J.Boy (ON THE ROAD 2011 "The Last Weekend")
2024年9月号PART2「米」はこちら。
「私たちは、厳しい反省のもと、政党である以前の問題として社会の一員としての基本に立ち返り、まずは“ルールを徹底して守る政党”に生まれ変わります。」
自民党のHPから。最大与党の公約の筆頭が「ルールを守る」なのである。あまりと言えばあまりに情ない状態。しかし今回の選挙結果を考えれば、なりふり構わず裏金問題を払拭したかったとも見える。失敗したわけだけど。
今回の衆院選は、もちろん自民党が自らすっころんだのであり、決して立憲民主党が勝利したわけではない。そこを誤解して調子こいちゃうと、立憲の未来は危ういだろうと思う。
当選者の経歴を見ると、やたらに弁護士とアナウンサーが多いわけで、土臭い選挙運動はいかにも苦手そうなのも心配。風がやんだときに、ものを言うのはやはり選挙区での地道な日々の活動なのを徹底できるだろうか。まあ、党首が辻立ち王なのでそのあたりの指示はあるんだろうが。
維新の退潮は、仕方のないことではあるだろう。関西万博の経費の大幅増と不人気。支持した兵庫県知事があの状態、加えてスキャンダルが相変わらず多いあたり、さすが維新。にしたって大阪ではあいかわらず強いのがつくづくよくわからないのでした。
もっとわからないのは国民民主党の伸長で、一気に4倍とは。代表は「手取りを増やす」というわかりやすい政策のおかげと自賛しているようだけど、立憲とほとんど選挙区がかぶっていないので、政権批判票が流れたということか。それにしても二十代の比例票がトップというのにはびっくり。
公明の石井代表はつくづくと運のない人だと思う。代表になった途端に落選ですから。でもこれは戦略ミスでもあるだろう。落下傘候補として埼玉から出馬することにどれだけの勝算があったのか。
参政党や日本保守党はねえ……河村たかしが国政に復帰。この人が民主党の議員だったって信じられます?
さて、少数与党となった自公は、野党側にさまざまな妥協案を提示してくるだろう。どの党がどのような反応をするのか、興味深い。
もうひとつだけ今回の選挙の特徴をあげれば、それは低投票率。おそらくは政治全体に対する幻滅が影響したのだろうし、その幻滅の幅が少ない党が勝利したということ。だから言えるじゃないですか。なんでNHK党は候補を立てなかったんだろう。立ててたら木っ端微塵だったろうに。お金の問題?あんなにお金を集めたのに?
本日の1曲は浜田省吾の「J.BOY」このベタさは貴重なんだと思う。日本における最高の労働歌じゃないか。