先住民族関連ニュース

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先住民族アイヌの尊厳を重視 国立博物館構想

2013-08-31 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 (2013年 8/30)
 文化庁は29日、白老町のポロト湖畔周辺に整備する「民族共生の象徴となる空間」(象徴空間)の中核施設に位置付ける国立博物館の基本構想を公表した。博物館の整備・運営調査検討委員会(座長・佐々木利和北大アイヌ・先住民研究センター特任教授)がまとめたもので、理念や目的など5項目からなる。2014年度中をめどに基本計画を策定し、施設展示の基本設計や実施設計を進める。整備予定地の白老町でも同日、町議会に説明が行われ、関係者から期待の声が上がった。
 白老町では、文化庁の記者発表と同時刻に町議会の全員協議会を通じて構想概要を説明した。
 町生活環境課が示した基本構想では、「先住民族であるアイヌの尊厳を尊重し、国内外にアイヌの歴史・文化等に関する正しい認識と理解を促進するとともに、新たなアイヌ文化の創造および発展に寄与する」とする理念を明記。次世代の専門家育成や歴史と文化に関する調査研究、他の博物館とのネットワーク拠点など四つの目的を掲げた。基本的な業務は、(1)展示(2)教育・普及(3)調査・研究(4)博物館人材育成(5)収集・保存・管理―としている。
 博物館の組織・運営は国が主体的な役割を担うが、地元の白老町や北海道アイヌ協会、道アイヌ文化財団などが役割に応じて連携協力する仕組みをつくる。アイヌ民族の人たちが参画できる体制も構築していく。
 基本計画の策定に向けては、調査検討委員会に「展示・調査研究」「整備施設」「組織運営」の三つの専門部会を設置し、検討を進める。
 各部会には白老町から、村木美幸アイヌ民族博物館専務理事=展示・調査研究および組織運営の専門部会を担当、野本正博同常務理事・館長=同施設整備専門部会=、白崎浩司白老町副町長=同組織運営専門部会=の3人が委員として参加。新ひだか町から、藪中剛新ひだか町静内郷土学芸員が展示・調査研究専門部会の委員に加わる。
 生活環境課の廣畑真記子アイヌ施策推進担当課長は文化庁の基本構想を踏まえ、「設計段階になればある程度の形が見えると思う。専門部会での検討を待って具体内容が出てくると期待している」と説明。各ゾーンの取り扱いでは「全体ができて初めて象徴空間としてオープンできる。文化庁と国土交通省、内閣官房が連携して作業を進めている」などと語った。
 このほか、専門部会委員が現地視察のため、近く来町する見通しが示されたほか、9月11日に札幌で開かれるアイヌ政策推進会議の全体会合で、「(全体計画に関わる)スケジュールが示されるという話もある」などと述べ、プロジェクトの進展に期待を寄せた。
http://www.tomamin.co.jp/2013084241

春採アイヌ学校の永久保秀二郎 教育差別抗議、気骨の教師

2013-08-31 | アイヌ民族関連
北海道新聞(2013/08/20)
ピヤラ アイヌ民族の今
退職後は文化保存尽力
 明治から大正期にかけ、釧路市内でアイヌ民族の教育に尽くした人がいた。春採アイヌ学校で教師を務めた永久保秀二郎(1849~1924年)。在職中、国の理不尽な教育差別に抗議した一方、退職後は春採のアイヌ集落にとどまり、民族文化の保存に努めた。(桜井則彦)

