事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

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2017-11-30 | デジタル・インターネット

 

本日、下記記事のとおり、「トラックバック機能」を送受信ともに終了いたしました。
それに伴いまして、以下の表示、機能を終了しております。

■終了した機能・表示
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 (カスタムジャンルのテンプレートの場合は、表示枠のみ残ります※)
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・PC版編集画面トップ右メニューの新着トラックバック表示
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確かにブログには“気軽に始められるホームページ”という側面が圧倒的だったかもしれない。わたしは確実にそういう客でした。で、そこにトラックバックという機能があることは、承知はしていてもしばらく利用はしないでいた。

でもせっかくあるんならと始めたら……面白かったです。自分の言い分を粛々と言うという(わたしらしい)独善的な態度から少なからず離れられたのはこの機能のおかげ。まあ、いまでも独善的だけど。

にしてもgooにとって、どれだけの負荷がかかっていたのかもよくわからない。ocnブログから流入してきてまだ日が浅い人間にここまで言われてはムカッとくるでしょうが。

だって、宣材として有能だとすれば、明らかに最大限のサービスを提供するはず。すでにブログとは時代遅れの存在になっているのか。

でもわたしにとって、Facebookは短文で(しかも別人格で)、ブログは長文で(しかも匿名で)表現するという意味で両方とも重宝しております。まだまだ続けますよ。

本日の1冊は「がん消滅の罠」岩木一麻著 宝島社
がん消滅の罠よりも、がんという病気それ自体の特性にびっくり。確かに、不可思議な病気だなあ。

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「起き姫 口入れ屋のおんな」杉本章子著 文藝春秋 

2017-11-29 | 本と雑誌


信太郎人情始末帖シリーズ」には泣かされた。許婚がありながら、子持ちの年上の女と恋仲になり、勘当された大店の息子。

この信太郎が捕物帖のように謎を解いていくミステリ風味の時代小説、のはずだった。ところが途中から家族小説の色彩が濃くなりはじめ、女房や連れ子との情愛に何度も何度も泣かされたのでした。

作者の杉本章子が乳がんで亡くなったのは2015年。事実上の絶筆となったのがこの「起き姫」だ。彼女は後半をホスピスのなかで執筆したという。

夫の裏切りで婚家を出たおこう。実家にも居場所はなく、お嬢様育ちなのに口入れ屋稼業を継ぐことになる……

江戸という時代が庶民にとって決してパラダイスではなく、簡単に奈落に落ちる可能性を常に秘めていたのは、ほぼ同じ時期に亡くなった宇江佐真理の作品でも理解できる。でも、だからこそ互いを思いやる気持ちがなければ生きていけないのも確かだ。

おこうは客を、時に冷たくあしらい、時に自分を犠牲にしても守る。そしてそんなおこう自身にも人生の転機が訪れるという、おそろしくポジティブなハッピーエンドを、杉本が死の床で描いたのだということに、少し勇気づけられる。

享年62才。これからも円熟の技を見せてくれるはずだったのに。

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「どこかでベートーヴェン」中山七里著 宝島社

2017-11-28 | ミステリ

御子柴悪徳弁護士シリーズや犬飼(男の表情は読めるが女心はさっぱり)刑事シリーズは読んできたのに、肝心の岬洋介シリーズはこれが初。中山の本流はこれかもしれないのに(笑)。

なぜ最新刊から読み始めたかというと、これが岬の最初の事件だというふれこみだから。もちろんデビュー作「さよならドビュッシー」などの事件への伏線がしこんであるらしいけど、それはあとのお楽しみ。

才能のないことを「それは言わない約束でしょ」とお互いになれあっていた田舎の高校の音楽科クラスに、大マジの天才(岬)がやって来て……。

なぜ青春小説としてかなりきつい展開にしているかと思ったら、ラストのためだったようだ。びっくりしました。岬シリーズに耽溺した人ならもっと驚いたと思う。さすがどんでん返しが得意技な作家だけある。作家が一生に一回しか使えない手段をここで使ったかっ!

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「翼がなくても」中山七里著 双葉社

2017-11-28 | ミステリ


タイトルは赤い鳥の「翼をください」への返歌かな。理不尽な事故で片足を失った200m走の女子アスリートをめぐる“殺人”事件。

中山ミステリのスターである御子柴(極悪)弁護士犬飼刑事の共演。ではあるけれども内容のほとんどは『人はなぜスポーツをするのか』だ。

アスリートの平均寿命が10年ほど一般人より短いとか、障がい者スポーツが日本でどれだけ軽んじられているかとか、スポーツをめぐる闇もきちんと描かれていて、というかメインはそちら。

ヒロインが実につき合いにくそう(笑)なのも、アスリートの一面をついている。お人柄だけではトップアスリートにはなれませんもんね。

中山七里の作品は、いつもたいそう面白いのだけれど、後味が悪いときがたまにある。ハリウッドコードを意図的に無視しているというか。

登場するのが二組の家族だけなので、真犯人が誰であってもしんどい。また苦い終わり方なのかと思ったら……そうか、中山は泣かせるのも得意技だったんだよな。

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「サイレント・パートナー」The Silent Partner (1978 カロルコ)

2017-11-27 | 洋画

日本公開は1979年。封切りで見るほどお金持ちな学生ではなかったので、小田急ハルク裏の新宿西口パレスか丸井の裏の(裏ばっかり)新宿ローヤルで見ています。すげー面白かったおぼえがあるのディスカス。

主演はわたしのオールタイムベストワンである「ロング・グッドバイ」や「M★A★S★H」のエリオット・グールド。対する異常者は「サウンド・オブ・ミュージック」の子だくさんトラップ大佐の面影まるでなしクリストファー・プラマー。うっすらと化粧し、若い女の顔を踏みつけにするなど、当時としてはかなりの描写。

ショッピングセンター内の銀行。出納係のマイルズ(グールド)は、小切手のカーボンコピーに「金を出せ」というメモを見つけて、誰かが襲撃する計画があることを察する。特徴的な字体から、店の前でサンタのコスチュームを着た男(プラマー)が怪しい。マイルズはある計画を立て、サンタの襲撃を利用して銀行の金を皮肉な場所(自行の貸金庫)に隠す。

報道された被害額と、自分が奪った額の違いに激昂した犯人は、マイルズを脅迫する。「おれたちはパートナーだ」と。ふたりの静かな対決が始まる。

製作はマリオ・カサールのカロルコ・ピクチャーズ。「ランボー」「ゼイリブ」「トータル・リコール」そして「氷の微笑」の会社なので、とにかくエグい。

この作品でも、銀行の同僚にスザンヌ・ヨーク、謎の女にセリーヌ・ロメス(すんげー綺麗)といい女をそろえ、このふたりだけじゃなく、出てくる女優はみんな脱ぎます。しかもはんぱじゃないですよ。ロメスにいたってはヘア完全露出。学生時代のおれはぼかしに悔しがっただろう。

登場人物がみんな一癖も二癖もある脚本は、なんと「LAコンフィデンシャル」で名をあげたカーティス・ハンソン。脇役でジョン・キャンディが出ているのもうれしい。お得な作品です。

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おんな城主直虎 第47回 決戦は高天神 ~TB終了~

2017-11-26 | 大河ドラマ

第46回「悪女について」はこちら

前回の視聴率は12.0%と珍しく的中。

実は本日をもって(自称)大河ブロガー引退が決定。gooブログがトラックバックをやめるってことらしくて。その理由は

「トラックバック機能」について、ご利用者数の減少およびスパム利用が多いことから、送受信ともに2017年11月27日(月)にて機能の提供を終了させていただきます。

要するにブログというメディアのなかで、SNSに浸食された部分を放棄しようということなんでしょう。それはわからないではないけれども、でもわたしはこのTBという機能にけっこう耽溺していたので、とても哀しいです。

似たようなことが今回のお話にも。タイトルは歴然とドリカムをいただいている。わたしは吉田美和の才能を微塵も疑ったことはないけれど、どうしてもちょっとのれないところがあった。もっとわがままになればいいのに。もっと客を無視すればいいのに、と。

同様なことを森下佳子さんにリクエストするってのが客のわがままなのはわかってます。今回は中野、奥山という昔からの“仲間”の退場を描いている。

店じまいが始まったようだ。退場の仕方がとてもスマートなのが、むしろ哀しい。このドラマにおいて、あの井戸がなにより重要な場だったってことはもう承知。そこに矢本をすえたことが、中野と奥山をどれだけ重要視していたかがわかる造りになっている。

でもそこんとここんなにスマートでよかったのかなあ……というのがわたしのこの大河への最大の不満。もっと叩きつけるような大芝居があってもよかったんじゃないかと。

むしろそれがないんだとすれば、シニカルなやりとりがもっとあってもよかったのでは。そのあたりは、大きなお世話だけれどもプロとして森下さんは忖度しすぎた大河ではなかったのでしょうか。ちょっとジーンと来ただけに惜しい。

それでは大河ブロガーのみなさん、これからもがんばってください。っていうか来年の大河は原作者が大嫌いなので絶対に見ないって決めてたので、退場が一ヶ月早まっただけです(笑)。

第48回「信長、浜松来たいってよ」につづく

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パン屋再再襲撃 トークイベントPART3

2017-11-26 | 食・レシピ

PART2はこちら

わたしは、意地悪なようだけれども四代目に訊いてみたいことがあった。

「ペリカンは食パンとロールパンだけで勝負していて、それで盛名を誇っている。でも、それでもやっぱり新しいメニューにチャレンジしたいって欲求と戦っているんじゃないですか」と。

彼はそこに意識的だった。

「去年の夏かな。この映画のお話をいただいたとき、雑誌やテレビに採り上げられるのと同じように考えてました。まさか結果的に、今日こうやって鶴岡の映画館でトークすることになるなんて思ってもみませんでした。実は、職人たちがはたらいている姿を残しておけたらな、ぐらいの気持ちだったんです。でも、ペリカンのパンのおいしさを発信していくのもぼくの仕事だよなと思うようになりました」

四代目の、経営者としての覚悟だ。ペリカンはペリカンのやり方で行くと。

「実はね、うちだっていつも順調だったわけじゃないんです。特にバブルの頃はしんどかったらしくて、ああいう時代は新しい味を求める傾向が強くて、うちみたいなのは苦しかった。ところがバブルがはじけると、保守的なものを求めることになるみたいです」

彼も、地ぱんgoodの大岡さんも追求しているのは

「町のパン屋として認められたい」

ということのようだ。ペリカンは浅草という立地が幸運だったと認識している。青山や六本木ではありえないと。地ぱんgoodは地元に人にもっと愛されたいと考えている。

意外だったのは、実はふたりともいつもパンを食べているわけではないんですって。

「パンを食べるのって、仕事になっちゃってるじゃないですか(笑)」

誰かの言葉に、

「日本人は米と結婚してパンに恋している」

というのがあるそうだ。確か日本人はすでに恋人の消費量が本妻を追い抜いたとか。それは、彼らのような有能なパン屋の研鑽のおかげなのかなと納得。映画館帰りに妻と食べたのはラーメンでしたけど😉。

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パン屋再襲撃 トークイベントPART2

2017-11-25 | 食・レシピ

PART1はこちら

「パン屋になったきっかけはね。実は音楽をやってまして、その金を稼ぐためのバイトだったんです。」と大岡氏。

「音楽?」

「R&Bとか、ゴスペルとかを歌ってまして」

ええええっ、とみんなのけぞる。前日に鶴岡入りした彼らは、日本酒をたいそういっしょにいただいたそうだし、まちキネでも延々と話していた。でもこれは初耳だったようだ。

内田監督も

「映画を友人が撮ってまして、その手伝いで現場に行ったんですよ。単純に雑用係として。ところが、だんだん立場が逆になって、彼が雑用を引き受けてくれて(笑)」

その点、老舗であるペリカンの四代目はもっともストレートだ。

「誰も継ぐ人間がいなくなって、学生だったぼくも、別にやりたいことがあったわけじゃないから、じゃあパン屋やろうかなと」

その、パン屋稼業はしかしかなり厳しいものだったようだ。

「職人って、教えるの苦手な人が多いじゃないですか。だから心を折るようなことも平気で言うし。んもう毎日、今日こそ死んでやるって思ってました」と大岡氏。

「ペリカンはそんなことないですけど、手が出るって話はよく聞きますよね」

四代目はそう言うけれど、わたしはもしも質問するとすれば「名木さん(例の佐藤二朗ね)って、実は怖いんでしょう?」と訊こうと思ったぐらいだ。パン屋とは徹底的にガテン系の世界のようだ。その証拠に四代目はばらす。

「パン屋って、よく腕にリストカットみたいな痕があるんですよ。火傷なんですよね」

「あー、火傷はねー」

職業病ですか。以下次号

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パン屋襲撃 トークイベントPART1

2017-11-25 | 食・レシピ

前号でお伝えしたように、トークショーに参加したのは

・「74歳の~」監督の内田俊太郎氏(ルックスは完全に加瀬亮)

・ペリカンの四代目、渡辺陸氏(若い!)

