事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

今月の名言2019年2月号PART2 センター試験 Bob Dylan | One More Cup Of Coffee

2019-02-28 | 受験・学校

Bob Dylan | One More Cup Of Coffee | Original

PART1「政治家の美徳」はこちら

「センター試験に依存する大学に限って、個別試験の問題作成を予備校に丸投げしたりするわけですから、ぼろ儲けです」

中央公論におけるセンター試験をめぐる鼎談で佐藤優が。英語の民間試験については

「帰国子女が圧倒的に有利になるでしょうね」

み、身も蓋もない(笑)。

曲はボブ・ディランの「コーヒーもう一杯」
“下の谷”ってなんだろう。怖い怖い。

PART3「原子力という商売」につづく

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今月の名言2019年2月号 政治家の美徳 Coldplay - Viva La Vida

2019-02-28 | 国際・政治

Coldplay - Viva La Vida

2019年1月号「紅白歌合戦」はこちら

「(沖縄の県民投票の結果を)真摯に受け止める」

「サンプル入れ替えは官邸の意志では全くない」

「(答弁につまった根本厚労相に)いったん下がれ」

「領土問題じゃないんだ。経済も政治も秩序が大事。ロシアとの関係改善で世界のバランスがとれる」

「次は私自身が(北朝鮮の)金正恩(朝鮮労働党)委員長と向き合わなければならない」

「(自衛隊員が子どもから『お父さん憲法違反なの?』と訊かれて涙を浮かべたという挿話が実話なのかと質問され)わたしが嘘言うわけないじゃないですか

……近ごろ、反安倍に完全にシフトした文春がセレクトした現首相の発言集。外交が得意というふれこみだったのに、まったく何の成果も上げられていないとつくづく。

しかし、同様に失言失態つづきのアメリカ大統領にしても、支持者にはある共通点がある。それは、どれだけ議会軽視を批判されても、冷笑的な態度をマスコミに揶揄されても、それで支持が弱まったり支持者が減ったりすることはない、ということだ。

内田樹が喝破したように、そのような人物を(斜に構えながらも)支持することがオトナの態度であり、森友・加計や統計偽装のようなささいなこと(と彼らは考える)で騒ぎ立てる野党や市民を侮蔑するのが彼らの流儀だから。

その流儀が、政治家から美徳を奪い去っている。安倍晋三やトランプに、謙譲とか博愛という概念を期待するほうがまちがっている。わたしは斜に構えているのではなく、本気で彼らに怒っているのです。米朝(新聞でこの字をみるたびに、あの偉大なる噺家を思い出す)会談の決裂で日本の首相の出番だあ?なんの冗談だろう。

PART2「センター試験」につづく

本日の1曲はひさーしぶりにコールドプレイ。もうあのアルバムが出たのは十年以上前か……

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日本の警察 その101 「コールドケース 真実の扉」WOWOW

2019-02-27 | 日本の警察

その100「その鏡は嘘をつく」「刑事の怒り」はこちら。いやはや警察関係でこんなに特集するとは。

世に「イヤミス」というジャンルがある。読み終えて、しっかり嫌な気分になるミステリね。今だと湊かなえあたりが代表選手だろうか。

わたしはそっち系が苦手で、なるべく読まないようにしているの。そうです根性なしです。ところが、この「コールドケース~真実の扉~」はイヤミスどまんなかでしたー!

アメリカのテレビシリーズ「コールドケース~迷宮事件簿~」を翻案。わざわざWOWOWがワーナーから権利を買ったあたりに気合いを感じる。わたし、それ見てないけど。

で、その気合いに比例してキャストがすごいんですよ。連続ドラマ初主演の吉田羊、上司に三浦友和、同僚に光石研滝藤賢一、そして永山絢斗。魅力的でしょ。実際にこのアンサンブルはいい感じだった。しかも脚本に瀬々敬久が参加していて、監督は全10話を「SP」の波多野貴文が担当。気合い。

ゲストが毎回すごいんだ。第1話になつかしのルビー・モレノが登場してびっくり、そして田口トモロヲ吹越満ユースケ・サンタマリア筒井道隆江波杏子、大好きな篠原ゆき子、そしてあろうことか木内みどり、山口果林、仲代達矢が共演!