 宮城県出身の永久保は函館で教師となった後、釧路へ移住。キリスト教団体の釧路聖公会が1891年(明治24年)に設立した春採アイヌ学校で、開校時から1920年(大正9年)まで教師を務めた。読書や作文、算数などを教え、時にはコタンの家を自ら回り、子供たちに入校を勧めたという。
「雑録」まとめる
 永久保が在職中の16年(同5年)、旧土人児童教育規定により初等教育の修業年限が、アイヌ民族は6年から4年に短縮された。一般の修業年限は6年のままで、明らかな差別だった。
 今月4日、市立釧路図書館で開かれた、釧路アイヌ文化懇話会の例会で永久保の足跡を紹介した郷土史研究家中村一枝さん(82)=札幌在住=によると、永久保は、文部省の督学官が視察のため来校した際、アイヌ民族の児童も修業年限を6年とするよう抗議したという。
 当時学校を経営していた聖公会は、英国人宣教師ジョン・バチェラー、ルーシー・ペインらがアイヌ語をローマ字表記した福音書を使い、聖書の授業を行った。母語尊重の教育環境の中、永久保もアイヌ語への関心を深めていった。
 退職後も春採のアイヌ集落で教え子や集落のアイヌ民族と交流を継続。アイヌ民族4人の協力でアイヌ語を聞き取り、「アイヌ語雑録」をまとめた。
 中村さんは「雑録のアイヌ語は日常生活、伝承、教訓など1800語にも上る。永久保がアイヌ文化を大事にしているのがよく分かる」と話す。
教え子ら顕彰碑
 春採アイヌ学校があった付近には現在、永久保の業績をたたえる石碑が建つ。建立は永久保の死後13年たった37年(昭和12年)。教え子たちが中心となって資金を集め、集落総出の労力奉仕で完成したという。
 永久保やアイヌ学校が果たした役割について鈴木史朗・道教大名誉教授(釧路在住)は、「アイヌ文化の保存やアイヌ語の記述に大きな足跡を残している」としている。
◇アイヌ学校◇
 1877年(明治10年)、対雁(現在の江別市)に置かれ、その後道内各地に官公立と私立の学校が広がった。その数は少なくとも40校に上るとみられる。各学校で経営や教育内容には差異があり、授業料の徴収がなかった春採ではアイヌ民族以外の就学も少なくなかった。釧根管内では春採のほか茂尻矢(釧路市)、白糠などに設置された。各学校は昭和初期までには廃止あるいは尋常小学校などへ移管した。
http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/piyar/207722.html

(社説)新博物館構想 アイヌ民族の尊厳が柱

2013-08-31 | アイヌ民族関連
北海道新聞(2013年8月30日)
 文化庁は胆振管内白老町に計画している国立博物館の基本構想を発表した。
 アイヌ民族の文化・歴史に特化した政府主導の発信拠点として、国内では先例のない博物館となる。
 多様な文化を尊重し、異なる民族が共生するための礎となる施設を実現してほしい。
 新しい博物館構想の発端となったのは、2007年の「先住民族の権利に関する国連宣言」と08年の「アイヌ民族を先住民族とすることを求める国会決議」である。
 これらに基づき設置された政府の有識者懇談会が、アイヌ文化を継承する「民族共生の象徴空間」の開設を提言し、公園や慰霊施設とともに博物館の建設が浮上した。
 基本構想は、その理念を「先住民族であるアイヌの尊厳を尊重する」と明記している。
 社会から差別や偏見をなくし、尊厳を守るためには、博物館の展示・研究が、和人とアイヌの過去の不幸な関係を直視するものでなければならない。
 アイヌ民族を差別し、抑圧してきた歴史を認識し、狩猟採集という生活基盤を奪ってきた反省に立つことこそが出発点だ。
 基本構想が「歴史の正しい理解」「アイヌと和人の交流」との表現にとどまり、こうした歴史認識を示さなかったのは踏み込み不足の感が否めない。来年度をめどに策定する基本計画では明確にすべきだ。
 業務の柱は展示、教育、調査・研究、人材育成、収集・保存の五つで、「新たなアイヌ文化の創造と発展に寄与する」とうたった。
 博物館を単に「過去」にとどめてはならない。伝統を生かし、工芸や歌・踊りなどをさらに発展させ、担い手が自立できる環境づくりを目指すことが重要だ。
 アイヌ民族が祖先から受け継いできたものは、木彫りや刺しゅうなどの物質文化だけではない。多種多様な口承伝承や儀礼も重んじてきた。
 基本構想が、アイヌの精神世界を含む正しい知識と理解の促進を目標に掲げたことは評価できる。精神文化を抜きに世界観や自然観を語ることはできないからだ。
 欧米では民族研究のあり方が近年、大きな変化を遂げ、文化の継承と権利の回復に何が必要かといった視点が不可欠となった。
 民族出身者の文化施設への運営参加と、研究者の養成が重視され、世界各地の民族との交流を通じた課題解決の方法も模索されている。この視点を大事にしてほしい。
 アイヌ文化に対する国内外の関心は高い。博物館には、その価値を世界中に発信する役割を期待したい。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/488588.html

