【今日の 錘(おもり)はなにぶん初めてで】
◆橋の下が低い、そして水位が高い橋の点検、ただ低いだけではアヒルになってよちよち歩いて行けば良いのだが、水位が高いとアヒルさんでも溺れてしまう。そんな橋の点検は本当に難儀する。
というか点検は不可能。・・・・・・・・どうする?ワシ。
頭が帽子の台になっているだけではないワシは考えた。
カメラを載せた舟を川の上流から流せば橋の裏側が点検できるジャン。
と言うわけで『橋マモル君』2号艇の作成をしている。
まったく!公民館のサイエンスショーの準備もしないで何やってんだよ!(の声が聞こえるが・・)
◆色々と顛末はあったが、いただいた模型船を改造することにした。
先ずは模型船の底に、転覆防止用の錘を入れようと、これもいただき物の、釣りに使う錘を溶かしたものを型に流し込んで作成する。
ここで質問です。これは何か?
スーパーで肉や魚を包装している発泡スチロールの皿?
イヤ少し違う、ひっくり返してみると
模型船の船底に合わせて型取った石膏をオス型として、発泡スチロールの皿にその型を入れて、更に石膏を入れて型取ったメス型であります。
これに溶かした鉛を流し入れて、錘を作成するという企画。
なにぶん初めてのことでいろいろと心配になる。
①石膏型に鉛を溶かし入れると、石膏はどのようになるか。②石膏がビックリして水蒸気爆発はしないか。③爆発した場合400度以上に溶けた鉛が体に触れた場合、体はどのようになるか。④一人で作業していて救急車の手配はどのようにしたら良いか。⑤入院日数は?⑥金額は?
⑦鉛を融解すると有毒ガスが出る。それを吸うと鉛中毒になるが、その場合の症状は?
だから万一に備えて
帽子、防塵眼鏡、有機ガス用のマスク、長袖の作業服、手には皮手袋。ワシの考えられる最高の準備をした。ヘルメットまではいらんだろう。
◆先ずは、小さな缶へ小さな鉛玉を入れて、キャンプ用のストーブで熱してみる。
なかなか溶けんが、じっと待つうちにドロドロとしてきた。それを恐る恐る型に流してみる。
おっ、いいじゃあないか。
次に、いただいた鍋の中の釣り用の鉛に挑戦する。重いのだこれが
屋内では危険なので、お外で作業。左にある工具に挟んである缶が、試験で使ったもの
卓上コンロに載せて強火で15分ほど(このコンロは食事に使うものだから連れ合いには内緒)
少し溶けてきました。
更に待つこと10分、長い! 全部の鉛が溶けた。
心配した事件は起こらない。良かったです。
型に流し込む。石膏型が時々ピシッと音を出す。やはり高温により型が収縮または膨張(どちらか知らんわ)したのだ。
そのたびにドキッとする。気が小さいワシは血圧が上っちまう。果たして型が割れちまわないか。
でも、こういうことに備えて石膏型を作る時、針金で作った手づくりの網を同時に鋳こんでおいたのが良かったかしん。
鉄筋コンクリートの原理を知っている土木屋のワシならではの考えだな。偉いぞ。
メス型の左上と右上に割れが入っただけだ。よしよし。
凹凸があるが素人ではこんなもんだろう。
型からうまく外れるか。外れなければ型を壊せばいいだろう。凹凸を無くすにはどうすれば良いか。何とかなるだろう。
生来の「楽天」が出るのであった。
◆気づいたこと
鉛は表面張力が大きく(これを業界用語では分子間引力が強いと言う。(かも知れない))鋳型にピシッと入っていかない。角が丸くなってしまう。
入院はまぬがれた。次回につづく。
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