けるような話をキャッチした。警察では「専門の雑誌を使って、極右ヘイト思想を警察官に植え付けている」というのだ。
 その専門の雑誌というのは「BAN」(株式会社教育システム)。聞きなれない名前だが、警察官しか読むことのできない警察官のための月刊誌だという。
「『BAN』は警察官専用の『29万人のための総合教養情報雑誌』というフレコミで、警官の昇進試験の対策本を出版している警察の天下り会社が発行しています。警官ならば、直接購入もできますが、そのほとんどは各警察署の図書係を通じて購入するシステムです。たしか警察の図書係を通じて買うと、割引になるんじゃないですかね。各警察署で推薦、斡旋もしていますし、いわゆる警察の“推薦図書”“専用雑誌”ですね」(警察関係者)
 ところがその“警察推薦専用雑誌”の最新号、2016年11月号を調べてみると、とんでもない人物が寄稿していることがわかった。同号は「どうする沖縄 米軍基地の今後」という特集を組んでいるのだが、あの恵隆之介氏が寄稿しているのだ。
 恵氏といえば、沖縄出身のジャーナリストを自称しているが、元海上自衛隊で基地反対派に“デマ攻撃”を仕掛けてきた人物。たとえば、先の沖縄県知事選では“翁長氏の娘は北京大学に留学”“その娘の婿は中国太子党出身”などとメディアで語っていたが、当時、翁長氏の娘は「埼玉の小さな大学」におり、未婚だった。
 しかも、今回の機動隊による「土人」「シナ人」差別発言についても、恵氏はFacebookでこんな投稿をしていた。
〈昨年、翁長知事は国連人権委員会で「沖縄人は先住民、自決権を尊重せよ」と自己差別的発言をしました。要するに自らを一種の「土人」とアピールしたのです。
 今度は大阪府警の機動隊員が基地反対派左翼に「土人」と発言しただけで「差別」ですって?〉
「土人」の意味を強引にすり替えることで、かえって自身の差別意識をさらけ出している恵氏だが、恐ろしいのは、警察推薦の雑誌がこんなトンデモな言論を放つ人間を堂々と起用していることだろう。
 もちろん内容も推して知るべしで、くだんのFacebookで恵氏は「BAN」に書いた記事をこう紹介している。
〈私は幸運にも本日発売の全国警察官雑誌「BAN」沖縄特集にその実態を書きました。要するに恩知らずの左翼をグサリと批判しました。
 沖縄に派遣されて基地反対派に罵声を浴びせられながらも必死に国家秩序維持に頑張る警察官諸兄に大きなエールとなると確信します。〉
 恵氏の文章が警察官の沖縄差別、基地反対派への憎悪を煽ることになるのは確実だが、「BAN」のこうした偏向記事は同号だけの話ではない。バックナンバーを見てみると、執筆者や登場人物には、極右、ヘイト言論人がずらり。そのラインナップは「正論」(産経新聞社)や「WiLL」(ワック)と同じ、いや、「ジャパニズム」(青林堂)レベルの“ネトウヨ雑誌”かと見紛うほどなのだ。以下、ざっと挙げてみよう。
 まずインタビューの人選からして、その傾向がモロに出ている。数々の歴史修正発言を繰り返し、沖縄ヘイトにも定評のあるネトウヨ作家の百田尚樹氏(15年9月号)、大物保守論客でこれまた歴史修正主義者である渡部昇一上智大学名誉教授(14年11月号)に西尾幹二電気通信大学名誉教授(14年9月、8月)、近年では報道弾圧活動も行っているイエローハット創業者・鍵山秀三郎氏(14年7月)、嫌韓ヘイト本や歴史修正本を量産している呉善花拓殖大学教授(14年2月)。
 外国人に対する差別意識の植え付けと思しき記事もある。たとえば、16年9月号で「初めて明るみに出る『在日』外国人犯罪の実態」と題した記事を寄稿しているのは、ネトウヨ雑誌「ジャパニズム」常連の元警視庁通訳捜査官・坂東忠信氏。坂東氏は「BAN」の常連でもあるのだが、今年10月発売の著書『在日特権と犯罪』(青林堂)のほか、これまで多くの反中嫌韓本・ヘイト本を上梓してきた。
 また、「BAN」を購入できるのは警察職員のみにもかかわらず、歴史認識の特集が多いのも特徴的だ。14年11月号の特集「『慰安婦問題』って何?――反日を加速させる韓国といかに付き合うか」は、タイトルからしてネトウヨ雑誌さながら。寄稿者は“慰安婦問題は存在しない”が持論の「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会」(救う会)会長・西岡力氏、「平成文化チャンネル桜」キャスターで最近積極的に沖縄ヘイトを展開している大高未貴氏らである。