オバマ大統領「黒人への不平等は残存」―ワシントン大行進50周年で

2013-08-31 | 先住民族関連
ウォール・ストリート・ジャーナル2013年 8月 29日 12:13 JST
【ワシントン】オバマ米大統領は28日、50年前に故キング牧師が黒人への人種差別撤廃を求めた「ワシントン大行進」で「私には夢がある」と叫んだリンカーン記念堂前で演説し、「世界中はワシントン大行進で力を得たが、黒人に対する経済的な不平等や低賃金は続いており、故キング牧師の夢は一部しか実現していない」と訴えた。
オバマ大統領は、選挙権や公民権の獲得、法的な差別の撤廃で、キング牧師の目標の一部は達成されたとしながらも、黒人と白人との間の所得の不平等や失業率の格差など未達成の課題もあると指摘し、雇用が1963年の大行進の主たる目標であったことを人々に想起させた。大統領は現在、議会の抵抗で立ち往生している自らの経済課題について実現させようと取り組んでいる。
 この日のワシントン大行進50周年記念イベントでは、オバマ氏のほかクリントン、カーター元大統領、黒人の著名トークショー司会者オプラ・ウィンフリー氏、公民権運動の指導者ジョン・ルイス下院議員も演説し、故キング牧師を称えた。クリントン氏は、人種間の不平等はあるものの、「米国民は今では政治的信条のためにリンチを受けたり射殺されたりしていない」と述べた。
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323779204579041832567603164.html

アイヌ文化振興博物館の基本構想を報告 情報発信拠点に

2013-08-31 | アイヌ民族関連
朝日新聞 2013年8月29日19時7分
 アイヌ文化振興のナショナルセンターとして、政府が北海道白老町に整備する「民族共生の象徴となる空間」について、文化庁の検討委員会が29日、中核施設となる博物館の基本構想を青柳正規・文化庁長官に報告した。アイヌ民族の歴史や文化の正しい認識や理解の促進のための展示や調査・研究を行うほか、資料の収集や情報発信のための海外の研究機関などとのネットワークの拠点とする。
 2007年に国連で採択された「先住民族の権利に関する国連宣言」や、翌年の衆参両院での「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」採択を受け、政府は「象徴空間」の検討を進めている。博物館の具体的な展示方法などは、文化庁の検討委がさらに協議し、来年度中に「博物館基本計画」をまとめる予定で、青柳長官は「スピード感を持って計画を実施していきたい」と話している。
http://www.asahi.com/national/update/0829/TKY201308290183.html

ようこそ北海道へ 新千歳空港でイランカラプテキャンペーン

2013-08-31 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 (2013年 8/29)
 アイヌ語のあいさつ「イランカラプテ(こんにちは)」を、北海道のおもてなしの言葉として普及を図る「イランカラプテキャンペーン」の開始イベントが28日、新千歳空港国内線ターミナルビル2階のセンタープラザで開かれた。アイヌ伝統の古式舞踊が披露されたほか、アイヌ文様とハートを組み合わせたロゴマークを発表した。
 キャンペーンは、政府と道、道内自治体、北海道アイヌ協会、大学など14の団体・大学・行政で組織する同推進協議会(会長・小西昭内閣審議官)の主催している。イランカラプテの言葉を広め、おもてなしの心と、アイヌ文化に関心・興味を持ってもらおうと取り組む。13~15年の3カ年の事業。インターネットで情報発信し、空港や道の駅での展示、文化体験イベントの開催、ポスター・パンフレットの作製などを行う。趣旨に賛同する団体や個人のサポーターも募集する。
 空港でのセレモニーには約70人が出席。小西会長が「アイヌ文化により関心を持っていただくため、民間、学識者、行政とできるだけ広い方々の協力を得て進めたい」とあいさつ。キャンペーンのロゴマークをお披露目したほか、アイヌ民族博物館(白老町)の職員が古式舞踊や伝統楽器ムックリ(口琴)、弦楽器トンコリを演奏した。
 北海道アイヌ協会の加藤忠理事長はロゴマークを「ハートが素晴らしい柔らかな表現」と話し、「(キャンペーンは)日本の健全な他民族共生社会の出発になる」と語った。 
 セレモニー参加者は、東京からの到着客の出迎えも行った。
http://www.tomamin.co.jp/2013084196

広がれ「イランカラプテ」 新千歳空港 キャンペーン開始式

2013-08-31 | アイヌ民族関連
北海道新聞 (08/29 10:49)
 【千歳】アイヌ語のあいさつ「イランカラプテ」(こんにちは)をおもてなしの言葉として普及させるキャンペーンの開始式が28日、新千歳空港で開かれた。
 国や道、道内のアイヌ民族研究者らでつくる「イランカラプテ」キャンペーン推進協議会が、アイヌ文化への関心を高めてもらおうと始めた取り組み。ホテルでの観光客へのあいさつや無償使用できるロゴマークの利用などで、イランカラプテの言葉を広げていく。
 式典には、高橋はるみ知事ら約70人が出席し、アイヌ文様をあしらったハートマークのロゴマークを発表。
 北海道アイヌ協会の加藤忠理事長は「多民族共生社会への新たな出発になる」とあいさつし、同協議会の小西昭会長=内閣官房アイヌ総合政策室長=は、「アイヌ民族の生活向上に向けた国民の理解につなげたい」と語った。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/topic/488380.html

