事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

今月の名言2018年11月号PART4 日銀の敵

2018-12-03 | 社会・経済

SWING OUT SISTER Twilight World (Superb Mix)

PART3「強欲。」はこちら

岩田規久男前日銀副総裁が著した「日銀日記」への経済学者、坂井豊貴氏の書評が最高だ。

この書では

「参考人として国会に呼ばれ、不遜な態度で質問した相手に『質疑は無駄』で、単にアベノミクスを貶め、安倍政権を攻撃したいだけだから」

との記載があるとのこと。坂井氏はこう指摘する。

日銀副総裁への攻撃が政権への攻撃になるとは、「日銀の独立性」が成り立つ状況では起こらないことだろう。

……まったくだ(笑)。

PART5「少年野球」につづく

本日の1曲はスウィング・アウト・シスターのTwilight World

イントロで流れるのは東京駅のアナウンス。だからというわけではないけれど、彼らはとにかく日本で人気がある。それは、バブル期のアイコンであることと、みんな聴いているという安心感から、“手が届くおしゃれさ”を体現していたからではないかと思う。

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Logo Life PART4

2018-10-22 | 社会・経済

PART3はこちら

Logoトリビア(死語?)はつづく。

・BASKIN ROBBINSのサーティワンアイスクリームは、創業当時、31ではなくて21のフレーバーしかなかった。


……このデザインはおみごとですよね。ちゃんと31が入っている。

・BRAUNのチーフデザイナーだったディーター・ラムスが唱えた理念はLess, but better.(より良いデザインは、より少ないデザイン)


……ブラウンの製品を見ていると理解できます。コンセプトがしっかりした企業なんだな。

さて、日本の企業からもいくつか選択されています。

・精機光学研究所、のちのキヤノンがつくった最初のカメラの名は観音菩薩にちなんで「Kwanon」


……知らなかったなあ。社名がこんなところから来ているとは。

・カタカナのトヨタマークは、1936年に懸賞募集されたもの。創業した豊田家は「トヨダ」だが、画数が8ということで縁起がいいと採用された。


……このマーク、お若いかたはご存じないはず。むかしはよく見かけたものだけれども。資生堂も採り上げられていて、花椿のデザインは絶讃されています。

100社の名前を眺めていて、あれ?肝心のあの企業がないじゃないかと気づく。SONYです。コカコーラと並んであのマークほど認知されているロゴはないにもかかわらず。

しかし気づきました。SONYも一度はロゴを変更しようと募集までしたのに(81年)、しかしオリジナルには及ばないということで“変遷”していなかったのでした。それもまた、一手ですよね。実は微調整はしているんだけど。

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Logo Life PART3

2018-10-21 | 社会・経済

PART2はこちら

さて、それではトリビアふうにネタを大放出。

・チュッパチャプスの創業者、アンリック・バルナットはサルバトーレ・ダリを訪れてデザインを依頼。ダリはそばにあったナプキンにヒナギクをモチーフにした原画を描いた。

・ケンタッキーフライドチキンのカーネル・サンダースの顔は、最初はシリアスだったが次第に笑顔になってきている。

・1974年、NASAはきわめてシンプルで未来的なデザインを採用。しかし1992年にもとに戻した。チャレンジャー号の爆発事故のイメージを払拭したかったから。

・ナイキの有名なSwooshマークをデザインしたのはまだ学生だったキャロライン・デビッドソン。デザイン料はわずか35ドル。しかし彼女が退社したとき、社長のフィル・ナイトは彼女にダイヤモンド入りのSwooshリングとナイキの株券を贈った。

……はたしてどれだけの株だったかは公表されていない。社長は当初、あのデザインを気に入らなかったとか(笑)。

・スターバックスという名称は、ハーマン・メルヴィルの「白鯨」に登場する捕鯨の砲手の名前から。

・1998年からGoogleは、記念日や芸術家、科学者をテーマにしたDoodleを検索画面に表示。世界中で支持されている。

……そうか、日によって登場するあのデザインはドゥードゥルっていうのか。知らなかったなあ。あなた、知ってました?

