事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

速報日本シリーズ 中日 12 - 1 ロッテ

2010-10-31 | スポーツ

うわあ、ロッテ投手陣火だるま
これは意外な展開。

BSの解説の小早川は「先発投手(マーフィ)の選択を間違えている」と何度も強調。うーん。渡辺俊は千葉マリンスタジアムの風の中で使いたいという理屈にも一理あると思うけど。相手がチェンだし。

おかげで荒木も森野も、しかもブランコまで目覚めてしまったのはしんどい。

西武の黄金時代あたりから語られた(あるいは巨人V9時代の牧野コーチあたり?)、日本シリーズにおいては第二戦がだいじ、というのは、翌日が移動日になるために選手の意気が違ってくることもあるんだと思う。

第三戦は山井と渡辺の先発だろうけど、その山井についてはやっぱり指摘しておきたい。例の、8回まで完全試合だったのに岩瀬に交代させられたシーン。

“勝利の方程式”という言葉があれほど呪わしいことはなかった。わたしは野球監督としての落合は優秀な人間だと思うし、現在の中日の監督として最適の人材だと思う。

でも、野球という業界を考えたときにはいかがなものか。興行としての野球じゃなくて、プロとは何だというあたりに誤解があるんだと思う。華々しい記録を得たら、山井だってもっともっと大きな存在になれたかもしれないのに。

「野球ってのはすばらしいってことをファンのみなさんに知ってもらいたい」

落合にはこのセリフをあの時に言ってほしかった……。

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龍馬伝~第44話「雨の逃亡者」

2010-10-31 | テレビ番組

Aoiyu08 第43話「船中八策」はこちら

前回の視聴率は予想以上の18.0%で久々のトップ5入り。これから暗殺まで上昇し、大河ドラマの視聴率の典型である洗面器型の推移をたどるんだろうか。

それよりもクライマックスシリーズの視聴率が15.4%ってのはなあ。中継がひどい出来だったといっても、もうちょっととってほしかった。

本日も日本シリーズの中継はBSのみ。どっかの地上波なら完全無視を決めこむとこだけど、BSびいき(になってしまいました)のわたしとしては、NHK総合とBSの間でリモコン使い放題なのかあ?あ、そうか。「龍馬伝」もBSで観りゃいいだけの話じゃん……と思ったらマーフィ以下が火だるまで意気消沈。

さて、ということで「雨の逃亡者」をリアルタイムで。福山雅治のFMを聴いていたら、当初は「英国水夫殺人事件」というタイトルがついていたぐらいなので、いずれにしてもミステリっぽい回。

福山と福田靖は「ガリレオ」コンビなわけだし、NHKがこの二人を大河に起用したのはあのドラマの成功があったわけだから、こんな回がもっとあってもよかった。

長崎奉行に目を付けられたために、オモテに出られなくなった龍馬が結果的に安楽椅子探偵になって事件を解決する……そんな展開を期待したら、雨が降り始めてからのご都合主義的ストーリーはなんとかならなかったかなあ。

「確かに、証拠はないぜよ」

あのガリレオがそんなことを(T_T)。精神力で事件を解決するなよ。それにしてもアーネスト・サトウ役の役者は英語も演技もうまいですねえ(笑)。

視聴率はまた上昇して18%台をキープしそう。お元が英語が話せる展開はここで生きたわけかぁ。死亡フラグが立っていたお元が、ちゃんと逃亡できたのは視聴者としてめでたいし、要潤もようやくお仕事ができたみたいでよかったよかった。

第45話「龍馬の休日」につづく。きっと坂本龍馬が階段でジェラートを食べるんだと思います。

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「桜田門外ノ変」 (2010 東映)

2010-10-31 | 邦画

Sakuradamongai02 監督:佐藤純彌

出演:大沢たかお、北大路欣也、池内博之、長谷川京子、柄本明、生瀬勝久、西村雅彦、伊武雅刀、加藤清史郎

いきなりネタバレです。官軍が江戸城に入城するとき、桜田門前で西郷隆盛は

「ここから(維新が)はじまった」

とつぶやく。カメラがそこからパンすると、現代の国会議事堂につながる……なんか、面白そうでしょ。

井伊直弼が藩主だった彦根藩屋敷が霞ヶ関あたりにあったことと、近代への革命がまさしく桜田門外ノ変からスタートしたことのダブル・ミーニング。

 でもねー、観るべきはそこだけだったあたりがしんどい。60名超で登城する井伊直弼と彦根藩士に、水戸藩士17名と薩摩藩士1名で襲撃する、となればどうしたって「十三人の刺客」と比較したくなる。でも、極悪さが芸になっていた吾郎ちゃんと違い、この作品における井伊直弼(伊武雅刀)は、旧弊で無能な政治家に矮小化されているものだから、単なる勧善懲悪劇に見えてしまう。

 単純にわければ、開国にシフトしようとする井伊と、攘夷を説く水戸藩主、徳川斉昭(北大路欣也)は、立場は違えどどちらも英明な政治家だったはずなのに。

調査魔である原作の吉村昭の貢献で、桜田門外ノ変が単なる暗殺ではなく、薩摩藩士3000名を京にのぼらせる契機となるはずだったというのはお勉強になった。でも、薩摩藩の状況の変化を読み切れず(あそこの内情はわかりづらいでしょうが)、結果として極右テロに堕してしまった経緯には「おいおい、そんなに単純に政治を考えてたのかよ」と突っこみたくなる。襲撃者たちを

「この、馬鹿者どもが」

と唾棄する井伊直弼の気持ちもわからないではない。

 暗殺の戦術的側面を首謀した主人公の関(大沢たかお)が、愛人が獄死したと聞かされてすぐに落涙したり、斬首される寸前に頭をよぎるのが妻と子(子ども店長ってほんとうに演技がうまい)の笑顔だったり、なんか演出もわかりやすすぎ。

ここは演出としてグッとこらえるタメが必要だったし、近藤勇が最後に思い出したのが“遊び相手”の土方歳三だったという「新選組!」のひねり具合がほしかったなあ。

 数多く起用された喜劇俳優たちも味になっていないし、城内の論争やお白州のシーンはコント芝居みたい。井伊直弼の花の生涯が、こんなレベルで語られるのはちょっと哀しい。茨城県の全面バックアップで完成した映画だから仕方ないのかな。滋賀県の反撃を待つ!

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速報日本シリーズ 中日 2 - 5 ロッテ

2010-10-30 | スポーツ

あ、そうか。ナゴヤドームでは中日にこうやって勝つんだと久しぶりに思わされた一戦。

中日を抑えるということは、要するに森野を抑えるということなのが実感できる。

成瀬の見切りが早すぎないかとハラハラしてたけど中継ぎ陣が予想以上の出来映え。というより中日の側に小林宏につなぐまでのロッテ投手陣への準備ができていないようだった。

ただ、ホームランでの得点はできすぎ。クライマックスシリーズのアドバンテージの一勝ぐらいの気持ちでかからないとしんどいかも。なにしろ中日の方がピッチャーははるかに充実しているわけだし。

それにしても今年のドラフトの結果は興味深い。
沢村を巨人が単独指名したあたりの企業戦争も面白いけれど、やっぱり中日の大野指名もコクがある。彼の故障について、どれだけの情報を中日スカウト陣が集めたかなど、マスコミが書く以上の背景がありそう。

日本シリーズの初戦を地上波が放映しないのはどういうわけだっ!と怒る段階はもう過ぎてます。BSでけっこう。クライマックスシリーズのフジの二の舞はごめん。ほほう、TBSはバレーを優先?うんうん、お金かかってるもんね、仕方ないね。

へたに地上波でやられてゲストがEXILEだったら目もあてられないので、わたしは心静かに受けとめています。

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「オスロ国際空港 ダブル・ハイジャック」The Terrorists(1974 FOX)

2010-10-30 | 洋画

51euipkwcjl_2 監督 キャスパー・リード

撮影 スヴェン・ニクヴィスト    

音楽 ジェリー・ゴールドスミス

出演 ショーン・コネリー

TSUYAYAの「つまらなかったらレンタル料をお返しする」企画は大成功らしい。レンタル回転数が史上最高を記録したとか。

第一弾の「ジャガーノート」にしても、第二弾「カプリコン1」にしても、公開当時は正当な評価を得られていなかったので、目利きはいるものだとうれしい。

おすすめ作品のひとつだった「ダブル・ハイジャック」も、実はそぉーっと封切られ、そぉーっと消えていった作品。わたしも劇場では見逃している。まさかベルイマンやウディ・アレンの作品でおなじみのスヴェン・ニクヴィストが撮影とは。

