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かぶれの世界(新)

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父の形見を無くす

2015-10-07 18:13:54 | 日記
田舎にいる日数が残り1週間になって、あわててやり残したことをやっている。昨日は庭師がやらなかった柿の木の枝落としをやり、その後母屋の東側の斜面にあるお墓を掃除した。明治以降のお墓はお寺の墓地にあるのだが、それ以前の先祖が入ったお墓だ。近年の「XX家の墓」みたいな集合墓じゃなく個人の墓なのでやたら墓石が多い。同じ江戸時代でも元号によって墓石の形が異なる場合があり、子供の墓石は小さい。

恥ずかしながら4月に帰郷して以来清掃していなかった。山の斜面にあるお墓なので雑草だけでなく落ち葉が20-30cm堆積して半分土になり、それにかずらがからまって簡単に箒で掃けなかった。斜面を伝わって降りて来た無数の蔓(つる)を剪定ハサミで切りながら剥がし、一抱えの大きさになる毎に纏めて溝に投げ捨てた。その作業中に剪定ハサミが見当たらなくなった。ゴミと一緒に捨てたかもと溝をあさったが見つからなかった。

このハサミは「岡恒」の銘が入っており父が使っていた。父の死後は母が使い、近年は私が使っていた。何十年経っても中々切れが良い優れものだった。お墓の周りのどこかにあるに違いないが見つからなかった。父の形見を無くしてしまった。数千円出せば買えるハサミだが、そういうものでもない。父の思い出の品を無くして申し訳ない気持ちになった。帰京する前の1週間はドタバタして失敗することが多い。今日は何もしない日にした。■
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