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事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第18回「歌麿よ、見得は一炊夢」

2025-05-14 | 大河ドラマ

第17回はこちら

「番組の一部に性に関する表現があります」

いきなりの字幕。いやそれは吉原の話なんだし、初回から女郎たちの裸の死体を登場させたわけだから……今回、ここまでやるとは思いませんでした。

まずは朋誠堂喜三二(尾美としのり)に初老の男性特有の症状が。腎虚(じんきょ)である。要するにEDですね。ああこう言ってもわからない人はわからないか。つまりは勃起不全です。それでもわからない人はググってもらわないと。

彼の本を連続刊行するために、吉原に“居続け”という特別待遇を用意した蔦重は、腎虚のために書けなくなった朋誠堂に

「上の筆どころじゃないですね」

うまい(笑)。ここの粋なやりとりもさすが。

ここまでならコント的なあつかいだった。でも朋誠堂は、自分のあそこが大蛇に変貌する夢を見て、それをあろうことか水野美紀が切り落とすという、愛のコリーダもかくやと思わせるシーンを挿入。NHKも思い切ったなあ。

ことはそれだけではなく、夢の話をうまくアレンジして傑作をものにする仕掛けも用意してある。さすが森下佳子脚本だ。

そして後半、唐丸が再登場。すっかり大きくなって、染谷将太登場。彼は男娼のような生活をしている。それは、彼を子どものころからそんな生活を強いた夜鷹の母を見捨てたことも影響している。

「歌麿って名はどうだい」

蔦重はそんな鷹丸に安住を提供する。そうか。唐丸は写楽じゃなくて歌麿になるのか。え、じゃあ写楽はいったい誰が演じるんだろう。

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「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第17回「乱れ咲き往来の桜」

2025-05-07 | 大河ドラマ

第16回はこちら

このGWは畑仕事中心。刈払機をぶん回してへとへと。ほとんどうちの敷地から出ない生活。帰省した娘と出かけまくった妻とは対照的。

夕刻からはDVDを見ながらウィスキー三昧。これまで、パソコンデスクの下に次々に瓶がたまっていくので妻の機嫌はおそろしく悪かったが、近ごろは2.7リットル入りのペットボトルにしたのでだいぶ改善された。もっとも、自分がいったいどれだけ飲んだのかよくわからないという美点、じゃなくて欠点もあるので気をつけないと。

で、近ごろ観たのが「流浪の月」。凪良ゆう原作の映画化。読んだときはあのオチにたいそう驚いたのだけれど、主演の広瀬すずにからむ粗暴な恋人役でのっけから横浜流星登場。思いきりDVをかましています。空手のチャンピオンがそりゃまずいだろ。

逆のパターンも。あれ?この花魁役はどこかで見たことがあるぞ……「正直不動産」の元気なお姉ちゃん、福原遥でした。隣の横浜流星にビュービュー風が吹いてくるかと思ってしまいました。かように、わたしは大河ドラマを見ていなければ近ごろの芸能界に疎いままだったかもしれない。

蔦重の商才が次第に花開いていく。往来もの、という学習書を手がけることを決意するが、まわりはそんなものが商売になるはずがないとあざ笑う。なぜなら、もう世間では飽和状態だから。しかしそこは蔦重で、現在の製作委員会のような方式を考案し、関わった人たちがせっせと売ってくれるという……なるほど乱れ咲き往来の桜、なわけだ。

第18回につづく

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「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第16回「さらば源内、見立は蓬莱」

2025-04-24 | 大河ドラマ

第15回はこちら

平賀源内という人が、実はわたしはよくわからない。発明家であり、イベントプロデューサーであり、コピーライターで作家、そして学者でもあった。という知識を集めても、果たしてどうして後世にこれほど名が伝わったのか。

