湖上からのアブシンベル神殿の見学を終えて、今度は入場観光を行うことになりました。
入口のゲートをくぐると、大神殿の背後に出ます。
ナセル湖を眺めながら遊歩道を下っていきます。以前は、この遊歩道はありませんでした。
アブ・シンベル大神殿が見えてきました。
奥に見えるのは小神殿。
アブ・シンベル神殿は、古代エジプト新王朝時代の第19代ラメセス2世によって3300年前に造られました。高さ32m、幅38mの大神殿の正面には、高さ20mのラメセス2世の巨像が並んでいます。
大神殿の前に立つラメセス2世の四つの像は、右が一番若い時の顔で、左に行くにつれて年をとった像になっていきます。
右から三番目の像の頭は崩れ落ちていますが、これは神殿が完成してから7年後の大地震によって崩れたもので、現在も足元に頭部が転がった状態になっています。
王の像の足元には、王の数多い子供のうちの何人かの像が飾られています。門の両脇にある少し大きな像は、王妃のネフェルタリの像です。
ラメセス王は、90歳を超える年まで生きて、在位は67年に及んだとのことです。8人の王妃を持ち、王子や王女は少なくとも100人近く、一説には150人とも言われています。王が長命であったため、後継ぎの方が次々に先に亡くなって、結局後を継いだのは13番目の王子だったといいます。
神殿入り口の上に飾られているのは、太陽神ラー・ホルアクティで、その両脇に正義の女神アマトの小像をかかげるラメセス2世のレリーフが置かれています。
神殿の正面最上部には、両手を広げる22匹体のマントヒヒの小像で飾られています。古代エジプト人は、ヒヒが朝日を見て小躍りしている姿を、太陽神を拝んでいると考えていました。
足元には、隼の姿をしたホルス神の像が並んでいます。
ホルス神は、王冠を被っています。
入り口脇には、各国に遠征した際に捕えた捕虜のレリーフが飾られています。これは、アジア諸国(現在のシリア、イラク、トルコなど)の捕虜が、パピルスで首を縛られています。
こちらはヌビア人捕虜。
神殿の内部での撮影は禁止ですが、入口からは撮影できます。
神殿の内部は、大列柱室、第二列柱室、前室、至聖所と縦に並び、大列柱室の脇には何箇所か倉庫が設けられています。
大列柱室には八本の柱が並び、その前にはラメセス2世の巨像が置かれています。
際奥の至聖所には、左から、プタハ神、アメン・ラー神、ラメセス2世、太陽神ラー・ホルアクテイが祀られています。東の入り口から年に二回、この像まで太陽の光が差し込み、2月22日と10月22日に盛大な祭りが行われます。
以前は、見学者も多く、入口から奥の至聖堂まで見通しが開けることはまれでしたが、今回は人がほとんどいませんでした。
内部の壁画には、ラメセス2世がこん棒でアジア人の捕虜を打ちすえ、太陽神ラー・ホルアクテイが彼に勝利の短剣を手渡している場面や、様々な神への参拝場面などが描かれており、じっくりと見学していく必要があります。
アブ・シンベル大神殿の北100mの位置には、アブ・シンベル小神殿があります。王妃ネフェルタリとハトホル女神に捧げられた神殿で、小神殿という名前にもかかわらず、大神殿に負けないスケールを持っています。
正面には、高さ10mのラメセス2世と、二枚の羽と二つの角が付いた太陽円盤を頭に載せたネフェルタリ王妃の像が並んでいます。
ネフェルタリとは、古代エジプト語で、「最も美しい女性(ムト女神に愛されたもの)」という意味します。王と同じ大きさで現されており、これは極めて稀なものであって、王妃への愛情がうかがわれます。
エジプトにおける王の像は、王の力強さとか威厳を示す姿勢として、左足を前に出して立つというのが一般的なポーズになっています。
足元にも小さな像が置かれています。
小神殿も内部での撮影は禁止のため、入口から撮影を行いました。小神殿は、入り口から列柱室、前室、至聖所と続いています。
前室への入口脇には、ネフェルタリ王妃がハトホル女神に捧げものをする壁画が見えています。
列柱室の柱は、神々のレリーフが描かれ、中央に向いた面には、ハトホル女神の顔が飾られています。