先住民初の卒業生誕生=トカンチンス大医学部で=マイス・メジコスに応募と抱負

2013-08-28 | 先住民族関連
ニッケイ新聞 2013年8月28日
 トカンチンス州パウマスにあるトカンチンス連邦大学(UFT)医学部で23日、第一期生の卒業式が行われ、2007年に入学したインディオ(先住民)のウィルセス・デ・ソウザ・タパジョースさん(44)も満面の笑顔で卒業証書を受け取った。
 卒業式は誕生日の前日で、ウィルセスさんの部族の酋長であり兄でもあるフランシスコ・クロドヴァウド・タパジョーズさんらも出席。卒業証書をウィルセスさんに手渡してくれたのもフランシスコさんだった。
 ウィルセスさんは、90年代に地元のパラー州立大学の看護科を卒業しており、看護婦として仕事もしていた。
 トカンチンス州の公務員試験に受かったため、1998年に同州北部のアラグアイナに転居。UFTが2006年にブラジル北部では最初となる先住民向けの特別枠の適用を認めたため、UFTの医学部を受験。見事に合格して07年から6年間学び続け、今回は晴れて卒業となった。
 ウィルセスさんは、パラー州サンタレンのカブラ・グランデ先住民保護区にあるカリダーデ部落内にある公立小学校を卒業。ポルトガル語は難しいとは思わなかったといい、大学にも進んだが、私立校で学んだ学生なら当然知っている生物学の知識さえない事などに気づき、「自分はここにいていいのか」と思った事もあったという。
 医学部での6年間は決して楽ではなかったが、学友達の助けを得て何とか卒業までこぎつけたというウィルセスさんは、昼間は大学で学び、夜はパウマスの公立病院で夜勤という生活を続けた。医学部在学中に大学院進学を決め、先住民特有の病気や健康管理などについて、2年間のオンラインの講座で学び始めた。
 仕事などで日中は勉強できないから未明に勉強するウィルセスさん。3人の子供もおり、大学と専門コース、仕事に家族と4足のわらじを履く生活はストレスも大きく、精神科で抗うつ剤の投与も受けたが、今後は先住民の医療のために尽くしたいと言う。
 ウィルセスさんは連邦政府の医師派遣計画である「マイス・メジコス」に応募する意向で、出来る事ならトカンチンス州の先住民特別衛生区の医師として派遣されたいと望んでいる。(26日付グローボ局サイトより)
http://www.nikkeyshimbun.com.br/2013/130828-02topic.html

北海道大学と「アイヌ文化伝承に係る実践的研究」の実施契約を締結

2013-08-28 | アイヌ民族関連
札幌大学-2013.08.28
国立大学法人北海道大学と学校法人札幌大学は、北海道大学アイヌ・先住民研究センターが実施する事業「アイヌ・先住民との文化的共生に関する総合的研究」における「文化伝承・理解促進の研究」のうち「アイヌ文化伝承に係る実践的研究」を実施するための契約を締結しました。
本受託研究では、アイヌ文化研究者及び伝承者の指導の下に、正課授業によるアイヌ文化学習及び本学が平成22年に導入した「ウレシパ・プロジェクト」の推進母体であるウレシパクラブ所属学生が、文化伝承に係る様々な実践を行い、その成果を検証することにより、若い世代による文化伝承の可能性と課題を探っていきます。
この研究に係り、研究総括者である本田優子地域共創学群教授と研究分担者の田村将人専門員(特命准教授)が、今年度13,000,000円の経費を受け入れ、研究が始まっています。
http://www.sapporo-u.ac.jp/news/topics/2013/0828152527.html

アイヌ民族博物館など文化庁長官が視察

2013-08-27 | アイヌ民族関連
(2013年8月27日 読売新聞)
 文化庁の青柳正規長官は26日、白老町のポロト湖畔を訪れて国が整備する「民族共生の象徴となる空間」の予定地と、隣接する営業中の民間のアイヌ民族博物館を視察した。青柳長官は視察後、象徴空間の中核施設として新設される国立博物館の基本構想を今月中にも示す考えを明らかにした。
 象徴空間はポロト湖畔を、国立博物館などの「博物館ゾーン」と、自然を体感できる「中央広場ゾーン」、アイヌ民族の集落を再現しているアイヌ民族博物館を生かした「体験・交流ゾーン」に3分する。アイヌ民族の歴史や文化を知ってもらうよう、国が基本構想をまとめている。
 青柳長官は、戸田安彦・白老町長と加藤忠・北海道アイヌ協会理事長とポロト湖畔を歩いたり、アイヌ民族博物館でムックリの演奏や踊り、歌を聴いたりした。
 青柳長官は、記者団に対して「(象徴空間の整備に)ふさわしい場所という印象と感じた」と述べた。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20130827-OYT8T00046.htm

