昨朝7時前に、帰京に先立って山刈を依頼していたMさん宅に電話した。年齢で体力に自信が無いというのを説き伏せ、「今年だけは頑張ってやる、来年は代わりの他人を見つける」という約束だったがまだやられてなかったからだ。奥さんが電話に出て来て、「主人は元気です、今朝栗拾いに出て行った、今は稲刈りと栗拾いで忙しいので、一段落着いてから山刈する」との返事で安心した。これで思い残すことなく東京に戻れる。
空港行きのリムジンバスの乗り場に向かう途中、川沿いの田んぼは意外にも半数近くが稲刈りが終わってないのに気が付いた。早いところは先月のお盆明け頃から稲刈りをしていた。田植えの時期はほぼ同じだったはずなのに、品種によって取り入れ時期がこんなに違うのかと改めて実感した。何時まで経っても農業オンチだ。
春から半年間で見た田畑で作業している農夫は殆ど老人ばかり、若者は一度も見なかった。多分、全員会社勤めで農業の後継者になるか極めて疑わしい。政府与党はTPPに対応して農業支援政策を検討していると報じられているが、余程注意しないと無駄な金をばらまくだけの支援になるとつくづく思った。いずれにしてもこの地の10-20年後の農業の姿が見えなかった。
LCCの飛行機はいつも通り15分程度遅れて来た。子連れの乗客が多く、飛行中機内のあちこちから赤ちゃんの泣き声が聞こえた。私のすぐ近くでも隣と斜め前の席は赤ちゃんと幼児の二人連れで、通路を挟んで横に座ったママに聞くと4か月の赤ちゃんというが旅慣れた感じで上手に乳をやっていた。不思議に誰も手伝う様子が無いので荷物の上げ下ろしを手伝った。
成田の第3ターミナルから東京駅行き900円のバスに乗った。第1ターミナルから青いワンピに白いスカーフでスタイルが良く洒落たいでたちの女性が乗り込んで来て私の横の席に座った。旅慣れた東南アジアの金持ち夫人という見かけで、横浜、箱根や鎌倉を紹介する英文のパンフレットを熱心に見始め、一通り見ると眠りこけた。私は気になってしょうがなかった。
是非とも話しをしてみたいと思ったのにきっかけをつかめず東京駅に近づいて来た。もう我慢できず軽く二の腕を突いて英語でブローシャを見せてくれと言うと、彼女は目を開けて日本人だという返事だった。彼女は行く国々でその国の人だと見られると言った。背筋が伸びてセンスのある衣服が無国籍風の印象を与えるのだろう。私の印象はシンガポールか香港の金持ち夫人みたいだというと、彼女は良くそう言われると否定しなかった。
英文のパンフレットを見ていたのは外国の友人を案内する為に見ていたという。私は会社勤めを始めた頃よく横浜に遊びに行った、その頃は元町とか桜木町・上野毛とかで飲んだ。パンフレットの新しいスポットは行ったことがなく殆ど知らないので助言できなかったが話しは弾んだ。
聞かれて母が介護を受ける松山からの戻りと答えると、偶然にも彼女の母上が香川県出身だという。四国にも外国人観光客が増えたという話になった。特に香川県の外国人観光客が急増したニュースを聞いたことがある。先日義弟と行った山間部の小さな町の内子町のそば屋のメニューが英語・中国語・朝鮮語だったというと驚いた。気が付くともう八重洲口の乗降場だった。彼女は一礼して颯爽と去って行った。ついに都会の生活に戻った。■
空港行きのリムジンバスの乗り場に向かう途中、川沿いの田んぼは意外にも半数近くが稲刈りが終わってないのに気が付いた。早いところは先月のお盆明け頃から稲刈りをしていた。田植えの時期はほぼ同じだったはずなのに、品種によって取り入れ時期がこんなに違うのかと改めて実感した。何時まで経っても農業オンチだ。
春から半年間で見た田畑で作業している農夫は殆ど老人ばかり、若者は一度も見なかった。多分、全員会社勤めで農業の後継者になるか極めて疑わしい。政府与党はTPPに対応して農業支援政策を検討していると報じられているが、余程注意しないと無駄な金をばらまくだけの支援になるとつくづく思った。いずれにしてもこの地の10-20年後の農業の姿が見えなかった。
LCCの飛行機はいつも通り15分程度遅れて来た。子連れの乗客が多く、飛行中機内のあちこちから赤ちゃんの泣き声が聞こえた。私のすぐ近くでも隣と斜め前の席は赤ちゃんと幼児の二人連れで、通路を挟んで横に座ったママに聞くと4か月の赤ちゃんというが旅慣れた感じで上手に乳をやっていた。不思議に誰も手伝う様子が無いので荷物の上げ下ろしを手伝った。
成田の第3ターミナルから東京駅行き900円のバスに乗った。第1ターミナルから青いワンピに白いスカーフでスタイルが良く洒落たいでたちの女性が乗り込んで来て私の横の席に座った。旅慣れた東南アジアの金持ち夫人という見かけで、横浜、箱根や鎌倉を紹介する英文のパンフレットを熱心に見始め、一通り見ると眠りこけた。私は気になってしょうがなかった。
是非とも話しをしてみたいと思ったのにきっかけをつかめず東京駅に近づいて来た。もう我慢できず軽く二の腕を突いて英語でブローシャを見せてくれと言うと、彼女は目を開けて日本人だという返事だった。彼女は行く国々でその国の人だと見られると言った。背筋が伸びてセンスのある衣服が無国籍風の印象を与えるのだろう。私の印象はシンガポールか香港の金持ち夫人みたいだというと、彼女は良くそう言われると否定しなかった。
英文のパンフレットを見ていたのは外国の友人を案内する為に見ていたという。私は会社勤めを始めた頃よく横浜に遊びに行った、その頃は元町とか桜木町・上野毛とかで飲んだ。パンフレットの新しいスポットは行ったことがなく殆ど知らないので助言できなかったが話しは弾んだ。
聞かれて母が介護を受ける松山からの戻りと答えると、偶然にも彼女の母上が香川県出身だという。四国にも外国人観光客が増えたという話になった。特に香川県の外国人観光客が急増したニュースを聞いたことがある。先日義弟と行った山間部の小さな町の内子町のそば屋のメニューが英語・中国語・朝鮮語だったというと驚いた。気が付くともう八重洲口の乗降場だった。彼女は一礼して颯爽と去って行った。ついに都会の生活に戻った。■