 歴史認識に関しては、15年6月号から同年12月号にかけても複数執筆者による「戦後70年シリーズ~戦後史はここから始まった~」なる連載を行っているのだが、その執筆陣は、戦前の修身教育復活を提唱する小池松次氏、戦後日本や憲法への攻撃を繰り返す作家の吉本貞昭氏、そして保守系コミンテルン陰謀史観でおなじみの倉山満氏だ。
 さらに、日本最大の極右団体「日本会議」に関わる人物の姿までちらつく。たとえば年始の特集では、2年連続(「平成27年 躍進する日本」「平成28年 輝け日本」)で新田均皇學館大学教授が登場。14年3月号では高橋史朗明星大学教授が「立ち直りに欠かせない『親学』」なる記事を寄稿している。両者は日本会議の事務方的存在といわれる元生長の家活動家グループだ。
 他にも、「BAN」の過去3年間の寄稿者をあげていくと、一色正春氏(元海上保安官)、潮匡人氏(評論家)、加瀬英明氏(外交評論家)、河添恵子氏(作家)、黄文雄氏(評論家)、渡邉哲也氏(経済評論家)……などなど、タカ派国防論者から日本スゴイ本やヘイト本著者、日本会議代表委員、さらにはネトウヨツイッタラーまで勢揃い。
 しかし、一番驚かされたのは、06年11月号の特集「外国人犯罪の現場」だ。なんとこの特集に、近年のヘイトデモの中心人物のひとりである瀬戸弘幸氏を登場させ、持論を展開させているのだ。
 瀬戸氏はネオナチ思想に傾倒し、在特会の桜井誠元会長や、主権回復を目指す会代表の西村修平氏らとともに、「行動する保守」を名乗る運動を牽引してきたキーパーソンで、「NPO外国人犯罪追放運動」なるヘイト団体の顧問も務めている。2010年代に各地のヘイトデモが社会問題化するなか、警察はなぜヘイトスピーチの被害者ではなくヘイトデモ隊を守るのかと批判が殺到していたが、ヘイトデモの代表的存在が警察専門誌に登場していたのだとすれば、それも納得がいく。
 それにしても、極右言論界とヘイト界隈をごった煮にしたようなこんなトンデモ編集方針の雑誌を、中立公正であるべき公務員の警察が組織をあげて推薦し、図書係を通じて購読を斡旋していたというのは、今更ながら問題の根深さを感じずにはいられない。
 いや、警察はたんにこの雑誌を斡旋していただけではない。「BAN」の発行元である株式会社教育システムは、前述したように警官の昇進試験の対策雑誌や警官向けの専門書を出版している会社なのだが、同社には多数の警察OBが天下りしている。そして、同社の代表取締役に名前を連ねているのは、元神奈川県警監察官室長のT氏なのだが、このT氏は神奈川県警時代、不祥事事件で、逮捕、起訴されているのだ。
 この不祥事は、県警の外事課警部補が覚せい剤使用を打ち明けたにもかかわらず、本部長の指示により組織ぐるみで事実をもみ消しそうとした事件。当時“警察の警察”とよばれる監察官の室長の役職にあったT氏は不祥事を正す立場にありながら、具体的な隠蔽工作を主導したとされ、本部長の共犯として執行猶予付きの有罪判決を受けた。
 そんな人物に、警察の昇進試験対策の出版物を取り扱う会社を任せ、半独占的に警察に出入りする権利を与えているというのは、さすが身内に甘い警察というしかないが、いずれにしても、この天下り会社と警察組織の関係を考えると、同社が発行している「BAN」の内容は、当然、警察上層部の意向を反映したものと言えるだろう。右派界隈の外国人差別や沖縄差別の意識を刷り込み、現場の警官の士気を高める――。
 しかも、「BAN」のケースは、氷山の一角にすぎない。前述したように、警察組織内では差別意識を植え付けるような講演や勉強会が日々行われており、その結果として、今回の高江で「土人」「シナ人」発言が出てきたのだ。
 あらためて指摘しておくが、差別発言を行った機動隊員を処分するだけでは問題は解決しない。この警察の構造的問題の根源を断たねば、その弾圧や暴力の矛先はますます市民に向かっていく。そのことをゆめゆめ忘れてはならない。
(編集部)
http://lite-ra.com/2016/10/post-2648.html

先住民の視点からアマゾンの文化を描く-- 『彷徨える河』シーロ・ゲーラ監督インタビュー