「クールジャパン」全在外公館で展示へ 215品目、世界へPR

2013-08-27 | アイヌ民族関連
msn産経ニュース 2013.8.26 09:47
 政府は25日、日本の伝統文化を世界に売り出す「クールジャパン戦略」の一環として、大使館など全在外公館に伝統工芸品の展示スペースを設け、海外での販路拡大に乗り出す方針を固めた。日本の伝統工芸品は30年前のピーク時に比べ生産額で5分の1、従業者数で4分の1まで落ち込んでおり、日本文化の対外発信強化と合わせ、存続を後押しする。
 経済産業省によると、伝統工芸品は博多人形(福岡)や津軽塗(青森)など215品目。今年3月には北海道のアイヌ民族ゆかりの文様が入った木彫りの「二風谷イタ」が新たに指定され、全国47都道府県で指定工芸品が誕生した。
 ただ伝統工芸品は現在の生活様式になじみにくく、国内需要は右肩下がりが続いている。政府は生活様式に沿った新商品開発や販路開拓のための支援補助金として、平成25年度予算で3億6000万円を計上しているが、伝統工芸の火を絶やさないためには、新たな市場としてさらなる海外展開が不可欠と判断した。
 これまでも「日本の伝統・文化を紹介したい」と申し出た在外公館では、五月人形や茶道具をセットにした「基本キット」や、掛け軸などを展示してきた。ただ、品目は限られ、展示が可能な在外公館も全体(204カ所)の半数以下の90カ所にとどまっている。
 外務省では伝統工芸品を利用した対外広報戦略の窓口を一本化。販路拡大に向けた準備を進める。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130826/plc13082609490008-n1.htm

くらしナビ・学ぶ:教えて!デスク 先住民族「アイヌ」とは?

2013-08-26 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2013年08月25日 東京朝刊
 アイヌは北海道を中心に暮(く)らし、自(し)然(ぜん)とともに生きてきた民(みん)族(ぞく)です。「アイヌは先(せん)住(じゅう)民族」とする国会決(けつ)議(ぎ)を受(う)けて、これまでの差(さ)別(べつ)の歴(れき)史(し)に終(しゅう)止(し)符(ふ)を打(う)ち、新(あたら)しい政(せい)策(さく)が始(はじ)まろうとしています。
 ◇国連による権利宣言と国会決議の採択を受けて振興策が動き出しました。
 ◇北海道に2万4000人
 世(せ)界(かい)にはカナダのイヌイット、オーストラリアのアボリジニなど、全(ぜん)人口の5%(パーセント)に当たる約(やく)3億(おく)7000万人の先住民族が暮らしています。
 アイヌは独(どく)自(じ)の言(げん)語(ご)や文(ぶん)化(か)を持(も)ち、北海道をはじめ、その北のサハリンや千島(ちしま)列(れっ)島(とう)などで昔(むかし)から暮らしてきた先住民族です。アイヌは「人」という意(い)味(み)で、現(げん)在(ざい)、北海道内(ない)に約2万4000人いますが、国内のほかの地(ち)域(いき)の実(じっ)態(たい)は不(ふ)明(めい)です。
 これまでの研(けん)究(きゅう)で、日本人の成(な)り立ちは、縄(じょう)文(もん)時(じ)代(だい)の住民と大(たい)陸(りく)からの渡(と)来(らい)人(じん)が混(ま)じりあったものであることが分かっています。縄文時代には、本(ほん)州(しゅう)と北海道はおおむね同じ文化圏(けん)でした。本州はその後、大陸から伝(つた)わった稲(いな)作(さく)を中心とする弥生(やよい)時代に移(うつ)りますが、北海道は「続(ぞく)縄文」と呼(よ)ばれる時代に入ります。そして時代の移り変(か)わりを経(へ)て、近(きん)世(せい)のアイヌ文化につながっていくと考えられています。
 北海道とアイヌの結(むす)びつきは地名にも表(あらわ)れています。札(さっ)幌(ぽろ)がアイヌ語の「サッ・ポロ・ペッ」(乾(かわ)いた・大きな・川)から付(つ)いたようにアイヌ語地名が多く、東北にも見受けられます。
http://mainichi.jp/feature/news/20130825ddm013100033000c.html