でもさあ、あつかう事件は毎回毎回残虐で不道徳きわまりない。刑事たちのサイドストーリーも悲劇的。別に、にこやかに笑う刑事たちのストップモーションで終わってくれとまでは言わない。七曲署じゃあるまいしね。カタルシスとはおよそ無縁のイヤミス状態なのはきつかった。

でも、このドラマ、ファンは多いはず。実はわたしも途中でやめられなくて、DVD5枚を正月に一気に見てしまいました。え、去年の暮れにシーズン2をやってたの?うわあどうすっかなあ。

その102「棲月 隠蔽捜査7」につづく

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「コンビニ人間」 村田沙耶香著 文春文庫

2019-02-27 | 本と雑誌

 

三十代後半の女性。子どものころから自分が他者と違っていることを、実はうまく納得しているわけではない。恋愛経験皆無。セックスの経験もゼロ。そんな彼女は、コンビニの制服を着て、その仕事に習熟していくことで居場所を見つける。コンビニ人間の誕生。

文庫も合わせて100万部突破とか。作者が暴力的に描いた「多数派」に支持されてしまったのである。あるいは、100万人が他者との距離感に悩んでいるととればいいのだろうか。

作中に、実はもうひとりのコンビニ人間を忍びこませ、その異様さを見せつけるなど、この作家はうまい人なのかもしれない。

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「おっぱいバレー」(2009 WB=東映)

2019-02-26 | 邦画

エイベックスという会社は気合いが違っている。20周年記念映画のタイトルが「おっぱいバレー」である。わたしは劇場では見逃したけど、シネコンのカウンターで

「『おっぱいバレー』を。あ、55才以上です」

って言うのは勇気がいるなあ。

さて「おっぱいバレー」、タイトルとは裏腹に、割にシリアスで、しかも周到につくられた映画だった。

“バカ部”と吐き捨てられる、やる気のない男子バレーボール部。顧問を命ぜられた(「やっていただけますか?」という教頭の問いは、現実的には命令ね。ブラック部活動の世の中だし)綾瀬はるか。彼女は誤解が誤解を呼んで

「地区大会で一勝したら胸を見せる」

という約束を生徒たちにしてしまう。実話がもとになっているらしいけど、これ、ばれたらクビ確実。意図的なものではなかったとはいえ、このストーリーを聞いて観るのをやめた人は多かったと思う。わたしがそうだったもの。現役の学校事務職員としては当然です(笑)。

まあ、その無理矢理な展開を納得させられるのが綾瀬はるかという女優の強みだし、彼女だからこそ(ホリプロの宝なのだから)おっぱいを見せる展開にはならないんだろうなあとちょっと残念。

第一戦の相手が、メンバーが集まらないために結果的に不戦勝となってしまうあたりや、強豪校との勝敗の行方など、リアリティがある。なにしろ脚本は「ちゅらさん」「ひよっこ」の岡田惠和さんですからね。

しかしこの映画はわたしにとって徹頭徹尾、綾瀬はるかのものだ。彼女の明るさ、天然さ、運動神経の良さはやはり芸能界の宝。「いだてん」でも彼女はひときわ光り輝いているもの。

で、さすがエイベックス。出てくる音楽が70年代の名曲ぞろい。永井龍雲の「道標ない旅」なんて、この作品がなければもう一生聴くことはなかったと思います。

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マイベスト2018最終回 DVD篇

2019-02-25 | 映画

 

映画篇はこちら

つづいてはDVD篇。去年は百本以上観ているんだけど、今年はそれ以上のペースです。社会人としてだいじょうぶか。

1位 「ジャージー・ボーイズ」(クリント・イーストウッド)

2位 「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」(石井裕也)

3位 「ロング・グッドバイ(NHK)」(堀切園健太郎)

4位 「彼女の人生は間違いじゃない」(廣木隆一)

5位 「パターソン」(ジム・ジャームッシュ)

6位 「カリフォルニア・ドールズ」(ロバート・アルドリッチ)