2016-10-27 | 先住民族関連
ハフィントンポスト-2016年10月26日 14時08分 JST 更新: 2016年10月26日 15時13分 JST

©Ciudad Lunar Producciones
この世界には、我々にとって未知の文化がまだまだある。つい数ヶ月前にはNHKスペシャル「大アマゾン最後の秘境」で、アマゾンの森の奥深くで暮らす知られざる人々を捉えた番組が話題となっていた。
こうした未開の地の文化は、我々にとって時に新鮮に、時に珍奇に映る。それはあまりにも近代西洋文明の価値観とはかけ離れたものだからだ。近代文明の基準から彼らを見つめると、我々が失った何かを持っていると好意的に捉えられることもあれば、受け入れがたい価値観もあるだろう。良くも悪くも色眼鏡を外すことは困難なことだ。
コロンビア映画として初めて米国アカデミー外国語映画賞のノミネートを果たした「彷徨える河」は、失われた文化を持つアマゾン先住民族の視点と感性にたって作られた意欲作だ。
本作は西洋人の残した書物から多くの着想を得ながらも、フィクションの形で視点を変えて、西洋文明に生きる我々にアマゾン先住民の内的世界を体験させることに成功している。
フィクションは伝記やジャーナリズムにはできない形式で、個人の生活や内面を探求できる。フィクションだからこそできる方法で先住民の文化を活写した貴重な作品だ。
本作の監督、シーロ・ゲーラに作品の意図について語ってもらった。
アマゾンのジャングルで先住民たちと撮影を敢行
ーーまずアマゾンの先住民、シャーマン文化といったものを彼らの視点から描くことは非常に画期的なことだと思います。なぜ彼らの視点でこの題材を撮ろうと思ったのですか。
シーロ・ゲーラ監督(以下ゲーラ):当初は、歴史、人類学といった学術的な視点から正確な映画を作りたいと思っていました。だけど、広くこの主題についてリサーチしてから、彼らと仕事をし始めた時に、こうした主題が彼らの側から語られたことがないことに気がついたんです。この視点は誰も挑戦していないだけにユニークなもになると確信しましたし、作らねばと強く思いました。
そうして時分のリサーチを振り返ってみると、歴史的視点や人類学的観点から語られた彼らのイメージは、当事者の彼らにとってはむしろ想像や夢同様のフィクションのようなものだと気づきました。
なのでこの映画をアマゾンの神話に染めあげ、一般的なストーリーテリングではなく、インディアンのお伽話のようにしようと思いました。観客にとって理解しづらいものになるだろうと覚悟していましたが、この映画を(先住民と近代文明側の人間の)架け橋にしようと思ったのです。
ーー実際にアマゾンで撮影されているのですよね。どんな苦労がありましたか。
ゲーラ:ジャングルでの撮影経験などを聞いていたので過酷な撮影になることは覚悟していました。充分に準備して撮影に臨みましたが、最も心がけたことは、撮影するにしても、我々のロジックを持ち込まず、現地の流儀に合わせようということです。
先住民のコミュニティのメンバーも参加してくれたのですが、彼らは現場で必要不可欠なキャストでもありスタッフとしてもよく働いてくれました。
撮影中は、50時間続けて雨が降ったこともありましたが、大きなアクシデントは不思議と起こりませんでした。ジャングルはむしろ撮影を手助けしてくれたように感じました。大切な瞬間をたくさん与えてくれましたし、昼食時雨が降っていたのに、一時間きっかりで止んでくれたりと何か特別なことが起こった気がしましたよ。
ーー撮影には先住民の協力が欠かせなかったということですが、どのように彼らに協力を仰いだのでしょうか。
ゲーラ:我々の意図することを彼らにきちんと説明して協力を仰ぎました。とても熱心で協力的でしたよ。出演もしてくれ、撮影も手伝ってくれましたし。ガイドもしてくれた他、スピリチュアルな意味でクルーの安全のための加護も与えてくれました。
ーー映画の内容に関して彼らはどのように感じているのでしょうか。
ゲーラ:彼らにとって、彼ら自身の言語を、しかも外国の俳優にそれを話させるというのはとても大きなことだったようです。
数年前に宣教師がやってきた時には彼らの言葉なんてしゃべらないと主張していたらしいので、映画製作者が彼らの言葉を学びたがっているのが面白かったようです。
