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コロナ対策の足を引っ張る厚労省(訂正)

2020-04-11 18:59:38 | ニュース
またまたコロナです。

7日に「厚労省と医師会の癒着」がコロナ対策の足を引っ張っている、首相や厚労相の検査数増やオンライン診療の指示に対して中々対応しない構図があると、日本経済新聞の記事を引用して非難する記事を投稿した。その時は癒着という言葉で利害関係を臭わせて非難した。

だが、それ以上の詳細を知らずただ新聞記事を引用しただけだった。その間報じられたニュースは日経の記事に関連するようなものは目にしなかった。私も気にはなっていた。何故かテレビ等も関連するニュースを全く報じなかった。放棄していたのだろうか。そして今朝、同じ日経がこの問題について掘り下げた記事を報じた。

厚労省内には官邸も手を出せない独立性の高い医系技官がいて、科学的な根拠や専門的知識で政策を立案する。彼等は科学的信念と過去の苦い経験からあるべき対応策を描き、首相指示やテレビ主導の世論の動きに毅然として対応した。平たく言えば首相や大臣の言葉を聞き流した、と言って差支えないだろう。

専門家が独立した人事体系にあって科学的な根拠に基づき主張した時、政治家は何をもって異なる意見で説き伏せるか、しかもマスコミは政治のみを批判して世論を煽る。加えて選挙で影響力の強い医師会が専門家をタッグを組む。これは中々複雑で、記事のタイトル「安倍1強にも医系の聖域」は実に的確な表現だと思う。

技術屋の端くれだった私はこの「機能しない構図」が必ずしも悪いとは思わない。確かに政治上位の欧米とは違う。専門家の声を重視する政治姿勢は大きな間違いをしないと私は考える。その上で、今回みたいな危機がどういう展開になるか、何が正しいかは何時か分かる。失敗することもあるかも知れない。

最後にマスコミに対して、素人が単純な思い込みで世論を煽るのは止めるべきだ。事実の報道以上の仮説や推論を報じるなら、せめて日経の記事程度の掘り下げをしてからにすべきだ。■
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