かぶれの世界(新)

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100円ショップ

2007-03-26 23:23:25 | 社会・経済

充実してきた100円ショップ

昨年頃から100円ショップをよく利用するようになった。品質は悪くないし、品揃えも充実してきた。近所に新しいお店が出来、日常生活に必要な生鮮食品まで扱うようになった。

生鮮食品は100円で買える量に小さく纏めてあるので小家族には便利だ。しかも予想以上に鮮度がいい。先日家内に頼まれて林檎を100円ショップで買いに行った。手にとって見るとデパ地下に乗り入れているスーパーの林檎(フジ)と比べ新鮮で安かった。

お客の買い物籠を覗くとスーパーで買うような商品が入っている。客筋はスーパーに比べやや若い人、男性が多いような気がするが、主婦や中年サラリーマン風の人も見かける。スーパーとコンビニから客が流れてきているように思われる。

私は文房具、パソコン用媒体、クッキーなどの嗜好品、ちょっとした家具・飾り・インテリア等結構色んなものを買う。値段が決まっているので余り考えないで気楽に買えるのが良い。古本を買うのと同じ感覚だ。

100円ショップが話題になり始めた頃はまがい物で信頼できないとの先入観があったが、今迄いい加減な品質の商品にあたったことはない。この数年デフレが進行した結果消費者の意識も変わったのかもしれない。商品タグを見ると生鮮食品以外は殆ど中国産か韓国産だ。

最近見た記事によると100円ショップの先駆者「大創」の倉庫では、コンテナ1個には商品1種類しか入ってないそうだ。今までの常識を超える量を一括購入し全国の店で捌くらしい。棚卸管理とか最適化・キャッシュフロー管理という発想ではないらしい。

確かに100円ショップではトヨタのカンバン方式とかジャストインタイムなどの管理方式はやったら手間ばかりかかって使い物にならないだろう。

100円ショップは「ローエンド破壊」を起す

いまや100円ショップは市民権を獲得してメインストリームになる可能性が出てきたと私は思う。最近コンビニと100円ショップが提携して商品開発・仕入れするとのニュースが流れた。100円ショップの正統性を証明したといってよい。客筋が被っているし違和感はない。

100円ショップがメインストリームになると予測するのは、二つの必然性があるからだ。100円ショップが最近話題の格差問題が指摘する低所得層の生活を支える役割を果たすようになると私は予想する。それは明確な社会ニーズである。

もう一つは90年代末にC.M.クリステンセン氏が主張した「壊滅的技術」(Wikipedia「ディスラプティブ技術」参照)による「ローエンド破壊」を100円ショップは起す可能性が高いからだ。

日本電機業界の携帯電話や半導体事業はハイエンド市場に集中して投資したため、ローエンド商品の品質が改善された時壊滅的インパクトを受けた。日常生活用品の小売の世界でも同じことが起こる可能性は十分ある。■

コメント (2)
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