7位 「わたしは、ダニエル・ブレイク」(ケン・ローチ)

8位 「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」(デヴィッド・イェーツ)

9位 「大統領の陰謀」(アラン・J・パクラ)

10位 「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」(マーティン・ブレスト)

次点候補はたくさんあって、「哭声(こくそん)」「スポットライト 世紀のスクープ」「ハメット」「夜の大捜査線」などなど。

公開時期がまちまちなのに、単にわたしが去年みたから、というだけで選ぶのも乱暴な話。結局、劇場で見逃した分のフォローって感じかも。

もっとも、近ごろはむかし一度観ている作品を見直すのも楽しい。さっぱり忘れているしね。年をとるのも悪いことだけではありません。「ハメット」なんか、何度も見ているのに見るたびに面白い。前は退屈したおぼえのある「ブリット」なんて、どうしてこれで退屈できたのかと我ながらあきれる。ということで、レンタル屋の旧作の棚はわたしにとって宝の山となっています。

【マイベスト2018・おしまい】

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いだてん 第8回 敵は幾万

2019-02-24 | 大河ドラマ

第7回「おかしな二人」はこちら

ぐ。こんな手にはまってたまるかと思いながら、泣いてしまいました。宮藤官九郎はそのあたりもうまいんだよなあ。今回はいつもよりも「あまちゃん」色が強く、特に宮本信子が娘の旅立ちに大漁旗をふったあの神回のリミックスバージョンです。

前回の視聴率は9.5%となお低下。むしろ気持ちいい。この感動を味わっている人は少ないんだと(笑)。

兄(中村獅童)が自分の派遣費(学校事務職員にとってはいつも悩みのタネ)を工面して東京にやって来る。それは、思慕するスヤ(綾瀬はるか)が嫁ぐ家から援助を受けさせてくれたからだった。

ふたりの母親のお話。これからどんな展開になるかわからないけれど、九州の女である大竹しのぶと、どうしてこの人から生まれたのが生田斗真なのかと意表を突く白石加代子の強さと弱さ。強力なキャスティングだとつくづく。

年初から「精霊の守り人」をDVDで延々と見ていたので、用心棒バルサ(綾瀬はるか)とカンバル王国のログサム君主(中村獅童)がこうやってまたからんでくれたかとうれしい。

わたしの感動にいちいち水を差すのが父親で、彼は

『自分の知らない話が展開されている』

ことが我慢できないのだ。実はこの大河の低視聴率の要因の大部分はこの気分であるはず。登場人物のほとんどは無名だし。にしてもいちいち

「これは誰だ」

「お前は角帽を知ってるか」

「こいつは短距離か」

うるせーよ(T_T)。視聴率は絶対に二ケタに復帰しますって。ドラマの王道行ったんだし。

第9回「さらばシベリア鉄道」につづく

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うまい店ピンポイント~食道 ささき

2019-02-23 | 食・レシピ

東軒&ケンチャンラーメン三川店篇はこちら

確かにわたしの食生活はラーメンを中心に回っているけれども、そうでもないイベント系もあるわけよ。いちおう社会人だし。

めんどくさい仕事が終わったので、美女ふたりと打ち上げ。前から気になっていたこの店で。

というか、この店って気軽に入れるのかといつも不思議に思ってたの。2階の「Ravi」というワインバーにはよく行くけど、ここは敷居が高くてなー。

全然そんなことはありませんでした。雌イカの煮付け、名物のハンバーグ、そして特別にオーダーした牡蠣の炊き込みご飯……絶品です。

ただし駐車場は(公式には)二台分しかないし、それなりの持ち金が必要なのでそこんとこがんばれ(笑)。

富重篇につづく

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マイベスト2018 映画篇

2019-02-23 | 映画

キネ旬洋画篇はこちら

さあそれではマイベスト2018の映画篇。邦洋それぞれ5作品をあげてみました。

【邦画】

1位 「焼肉ドラゴン」(鄭義信)KADOKAWA=ファントム・フィルム

2位 「菊とギロチン」(瀬々敬久)トランスフォーマー

3位 「万引き家族」(是枝裕和)GAGA=フジテレビ

4位 「孤狼の血」(白石和彌)東映

5位 「斬、」(塚本晋也)新日本映画社

キネ旬ベストテンに「焼肉ドラゴン」が入らなかったのは意外だった。芝居が原作なので、そちらの演劇臭が嫌われたのだろうか。まさか「孤狼の血」の上に3本も連なるとは思わなかった。大豊作の年だったのではないか。マイ主演女優賞は文句なく安藤サクラ。主演男優賞は役所広司かな。なんか、普通ですみません。

