さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 アイト・ベン・ハッドゥ その2

2019年05月22日 | 海外旅行
アイト・ベン・ハッドゥの丘の頂上近くまで登ってきたところで、一旦解散となり自由行動になりました。



丘の頂上を目指して階段を上がっていきました。丘の頂上直下は、防御のためと思われる壁に囲まれていました。



丘の上には、籠城のためと思われる穀物倉が置かれていました。



頂上からは周囲の眺めが広がっていました。渡ってきた橋と対岸に広がる新市街地を見下ろすことができました。



丘の麓に広がる建物。建物が密集していて、要塞化されています。





向かい合う小山の間に四角形の空き地がありますが、そこでグラディエーターのセットが組まれて撮影が行われました。詳しくは後程。



水が引かれている所には、緑の耕作地が広がり、集落も見られました。



一方、川から離れた所は、荒涼とした砂漠が広がっていました。



映画の一場面のような風景が広がっていました。



壁に開いた穴からの眺め。



丘の頂上から少し下って、通路を少し歩いてみました。右下に見えているのが、映画のロケ地です。



塔を備えた建物ひとつずつが小さな要塞になっています。一階部の壁に窓はなく、上層部には銃眼が開けられています。



再集合して、丘を下りました。



行きに通った道を戻っているのだろうとは思うのですが、道順は全く覚えていませんでした。



先ほど通り抜けた民家でお茶をいただきました。写真でも写っているように、この家も沢山のネコを飼っており、ひと息ついた後はネコ撮影で遊ぶことになりました。



新市街地側には、土産物屋が店開きしていました。観光客はあまりいませんでしたが。



アイト・ベン・ハッドゥの見学を終え、新市街地のレストランで昼食をとりました。



クサル内に置かれていた案内板ですが、独特の景観を持つアイト・ベン・ハッドゥでは、多くの映画が撮影されています。



アイト・ベン・ハッドゥで撮影された映画の中で最も有名なのは、リドリー・スコット監督作の「グラディエーター」でしょう。

ローマ皇帝の跡目争いの陰謀に巻き込まれたマキシマス将軍が、妻子を殺され奴隷の身に落ち、剣闘士(グラディエーター)となって名を上げ復讐を果たすという物語です。



アイト・ベン・ハッドゥは、囚われの身になって奴隷商人によって連れてこられたアフリカ属州のズッカバルという街として登場します。アフリカ属州というと、現代のチュニジア北部と地中海沿岸のリビア西部をいい、モロッコではありませんがね。



ズッカバルには地方闘技場があって、剣闘士(グラディエーター)が養成されていました。マキシマスは、もともとの戦闘能力の高さをいかして、剣闘士として名を上げていきます。一方、帝都ローマでは、コモドゥス新皇帝が、前帝が禁じていた剣闘技大会を民衆の人気掌握のために再開し、地方から剣闘士を集める状態になりました。マキシマスもローマへ戻り、コロッセオで行われた剣闘技大会で勝利を重ねます。マキシマスは、素性が知られた結果コモドゥス新皇帝と一騎打ちを行うことになり、不利なハンディを負った戦いの末に復讐を果たしました。

物語としては、「スパルタカス」と「ベンハー」を合したようなものになっています。



地方闘技場での場面は、実際に古い建設技術と材料を使って3万個の泥レンガを作って組まれたセットが組まれたといいます。そのまま残しておいてほしかったですが、世界遺産とあっては撤去するしかなかったでしょうね。

コンピューター・グラフィックでどのような風景でも作り上げられるようになっていますが、名作といわれる映画では、現実の風景をうまく取り込んでいる場合が多いように感じます。
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