韓国国際庭園博 アマゾン保護へ宣言文採択

2013-08-24 | 先住民族関連
総合ニュース 2013年 08月 24日(土)
2013/08/23 15:37
【順天聯合ニュース】韓国南西部の全羅南道順天市で開催されている国際庭園博覧会「順天湾国際庭園博覧会」会場のコンファレンスホールで23日、国際シンポジウムが開催され、アマゾンの熱帯雨林と先住民の暮らしと文化の保護に向けた宣言文が採択された。
 宣言文では石油開発による被害の復旧、無分別なダム建設による生態系破壊への懸念のほか、熱帯雨林の保全と保護に向けた努力を続ける現地の人々に対する支持、地球の生態系保全に対する希望が盛り込まれた。
 宣言文は韓国語、英語、ポルトガル語、スペイン語とともに現地先住民の固有の言語でも作成された。
 シンポジウムは博覧会組織委員会などが主管し、韓国環境部、順天市、在韓ブラジル文化院、在韓エクアドル大使館などの後援で開催された。
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2013/08/23/0200000000AJP20130823002500882.HTML

900年前のアフリカ硬貨がひも解くオーストラリア史

2013-08-24 | 先住民族関連
AFPBB News 2013年08月23日 18:42 
発信地:シドニー/オーストラリア
【8月23日 AFP】900年前のアフリカで流通していた硬貨が、なぜ遠く離れたオーストラリア大陸にたどり着いたのか――この謎を解く過程で、南半球の大陸と外界との交流史が改められるとともに、先住民アボリジニ(Aboriginal)のロックアート(岩石画)にも光が当てられている。
 現在のタンザニアにあたるアフリカ東部キルワ(Kilwa)王国で1100年ごろに製造されたとみられる硬貨は、オーストラリア北部特別地域(Northern Territory、北部準州)沖のウェッセル諸島(Wessels Islands)で1944年に見つかったものだ。以来、遠い異国の硬貨がオーストラリア沿岸にたどり着いた経緯は謎のままだった。
 だが、米インディアナ大学パデュー大学インディアナポリス校(Indiana University-Purdue University Indianapolis、IUPUI)のイアン・マッキントッシュ(Ian McIntosh)教授(人類学)は、ウェッセル諸島で見つかったアボリジニのロックアートにヨーロッパの帆船が描かれていることを発見。これが硬貨の謎を解く鍵となるのではと期待している。
 キルワ王国の硬貨は第2次世界大戦下、太平洋での戦況が激化する中、ウェッセル諸島に駐屯していたオーストラリア空軍のレーダー技師、モーリー・アイゼンバーグ(Maurie Isenberg)氏が、浜辺で見つけた。発見したのはアフリカの銅貨5枚とオランダ硬貨4枚の計9枚。オランダ硬貨はアフリカ硬貨ほど古くはなかった。
 アイゼンバーグ氏は当初、硬貨を売却するつもりだったが買い手が見つからず、そのまま何十年も放置していた。硬貨を見つけた場所の地図を添えて博物館に鑑定を依頼したのは、ようやく1979年になってからだった。
 キルワ硬貨についてマッキントッシュ教授は、「難破した船から流され、漂着した」など複数の仮説を立てている。
 ヨーロッパの船乗りたちが17世紀にオーストラリア沿岸を航海していたことは知られている。だが英国がオーストラリアの領有を宣言したのは1770年、シドニー(Sydney)のボタニー湾(Botany Bay)に探検家ジェームズ・クック(James Cook)が上陸したときだ。
 キルワ硬貨の発見は、はるか中東やアフリカからオーストラリア北部を訪れる船乗りがいたのではないかとの憶測を呼んだ。
 これについてマッキントッシュ教授は豪学術誌「Australian Folklore(オーストラリア民俗学)」に寄せた論文の中で、東アフリカのキルワからオマーンを経由してインドやマレーシア、オーストラリアの隣国のインドネシアに向かう航路は16世紀までに確立されていたと指摘。この航路が、さらに数百年前から使われていた可能性もあるという。
 教授は1つの仮説として、キルワ硬貨は乗っていた船が難破してウェッセル諸島に流れ着いたインドネシア人が持っていたのではないかとの見方を示している。
 マッキントッシュ教授は7月にも現地を調査し、険しい地形の一帯を徹底的に探索したが、新たな硬貨は見つからなかった。ただし代わりにアボリジニのロックアートと、難破船説の手がかりとなりそうな長さ約1.8メートルの船の木片を発見した。ウェッセル諸島沖に険しい岩礁があることを考えれば、船の難破はあり得ない話ではない。
 マッキントッシュ教授は、見つかったロックアートを先住民の人々と共に検証し、木片についても既知の船で一致する型があるかどうか調べる計画だと語った。過去に「アボリジニではない、どこからかやってきた黒人や白人たち」と交流があったという話は数多くあるという。
 マッキントッシュ教授は、キルワ硬貨が価値を持っていたのはアフリカ東部だけだとみている。これまでにジンバブエとオマーンで同様の硬貨が見つかっているが、アフリカ以外にキルワ硬貨が発見されたのは世界でもオーストラリア北部だけで「非常に特異なこと。誰もが不思議に思っている」という。(c)AFP/Madeleine COOREY
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2963247/11230867?ctm_campaign=txt_topics

