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事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

今月の名言2025年2月号PART2 イチジクの葉

2025-02-28 | 国際・政治

【ウォーホルにゴッホ】下世話に美術を見てみる!?歴代高額絵画ランキング!取引の裏を見ると経済の闇が見えてくる・・・【セザンヌにレンブラント】

PART1「ウクライナ」はこちら

「今のトランプはイチジクの葉すら身につけていない」

言語哲学者の藤川直也さんの指摘。イチジクの葉というのは、英米の言語学者たちが呼ぶところの、ただし書きをつけることによって都合の悪い部分を隠し、責任を回避しようとする企みのこと。そうかアダムとイブのあそこは都合の悪い部分なのか(笑)。

かつてトランプはこう発言したそうだ。

「あまり男尊女卑に聞こえてほしくないが、家に帰って夕食の準備ができていないと(妻に)すごく腹が立つ」

この頃はまだ、イチジクの葉を免罪符のように使っていたわけだ。

でも今は違う。排外主義的な放言が止まらない。

そしてイチジクの葉の典型例が、ある元タレントの

「心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、率直におわび申し上げます」

この葉っぱはいかにも逆効果だったなあ。

PART3「携帯の彼女」につづく

山田五郎を添えたのは、まもなく特集するからです。おんもしろいなあ。

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今月の名言2024年12月号 卒寿の覚悟

2025-01-08 | 国際・政治

LOVE PSYCHEDELICO - Freedom (Official Video)

2024年12月号PART2「黒いビル」はこちら

「戦争なんかできない国なんです。だから格好悪くても、頭を下げてでも、戦争に加わらない、ということを貫いていく。こっちにもそっちにも気を使ってやっていくしかない。心の奥深くに『平和だけは守るのだ』という思いをもって。頭を下げるのは、別に恥ずかしいことではありません。先ほど『攻められた時は死ぬのだ』と言いましたが、平和を守るには、それくらい厳しい覚悟が必要だということです」

卒寿を迎える阿刀田高さんの発言。洒脱なショートショートやエッセイを二十代のころに貪り読んだものだった。彼のバックボーンにここまでの覚悟があったとは。

本日の1曲はLOVE PSYCHEDELICOの「Freedom」
相変わらずアメリカ人より英語がうまい(笑)

PART4「マウント」につづく

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今月の名言2024年10月号 ルールを守る

2024-10-29 | 国際・政治

J.Boy (ON THE ROAD 2011 "The Last Weekend")

2024年9月号PART2「米」はこちら

「私たちは、厳しい反省のもと、政党である以前の問題として社会の一員としての基本に立ち返り、まずは“ルールを徹底して守る政党”に生まれ変わります。」

自民党のHPから。最大与党の公約の筆頭が「ルールを守る」なのである。あまりと言えばあまりに情ない状態。しかし今回の選挙結果を考えれば、なりふり構わず裏金問題を払拭したかったとも見える。失敗したわけだけど。

今回の衆院選は、もちろん自民党が自らすっころんだのであり、決して立憲民主党が勝利したわけではない。そこを誤解して調子こいちゃうと、立憲の未来は危ういだろうと思う。

当選者の経歴を見ると、やたらに弁護士とアナウンサーが多いわけで、土臭い選挙運動はいかにも苦手そうなのも心配。風がやんだときに、ものを言うのはやはり選挙区での地道な日々の活動なのを徹底できるだろうか。まあ、党首が辻立ち王なのでそのあたりの指示はあるんだろうが。

維新の退潮は、仕方のないことではあるだろう。関西万博の経費の大幅増と不人気。支持した兵庫県知事があの状態、加えてスキャンダルが相変わらず多いあたり、さすが維新。にしたって大阪ではあいかわらず強いのがつくづくよくわからないのでした。

もっとわからないのは国民民主党の伸長で、一気に4倍とは。代表は「手取りを増やす」というわかりやすい政策のおかげと自賛しているようだけど、立憲とほとんど選挙区がかぶっていないので、政権批判票が流れたということか。それにしても二十代の比例票がトップというのにはびっくり。

公明の石井代表はつくづくと運のない人だと思う。代表になった途端に落選ですから。でもこれは戦略ミスでもあるだろう。落下傘候補として埼玉から出馬することにどれだけの勝算があったのか。

参政党や日本保守党はねえ……河村たかしが国政に復帰。この人が民主党の議員だったって信じられます?