実はどれかの専門家であれば、むしろ当時から幸福な生活を送れたのかもしれないとも思わせる。

考えてみれば蔦谷重三郎にしてからが、自らの作品と言えるものがないとも考えられる。しかし彼には圧倒的な商売のセンスと、自らが売り出した多くの作品が彼を縁取っていたわけだから、むしろわかりやすい。

ほんとに、平賀源内とは何だったのだろう。

何度もふれたように、わたしが彼のことを刷り込まれたのは早坂暁脚本のNHKドラマ「天下御免」によってだ。山口崇さんが演じた源内は、仲間の林隆三、秋野大作(当時は津坂匡章)、中野良子とつるみながら、破天荒なドラマを引き起こした。田沼意次は仲谷昇、杉田玄白は坂本九だったので、彼らのイメージはそのまんま天下御免のそれだ。面白いドラマだったなあ。

そんなイメージが覆ったのは、山本昌代の「源内先生船出祝」を読んだためだ。晩年は悲惨で、しまいには獄死してしまう結末は暗澹たるものだ。この大河で描かれたのはほぼ史実みたい。

そして、そんな結末を見届けた翌日、山口崇さんの訃報が。

なんてことだ。しかしこのことでわたしは決心した。安田顕の名演があったとしても、わたしは平賀源内のことを山口崇さんでいつまでもおぼえておこう。陰惨な末路があったからこそ、早坂暁は気球に乗って源内たちが日本を脱出するラストを用意したのだろうし。

第17回につづく

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「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第15回「死を呼ぶ手袋」

2025-04-14 | 大河ドラマ

第14回はこちら

「お前さん!」という妻の言葉で目を覚ます蔦重(横浜流星)。その声は瀬川(小芝風花)のものだったが、もちろんこれは夢。導入部に夢をもってくるあたりは「男はつらいよ」を意識したのだろう。

さて寅次郎、じゃなかった重三郎は、朋誠堂喜三二(尾美としのり)や絵師の北尾政寅……のちの山東京伝(古川雄大)たちと新たな仕事にとりかかろうとしている。

幕府の方ではどす黒いやり取りがつづく。いかにも江戸っぽいタイトルが多かったのに今回は「死を呼ぶ手袋」と直截だ。完全にミステリータッチ。

将軍家治(眞島秀和……米沢出身ですよ)の長男である家基が鷹狩りの最中に倒れ、そのまま亡くなってしまう。毒殺が疑われるが、家基がクチにしたものはすべてチェック済み。はたしてどのように毒は仕込まれたのか。

ミステリらしく名探偵が登場する。

1人目は平賀源内(安田顕)。家基には親指をかむ癖があり(サムサッカーは英語で“乳離れできないやつ”という意味)、そこを狙われたと喝破する。

2人目は老中首座の松平武元(石坂浩二)。家基と不仲である田沼意次(渡辺謙)が黒幕だと噂されるなかで、証拠の品である手袋を回収もしていないことで「お前ともあろうものがありえない」と政敵である意次を認めてみせる。これまで、身分の低い足軽あがりであることでネチネチいじめてきたことが、ここでひっくり返る。森下脚本の冴え。

「さすが金田一耕助」という声も多いようだけれど、わたしが思い出したのは古畑任三郎の「今、甦る死」だ(このタイトルはとても重要)。遺跡の発掘に情熱を燃やす元校長先生を演じた石坂浩二は、しかし最も完全犯罪を実現する可能性の高い方法で……エプロン姿で善人であることを印象づけ、しかし……つまりは今回と真逆の展開。

そして、真の黒幕であろう人物が人形をもてあそぶシーンが挿入される。ああ人形使いが悪役とは、攻殻機動隊が思い出されます!

