元!吹奏楽部顧問の日常 

顧問を離れて早数年。今やただの音楽&ラグビー大好き親父です。

3月19日

2020年03月19日 | 吹奏楽

この時期にしては珍しくお仕事モード全開中。
まあ、訳ありでして(苦笑)。


そんな中の20世紀邦人作品シリーズがこちら↓

 

黛敏郎:舞楽、曼荼羅交響曲(岩城宏之&N響)

 

三善晃:三つのイメージ、武満徹:系図(岩城宏之&OEK/朗読:吉行和子)

 

このところずっと邦人作品シリーズが続いているが(苦笑)、
大元のきっかけは高校1年の時の吹奏楽コンクール東北大会@仙台。

忘れもしない、東北代表の3校(秋田南、花輪、弘前南)がすべて全国大会で金賞を受賞した年。


この年の自由曲は以下の通り↓

秋田南:管弦楽のための協奏曲(三善晃/天野正道編)

花輪:交響曲第一番第四楽章(DSCH/小林久仁郎編)

弘前南:組曲『道化師』より(カバレフスキー/藤田玄播編)


この東北大会の演奏をライブで聴いたのが衝撃的で、
その後手に入れたLPレコードを、それこそ擦り切れるほどに聴いたのでありましたw。


その翌年、なぜか突然「全国大会を聴きに普門館に行く!」と固く決意し(^^;)、
そこで聴いたのが秋田南の「交響曲 第四楽章」(矢代秋雄/天野正道編)。


正直、秋田南の2曲が私の邦人作品デビューだったと言える(^^)。

 

おかげで、Wオケ時代にストラヴィンスキー(春祭&ペト!)だ、武満だ(世界初演!)、モーリス・パート(英国/世界初演!)だ、三善だと
かなり強力なプログラムが並んでも、特に驚くことなく対応できた気がする(^^;)。


秋田南高校については、個人的な思い出があり過ぎるほどあるのだけれど、
きりがないので、取りあえず秋田南高校が取り上げてきた、斬新すぎるほど斬新だったレパートリーを列挙してみる。


ちなみにネタ元はMusicabellaですm(__)m。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


1976年 (昭和51年) バレエ組曲《ペトルーシュカ》 より 第4場面 (ストラヴィンスキー (天野正道))  

1977年 (昭和52年) バレエ音楽《春の祭典》 (ストラヴィンスキー (天野正道))  

1978年 (昭和53年) 管弦楽のための協奏曲 (三善晃 (天野正道))  

1979年 (昭和54年) 交響曲 より第4楽章 (矢代秋雄 (天野正道))  

1980年 (昭和55年) 交響三章 より 第3楽章 (三善晃 (天野正道))  

1981年 (昭和56年)JEUXIII(天野正道) 「童謡によるファンタジー」より茶つみ歌、あの町この町、エピローグ(野田暉行) 吹奏楽と三味線のための「津軽じょんがら節」(青森県民謡(佐川馨))    

1982年 (昭和57年) パロディー的四楽章 より 第4楽章 ルーセル (深井史郎 (天野正道))  

1983年 (昭和58年) バレエ組曲《火の鳥》 (ストラヴィンスキー (天野正道))  

1984年 (昭和59年) 変容抒情短詩 (三善晃 (天野正道))  

1985年 (昭和60年) バッカナール(饗宴) (黛敏郎 (天野正道))  

1986年 (昭和61年) 交響三章 より 第3楽章 (三善晃 (天野正道))  

(指揮:高橋紘一先生)

 

1994年 (平成6年)  竹取物語 (三善晃 (天野正道))  

1995年 (平成7年)  舞楽 より 第2部 (黛敏郎 (天野正道))  

1996年 (平成8年)  バレエ音楽《中国の不思議な役人》 (バルトーク (天野正道))  

1997年 (平成9年)  バレエ音楽《かかし王子》 より 王女とかかし王子の踊り (バルトーク (天野正道))  

(指揮:小林久仁郎先生)

 

1998年 (平成10年) 祝典序曲 (三善晃 (天野正道))  

1999年 (平成11年) ラ・ヴァルス (ラヴェル (天野正道))  

2000年 (平成12年) 夜のガスパール より スカルボ (ラヴェル (天野正道))  

2001年 (平成13年) クープランの墓 (ラヴェル (天野正道))  
 
2003年 (平成15年) バレエ音楽《マ・メール・ロワ》 (ラヴェル (天野正道))  

2004年 (平成16年) 歌劇《ルル》からの交響的小品 (ベルク (天野正道))  

2005年 (平成17年) 交響曲第1番 (デュティユー (天野正道))  

2006年 (平成18年) 交響三章 より 第3楽章 (三善晃 (天野正道)) 
 
2008年 (平成20年) バッカナール(饗宴) (黛敏郎 (天野正道))  

2009年 (平成21年) 交響曲第2番 より I. (F.シュミット (天野正道)) 

(指揮:阿部智博先生)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今の若い人たちは、東北、特に秋田が日本トップクラスの水準を誇っていた時代を知らない。
高橋先生や小林先生の名前すら聞いたことがない人も少なくないだろう。


しかし、彼らの残してきた足跡はとてつもなく大きい。


すでに年寄りの域に入っている私には、過去の偉大な業績を若い世代に伝える仕事が
課せられているのだなと、最近強く実感しているところであります(苦笑)。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする