事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「コンビニ人間」 村田沙耶香著 文春文庫

2019-02-27 | 本と雑誌

 

三十代後半の女性。子どものころから自分が他者と違っていることを、実はうまく納得しているわけではない。恋愛経験皆無。セックスの経験もゼロ。そんな彼女は、コンビニの制服を着て、その仕事に習熟していくことで居場所を見つける。コンビニ人間の誕生。

文庫も合わせて100万部突破とか。作者が暴力的に描いた「多数派」に支持されてしまったのである。あるいは、100万人が他者との距離感に悩んでいるととればいいのだろうか。

作中に、実はもうひとりのコンビニ人間を忍びこませ、その異様さを見せつけるなど、この作家はうまい人なのかもしれない。

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2 コメント

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多数派 (がrrrrrrrrふ)
2019-02-28 15:13:15
お久しぶりです。ずっと読ませていただいてます。

「多数派」についてだけ異論です。本(とくにご紹介のような)を読む人は、100万でも「少数派」だろうと。ほんとの「多数派」とは、「本など一冊も読まない」人。斎藤美奈子氏の『趣味は読書』の序論がそんなことを言ってたとおもいます。自分のような人間が観察・描写されていると知る由もない「コンビニ人間」もいっぱいいる(多数派?)かも。

ついでに。『我輩は漱石...』大好きのわが夫婦ですが、『いだてん』は初回観ておしまい。連続ドラマをフォローする習慣(気力?)がないというだけのことで、「さすがは」と思いましたが、「多数派(!)大河ファンにはムリ」とも。ここまでの視聴率には驚いてません。NHKのスタッフにとっても、予想の範囲内かもしれません。
そうかも。 (hori)
2019-02-28 18:17:21
むかし書店に勤めていた同級生が
「村上春樹が売れてるっていうけど、
おれの目の前で買った人はひとりもいないぞ」
なるほどなあと。
いだてんは見ましょうよ。なぜなら、
こういうドラマがもっと増えてほしいからで(笑)

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