・2010年にGAPはロゴを変更。しかし顧客の反発もあってもとに戻した。

……そうかなあ。わたしはGAPについては変更したあと(左)の方がずっとおしゃれだと思うんだが。PART4につづく

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Logo Life PART2

2018-10-20 | 社会・経済

PART1はこちら

グローバル企業がロゴによってまず印象づけられるとは言ったものの、たとえばあなた、セブンイレブンのロゴをちゃんとイメージできますか。

さまざまな変遷がありつつ、あの企業のロゴはこうなっています。理由はいろいろあるようだけれど、最後のnが小文字なのに気づいてました?

各社のロゴに、経営者やデザイナーの苦闘の跡が見えるのはこんなとき。どっか、小細工があるのね(笑)

ロゴにもっともチカラを入れているのは自動車メーカーだろうか。なにしろクルマのいちばん目立つ部分に(空力抵抗などから言っても無駄な存在なのに)どーんと鎮座している。文字どおり走る広告塔として各車の存在があるわけだ。さて、いくつか有名どころを。

・アウディのフォーリングスは、1932年にアウディ、DKW、ホルヒ、ヴァンダラーの4社が経営統合されたことに始まる。

・アルファ・ロメオはミラノの市章とヴィスコンティ家の紋章を合体

・メルセデス・ベンツのスリーポイントスターを考案したのは、ダイムラーの創業者、ゴッドリープ・ダイムラーのふたりの息子たち。

・フォルクスワーゲンのVWのマークは、近年流行のフラット化に逆行し、立体化を推し進めている。

・VOLVOのに矢印のマークは軍神マルス、および鉄、そして男性を象徴している。

……ほんとだっ!なんとこのご時世にボルボは男性マークを堂々と(笑)。PART3につづく

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「ロゴ・ライフ 有名ロゴ100の変遷」 ロン・ファン・デル・フルールト著 グラフィック社

2018-10-19 | 社会・経済

図書館に行くと、わたしがまず向かうのは映画や芸能の棚。それから日本文学、海外文学、エッセイと向かう。途中で(自分で決めている)5冊に達するので、総記や歴史、哲学や宗教の棚にまで達することはまずない。

ところが、近ごろは美術の棚にはまっている。いしいひさいち江口寿史、そしてガロ系の漫画がらみは当たりだった。

で、そのなかにこの本は分厚く存在主張。題して「ロゴ・ライフ 有名ロゴ100の変遷」。オランダでブランディングの仕事をしている著者が、誰でも知っているグローバル企業100社の創業時からのロゴをまとめたもの。

これがね、めちゃめちゃ面白かったんですよ。自国民だけを相手にしていればいい企業と違い、これらグローバル企業はまずロゴでイメージを顧客にたたきつける。そのデザインを変更する理由は

・企業のコンセプトや取り扱う商品が変わった

・合併するなどで変更せざるをえなくなる

・変更したデザインが不評なのでもとにもどす

などなど。その企業の歴史を象徴している。

まずはこの本の表紙をよーく見てもらおう。Logo Lifeのそれぞれの文字に見覚えはありませんか?わたしたちが常に目にしている文字なんです。……正解は

L レゴ

O モービル

G グーグル

O マイクロソフト

L ボルボ

I IBM

F フォード

E ペプシ

さあ、次号からはそれぞれの企業について、ロゴでいくつか考えてみましょう。PART2につづく

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死刑執行。

2018-07-08 | 社会・経済

オウム関連の死刑執行に、心のどこかで

「ようやく終わってくれたか」

という安堵の気持ちがあったのは確かだ。あの、激しく異様な事件のことを、忘れてしまいたいと願っていたのも正直なところだから。

わたしの世代には、おなじみの名前が並ぶ。特に、ひとりだけ年長な早川については、どこか他の信者とは違う匂いがすると当時から思っていた。

彼が執行時にどのような思いでいたか、そこは本当に知りたいことだ。プロデューサーであり、フィクサーであった彼が。

ここからは、しかし今回の執行の不気味さにふれる。

それにしても、7人を一気に“始末”したか。平成のうちにこの事件を終わらせたかったとか。わたしは思う。これが21世紀の近代国家がやることなのか。文明国がやることなのかと。しかも、今回は“執行済”のシールがリアルタイムで貼られるようなやり方で。劇場型の死刑。もちろん、死刑とはそういう性格を最初から持っているわけだが。