現地の若い人たちがこの映画を見たとき、彼ら自身が彼らの文化をとても貴重なものだと思ってくれたようですし、多くの人々にとって普段目にしない文化や知識を持っているのだということを、大きな財産だと感じてくれたようです。
欧米の観客はどう反応したか
ーーゴム採伐など西洋のしてきたことに対する批判的な側面もありますが、西洋文明を批判する意図も込めたのでしょうか。
ゲーラ:この映画が、西洋文明や植民地主義への単純な批判を超えたものになってくれるように願っています。この映画は対話への誘いであり、長い間黙殺されてきた文化への理解を開くためのものです。今日の我々の世界にとっても大切なことも、彼らから学べるはずです。この映画は架け橋であって、決して槍ではありません。
ーーこの映画を公開した、アメリカやフランスの観客はどういう反応を示したのでしょうか。彼らの感性の側にたっていない作品ですよね。
ゲーラ:映画が公開されたどこの国でも、信じられないくらい多くの共感を呼びました。オスカーにノミネートされたことで注目してくれた人が増えたのもありましが、それ以上の深い何かがあるような気がしています。今日、多くの人々がスピリチュアルなものに興味があるようですし、人間を普段とは異なる視点で見つめてみたいという思いもあるのではないでしょうか。
ーー日本にも自然崇拝の伝統がありますが、日本の観客にどんなことを感じてもらいたいですか。
ゲーラ:私は日本の文化、芸術、伝統を心から尊敬しています。特に映画の歴史は素晴らしい。だから日本の観客にこの映画を見てもらうことができて本当に光栄に思っています。観客それぞれが主観的にこの映画を体験して、その体験を別の誰かと共有してほしいと思います。
動画<iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/M8V8FWgAdvg" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>
Film Goes with Net: 先住民の視点からアマゾンの文化を描く-- 『彷徨える河』シーロ・ゲーラ監督インタビューより転載
http://www.huffingtonpost.jp/hotaka-sugimoto/amazon-movie-el-abrazo-dela-serpiente_b_12638296.html

北海道の名付け親をテーマにした特別ランチで北海道150年事業をPR

2016-10-27 | アイヌ民族関連
松浦武四郎の軌跡とアイヌの食文化を現代風にアレンジした創作ランチロビー展も同時開催
ValuePress! (プレスリリース)-2016年10月26日 13時
札幌国際観光株式会社 センチュリーロイヤルホテル
センチュリーロイヤルホテル(総支配人: 桶川昌幸/札幌市中央区北5条西5丁目)は、2016年11月1日(火)より、北海道が2018年に予定している北海道150年事業を応援する特別ランチを提供いたします。同ランチは、150年事業のキーパーソンである北海道の名付け親、松浦武四郎と交流を深めたアイヌ民族の伝統的食文化をテーマに、現代風にアレンジいたしました。
センチュリーロイヤルホテル(総支配人: 桶川昌幸/札幌市中央区北5条西5丁目)は、2016年11月1日(火)より、北海道が2018年に予定している北海道150年事業を応援する特別ランチを提供いたします。同ランチは、150年事業のキーパーソンである北海道の名付け親、松浦武四郎と交流を深めたアイヌ民族の伝統的食文化をテーマに、現代風にアレンジいたしました。
【背景】
当ホテルが取り組んでいる「北海道の歴史・偉人を知る」シリーズ企画。
【概要】
ニセコ産男爵イモを用いてイクラを乗せた「チポロイモ」と呼ばれるアイヌ料理のサラダ仕立てやアイヌ文様風に飾りつけしたスモークサーモン、武四郎がアイヌ民族の協力を得て蝦夷地の地図を製作したことにちなんで北海道を模った昆布を乗せた茶碗蒸し、伝統食材である鮭とばを雲丹味噌で和えた料理など食材、調理法、飾り付けなど様々な趣向を凝らした料理をお重に盛付けました。価格は1名様3,780円(税込)。11月30日(水)までホテル19階の日本料理レストラン「北乃路」で提供いたします。同商品の名称は、事前にご試食いただいた北海道アイヌ協会の加藤理事長に「大地の味」と命名していただきました。
