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さて、キネマ旬報のベストテンが発表された。これまでは邦洋の順位が報道されていたのに、今年は(わたしの知る限り)1位だけが明かされている。順位が知りたければキネ旬を買いなさいということだろうか(笑)。わたしは毎号買っているし、発売されてからしばらくたつので紹介してもいいんじゃないかな。
1位 「万引き家族」(是枝裕和)ギャガ
2位 「菊とギロチン」(瀬々敬久)トランスフォーマー
3位 「きみの鳥はうたえる」(三宅唱)コピアポア・フィルム
4位 「寝ても覚めても」(濱口竜介)ビターズ・エンド、エレファントハウス
5位 「孤狼の血」(白石和彌)東映
6位 「鈴木家の嘘」(野尻克己)ビターズ・エンド、松竹ブロードキャスティング
7位 「斬、」(塚本晋也)新日本映画社
8位 「友罪」(瀬々敬久)ギャガ
9位 「日日是好日」(大森立嗣)東京テアトル
10位 「教誨師」(佐向大)マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム
個人賞は「万引き家族」の安藤サクラが主演女優賞で、「きみの鳥はうたえる」の柄本佑が主演男優賞。夫婦同時受賞って……
助演賞は「愛しのアイリーン」の木野花と「孤狼の血」の松坂桃李。そして新人賞は木竜麻生(彼女は「鈴木家の嘘」にも出演している)と寛一郎の「菊とギロチン」コンビ!
監督賞は瀬々敬久、脚本賞も「菊とギロチン」で瀬々敬久&相澤虎之助。そして特別賞が樹木希林となっている。彼女は死して伝説になった。
するってぇと去年は柄本明の息子夫婦が主演賞を独占し、三國連太郎の孫で佐藤浩市の息子が新人賞をとったわけだ。
自分のベストとは微妙に違っているけれども、2018年の邦画がいかに豊潤だったかと思う。「鈴木家の嘘」を見逃したのは痛かった。だってお天気が悪くて鶴岡まちなかキネマまで行くのがちょっとね。もっと痛かったのは文化映画の第1位「沖縄スパイ戦史」を観ることができなかったことかな。
次回は洋画篇です。