見学を終えて土産物屋の中を駐車場へと進みました。
入口のゲートをくぐると、大神殿の背後に出ます。
ナセル湖を眺めながら遊歩道を下っていきます。以前は、この遊歩道はありませんでした。
アブ・シンベル大神殿が見えてきました。
奥に見えるのは小神殿。
アブ・シンベル神殿は、古代エジプト新王朝時代の第19代ラメセス2世によって3300年前に造られました。高さ32m、幅38mの大神殿の正面には、高さ20mのラメセス2世の巨像が並んでいます。
大神殿の前に立つラメセス2世の四つの像は、右が一番若い時の顔で、左に行くにつれて年をとった像になっていきます。
右から三番目の像の頭は崩れ落ちていますが、これは神殿が完成してから7年後の大地震によって崩れたもので、現在も足元に頭部が転がった状態になっています。
王の像の足元には、王の数多い子供のうちの何人かの像が飾られています。門の両脇にある少し大きな像は、王妃のネフェルタリの像です。
ラメセス王は、90歳を超える年まで生きて、在位は67年に及んだとのことです。8人の王妃を持ち、王子や王女は少なくとも100人近く、一説には150人とも言われています。王が長命であったため、後継ぎの方が次々に先に亡くなって、結局後を継いだのは13番目の王子だったといいます。
神殿入り口の上に飾られているのは、太陽神ラー・ホルアクティで、その両脇に正義の女神アマトの小像をかかげるラメセス2世のレリーフが置かれています。
神殿の正面最上部には、両手を広げる22匹体のマントヒヒの小像で飾られています。古代エジプト人は、ヒヒが朝日を見て小躍りしている姿を、太陽神を拝んでいると考えていました。
足元には、隼の姿をしたホルス神の像が並んでいます。
ホルス神は、王冠を被っています。
入り口脇には、各国に遠征した際に捕えた捕虜のレリーフが飾られています。これは、アジア諸国(現在のシリア、イラク、トルコなど)の捕虜が、パピルスで首を縛られています。
こちらはヌビア人捕虜。
神殿の内部での撮影は禁止ですが、入口からは撮影できます。
神殿の内部は、大列柱室、第二列柱室、前室、至聖所と縦に並び、大列柱室の脇には何箇所か倉庫が設けられています。
大列柱室には八本の柱が並び、その前にはラメセス2世の巨像が置かれています。
際奥の至聖所には、左から、プタハ神、アメン・ラー神、ラメセス2世、太陽神ラー・ホルアクテイが祀られています。東の入り口から年に二回、この像まで太陽の光が差し込み、2月22日と10月22日に盛大な祭りが行われます。
以前は、見学者も多く、入口から奥の至聖堂まで見通しが開けることはまれでしたが、今回は人がほとんどいませんでした。
内部の壁画には、ラメセス2世がこん棒でアジア人の捕虜を打ちすえ、太陽神ラー・ホルアクテイが彼に勝利の短剣を手渡している場面や、様々な神への参拝場面などが描かれており、じっくりと見学していく必要があります。
アブ・シンベル大神殿の北100mの位置には、アブ・シンベル小神殿があります。王妃ネフェルタリとハトホル女神に捧げられた神殿で、小神殿という名前にもかかわらず、大神殿に負けないスケールを持っています。
正面には、高さ10mのラメセス2世と、二枚の羽と二つの角が付いた太陽円盤を頭に載せたネフェルタリ王妃の像が並んでいます。
ネフェルタリとは、古代エジプト語で、「最も美しい女性(ムト女神に愛されたもの)」という意味します。王と同じ大きさで現されており、これは極めて稀なものであって、王妃への愛情がうかがわれます。
エジプトにおける王の像は、王の力強さとか威厳を示す姿勢として、左足を前に出して立つというのが一般的なポーズになっています。
足元にも小さな像が置かれています。
小神殿も内部での撮影は禁止のため、入口から撮影を行いました。小神殿は、入り口から列柱室、前室、至聖所と続いています。
前室への入口脇には、ネフェルタリ王妃がハトホル女神に捧げものをする壁画が見えています。
列柱室の柱は、神々のレリーフが描かれ、中央に向いた面には、ハトホル女神の顔が飾られています。
見学を終えて土産物屋の中を駐車場へと進みました。