さて、少数与党となった自公は、野党側にさまざまな妥協案を提示してくるだろう。どの党がどのような反応をするのか、興味深い。

もうひとつだけ今回の選挙の特徴をあげれば、それは低投票率。おそらくは政治全体に対する幻滅が影響したのだろうし、その幻滅の幅が少ない党が勝利したということ。だから言えるじゃないですか。なんでNHK党は候補を立てなかったんだろう。立ててたら木っ端微塵だったろうに。お金の問題?あんなにお金を集めたのに?

本日の1曲は浜田省吾の「J.BOY」このベタさは貴重なんだと思う。日本における最高の労働歌じゃないか。

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「決戦は日曜日」(2021 クロックワークス)

2024-10-29 | 国際・政治

窪田正孝宮沢りえが共演とくれば、どうして見ていなかったか不思議。で、とても面白かったのです。選挙のお話。

父親の鉄板の地盤をうけついだ世間知らずの娘(宮沢りえ)と、政治に嫌気がさしてきた議員秘書(窪田正孝)。後援会の古狸たちのいやらしさや、迷惑系ユーチューバーの存在など、脚本がとにかく考えてある。

内田慈、小市慢太郎、音尾琢真などの秘書軍団のクールさもいい。結局政治を回してるのはおれたちじゃんかよ、って感じ。

おそらくこの映画をいちばん楽しんだのは私設秘書たちだったのでは?

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今月の名言2024年9月号PART1 解散

2024-10-02 | 国際・政治

White Rhythm & Blues

令和の米騒動篇はこちら

「自民に対する批判は強い一方で、立憲を中心とする政権が良いと思う人も少ない。日本維新の会は兵庫県知事の問題もあって支持を失い、国民民主党も党勢が拡大しない。日本の政党政治そのものが大きな問題に直面していると感じている。そうした状況で、小選挙区制を改めるべきだという議論さえないのは残念だ。日本の政治風土には、(小選挙区で)白か黒かを決める二党制より、緩やかな多党制の方が合う。」

小泉進次郎元環境相の恩師でもある米コロンビア大学のジェラルド・カーティス名誉教授のコメント。

確かに言えている部分もある。小選挙区制となって、何が変わったかといえば、それは政治家の劣化ではないかと思う。中選挙区でなら、同じ党の候補者同士が切磋琢磨することも可能だったけれど、今の制度ではまず公認されなければ意味がないので、ひたすらに党執行部の権力が強くなる。

その上、官僚の人事まで握ってしまったので、反対意見の存在が極小化し、お偉いさんに忖度するシステムが定着したのがこの10年の日本だろう。

さあ解散だ。はたしてどんな結果となるだろう。どんな結果になるにしろ、まともな人物が当選してほしいというのは贅沢な望みなのだろうか。

明日はJ.D.サウザー篇なので名曲「ホワイト・リズム&ブルース」を。これってリンダ・ロンシュタットのための曲だったのかあ。

次も米問題をやります。

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今月の名言2024年8月号PART2 百条委員会

2024-09-04 | 国際・政治

The Bangles - Manic Monday (Official Video)

全力少年篇はこちら

「仕事は厳しくするというのが私のスタイル」

ご存じ、斎藤元彦兵庫県知事が百条委員会で。それにしてもこの人のメンタルの強さはすごい。これだけの指摘がありながら傲然としている(ように見える)。

彼のようなふるまいをすることによって、職員のパフォーマンスが向上すると考えているとしたら、現状の兵庫県を考えればまったくの間違いであることがわかる。

にしても、個人情報の漏洩を迫った県議といい、さすが維新系の人の神経は違うなあ。

本日の1曲はバングルス。わたしと同世代。メインボーカルはベリンダ・カーライルだったか。いやいや彼女はゴーゴーズでした。

「令和の米騒動」篇につづく

 

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今月の名言8月号PART1 全力少年

2024-09-03 | 国際・政治

小田和正 公認 2019年1月8日 ライブ

コービー・ブライアント篇はこちら

「次の総裁は、存命なら安倍さんで決まりだったんでしょうね」

牧原出・東京大教授が自民党総裁選について考察。もっとも、これは彼の能力というより、安倍晋三が「推し活」の対象たりうるキャラだと言うことだ。今回の総裁選の候補者たちを見ていると、およそ推しキャラが見当たらないではないかと。

確かに、彼が生きていたら三度目の総裁という目はあったかもしれない。それはそれできついことではあったろう。あの時代がまたやってくるなんて御免こうむりたい。その意味で、わたしは今回の候補者で、タカ派の高市と小林だけには勝ってもらいたくない、絶対に嫌。それだけです。

本日の1曲は小田和正とスキマスイッチのコラボ「全力少年」

自分が年をとったからわかる。小田和正は元気だなあ。ひょっとして草刈りやってる?

