おやじ特別便

ひまじんおやじの日常

ちきゅうを作る その6

2014-07-21 17:35:25 | 日記・エッセイ・コラム
【今日の 造船所】

前甲板(バウデッキ)と後甲板(スターンデッキ)が完成

こちらが前甲板
P7201511

本当に細かくて気のめいる仕事だよ
錨(アンカー)を巻き上げる装置などはしっかり黒鉄色、係留ロープを止めておくビットなどは白で、注意のためてっぺんを黄オレンジ色で塗装した。
満足満足。

後甲板の方はウインチ2基とビット類のみであるので比較的簡単。

P7201508

マスキングが面倒でも、塗り分けするとしないのとでは出来が大違いだ。

ところでこのバンダイの製品は接着材がいらない、つまりはめ込み式であるが
そのはめ込むところの精度は並みの精度じゃない。
日本の金型の最先端を行っているのではないかと思う。

バンダイの製品は初めて作るのだが、これまでのタミヤや長谷川のプラスティック模型と比較して
雲泥の差(個人の感想です)。

部品の凸部と凹部がぴったり合って、少しもガタが無い。ここまでの精度はプラモに必要かとさえ思う。
この製品がわずかな値段で自由に手に入る喜びは今までにないぞ。

しかしこの高精度も、ワシのように塗装をすることも大きな楽しみの一つであるモデラーにとっては
厄介なことになる。

塗装をすると、その塗膜厚さ数ミクロンであるが、凸部と凹部にそれぞれ数ミクロンの塗膜が付着すると・・・・互いに部材が厚くなって
たいへんだあ!親分!組立が出来ませんぜ。

高精度があだになるのである。
だからせっせと凸部と凹部(これらを建築の世界では仕口と言うのだ)の塗膜を削り取らにゃならん。
これが小さいのでまた大変な作業である。もういや!

そんな具合なので「仮組」(仮に組み立てて、どんなんかなあと状況を確かめること)をしたらもう最悪。
ピタッとくっついてしまって、今度は外れなーい。
傷を付けちゃあいけんから、ナイフの刃先であっちこっち少しずつコジて外すのだ。
人間関係もコジれると大変だがプラモの世界もそう。

あちらを少しコジて、今度はこちらを少し、という具合に優しくしてやって外すのである。

プラモを作ることは人生を学ぶことなのだ。

今度の休みには夏休みに入った孫たちが帰省するので(親も含む)
これで当分の間こちらの造船所も夏休みに入らざるを得ない。

やれやれ、実船よりも工期がかかりそうである。

ごきげんよう。