かぶれの世界(新)

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コロナ騒動がもたらす課題

2020-04-06 18:23:19 | デジタル・インターネット
新型コロナの報道を見ていると時折りまるで数学の勉強をしている様に感じる。特に今日の日本経済新聞には興味ある記事が沢山あった。1面の記事を引用する。私の喰いつきそうな書き出しで始まった。

「新型コロナウイルスは「データの世紀」に入った人類が初めて経験するパンデミック(世界的流行)だ。直接の感染被害だけではない。デマ拡散による差別や買い占め、人工知能(AI)の誤作動が生む株価の乱高下など、データが2次被害を増幅する。」 

私はトイレットペーパーの買い占めのメカニズムに興味を持ち、ドラッグストアでの会話から「SNSでの地域限定のやり取りをマスコミが報じて全国に拡げた」と推測して記事を投稿した。だが、日経の記事は主犯とされるトイレットペーパー品切れ予測のツイッターのリツイートは殆ど無く、品切れ予測を見てデマ情報と注意を促す善意のツイートが32万件発信され、それが逆効果になり多くの人がお店に走ったという。

成程と思ったが、それでも私はテレビ放送が人々を煽り、トイレットペーパー品切れを加速させ全国に拡げる一因になったと思う。そのお店で出会った主婦らしき女性達も口を揃えてニュースを見て来たと言った。たった一人の発信源がSNSで爆発的に拡がるのはコロナの感染速度より桁違いに早い。しかも拡がり方が「1対N」で、全ては善意の発信だったというのも恐ろしい。 

発信源の記事を見た人は殆どいないというから複雑だ。発信源は米子医療生活協同組合の職員だと突きとめられ処分を受けることになるという。当人は軽い気持ちで投稿したのだろうが、ことの重大さに気付いて後悔していると思う。個人情報を開示され手社会的な制裁を受けることになるがやむを得ないだろう。「1対国民」の情報発信となるマスコミにも2次被害を起こさないよう考慮が必要だ。

コロナ感染が何とか抑えられたとしても、今後もこの「毒された情報が広がる『インフォデミック』は大きな障害になる。SNSは個人通信の便利な道具として世界中に普及したが、このような大衆を煽り間違った方向に向かわせる悪魔の道具になりうる。トイレットペーパーどころか、海外では人種差別や殺人を引き起こした。コロナ騒動が人類に残した課題は、悪のSNSにどう対応して行くか、かも知れないと私は思う。■
コメント
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