【洋画】

1位 「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」(スティーブン・スピルバーグ)ドリームワークス

2位 「KUBO/二本の弦の秘密」(トラヴィス・ナイト)GAGA

3位 「スリー・ビルボード」(マーティン・マクドナー)FOX

4位 「リメンバー・ミー」(リー・アンクリッチ)ディズニー

5位 「ボヘミアン・ラプソディ」(ブライアン・シンガー)FOX

またスピルバーグかよ、と言われそう。でも「ブリッジ・オブ・スパイ」と同様に、ダントツのマイベストです。あっさりと撮っているんだとは思うのに、どうしてこの人は濃密な作品がつくれるのかなあ。あ、それからみんなが駄作だと言ってるけど「ジオストーム」もけっこう好きでした(笑)。

次回はDVD篇

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「止められるか、俺たちを」(2018 若松プロダクション=スコーレ)

2019-02-21 | 邦画

凶悪」「孤狼の血」の白石和彌監督の新作……ということでこの映画に駆けつけたわけではない。とんがった日本映画には必ず登場する井浦新主演作だから、というわけでもない。「八重の桜」では地味な娘役だった門脇麦が、近ごろ大化けしたらしいからでもない。

若松孝二、足立正生、大和屋竺、沖島勲、田村孟、小水一男、松田政男、荒井晴彦たちがモデルとなった群像劇なんて、いったい誰が観るのだろう。これはもうわたしのような世代の、わたしのような映画好きが観なければおよそ客など入るまい、と責任をとろうと思ったからです(笑)。

1969年の原宿。ピンク映画の製作プロダクションである若松プロは、すでに「胎児が密漁する時」「犯された白衣」などの問題作で知られていた。やくざ上がりの若松孝二を中心に、とんがった連中が集結している。そこへ、助監督志望の女の子が現れ……

映画界が舞台だけれども、出演者で著名な存在は若松(あの端正なルックスの井浦新が演じているのがおかしい)、大島渚(高岡蒼佑)、赤塚不二夫(音尾琢真)ぐらいだろうか。あとは長いこと映画雑誌を読んできた(「キネマ旬報や映画芸術じゃだめなんだ」というセリフもあります)マニアにしか……

「若松プロの作品が、(思想のない)エロばっかりでいいのか!」

と大和屋竺(大西信満)は絶叫するけど、彼はその後「ルパン三世」のメインライターになるのだし、沖島勲は「まんが日本むかしばなし」の脚本を二十年近くにわたって書き続けた。荒井晴彦は脚本家として名声を獲得しながら監督たちとケンカ三昧。そして「映画芸術」の発行人となる。左翼への傾倒を隠さない足立正生(山本浩司)は日本赤軍に合流し、筒井康隆から

「あんなむずかしい文章を書く人」

と言われた映画評論家の松田政男(おしゃれな渋川清彦が演じています)は、その後キネマ旬報で精力的に書き続けることになる……そりゃ、こういう事情を知らなくても面白い映画ではあったけれども(門脇麦は、まさかあそこまで濡れ場をやってくれるとは思わなかったし)、知っていればもっともっと面白いんで、ちょっと紹介してみました。

若松はその後、大島渚の「愛のコリーダ」をプロデュースし、「突入せよ!あさま山荘事件」(原田眞人)が、警察側からあの事件を描いたことに激昂し、「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」を撮る。

田村孟は長谷川和彦のデビュー作「青春の殺人者」を書き、その長谷川はいまに至るも連合赤軍の企画を実現できていない。ああこんな話をしてたらきりがない。音楽はなんと曽我部恵一!

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