事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

今月の名言2017年12月号PART2 本当の酒好き Boston A man i'll never be Original version

2017-12-31 | うんちく・小ネタ

Boston A man i'll never be Original version

PART1「差別マーケット」はこちら

「本当の酒好きは何でも飲むんだ。よい酒やよくない酒もあるけど、どれもおいしく飲めるのが酒好きなんだ」

内外教育12月19日号「ラウンジ『子どもが好き』でよいか」より。学校の先生が子どもが好きなのは当然だろうけれど、峻別して、嫌いな子を遠ざけてはいないかと。この酒好きの比喩のみごとさにびっくり。ええ、アル中であるわたくしは、どんな酒でも目の前にあることがうれしいです。

「わたくし失神いたしましたの。男性の身体を見るのは初めてだったものですから。腸がはみ出ているのかと」

今年最後の名言は、BS朝日「おばあちゃんの恋の物語」より、80才で不動産屋を開業した和田京子さんの発言。初体験でのこと。死ぬかと思うほど笑わせていただきました。

今年最後の1曲はボストンの「遥かなる想い」。田舎の玉姫殿屋上のビアガーデンで(友人がバイトしていたので)何度も何度もかけてもらったのを、何も大晦日に思い出さなくてもねえ。今年一年、「事務職員へのこの1冊」ご愛顧ありがとうございました。

2018年1月号PART1「王女と平民」につづく

 

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今月の名言2017年12月号PART1 差別マーケット Al Stewart - Year Of The Cat

2017-12-31 | ニュース

Al Stewart - Year Of The Cat

2017年11月号「アベノミクスにうんざり」はこちら

「そういう発言を支持する層を、自分のマーケットと捉えているのだと思います。弱者や少数者への憎悪をあおることが、自分の人気や票につながると思っているのではないか、と」

毎日新聞2017年12月14日付東京夕刊より、ヘイトスピーチなど差別問題をテーマに取材を続けるジャーナリストの安田浩一さんのコメント。正確な分析だと思います。

差別的な言辞に熱狂する、あるいは支持する人々を、明確に“顧客”だと考えている人間たちがいる。2017年は、そのことがあからさまになった一年だった。まことに、残念なことながら。

「国連に対する米国の見る目は変わる」

エルサレムをイスラエルの首都と認めた米国の決定に対し、国連総会の特別会合が圧倒的多数で、「決定の無効と撤回」を求める決議を採択したことに不服なヘイリー米国連大使の発言。だけでなく、決議に賛成した国々へ恫喝ともとれるコメントも。

もう、アメリカが尊敬される国であろうとすることを放棄していることはわかった。でもせめて、まともな国であってほしい。米国に対する世界の目はすでに変わっている。

PART2「本当の酒好き」につづく

本日の1曲は、来年は戌年ということなので……アル・スチュワートの「イヤー・オブ・ザ・キャット」(笑)

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投票してもいいんですか?

2017-12-30 | 社会・経済

「教師は投票してもいいんですか」若手の教師がベテランに質問。

「投票用紙はどこでもらうんですか」新採教員が校長に。

「意見が分かれたので国に決めてもらえばいいです」学生のグループ討議の結論。

内外教育10月31日号 氏家真弓朝日新聞編集委員の紹介

……かくして「学生に政治に目を向けさせない」遠大な計画は完成形に至ったわけだ。もちろんこんな計画が明文化されているわけではない。けれども、60年安保、学生運動に痛い思いをした体制側は、着々とこのプロジェクトを進めてきた。

近現代史をほとんど教えず、教えるとしても従軍慰安婦問題などで揺さぶりをかける。その結果、教育にたずさわる、あるいは教職に就こうという人間ですらこんなレベルに。

おかげでどのような世の中になったのだろう。わたしは、「無邪気な若者」が増えたなあと実感する。内閣支持率が若年層のほうが高いなどという、昔から考えれば信じられないような数字を見せつけられると、世の中は変わったなあとつくづく。

彼らの志向はこう想像できる。

他者をまず否定することが習慣づいているので、良識的な発言(往々にして実現に手間がかかる)を「嘘つけ」と拒否。そのくせ、ギャグかと思うような、他国を否定する“耳に心地いい、威勢のいい発言”にはあっさり順応する。