PART2「百条委員会」につづく。

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今月の名言2024年5月号PART2 女性総裁

2024-06-01 | 国際・政治

The Supremes: You Can't Hurry Love - Original (Take 1)

PART1「つばさ?」はこちら

「この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」

静岡県知事選における上川陽子外相の発言。

子どもをうまない女性は女性ではないのかとの批判を受けてすぐに撤回。わたしが注目したのは、この発言が大きく取り上げられるほど彼女の存在感が増しているということだ。

空気として自民党は(というか岸田支持派は)彼女を表に出そうとしている。俺じゃなきゃ彼女にしろってことでしょ。

はたして自民党の次期総裁が誰になるのか想像もつかないが(だってろくなのがいないじゃないですか)、野党の攻勢をかわすという意味では、初の女性総裁が“うまれれば”確かに手ごわそうではある。

そして東京都知事選。蓮舫が参戦してもう何が何だか。

本日の1曲はオリジナルの「恋はあせらず」そうだよね、ママが言うとおり、恋はあせっちゃいけない。でも男はあせる。この女を他の男にとられてたまるか。わたしはあせりました。

2024年6月号「経済的動物」につづく

 

 

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今月の名言2024年5月号PART1 つばさ?

2024-05-30 | 国際・政治

Phil Collins - You Can't Hurry Love (Official Music Video)

2024年4月号PART3「ネネ」はこちら

「『都合の悪いことがあるように思うけど、答えろ』と言って回っている。多くの陣営は答えずに逃げる。不満があるなら言論で打ち負かしてもらいたい」

先日逮捕された「つばさの党」の黒川代表の発言。言論で打ち負かしてって、この人たちがやっていたことが言論なのか……とか言いながら、わたしはつばさの党をネットでとりあげるのをためらっていた。だってそれこそが彼らの思うつぼだから。動画の再生回数は増え、彼らに金が転がり込んでいくのも業腹じゃないですか。

しかし彼らの暴力的な行為の数々は看過できない。敵とみなせば、暴言を浴びせかけ、自宅をネットでさらし、批判した人物やその関係者(フジテレビの港浩一社長、ロンブーの田村淳など)に街宣をかける。暴力的、じゃなくて暴力そのものだろう。

こんな時になんだけど、フジテレビの社長は今とんねるずの番組のチーフプロデューサーで「みなとチー」と呼ばれていた彼なんだ。

月9ドラマの代名詞だった大多亮はフジ・メディア・ホールディングス取締役。「踊る大捜査線」を差配した亀山千広もえらくなっている。フジはこのようにスター的なスタッフをちゃんと遇した。それなのに、いまの視聴率トップ20にひとつもフジテレビの番組がないのはなぜだ。

本日の1曲はフィル・コリンズの「恋はあせらず」。シュープリームスのカバー。ソロアルバムの2枚目に入っていたのかな。シャレがわかる人だとつくづく。

PART2「女性総裁」につづく

 

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今月の名言2024年3月号PART3 ばかやろう

2024-04-05 | 国際・政治

Steely Dan - Home at Last - Sony Music Center, NYC January 2000

「鳥山明と江口寿史」篇はこちら

「ばかやろう」

次回の衆院選に出馬しないとする二階元幹事長が記者会見で。「出馬しないのは、政治資金の責任か、あるいは年齢の問題ですか」との記者の質問に激昂。

「お前もその年がくるんだよ」と吐き捨て、ばかやろうにつながっている。

誰でも思い出すのが(いやリアルタイムではもちろん知りませんよ)吉田茂が国会で「バカヤロー!」と怒鳴り、結果的に解散することになったエピソードだ。

いわゆるバカヤロー解散である。後年に二階俊博がどのように評価される政治家なのかはまだわからない。しかし、この罵倒すら彼のオリジナルではなかったあたりが、どうにもこうにも。

本日の1曲はスティーリー・ダンの「HOME AT LAST」このセンスはただごとじゃないっす。チャリで聴きながら震えがきました。

4月号PART1「静岡の人」につづく

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