第16回につづく

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「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第14回「蔦重瀬川夫婦道中」

2025-04-09 | 大河ドラマ

第13回はこちら

今回はタイトルにあるように、夫婦をめぐるお話。

瀬川(小芝風花)を妻とした鳥山検校(市原隼人)は、その高利の罪で捕えられる。しかも瀬川も連座して。夫の財でぜいたくをしたではないかと。

鳥山は確かに、瀬川が望むものをすべて与えてきた。それだけの財力があったし、瀬川を愛してもいた。しかし最後まで客としてしか見てもらえなかったことがせつない。そしてもっとせつないのは、瀬川が本当に望むものとして「離縁」を最後に与えたことだ。蔦重(横浜流星)と幸せになれよと。

独立を望む蔦重は瀬川に「いっしょに苦労しないか」と事実上のプロポーズ。ピロートークの場面まであって、その展開の速いこと速いこと。だから視聴者はむしろ確信する。このふたりは絶対に添い遂げられないと。

その予想通り、蔦重と瀬川の夫婦道中は一瞬にして終わる。吉原者である自分が妻では、蔦重に未来はないと瀬川が身を引いてしまうからだ。

一年間の大河ドラマでほぼ1/4が終了。三谷幸喜がかつて、ワンクールのドラマを四つ書くイメージ、と大河に対する心構えを語っていたが、瀬川と鳥山検校の退場によって、最初のクールが終わった感じ。

これまで、小芝風花の演技が絶賛されてきたが、負けずに市原隼人がすばらしかった。大河ドラマはかつて悪役だった人物を積極的にとり上げてきた。第1作「花の生涯」の井伊直弼、「樅ノ木は残った」の原田甲斐、そして今回の田沼意次(渡辺謙)と鳥山検校。その伝統を背負ってみせた市原隼人は、これでまた一皮むけたのではないでしょうか。

それにしても「Rookies」「おいしい給食」と役の幅が広いこと広いこと。今ごろわたしは「正直不動産」を見ているのだけれど、市原隼人が演じる桐山が出てくると画面の熱量が爆上がりであることを考えると、いい雰囲気の役者になったんだなとつくづく。

第15回につづく

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「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第13回「お江戸揺るがす座頭金」

2025-03-31 | 大河ドラマ

第12回はこちら

大河ドラマにはガイドブックがつきものじゃないですか。ドラマの背景とか撮影裏話とかがきっと満載なんでしょう……というのも、わたしは買ったことがないのでよくわかりません。なぜなら、先々のストーリーがわかっちゃったら面白みが減りませんか?

特に蔦谷重三郎(横浜流星)のように、あまりメジャーとはいえない人物の場合は、彼がどのような人生を歩むのか、オンエアを待ったほうがいいような。

とか言いながら、わたしは我慢できずに吉川永青の「華の蔦重」を読んでしまったのです。ほぼ伝記。いやはや出てくる出てくる有名人たち。

山東京伝、太田南畝、喜多川歌麿、東洲斎写楽(彼がなぜ消えたかの理由はかなり考えてあった)、松平定信……そして朋誠堂喜三二。尾美としのりが演じたこの人物が蔦重にとってかなり影響力の大きい人物だったと知れる。

さて、重三郎がどのようにして亡くなるかまで描いたこの本のことは、一生懸命に忘れなければなりません(笑)。

わたしは近ごろ、アニメのキングダムを見終えたので、ちょっと前のテレビドラマを見るようにしています。わりと面白かったのが「探偵が早すぎる」。滝藤賢一が事件を未然にふせぐ有能な(だけれどもだいぶ変わった)探偵を演じているのだが、彼が守ろうとするのは5兆円(額がばかばかしく大きいのがいい)の遺産を受け取る広瀬アリス。そして彼女の育ての親である家政婦を水野美紀が演じていて、これがなかなかのコメディエンヌぶりなの。

踊る大捜査線」の雪乃さん役のイメージを覆すために「恋の罪」でフルヌードになるなど気合いの入った人なのだが、めざしたのがアクション女優だというのが泣かせる。この大河でも凄艶なところを見せてくれているのでうれしい。

第14回につづく

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「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第12回「俄(にわか)なる『明月余情』」

