2015年9月19日、日本時間は深夜だったが、この日日本ラグビーの歴史が変わった。
2015ラグビーワールドカップ、南アフリカ代表-日本代表戦@ブライトン(イングランド)。
最終スコアはRSA32-34JPN、世界中の誰もが驚いた文字通りの"GIANT KILLING"!
ラストプレー、ペナルティを得たジャパンがPGではなくスクラムを選択し、そこから攻撃を継続して最後はカーン・ヘスケスが逆転サヨナラトライ!!
観客を、そして中継を観ていた世界中の誰もが予想だにしなかった結末。
あの時の興奮と感動は未だに忘れられない。
当時私はうつ病と診断され、病気休職中だった。
何を観ても聴いても心が動かず、ただただ一日を過ごす日々から少しずつ脱却し、自分から何かを始めようという気持ちになりかけていた頃だったように思う。
そんな時に始まったワールドカップ。
出場しては敗北を重ね続けるジャパンを観て来たファンには、勝利を期待する術など当然なかった。
しかも相手は最強国南アフリカ(スプリングボクス)。
しかしキックオフ直後から予想を裏切る展開となっていく。
ジャパンプの動きがよく、一方油断しきっているボクスの反応が鈍い。
接戦で前半を終え、後半半ばには同点に追いついた。
最後PGで必死に逃げ切りを図るボクスに、ジャパンが渾身のプレーで必死に食らいつき、そして最後の最後に大逆転。
世界のスポーツ史上最大の番狂わせと言われた試合だった。
人生のどん底だったかもしれない時期に、そんな試合を生観戦できたことは、本当に幸運であり、そして幸せだった。
それまでもラグビーは好きだったが、あの日以来好きの度合いは2倍、いや3倍にも膨らんだ気がする。
「推し」とかいう流行り言葉は好きではないが、音楽や読書とともに、生きる喜びを与えてくれるものと出会えて本当に良かったと思う。
そしてこの週末も、どこぞに出かけることもなく、一人ラグビー観戦に人生を費やすのであるwww