かぶれの世界(新)

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世界同時株安の危機(訂正と補足)

2007-03-06 23:33:41 | 社会・経済

日経平均は6営業日ぶりに反発し、前日比202円高(1.22%)の16,844円に戻した。その後アジア、欧州市場も反発が続き、世界同時株安の流れを東京市場が食い止めた格好になった。国内外から今回の世界同時株安について評価分析したレポートが出始めたが、今までのところ昨日の私の報告とそれほど違った見方はないようだ。

共通しているのはたまたま中国の株安から始まったが、根本原因はグローバル投資家がリスクに麻痺し景気減速のシグナル[1]を見落とし世界市場が過熱していたことであるというもの。中国市場に問題はあるが、今回の暴落の連鎖とは別物であるという見方は一致していた。

つまり株価暴落は中国市場の変調で投資家が正気に戻った結果であり、今後適切なリスク配分の方向に向い調整が続くという見方である。その手段として円キャリートレードの巻き戻しが起こり円高に振れているといわれている。円キャリートレードはいまや殆どないと書いたが、この逆流を見落としていた。

個人投資家のFX取引が損きりしているという情報もあるので具体的な数字でどちらがどう影響を与えているか評価すべきだ。巻き戻しについては単純な損得計算というより円キャリートレードの危険性が見直されたと考えたほうが論理的だがデータがない。今日は円安の方向に動いた。

最大の関心は、この世界同時株安が(1)一気に回復するのか、(2)乱高下を続けながらリスク調整し新しい領域に入るのか、(3)ジリ貧になるのかだが、まだ定かでない。NYタイムスのRSSは(1)よりも寧ろ(2)のシナリオを辿りリスクファクターを吸収させる方を望む専門家の声を紹介している。■


[1] 国債の利回り低下、耐久財受注減

コメント
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