交渉人として意外なほど熱い演技を見せるショーン・コネリーがいいのは当然として、くわえてミステリとしてちゃんとひねってあるのね。確かに“ダブル”“ハイジャック”が行われるし、その必然性も納得できる。TSUTAYAがプッシュしてくれてよかったよかった。

近ごろディスカスにばかり頼っていたけれど、やっぱり店頭にいかないとこういうのには出会えないな。反省。

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「まっすぐ進め」 石持浅海著 講談社

2010-10-27 | ミステリ

51yrnzstnel_sl500_aa300_ 直幸……幸せにむかってまっすぐ進め、という意味で名づけられた青年が、書店で美女に出会い、しかし彼女の腕に(しかも同じ側に)ふたつの腕時計がしてあることに不審を抱くことから物語は始まる。

友人夫婦もからめて多視点から描かれたミステリだけど、ひとつだけ指摘しておきます。

“人間は絶対にそんな理由で人を殺したりはしない”

あいかわらず無茶なんだよなー石持。でもね、そこが彼の美徳のひとつ。誰もが納得できない殺人の動機がなんに奉仕しているかというと、それは主人公ふたりの恋愛の成就のため。ハーレクインもびっくりのハッピーエンドを石持は一度書いてみたかったのでしょう。

今回、彼が例によって持ち出した強引なルールは、とにかく直幸(不自然なまでに心静かな名探偵でもある)を幸せにするんだっ!ということでしょう。よかったね直幸。わたしは満足しました。でも、あの動機に怒った人もいただろうなあ。

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ヘアーの不毛~その8「イースタン・プロミス」Eastern Promises

2010-10-26 | 洋画

Easternpromises02 その7「オルランド」篇はこちら

監督     デヴィッド・クローネンバーグ

出演者     ヴィゴ・モーテンセン ナオミ・ワッツ

音楽     ハワード・ショア

デビッド・クローネンバーグとくれば、「スキャナーズ」で頭が爆発し(ビートたけしがよくネタにしていた)、「ラビッド」で伝説のポルノ女優マリリン・チェンバースの腋の下に男根を生えさせ、「ヴィデオドローム」ではβのテープが腹にくいこみ「ザ・フライ」で人間とハエを融合させ……あんたしかし歪んでるよー、と言いたくなる作風で有名。

でもその一方で「デッドゾーン」(原作スティーブン・キング)、「クラッシュ」「スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする」など、静謐な哀しさをみごとに描く巨匠でもある。

今回は両方の特徴が出た傑作。東方の約束、と呼ばれるロシアンマフィアによる人身売買を背景に、異邦人として結束を強めるアメリカのロシア人社会と、そのなかで“生き抜く”ひとりの男の強さと弱さが語られる。

そこはしかしクローネンバーグ(彼もまたカナダ出身の異邦人だ)のことだからまともな描写はしない。ハリウッドのコードを鼻で嗤い、空気感が違うとしか思えないクールな映像が連続する。

で、「ロード・オブ・ザ・リング」の王様であるヴィゴ・モーテンセンが、ヘアどころかちんこ丸だしでアクションを演ずるサウナですら、乾いて、冷たい触感なのだ。明らかに同性愛者であるヴァンサン・カッセルにしても、静かに消えゆくラストにいたって、やはり哀しさをただよわせている。おみごと。

Eastern_promises03 ヘアー関係はどうしたって?あ、そうか。モーテンセンのあそこは、王様とまではいきませんが立派な騎士でしたー。

ものすごく遠くへ飛ぶけどその9「愛の新世界」につづく

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「道誉と正成」 安部龍太郎著 集英社

2010-10-25 | 本と雑誌

9784087713121 佐々木道誉と楠木正成って存在は、NHK大河ドラマでいちばん好きだった「太平記」でも光り輝いていた。

正成は武田鉄矢が、いくさ上手というよりも、領民に人気がある庶民的な領主を演じ、道誉は陣内孝則が婆娑羅ぶりを発揮。おそらくそれ以前は佐々木道誉なんて誰も注目していなかった(わたしだけ知らなかったんすか)存在を一気にメジャーにした。

