かぶれの世界(新)

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東京郊外の風景2020(4)

2020-04-12 15:39:24 | 社会・経済
緊急事態宣言後の東京郊外の週末は意外な賑わいがあった。昨日の遊歩道は人気の観光地みたいな人出だった。ゆったりと歩く老人、若い女性グループ、三世代の親子連れ、ジョギングする若者達など多種多様。目立ったのが母親と男の子、逆に父親と女の子が走る姿で、見たこともない風景だった。

途中で見た記憶のある老夫婦と出会った。暫く考えて掛り付け医先生と奥さんだと気付いた。白衣以外の姿を見たのは初めてで意外に老けた姿に驚いた。遊歩道を一回りしてスーパーに立ち寄ると、普段通りの買い物客の多さで混雑していた。そこでまた老先生夫妻に出会い苦笑いして挨拶を交わした。

スーパーは買い物かご一杯に食料を入れてレジに並ぶ男性の姿がこのところ目立つパターンだ。報道によると緊急事態宣言後の日常生活用品の売れ行きは好調だそうだ。ここ郊外のスーパーも普通と変わらない人出だった。今朝方テレビが伝えていた戸越銀座のお祭りみたいな人出程ではない。レジで買い物客は透明のプラスティック板で仕切られていたのが唯一緊急事態っぽく見えた。

スーパーと通りを挟む税務署には締切が延期になった確定申告書を提出する人や車の姿が見えなかったのと対照的だった。今日は曇天の為か、市の目玉である神社の参道に続くケヤキ並木通りは、ホコ天が中止され人通りが少なかった。しかし、参道から境内に入るとそれなりに参拝客がいたと思う。

更に南に歩くと東京競馬場の通りに出る。時折り車が走りジョガーとすれ違うだけだった。競馬場の西に向かい南武線のガード下を通り抜けると、野球やサッカーのボール遊びをする子供達に混じって父母の姿が目立った。普段なら公園で父親の姿は見かけない。緊急事態の間父親は行き場所を探していると思った。

火曜日に田舎に行くことにした。近年帰郷の交通手段といえばLCCだけだったので、全便欠航と通知を受けた時かつての航空会社の便に変更を思いつかなかった。家内に指摘されて調べると従来航空便の半分位は運航されており即予約した。価格は5-6倍で最初から選択肢になく、他人事ながら瞬時の判断で諦めたようだ。

田舎でもコロナ感染が徐々に拡大していると報じられており、田舎暮らしも以前と同じにはいかないかもしれない。私の帰郷はいつもより歓迎されないかもしれない。こんな覚悟をして行く旅行は記憶がない。これからも何が起こるか分からないが、「東京郊外の風景」の連載は一応終わらせて頂きたい。■
コメント
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