ほぼ日手帳の秘密

「ほぼ日手帳の秘密」(ほぼ日刊イトイ新聞・山田浩子編著 幻冬社 2006)。

ことしもまた手帖の季節がやってきました。

この本は、ほぼ日が製作した手帳についてのドキュメント。
モノをつくる話というのはたいてい面白いのだけど、これまた面白い。

まず糸井重里さんの手帳論。
「手帳は日記とちがって、内面をさらしすぎない。全裸じゃなくて、まさかのときのためパンツをはいている」
たとえ話がうまい。

また、ひとの意見を聞くにもやりかたがある。
「基本形がしっかりできていないと、ひとは意見をいってくれないです」。

あとは、いろんなひとの使用例が載っていたり、ドキュメントが載っていたり。

製本ミスが発見されたさい、新しいものをつくって購入者全員に再配送したという話にはおどろいた。
こういうことは、もう普通なのかあ。

そのさい添付された、糸井さんの手紙が面白い。
ユーザーと過剰なまでにコミュニケーションをとろうとする姿勢があらわれている。

千差万別の意見を取り入れ、最大公約数でかたちにするというのは、なんというか、丈夫だなーと思う。
ぎゅうっと考える丈夫さというか。
「考えればわかるということについてはプロもアマもない」。

糸井さんは若いころ、文庫本そのものを手帳にしていたことがあるそう。
どんなタイトルの本だったかは、さすがに書いていなかった。

私事だけれど、来年はモールスキンの手帳をつかってみるつもり。
土日の欄が小さいのだけが、玉にキズなのだけれど。

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