ゴジラの咆哮が呼び起こす、アイヌの郷愁――緊急地震速報のアラート制作秘話【CEDEC 2013】

2013-08-24 | アイヌ民族関連
ファミ通.com-2013-08-23 16:35:00
●緊急地震速報アラートの作者は、福祉工学の権威
  2013年8月21日~23日、パシフィコ横浜にて開催されている、日本最大のコンピュータエンターテインメント開発者向けカンファレンス“CEDEC 2013”。2日目の2013年8月22日に行われたセッション、“機能的サウンドデザイン ~緊急地震速報のアラートはこうして作られた~”の模様をリポートする。
 緊急地震速報のアラート音は、2011年3月11日の東日本大震災に前後する時期から、耳にする機会が急速に増えたサウンドである。念のために断っておくと、ここで言うアラートは携帯電話から流れるものではなく、テレビやラジオを視聴中に流れるほうである。
 登壇したのは、東京大学教授の伊福部 達(いふくべ とおる)氏。氏は障害者や要介護者の在宅医療や社会参加を推進する“福祉工学”を40年以上研究し続け、国家プロジェクト“高齢社会を豊かにする科学・技術・システムの創成”の代表者と、日本バーチャルリアリティ学会の会長も務めている。そんな伊福部氏が、なぜ緊急地震速報のアラートを作ることになったのだろうか。
 そのルーツを紐解くため、伊福部氏は故郷であるアイヌ集落を紹介。さらに氏の叔父は、『ゴジラ』を始めとする数々の映画音楽を手掛けた音楽家の伊福部 昭氏であり、『ゴジラ』の音楽は原風景に刻み込まれている。アイヌの音楽、そして『ゴジラ』の音楽が、氏の福祉工学研究の土台になっているそうだ。
 ここで伊福部氏は、この日の講演の構成は3つになると説明。それぞれのパートは独立しているようで、すべてがどこかでつながっている。少し専門的な話も混じってくるが、一読していただければ幸いである。
●【1】「聞く」を助ける技術から脳の話
 聴覚のルーツは魚が持つ側線器と呼ばれる器官で、これが発達して内耳ができたという。そう前置きしたうえで、聴覚障害の人に音を届ける方法は3つあるという。
 ひとつ目は、魚の側線器をヒントにした“触覚”。伊福部氏はカタツムリを真似た構造を持つ、指で音を聴く装置“触覚ディスプレイ”を制作。これによって触覚と聴覚の潜在的な結びつきを示し、当時のテレビ番組にも取り上げられた。それが1975年のことだ。
 ふたつ目は、声を文字にして見せる“視覚”を利用したもの。1977年、ベンチャー企業のBUGと伊福部氏の共同開発により、声を文字にする“音声タイプライタ”を制作した。メモリはわずか32KBで、当時できたばかりのワープロと連結させて製品化に成功。しかし、1台150万円もしたため、「本当に欲しい人たちには渡らずに終わった」と伊福部氏。ただ、印刷メーカーは音声を活字化するという目的で使われ、少ないながらも需要はあったという。
 3つ目は1984年に行った、人工内耳を介して聴神経に電気刺激を流す方法である。日本では禁止されているため、アメリカのボランティアのおばあさんにお願いした。すると、最初のうちは雑音にすぎなかったものが、2週間後に突然言葉として聞こえてきたというのだ。これは、声は脳で聴いていることの証左であるとともに、脳内の流れを変えてでも聞きたいという欲求によって実現していることだという。伊福部氏は、こうした事例を映像とともにいくつか紹介した。
●【2】緊急地震速報チャイムを作る話
  こうした研究を進めている中、伊福部氏は2007年の春に緊急地震速報を作ってほしいとNHKから依頼を受け、一度は断るものの了承する。だが、運用は10月1日からと決まっており、制作期間は短かった。緊急地震速報のアラートは、危険は知らせるが不安は煽らず、難聴者にも聞こえて、なおかつ著作権の問題もクリアーできる音楽を作らなくてはならない。これは決して簡単なことではなさそうだが、結果的に叔父の伊福部 昭氏が制作した、アイヌの踊り歌をモチーフにした管弦楽の一部を忍びこませることで解決するに至る。
