おやじ特別便

ひまじんおやじの日常

日立トースター

2012-09-08 13:43:56 | 日記・エッセイ・コラム
【今日の 技術の違い】

ワシが高校生の時にはすでに家にあったトースター、つまり1965年以前生まれの「日立トースター」がついに故障した。
分解すると、熱を発生するニクロム線が雲母板に巻きつけてある。原始的なもの。

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ちらっと見ただけではもうだめだと思ったが、ニクロム線を雲母版に巻き付け直せば使えそうだ。大苦労して何とか巻き直した。
他の部分は頑丈に出来ていて、これでまた何年か使えそうだ。

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組立直して修理完了
よくよく見たら外観デザインはこれ以上望めないほど完成度が高く、端正で、古いのにグッドデザイン。

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ちなみに連れ合いの実家に、今はやりのオーブン型のトースターが捨ててあったので予備に貰ってきたが、近頃の製品は出来が悪い。(ゴメン義母さん)新しいとはいえどうせ中国製だろう。

角の丸まっているところの鉄板のプレスを見れば一目瞭然、しわしわだろ。

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ちょっと全体を見ただけでは分らないのに

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細部はずいぶん手抜き
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約50年前の製品とはいえ日立のものは角のプレスに破綻がない。きれいにカーブしている。
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このように真面目な作りが世界中で認められ、日本の工業製品が世界一になったのであるゾ。

GDPが数年前中国に追い抜かれたと日本は意気消沈しているが
まだまだ50年前の技術に追いつかれてはいない。
日本製品の良さに誇りを持とうぜ。

追記
 このブログを書いていてちょっと気になったので日立のHPを調べたところ
 アスベストが使われておった。残念ながら使用は中止である。
 まことに残念だ。事前に調べなけりゃダメだな。