あいかわらずタミフルを服用して逼塞中。でもいいこともありました。
昨日の午前中、休みをとってくれた妻が
「このドラマ見たほうがいいわよ。すっごく面白いから」
とわたしの部屋の(アナログ)テレビをつける。チャンネルは山形テレビ。題して「刑事定年」。
うーん、テレビ朝日の刑事ドラマかあ……と気がのらないまま見始めてびっくり。ものすごく面白かったのだ。っていうか泣いちゃいましたわたし。
設定は渋い。所轄を定年退職した刑事、猪瀬を柴田恭兵。その妻を浅田美代子。娘が田丸麻紀。「刑事~」と名のりながら、カメラは猪瀬家から一歩も出ない。ほとんどバラエティです。
あ、たまに建築中で、上に伸び続けているスカイツリーが挿入されるか。これって、定年が人生の終わりじゃないってことを強調しているんだと思うけど。
この猪瀬家に、やくざの親分子分、元同僚の刑事などが訪れてドタバタ開始。そして最後にしんみりさせてエンディング。まだ2回しか見てないけどこのペースで最後までいくんでしょう。
本来オンエアされたのはBSなので、制作費もあまりかかっていないはず。ネットで調べたら撮影は全9話で1ヶ月しかかかっていないし(柴田の体調を考えてのことかも)、セットも猪瀬家の1階と2階だけ。
でも脚本がすごくよく出来てるし、演出もていねい。ゲストもわりと豪華なのである。これから國村隼や夏八木勲も出てくるみたい。
わたしの世代にとって何がうれしいかというと、このドラマって徹底的に日テレのドラマっぽいのだ。脚本は鎌田敏夫だし、柴田恭兵の軽いノリ(身体を上下させる動き健在!)は、どう考えても大下の定年後。これに仲村トオルまでからんでくるらしいので、いつ中条静夫が出てきて「ひとみちゃん、お茶」って言い出すか(笑)
え?鎌田敏夫は金妻の人じゃないかって?なーに言ってんですか。彼はなんといっても日テレの青春シリーズや「俺たち~」の看板脚本家ですってば。
きのうの回はパラグアイ人ホステス役でシルビア・グラブってよく知らない女優が出てきて「うわー、なんて綺麗で達者な役者なんだ」と思ったら高嶋政宏の奥さんでした。
家出した妻のことで泣く元同僚のことを「大の男があんなに泣くものかしら」とあきれる女性たちに柴田恭兵が
「あいつは、奥さんとすごした長い時間に泣いてるんだ」
とつぶやくあたり、ジーン。成長したなあユージ。それに、彼の私生活につづいた不幸が、セリフに重みをもたせている。体調もよくないらしいけど、あの軽さを、いつまでもわたしたちに見せてほしい。
山形での地上波放映は来週まで!ぜひ録画して!以上インフルエンザ感染中の事務職員が自宅からお伝えしましたっ!