 そもそも緊急地震速報とは、震度にして5弱を越える地震の前兆としてP波を受け取ったあと、少し後に揺れの大きいS波が来る。その間に逃げる、あるいは逃げる準備をするために発するアラートだ。P波とS波の時間差は、震源との距離に比例して長くなるが、おおよそ30~60秒程度。その短い時間の行動が生死を分ける可能性がある。そこで伊福部氏は、叔父・昭氏の著書『音楽入門 -音楽入門の立場から-』(1951年 全音楽譜出版)にヒントを求めた。
 この著書には、“映像に付ける音楽機能の4原則”が記されていた。すなわち、状況の設定(時代や場所)、エンファンス(感情表現の増強)、シークエンスの明確化(場面の連続と予測)、フォトジェニー(映像と音楽の融合表現)である。この中で、伊福部氏が注目したのは、シークエンスの明確化だ。たとえば、茶の間で団らんしているときに「ドーン!」という音がすれば、何かが起きることを予感せずにはいられない。『ゴジラ』がまさにそうで、街の破壊場面を予測させ、恐怖感が増強される。『ゴジラ』のテーマ曲でいうと、前奏に当たる部分が該当する。
 また、女性的な甲高い悲鳴の「キャー!」という声は周波数が高く、注意を喚起する効果があるという。女性がライブ会場で挙げる歓声や、猿がエサを欲して出す声もほぼ同じで、聞こえる距離は低音の「うおおお」が20メートル程度なのに対し、「キャー!」は50メートルにおよぶという。これが聴覚の特性であり、魚の聴覚も原理的には同じなのだそうだ。
 そして模索の末、叔父の昭氏が作曲した、アイヌ音楽がモチーフの交響曲『シンフォニア・タプカーラ』の第3楽章を使うことになった。その理由として、冒頭のVivaceの和音に適度な緊張感があると感じたためだとのこと。その後にあるトリル(装飾音)も津波をイメージさせるもので、これは最終的にはやめることになるが、さまざまなイメージを残したり削ったりしながら、チャイム音を絞り込んでいき、最終的に現在のアラートが完成した。
●【3】動物のサウンドデザインから学ぶ
  最後のテーマは、動物が発するサウンドを生かす方法論。伊福部氏が最初に取り上げたのは、九官鳥の物真似をモチーフにした人工喉頭。九官鳥の声と人間の声がかなり違うものだが、九官鳥は人間の抑揚を真似ているために似ていると感じるのだそうだ。そこで、喉に開けた呼吸孔から抑揚の情報を検出し、声の高さを制御する。この原理を使った人工喉頭は定価75000円で、4000台ほど販売された。ただし、人工喉頭を使う当事者の負担は、1万円弱ですむ。その後は手を束縛しない首バンドタイプの“ウェアラブル人工喉頭”を開発した。
 その後は、ブレイク前のいっこく堂氏の全面協力のもと、腹話術師が口を動かさずに声を出す仕組みを研究。口の動かしかたによって、すべての子音を発生できることがわかった。これを応用したものが、2013年5月から配信されている『ゆびで話そう』だ。これは、舌の動きを指の動きで代替して発声するiOSアプリ。価格は350円[税込]。
 つぎに、コウモリにヒントを得た“超音波メガネ”を紹介。視覚に障害がある人向けに作られたもので、4つのセンサーで超音波を拾い、装着者の前方にある障害物の“気配”を感じさせて回避させることが狙い。しかし、盲学校で使ってみたところ、評価は散々だったという。なぜならば、ほとんどの学生は超音波メガネなどを使わなくても気配を感じ取ることができていたのだ。しかし、その後の調査で、気配の察知は環境雑音がある空間でないと感知できないことが判明した。このことから、人間の脳の中には先天的に気配を察知する能力が眠っている可能性が伺える。
 最後に、東日本大震災の際、NHKの国会中継を中段して緊急地震速報が使われたことがきっかけで、緊急地震速報のアラートが全国規模に広がった経緯を説明するとともに、『ゆびで話そう』の持つ可能性を示唆。障害のある人のために作ったアプリだが、高齢社会に広く浸透しつつあるという。その結果、アプリそのものよるも、スマートフォンを使うことで社会参加に役立つという見解を示し、講演は終了となった。
 ゲームに応用できそうな技術も散見されたので、いつか何らかの形で生かされることに期待したい!(text by バロンマサール)
http://www.famitsu.com/news/201308/23038840.html