2025-03-24 | 大河ドラマ

第11回はこちら

思えば80年の映画「翔んだカップル」はすごい作品だった。

・薬師丸ひろ子と鶴見辰吾の初主演作

・相米慎二監督のメジャーデビュー作品

・脚本は「探偵物語」(日テレのやつね)などの丸山昇一

・石原真理子の映画デビュー作品

……よくぞキティは金を出したよなあ。こんなギャンブルはあそこでなければなかなか(映画で稼ごうとはせず、音楽でもうければいいと社長の多賀英典は思っていたらしい)。

ラストシーンの、有名なもぐらたたきのシーンを見てわたしは呆然とした。なんだこりゃあ!大傑作じゃないか。

薬師丸ひろ子はひたすらに愛らしく(「ハンコぅも押しました」「寄りそい合って生きるって、素敵なことよねというセリフはかわいかったなあ)、石原真理子はひたすらに美しく(まさか後年にあれほどのお騒がせ女優になるとは思わなかった)、長回しを基調にした相米演出も新鮮だった。

わたしは同じ相米=薬師丸コンビの「セーラー服と機関銃」よりもはっきりと上だと思う。

そしてこの映画には、重要な役どころで尾美としのりが出演していたのだ。

劇団ひまわりに所属して子役で活躍していた彼が、この作品の次に出たのがあの「転校生」だった。尾美と小林聡美の心が入れ替わってしまうトリッキーな作品だけど、そんなことを言ったら新海誠の「君の名は。」はまさしく「転校生」へのオマージュだったわけで。

そして「転校生」を契機に、彼は大林宣彦監督と組んで名作を連発する。そして今も、彼はメジャー作品に出演しながらもどこかマイナー感もあるという微妙なありようで存在感を示している。要するに、演技がうまいんだよね。

だから、「オーミーをさがせ」とばかりにこれまでチラッとしか映さないという壮大なシャレも機能した。さすが、尾美としのり。あ、今回は彼のことしかふれられなかった。

第13回につづく

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「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第11回「富本、仁義の馬面」

2025-03-17 | 大河ドラマ

第10回はこちら

昨日は「べらぼう」にしても「御上先生」にしても、演出がさえわたっていた。役者の“間(ま)”がすばらしいのだ。寛一郎も松坂桃李も、ある申出に対して、間髪を入れずに受け入れる。男気を示すみごとな解釈だと思います。

にしても寛一郎はいい。

もちろん、血筋の問題はある程度影響しているのだろう。三國連太郎が祖父で佐藤浩市が父親とは、サラブレッドここにきわまれりだ。

しかし彼の作品の選択を観れば、よほど優秀なスタッフがいるか、本人が脚本を読めるかだ。俳優として初めて演技をしたのがあの「菊とギロチン」だったとはすごいし、以降もキネ旬ベストワン「せかいのおきく」(このタイトルは絶妙だった)や「ナミビアの砂漠」と傑作に出続けている。

かと思えば「グランメゾン東京」や「鎌倉殿の13人」などのメジャーどころも押さえているし、ラフカディオ・ハーンをモデルにした朝ドラにも登場予定だ。順風満帆に見える。

でも、異能の祖父と父を持ち、同じ業界を歩むことは、かなりきついことでもあるのもしれない。

「御上先生」の方はまもなく最終回。おそらく最初から見直すことになるだろうけれど、きのうの回はきつかったなあ。

わたしは事情があって兄弟のお話に弱い。だからブラピの「リバー・ランズ・スルー・イット」には号泣したものだった。

そしてこの「御上先生」も、失われた兄の存在を乗り越えなければならない展開だった。となりで観ている妻にばれないように涙をぬぐったけれど、バレバレだったんだろうな。兄が死を選んだのはまだ二十歳だったのだ。無惨だなあとつくづく思う。

第12回につづく

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「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第10回「『青楼美人』の見る夢は」