この作品では正成の軍才に重きがおかれ、道誉を悩ませるのでちょっと太平記とはイメージが違う。それでも、後醍醐天皇という存在がいかに奇矯だったかがやはり描かれ、やっぱりあの時代は面白いんだなあと納得。DVDも出ているようだし、もう一回あのドラマを見てみよう。

にしても、新田義貞と足利直義のファンは怒るだろうなあこれ読んだら。わたしは足利尊氏ファンなんで微妙なところです。

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龍馬伝~第43話「船中八策」

2010-10-24 | テレビ番組

Oikawamitsuhiro03 第42話「いろは丸事件」はこちら

前回の視聴率は16.1%。久しぶりに当たってしまった。

プロ野球中継の勢いがない時代だとはいえ(それにしても昨日の東海テレビの中継は、音声ブツ切れ、カウント表示ミス連発……それ以上に過剰な演出がしんどかったっすねー)、番組改編期とは思えないほど地上波に熱がないので、実はもっととりたかったところ。

さて、いよいよ船中八策。わたしがこの龍馬の策を高く評価するのは、革新的であると同時に現実的だからなのだ。

攘夷攘夷と訴えるだけなら他の人間にもできたはず。でも諸藩、特に地元である土佐の化け物である鯨海酔侯(歯痛はうまい手でしたね)を説得するにはそれでは足りず、逆に革新性がなければ薩摩(ついにミッチー登場!)や長州に鼻で嗤われる。

そこの微妙な点をみごとについているし、特に貿易不均衡の項目にはどこだって“反対できない”あたりがうまい。

問題は、そこまでみごとな策を思いつくあたりのドラマ的な伏線が足りなかったなぁ、と。あってもカタログ的なのよね。方程式のようにきっちり仕上げる福田脚本にしては周到さを欠いた。今度大河を書くときは(あるに決まっている)、そこんとこよろしく。

今回の視聴率は、何だかんだ言ってクライマックスシリーズが終戦しているということも含めて(昨日のCSの視聴率って……20%ジャストぐらいかな)久しぶりに17%台と読みました。だって、福山雅治と上川隆也の相撲シーンなんて、大河でしか達成できませんよ。

第44話「雨の逃亡者」につづく。タイトルだけだとチャールズ・ブロンソンが出てきそうだなあ。

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刑事コロンボを全部観る~Vol.27「逆転の構図」

2010-10-24 | テレビ番組

Negativereaction02 Vol.26「自縛の紐」はこちら

 悪妻に悩む写真家のお話。

「まるで猿回しの猿のように。そして、きみの曲で踊らされる」夫(ディック・ヴァン・ダイク)。彼は妻を連れ出して誘拐されたように見せかけ、椅子にしばりつけて射殺する。その写真には時計が写っており、夫のアリバイを補完するはずだった。だが……

 別にわたしは悪妻に悩んでいるわけではないが(ホントよ)、こういう展開になるとちょっと旦那の方を応援したくなる。

 しかし写真家の計画はちょっとずさんだ。妻が誘拐されたにしては、指定された場所に遅刻するし、誘拐犯に仕立てた男が事件当日に運転免許をとっていたり、誘拐犯からの電話でとったメモには、身代金の額は記入していても場所をメモっていなかったり……

Negativereaction03  しかし、ほかの事件でも顕著なんだけれど、ずさんな計画であっても目の前に好餌となる犯人がぶらさがると、警察というのはそっちに飛びついてしまって完全犯罪が成立してしまいそうになる。この犯罪もロス市警は(コロンボ以外は)わかりやすい事件として軽くあつかってしまうのだ。なんか、日本でも、というか日本ではもっとありがちな話に思えますね近ごろ。

もっとも、コロンボの側にしても、犯人をひっかけるトリックはきわどい。犯人が思わずとった行動は、偶然だと強弁できるレベルではないか。その辺はしんどい回でした。

 でもその分、聞き込みに入った救済センターでシスターに浮浪者に間違われ、愛車プジョー(だったんですよ)がジャンクカー置き場に駐車して売っぱらわれそうになるというリフレインが楽しい挿話でもありました。

 原題は「Negative Reaction(否定的な反応)」。これが写真のネガにつながっているあたりは相変わらずおしゃれ。

Vol.28「祝砲の挽歌」につづく

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