さらに、期間中は2階ロビーにおいて北海道博物館と連携し、ロビー展を開催いたします。同展では、蝦夷地踏査やアイヌ民族との交流を中心に、武四郎の生涯をご紹介いたします。
「北海道の名付け親・松浦武四郎の軌跡」 開催概要
■開催期間:2016年11月1日(火)~11月30日(水)
■開催場所:19階 日本料理 北乃路(きたのじ)/2階 ロビー
■後援:北海道、北海道博物館、(公社)北海道アイヌ協会、松阪市、松浦武四郎記念館
※本フェアでご用意する食材は、現地からの入荷状況により品切れ、または変更となる場合がございます。
何卒ご了承の程お願い申し上げます。
店舗名:19階 日本料理 北乃路(きたのじ)
■商品名:八菜二段重「大地の味」
ご利用時間:11:30~15:00(14:30ラストオーダー)
料金:1名様3,500円(税込3,780円)
<メニュー>
・鮭冬葉の雲丹味噌和え
・ニセコ男爵芋のサラダ いくら添え 黒曜石見立ての醤油ジュレ
・北海道産鱒のお造り 妻物
・茄子とスモークサーモンのサラダ 晴れ着仕立て
・鹿肉ロースの味噌漬け 黄味卸し
・茶碗蒸し 北海道地図昆布を添えて
・蕎麦粉のパンのピザ プクサ(行者にんにく)味噌のチーズ焼き
・南瓜・栗・帆立の春巻き 揚げソーメン
・鮭・いくらご飯 北海道見立て
・オハウ北乃路スタイル
・抹茶アイス最中
■ご予約・お問い合わせ先:011-221-3007(北乃路 直通)
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■センチュリーロイヤルホテル札幌ロビー展「〝北海道の名付け親〟松浦武四郎」展
開催期間: 2016年11月1日(火)~11月20日(日)
場所: ホテル2階ロビー
■特別協力:北海道博物館、松浦武四郎記念館
展示内容:
江戸時代、6回にわたって蝦夷地を踏査し、維新後、明治2年(1869)には蝦夷地に代わる新しい名称として「北加伊道」を提案し、「北海道の名付け親」とも言われる松浦武四郎。「北海道命名150年」を迎える平成30年(2018)は、武四郎生誕200年の年でもあります。このロビー展では、北海道博物館と連携し、そのプレ企画として、蝦夷地踏査やアイヌ民族との交流を中心に、武四郎の生涯を辿ります。
■壁面パネル展示
①松浦武四郎の生涯
②蝦夷地の踏査―蝦夷地の紀行文と地図―
③北海道の「命名」と武四郎
④武四郎とアイヌ民族
⑤武四郎をめぐる人びと
⑥武四郎の趣味と学問
⑦松浦武四郎略年表
■ロビー展示
◎床面展示
・「北海道国郡検討図」(レプリカ)(十勝毎日新聞社所蔵)
◎イーゼル展示
・武四郎が執筆した(もしくは出版した)蝦夷地関係の紀行文、地図、双六などを写真パネルで
展示。
◎ケース展示
・北海道博物館で10/14~11/27に実施する企画テーマ展「きれい?不思議?楽しい!?漂着物―北の海
辺でお宝みっけ!―」と連動し、漂着物として北海道の海辺で見られる貝の実物標本と、それら
をスケッチした武四郎筆の絵の写真パネルを並べて展示。
■お問い合わせ先:011-210-9340(営業企画室 直通)
<3つの特長>
1:レストラン商品をテーマにした「北海道150年事業」の企画は道内初である。
2:アイヌの食文化をアレンジした料理を事前にアイヌ協会理事長に試食いただき、高い
評価をいただきました。
3:ロビー展示品として、武四郎が明治政府からの指示で国郡の境界を検討した「北海道国郡検討図」240.0×360.0cm/レプリカを床面に展示するなど、武四郎が敬い、調査の協力を得ていたアイヌの人々との関わりなどに関する展示をいたします。
【今後の展望】
『北海道』命名150年を迎える2018年の記念事業を盛り上げていきたい。そして、多くの人に「北海道の名付け親」とされる松浦武四郎と先人の功績を知ってもらいたい。
「センチュリーロイヤルホテル公式サイト」http://www.cr-hotel.com/
https://www.value-press.com/pressrelease/172285