そんな期待にお応えするような人物がいまあふれている時代。落選しそうな候補に投票するよりも、勝ち馬にのって敗者をせせら笑うほうを選択するわけだ。

皮肉が過ぎたかもしれない。この業界に限れば、政治について考えるような余裕すら奪われているわけで、威勢のいい方になびく気持ちもわからないではない。第一、それって若い連中だけに限った話じゃないしね(T_T)。

本日の1冊は星野源&細野晴臣の「地平線の相談」。TV Bros.の2007年から2013年までの連載をまとめたもの。ということは星野が大病をしたり、大ブレイクまでもう少し時間があるころってことか。彼の細野リスペクトがすごくてびっくり。

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うまい店ピンポイント 2017年歳末ラーメン篇

2017-12-29 | 食・レシピ

夏休みラーメンマラソン最終回はこちら

もちろんこのわたくしがラーメンを食べていないはずがございませんよ。

年末になさけないニュースが飛びこんできたり、痛風治療の医者に行くのを忘れたり、仕事でミスったりしながら(いつもです)、それでも食べてます。職場の忘年会のゲームでラーメン王になってしまいました。だいじょうぶかオレ。

まずはとみ将。旧八幡町の市条地区にあるんだけど、すっかり定番化。まさかすぐ近くに新しいラーメン屋が開店するとは(あじと)。

つづいて馬場。わたしの気持ち的にはとみ将とここがツートップです。

そして三日月軒駅東店。わたしがこれまでいちばん通ったお店はここ。改装して大成功。

他にも光ヶ丘の大丸、味好本店、三川のいち……なんか、例年かわりばえしなくてすみません。駅前の「雲ノ糸」「あじと」砂越の「華煌(げっこう)」南千日町の「月輪(がちりん)」などのニューカマーに行くのはいつのことでしょう。

なんとしゃぶしゃぶ篇につづく

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「暗幕のゲルニカ」 原田マハ著 新潮社

2017-12-28 | 本と雑誌

学校図書館から借りる。司書のお姉さんが激賞し「すばらしかったですこれ!」ということなので。

ところがわたしはどうも原田マハとは波長が合わなくて、傑作の誉れ高いこの作品にも今ひとつのれないのでした。

ゲルニカ爆撃に怒ってピカソが描き上げたあの大作(モノクロームだってことを初めて知ったくらいの美術門外漢ですわたし)が、9.11を経過した現在だからこそアメリカが必要としているという設定はみごとだと思う。

ロックフェラー家が現代美術を守るためにどれだけの貢献をしたかという背景にも納得。

しかし、装飾がちょっと過多ではないかといつも思うの。ピカソの愛人だった女性と、夫を9.11で失った日本人女性のダブルヒロインが、あまり魅力的に思えないのは、その装飾のせいだと思う。

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「夜の底は柔らかな幻(上・下)」 恩田陸著 文春文庫

2017-12-28 | 本と雑誌

これもまた、「シンパサイザー」同様に「地獄の黙示録」を引用した物語。やはりあの映画は物語る人間にとって無視できない作品だったんだろう。闇の奥にいるモンスターが、化け物どころか……あ、ネタバレになってしまう。

設定がとにかくすばらしい。在色者(イロ)と呼ばれる超能力を持つ人間が存在する世界。彼らはその能力のために畏怖され、それ以上に排除される……ああ、幻魔大戦やX-MEN、そしてなによりAKIRAだ。

そしてそんなミュータントものを、土着の物語として描くあたりが恩田陸の凄み。風邪でぶっ倒れていたときなのに、朝まで一気読み。すげえ。

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明細書を見ろ!2017年12月差額号 差額支給日を推理する2017PART3

2017-12-25 | 明細書を見ろ!(事務だより)

PART2はこちら

まずはお詫びを。昨年につづいて今年も支給日の予想が外れてしまいました。有馬記念以上に鉄板な予想だと思ったのになあ。22日の採決で27日の支給。これで、週末をはさんでも採決から5日間で支給可能ということに。なめてて悪かった山形県。やればできる子だと思っていたよ。