2025-03-11 | 大河ドラマ

「幾代餅」十代目 金原亭 馬生【落語】

第9回はこちら

日曜は朝6時から自治会の雪囲い取り外し。中途半端な時間に目覚めてしまい、こりゃ二度寝したら寝過ごしてしまうと強引に本を読む。ラッキーなことに、むやみに面白いミステリだったので無事に起きることができました。

そして10時からは法事。お昼から酒を飲むことになってしまい、眠くて仕方がない。しかし午後3時からはまたまた自治会の仕事で田んぼの撮影……眠いってば。

しかし午後5時57分に目が覚めて、無事「べらぼう」にたどり着き、続けて「御上先生」もリアルタイムで。がんばったオレ。見終わってすぐに撃沈、当たり前だ。

さて、今回は「身請け」のお話。蔦重(横浜流星)の思い人である瀬川(小芝風花)が、大富豪の鳥山検校(市原隼人)に落籍される。彼女の最後の花魁道中に合わせて、蔦重は錦絵の豪華本を制作する。出版人として

「役者が役者をやってねえ姿はどうでしょう」

とさすがのアイデア。瀬川は、大門(だいもんじゃないよ、おおもんだよ)で振り返り

「おさらばえ」

吉原と、そして蔦重に別れを告げる。うまい。

金持ちに身請けしてもらうのが娼妓のハッピーエンド。しかしもちろんもう一つ、年季が明けるというゴールもある。

そのもっとも幸福な例が落語の「幾代餅(いくよもち)」だろうか。こんな噺だ。


搗き米屋(つきごめや)の奉公人の清蔵は、吉原の幾代太夫の錦絵にひとめぼれ。仕事に身が入らない清蔵に主人は

「一年間みっちり働け。そしたら太夫に会わせてやる」

と約束。さあ一念発起した清蔵は、無事に(というかいろいろあったけど)幾代太夫と一夜を。そして

「あちきは来年の三月で年季が明けなんす。そしたら主(ぬし)の女房にしておくんなんし」

と告げられる。誰もそんな話は信用しなかったが、翌年三月、店の前に一丁の駕籠。なかからは文金高島田の幾代が……

やっぱり錦絵というのは、影響力が大きかったんですねえ。

第11回につづく

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「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第9回「玉菊燈籠恋の地獄」

2025-03-03 | 大河ドラマ

第8回はこちら

猫が亡くなってからペットロスの日々。だというのに読売の日曜版に連載されている「猫ピッチャー」を読んでしまい、ミーちゃんの可愛さにまた落ちこむ。今日は職場の駐車場をうろついている野良猫をつい目で追ってしまう。

しばらくこんな状態がつづくのかもしれない。まあ、二十年もいっしょに暮した仲間だったからなあ。

さて大河がらみでは、2027年の作品が決定。「逆賊の幕臣」主演は松坂桃李で、演じるモデルは小栗上野介だという……面白そうだなあ。というのも、昨夜は「べらぼう」を見てからそのままTBSの「御上先生」を初めてフルに見て驚嘆。

「いつもこうなの?」

毎週見ている妻に確認。

「いつもこうなの。」

とてつもなくハイレベルなドラマだし、陰影に富む主役に松坂桃李はぴったりだ。同じTBSの「金八先生」を痛烈に批判した脚本の気合いもすごい。来週からも見ることにしよう。

さて「べらぼう」。こちらの横浜流星は軽快ですばらしいのだが、今回はつらい思いを抱えてしまう。

金貸しの鳥山検校(市原隼人)が瀬川(小芝風花)を身請けする話が進む。そしてことここに至って蔦重は自分の気持ちに気づく。遅いって!と視聴者全員からつっこまれた瞬間。

身請け話を断ろうとする瀬川に、これは男ができたなとふんだ女郎屋の主人は、蔦重に瀬川の“仕事”をわざと見せる。

女郎とはなんだということを、初回の裸で“廃棄”された女たちとかぶせてくる。周到な脚本だ。もちろん「べらぼう」も毎週見ます。

第10回につづく

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