もちろん、あの事件によってつらい思いをした人たちにすれば、極刑にしてほしいと願ったはずだし、彼らの願いは聞き届けられた。わたしの家族がサリンで死んだら同じことを願ったと思う。

でも、社会全体が犯罪被害者の気持ちと同様になるというのは、やはり感情が優先する国なのだろうと残念に思う。麻原彰晃ではなく、松本智津夫という人間や信者たちが、果たして何を考えていたかはこれで闇の中に消えた。

一気に執行したことで、殉難というイメージもついた。計算づくでありながら、執行する側の軽率さやあせりも垣間見える。実は国家の側も、この措置を少し恥ずかしいと思っているんでしょう。

死刑、という言葉を聞くたびに思い出すのが丸山健二の「夏の流れ」。刑務官のお話。妻との会話から、彼(と妻)の葛藤がにじみ出てくる。

国家が人を殺すということに、もうちょっと意識的でいたい。

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「病巣 巨大電機産業が消滅する日」江上剛著 朝日新聞出版

2018-02-08 | 社会・経済

モデル小説。

粉飾決算、利益操作、原発企業の買収により倒産寸前……とくればもちろん東芝の一連の不祥事が描かれていると誰だって思う。そのとおりです。

運が悪かった、と考える人は今でも社内外にいるのだろう。高い買い物だとされたウエスチングハウスが実は不良債権の塊で、しかも東日本大震災によって原子力事業そのものが立ち行かなくなったわけだから。

でも、冷静な眼でWH社を評価できなかったことは確かだし、資源のほとんどを原発に集中してしまうなど、わたしには経営の才が最初からなかったのだとしか。

社員が「光るぅ、光る(東芝)」とCMソングをつぶやく場面がある。百年以上も続く、文句なく一流企業が、社員が愛しているにもかかわらずなぜ看板が薄汚れる結果になったか。この書では、その真の回答を経営者の質に求めている。さすがモデル小説。

たいした功績もないのに、政府の諮問会議などに積極的に参加し、政権との距離の近さを利用して頂点まで登りつめた“天皇”。

その天皇の指名を受けてトップとなったものの、社内政治のために原発に突き進んでしまった前社長。

なぜできないんだ、と部下を恫喝し、恐怖政治で社を萎縮させる現社長……

結果としてご存じのような結果になったわけだから、完全にフィクションとも言い切れないんでしょう。希望の星だった東芝メモリを売却せざるを得ず、むかしは一社提供だったサザエさんのスポンサーから降り……先行きはかなり暗い。

日立を強烈に意識し、数字だけを追い求めた結果がこれ。この小説が事実に近いとすれば、やはり若手が東芝をどう変革できるかが勝負の分かれ目か。

創業者のからくり儀右衛門(初代田中久重)のお話は子どものころにNHKのドラマでおなじみだし、67年の「光速エスパー」だって東芝のマスコットキャラじゃないか。がんばれ東芝。原発がらみだとして清志郎の曲を東芝EMIが発売中止にしたことの当然の報いだなんて思ってないからな、ちょっとしか(笑)。

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投票してもいいんですか?

2017-12-30 | 社会・経済

「教師は投票してもいいんですか」若手の教師がベテランに質問。

「投票用紙はどこでもらうんですか」新採教員が校長に。

「意見が分かれたので国に決めてもらえばいいです」学生のグループ討議の結論。

内外教育10月31日号 氏家真弓朝日新聞編集委員の紹介

……かくして「学生に政治に目を向けさせない」遠大な計画は完成形に至ったわけだ。もちろんこんな計画が明文化されているわけではない。けれども、60年安保、学生運動に痛い思いをした体制側は、着々とこのプロジェクトを進めてきた。

近現代史をほとんど教えず、教えるとしても従軍慰安婦問題などで揺さぶりをかける。その結果、教育にたずさわる、あるいは教職に就こうという人間ですらこんなレベルに。

おかげでどのような世の中になったのだろう。わたしは、「無邪気な若者」が増えたなあと実感する。内閣支持率が若年層のほうが高いなどという、昔から考えれば信じられないような数字を見せつけられると、世の中は変わったなあとつくづく。