さて、肝心の内容です。明細書を見てみましょう。

①勤勉手当が0.1ヶ月分

②子に係る扶養手当が400円×9ヶ月分×人数

なぜ給料表の改定が行われなかったかというと、県人事委員会によれば、民間との格差是正のために一定の率を乗じるという手法(水準調整といいます)を使うと、まあ小難しい理屈はともかく、プラスの改定のはずなのに、上の方の級や号給でマイナスになってしまうからだとか。

だったら扶養手当じゃなくて、期末勤勉手当などで調整するとか手はありそうなもの(まあ、こっちには2捨3入とか7捨8入とかの変な理屈があるんだけど)。

だって子に係る扶養手当は現在経過措置の真っ最中で、今年400円上がったとしても、来年度から10000円になることにはなんの影響もないのです。うーん、もうちょっと山形県にはがんばってほしかったな。やればできる子なのに。

画像は「探偵はBARにいる3」(2017 東映)
まさか大泉洋の映画で泣かされるとは思わなかったなあ。にしてもこのシリーズ、1作目がジャックス(カルメン・マキ絶唱)、2作目がムーンライダーズ、そして今回ははちみつぱいの歌を使う狂いっぷり。誰の趣味なんだ。

2018年1月号「出向で倍返し?」につづく

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オリエント急行殺人事件は誰のためのものか

2017-12-25 | 洋画

PART1はこちら

誰でも指摘するはず、オリエント急行それ自体の美しさを。

なにしろ徹底的に作りこまれている。鉄道マニアだった原田芳雄が生きていたら狂喜しただろう。雪崩と列車のシンクロが、事件に激しく影響している構図はこのCGあればこそ。絵がとにかくきれいなんだよなあ。コンパートメントを出て列車を降りるポワロを、ステディカムでずーっと追うカメラもすばらしい。

そして、まどろっこしいけれども犯人の描写はまことに端正だ。最後の晩餐そのままにキャストを勢ぞろいさせ、無謬の名探偵が事件を一刀両断にする。その名探偵が空気が読めないことは自他共に認めるところで……

役者が監督をする場合、どうしても演技に引っぱられて作品が冗長になる傾向はある。ケネス・ブラナーにもそれはあると思う。シェイクスピア役者であるからこそのユーモアはあっても、いい芝居をしたカットを切れなかったのだろうと思える部分もいっぱい。

しかし逆に見せる部分も。スター・ウォーズの元気なお姉ちゃんはやっぱりすごいし(わたしの友人は「フォースの覚醒」で彼女が出てきた途端、「うわ!あいつ好みな女優だ」と一発で見抜いたくらいなので、多少割り引いて考えていただいてもよろしいかと)。なによりミシェル・ファイファーの描き方は、監督の裁量を超えて彼女に淫していたんじゃないかと思うくらい。

そうなんですよ。この映画はミシェル・ファイファーの映画だったんです。でも隠居していた時期もあるくらい彼女はキャリアに意味を見出していない。なにしろわたしが初めて彼女を見た「眠れぬ夜のように」でいきなりフルヌードを披露しているぐらいだし。

不遜で申しわけありませんが、ケネス・ブラナー、ミシェル・ファイファーとわたしはほぼ同世代。夢のように綺麗な女だったファイファーに、いろんな人たちがこの大芝居を用意したんでしょう。エンドタイトルで彼女の久しぶりの歌声が聞こえた瞬間にわたしもこの映画が大好きになりました。

シリーズ化されたら次作は「ナイルに死す」になることが示唆される。でもブラナー、またミシェルを使うってのは無理だからな。おれも残念だけど。

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「オリエント急行殺人事件」Murder on the Orient Express (2017 FOX)

2017-12-24 | 洋画

全米では、派手さはないが底堅い興行となった「オリエント急行殺人事件」。日本では微妙な成績となっている。

わたしの世代にとっては74年のシドニー・ルメット作品の再映画化(何度も何度もされていますけどね)。しかし日本では2015年のお正月にフジテレビがオールスターキャストで制作した三谷幸喜脚本のドラマがあったので、犯人バレバレなのが影響したかも。ということで今回もキャストを比較してみましょう。