・まちキネに隣接するベーカリーショップ、地ぱんgoodの店長、大岡俊志氏

コーディネイターは映画の製作者である石原弘之氏。

食の町である鶴岡の、食の映画祭の一環なので、パンを中心としたトーク。観客はキネマ3の座席満杯な80名。実は81名いたらしいんだけどそれはおいといて。

まず、同じパン屋と言っても、ペリカンと地ぱんgoodはその性格が正反対だという話になる。ペリカンは食パンとロールパンしかつくらず、その味を守り続けることで有名。しかし地ぱんgoodはまだ三年目の若い店。次から次へと新メニューをつくりだしている。

わたしと妻は、ここの塩パンの大ファン。大岡さんが店長になったのには事情があり、オーナーは山形県では知らぬ人がいないシェフ、奥田政行氏。渋谷の三ツ星レストランで働いていた大岡さんを、その奥田氏がスカウトしたのだとか。

「でもわたし、奥田さんを知らなくて、Wikipediaで検索しました(笑)」

鶴岡にやってきて呆然。

「1月……2月だったかな?誰も道を歩いてなくて。なにしろ渋谷から来たもんだからびっくりしましたよ。やっていけるかなーって」

「あ、わたしもびっくりしました。人がいないなあ、って」と四代目。

そうなのだ。田舎の人間はクルマでしか移動しないということが都会人にはなかなか。

中野で生まれ育ち、浅草に通勤する四代目は、祖父である二代目が亡くなり、三代目をおじさんが継いだことで“なんとなく”パン屋になったとか。

「おれもそうです。なんとなく」と大岡さん。

「あ、わたしもなんとなく映画監督になりました」と内田氏(笑)。

これこれこういうパン屋や映画監督になりたいという強い意志があると、もしも理想と違ったときにあっさり辞めちゃうってことかも。PART2につづく

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「74歳のペリカンはパンを売る。」(2017 オルケスト)

2017-11-23 | 食・レシピ

30回目の結婚記念日。たいしたこともできないので、せめていっしょに映画館へ。いま鶴岡まちなかキネマでは「おいしい鶴岡 第2回食の映画祭」開催中なので、そのなかからこの作品を。

浅草にある老舗のパン屋のお話。2代目主人のあだ名からこの「ペリカン」という名はついたとか。この店が提供するのは食パンとロールパンだけ。それなのに、なぜみんなに愛されるのか、業界の宝と言われるのはなぜかが語られる。

まず、パンをつくる工程それ自体がむやみに映画的。食パンは型からいきおいよく叩き出され、パン生地を丸める作業はマジックのよう。画面から甘い香りがただよってくる。

英語タイトルは

Pelican:74 Years of Japanese Tradition

日本人による日本人のためのパン。まったく味を変えず、メニューも増やさずにいることの勇気。ペリカンという店だけでなく、浅草という町(旧い日本の象徴)をまるごと描くことに演出の目的はあったようだ。

とっくに亡くなっている二代目主人(美男なのに驚く)が“主演”扱いなのもその意図に沿っているのだろう。

味があったのは名木さんという職人(ルックスは佐藤二朗かモロ師岡)で、二代目に徹底的にしごかれ、パンづくりのむずかしさを思い知りながら、だからこそ面白かったと語るあたり。そうなのだ。パンづくりって、面白そうなんだよね。

上映後、15分の休憩をはさんで監督、ペリカンの四代目(やっぱり美男)、まちキネに隣接するパン屋、地ぱんgoodの大岡店長、内田監督によるトークイベント。ペリカンのロールパンと地ぱんgood名物の塩パン付き。これがもう抱腹絶倒だったのでこれは次回に。

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