彼らの志向はこう想像できる。

他者をまず否定することが習慣づいているので、良識的な発言(往々にして実現に手間がかかる)を「嘘つけ」と拒否。そのくせ、ギャグかと思うような、他国を否定する“耳に心地いい、威勢のいい発言”にはあっさり順応する。

そんな期待にお応えするような人物がいまあふれている時代。落選しそうな候補に投票するよりも、勝ち馬にのって敗者をせせら笑うほうを選択するわけだ。

皮肉が過ぎたかもしれない。この業界に限れば、政治について考えるような余裕すら奪われているわけで、威勢のいい方になびく気持ちもわからないではない。第一、それって若い連中だけに限った話じゃないしね(T_T)。

本日の1冊は星野源&細野晴臣の「地平線の相談」。TV Bros.の2007年から2013年までの連載をまとめたもの。ということは星野が大病をしたり、大ブレイクまでもう少し時間があるころってことか。彼の細野リスペクトがすごくてびっくり。

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今月の名言2017年11月号 アベノミクスにうんざり

2017-12-02 | 社会・経済

 2017年10月号PART3「北朝鮮のおかげ」はこちら

「『成長』というキーワードで物事を進めたとしても、みんなが『幸福』になれる時代が、とっくに終わったことの証左ではあるまいか」

朝日新聞の経済気象台における「山猫」氏の主張。アベノミクスにうんざり、というわけだ。GDPが横ばいでも、生活満足度が下がっている(国民生活選好度調査より)ことと、企業の内部留保ばかりがふくらんで、個人にその恩恵がいっかな及ばない現状を嘆いている。トリクルダウン?いったいなんの冗談だったんだろう。

「もし(国賓の)パートナーが同性だったら、私は(出席には)反対だ。日本の伝統に合わないと思う」

自民党の竹下総務会長が、宮中晩餐会へ事実婚や同性婚のパートナーを同席させることに反対して。日本の最大与党の幹部にして、こんなレベル。まず感じたのは「恥ずかしい」だった。最低限の国際感覚があれば、およそありえない発言。どうも発想が内向きで、自分の発言が海外に発信される可能性があることを微塵も想定していないのだろう。そして、内向きとくればこの人の登場だ。

「何であんな黒いのが好きなんだ」

三原朝彦議員のセミナーに招かれた前地方創生相の山本幸三(もう、呼び捨てでいいでしょう)の発言。三原議員のアフリカ支援を揶揄して。

言い訳がすばらしい。

「アフリカを表す『黒い大陸』ということが念頭にあり、とっさに出た」

失言の連発でおなじみなので、苦しいながらも格好はつけている。でも、暗黒大陸って発想があっさりとこの人の差別意識をあらわしている。でね、きっとこの発言も山本幸三は“うけると思って言っている”のだ。笑いがとれると。こんな低劣なユーモアのセンスしか持っていないことそれ自体に絶望。日本の政治家って……。

2017年12月号PART1「差別マーケット」につづく

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今月の名言2017年8月号PART3 道徳

2017-09-02 | 社会・経済

PART2「炎と憤怒」はこちら

「ひょっとして、これから子どもたちが学ぶはずの道徳は、むしろ封建時代に近く、主君のためなら嘘もつけば腹も切って見せる、というようなものなのだろうか。主権者である国民の前にあきらかにしなければならないことを押し隠して、権力者にこびへつらい、平気で嘘をついて出世していく人たちを見せつけられると、平成の道徳規範はむしろ江戸時代に近いのかと、錯覚しそうになる。」

毎日新聞紙上で作家の中島京子が道徳の教科化を危惧して。オトナがこれから教える道徳を、どのクチが言っているんざんすか、と子どもは見抜くだろうと。

それにしても近年、釜の底が抜けたようにぬけぬけとした嘘がまかり通っている。怖いのは、受け取る側が「ああ、そう言っているけどこれは嘘なんだよね。オトナだからわかってますよ」と平然と受け流す世になってしまうことだ。え、もうなってる?

PART4「ベーコンエッグ」につづく

 

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