・エルキュール・ポワロ……ケネス・ブラナー(アルバート・フィニー、野村萬斎)

・ラチェット……ジョニー・デップ(リチャード・ウィドマーク、佐藤浩市)

・公爵夫人……ジュディ・デンチ(ウェンディ・ヒラー、草笛光子)

・宣教師……ペネロペ・クルス(イングリッド・バーグマン、八木亜希子)

・未亡人……ミシェル・ファイファー(ローレン・バコール、富司純子)

・家庭教師……デイジー・リドリー(ヴァネッサ・レッドグレイヴ、松嶋菜々子)

きりがないのでこのくらいにしておきましょうか。もちろんこのなかに犯人はいるわけだけど(微妙な言い回し)、おそらくは史上最も「犯人は誰かを観客が知っている」原作でも、いちおうミステリの映画化なのでそのあたりはきちんとステップを踏んでいる。で、そのあたりはやっぱりちょっと退屈(笑)。

オープニングはしかし快調。エルサレムの嘆きの壁が舞台というタイミングのよさ。どこかのバカ大統領のせいで大騒ぎになっているあそこです。

そしてなおタイミングのいいことに、この地が三つの宗教にとって聖地であることが影響している事件をポワロが推理する。犯人候補は三人。キリスト教の神父とユダヤ教のラビ、そしてイスラム教の聖職者。どう落とし前をつけるかと思ったら、トランプの所業を嘲笑するかのようなオチにしていたのには笑わせていただきました。まるでトランプの悪行を予見していたかのよう。以下次号

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「探偵はBARにいる3」 (2017 東映)

2017-12-23 | 邦画

リリー・フランキーが登場したとき、「あ、これちょっと違うんじゃないか」と思ってしまった。わたしは彼のファンだから登場自体はうれしい。でもこのシリーズとは合わないんじゃないかと。

古沢良太が脚本で、東映三角印の映画だから、どうしたって作風としては「相棒」に近くなるのに、常に想定外の演技をするリリーがいて大丈夫なのか?

そんな心配をするほどやわなシリーズではございませんでした。同僚が「今年見たなかでいちばんよかった」とつぶやいたのもうなずける。そうなのか、と急いで劇場へ向かった甲斐あり。

おなじみススキノの名無し探偵のお話。携帯電話を持たず(あ、違った。今回からはさすがに持ってはいるけれども携帯はしないんですって)、クルマの運転もできず、原作ではウォシュレットでしか大きいほうができない探偵。ハードボイルドとは、やせがまんが肝心ですからね。

で、今回は北海道らしさが前2作よりもぶちこまれている。毛ガニにしこまれた覚醒剤、日ハムの栗山監督と札幌市長の対談の場が修羅場と化すサービス。大好きな札幌の、あのススキノの風情がまずうれしい。なにより、徹底的に雪があるのよ街に。特別出演の原作者の東直巳が次第に仙人みたいになっているのもサービスですか。

キーとなるのは北川景子。彼女への探偵の優しい言葉によって大騒ぎになる。とても納得できる話。ネタバレになるのでなかなか言えないけれども、病院から出てきた大泉洋の吐き捨てたセリフには確かに泣けました。

そして、やはりこのシリーズに不可欠なのは相棒である松田龍平。過剰になりがちな探偵を、彼のコメントと視線が(いろんな意味で)救う。そうか、彼は違うステージに旅立つんだな。学者であるニュージーランドでの彼の将来に乾杯だ……エンドタイトルが始まっても絶対に席を立ってはいけません。

確実に今回モデルにしたのは、オリジナルの「ブレードランナー」だと思います。レイチェルの行く末を知りながら、「知ったことか」と突っ走るデッカードと名無しがダブる。ハリソン・フォードと大泉洋は、だいぶイメージが違うけれども。

いやそれにしても一作目にカルメン・マキ二作目がムーン・ライダーズ。そして今回ははちみつぱい!って選曲はなんだあ?

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