事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

今月の名言09年11月号~一回どう?

2009-11-30 | うんちく・小ネタ

09年10月号「志の有無」はこちら

Eguchihisashiworld01_2 「一回どう?」
本番直前にうら若き黒柳徹子に森繁久彌がかけた言葉。
「あたくし意味がわからなくってー」
まあ、黒柳徹子だからなあ。でも、こんな露骨な言葉ですら芸になっているのだ。さすが森繁久彌。近年は“老残”すら芸にしていたではないか。この偉大なパフォーマーの退場よりも、変な整形野郎の逮捕を優先したニュース番組に呪いあれ!

「他人事とは思えない」
92年に途中まで出来ていながら中断していた幻のアルバムを17年ぶりにようやく完成させたというプリファブ・スプラウトの8年ぶりの新作「Lets Change The World With Music」に向けた江口寿史のコメント。江口さん、旧作のリライトもいいけど、新作もよろしく。

「僕はあまり日本語の日本語性というものを意識しない。よく日本語は美しいという人がいるが、僕はむしろそれをツールとして物語を書いていきたい。非常に簡単な言葉で、非常に複雑な物語を語りたいというのが、僕の目指していることだ」
ロイターのインタビューに答えた村上春樹。全面的に支持します。にしても、「1Q84」の第三部を執筆中とは予想はずれたなあ。

「(オレたちロックンローラーが気をつけなきゃならないのは)脳コウソク、心筋コウソク、身柄コウソク」
内田裕也が某放送作家に。しょーもねー(笑)

12月号「夫婦放談」につづく

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うまい店ピンポイント~ラーメンの町Vol.13「麺工房さらしな」

2009-11-29 | 食・レシピ

「味好駅東店」特集はこちら

Sarashina02 職場近くの店は全制覇するぞ。

「さらしな」で特徴的なのは太麺と細麺の選択制なこと。メニューによって合う合わないはあるだろうし、客は研究する楽しみがある。わたしは味噌系は太麺、醤油系は細麺にしています。

スタミナラーメン(醤油豚骨)は、豚骨風味がちょっとしつこいので苦手。ガッツリしたものを食べたかったのでそれはそれでよかったのだが。人気店なのでお昼時は行列必至。そりゃあもう必至。

次回は期待の新人なのか「新三(しんざん)」

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続・意外なふたり~対バン仲間

2009-11-29 | うんちく・小ネタ

「便利な夫婦」はこちら

♯92 ブラザー・コーン(バブルガム・ブラザーズ) & 鈴木雅之(シャネルズ→ラッツ&スター)

Bubble04 高校時代に、初めて鈴木(芝工大高)のライブをみたとき、コーンは「うわー、東京のバンドだぁ!」と思ったそうだ。思いっきりリーゼントに決めた、完璧なブラック志向だったにもかかわらず。だからソニーのスタジオで会ったときから意気投合とか。

コーンはそのうえ佐野元春と中学の同級生でもある。人脈の人。あ、そういえば佐野もバブルガム・ブラザーズもシャネルズもエピックだったか。縁だなあ。

次回は「進化の果てに

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「トーキョー・プリズン」 柳広司著 角川文庫

2009-11-28 | ミステリ

Tokyoprison 「ジョーカー」シリーズでうっすらと語られた天皇制への嫌悪が、ここでは探偵役であるニュージーランド人の視点を借りて爆発している。ハンニバル・レクター的に思える登場人物が実は……そしてまた実は……な展開。

めずらしく犯人が途中でわかっちゃいました。密室の後始末についてはちょっと苦しい。本が重要な小道具になり、歯医者やオウムが……どんだけ有名な作品を引用しているんだか(笑)

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「スズキが覗いた芸能界」 松尾スズキ著 新潮文庫

2009-11-26 | 芸能ネタ

51fygqhkscl 鳴呼、青春!26歳・元サラリーマン、「駆け出しの男」が、テレビドラマに出演し、映画を初監督するまで、覗きに覗いた芸能界。 (「BOOK」データベースより)

現在からみれば「巨大な才能」である松尾が世に出るのは必然だったように見える。でも、多くの偶然や出会いが影響していることをこの書では(笑わせながら)語っている。まあ、半分は実力だぜ、という自負も感じられるのだけれど。

マジな話、温水洋一との間で、どんな軋轢があったというのだろう。知りたいなあ。

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刑事コロンボを全部観るVol.10「黒のエチュード」Etude in Black

2009-11-25 | テレビ番組

Vol.09「パイルD-3の壁」はこちら

Johnpeter_2  オーケストラの理事長の娘を妻にしている人気指揮者(ジョン・カサヴェテス)が、離婚を迫る楽団員の愛人を自殺に見せかけて殺害する。事件としては単純な構図。しかしピーター・フォークの長年の盟友で、妻ジーナ・ローランズと数々の名作(低予算ではあるが、それゆえに自由な)を生み出してきたカサヴェテスが犯人を演じているので深みがある。

 傲岸で、神経質で、嫌われ者で、そして弱虫。しかし芸術の素養だけはあふれるほどに持つ男。古畑任三郎では市村正親が愛人を殺す回に引用されていることが歴然。ノンクレジットだが、カサヴェテスも演出に参加しているようだ。

※カサヴェテス演出「グロリア」は必見。ウンガロのスーツを着こなしたジーナがひたすらかっこいい。わたし、レーザーディスク買いました。

Gloriap  彼の犯行がコロンボに見破られるのは、妻が育てている花が原因。その意味で、皮肉が効いている。犯罪を、最後までコンダクトできなかったのだ。練習曲から出直さなくては。

 わたしがしかしこの回でつくづく考えさせられたのは妻の行動だ。

 夫の浮気に薄々感づきながら、平和な家庭をこわしたくないばかりに沈黙を守り、夫の胸を飾る花の手入れに熱中する。自分に音楽の才がないことに意識的で、だから常に自問している。夫が愛しているのはわたしではなくて、オーケストラの理事長である母の資金の方なのでは、と。そして夫にふさわしいのは才能あふれる愛人の方なのでは……

 彼女のこの疑問が、およそ裁判で勝つには無理筋に近かったコロンボを助ける。本妻をなめてはいけない。演じているのはブライス・ダナー。なんとグウィネス・パルトロウのお母さんです。「意外なふたり」シリーズでやってもよかったっすね。これ言っちゃいけないのかもしれないけど、娘よりはるかにきれいです。

 コロンボの嘆きがいい。

「自殺はいやだねー。殺しと違って自殺は悲しい」

 そして、名探偵宣言も。

「あたし、これが専門なんです。殺しがね。」

Vol.11「悪の温室」につづく

Gwyneth_paltrow_and_mother_blythe_d

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続・意外なふたり~便利な夫婦

2009-11-24 | うんちく・小ネタ

「お札の人」篇はこちら

Ogawatamaki05 ♯89 山崎貴(映画監督) & 佐藤嗣麻子(映画監督)

あまりに似合いの監督夫婦。「ALWAYS」「BALLAD」の山崎と「K-20 怪人二十面相・伝」の佐藤。作品の方向性までほぼいっしょなので、さぞや“便利な”夫婦関係なのであろう。山崎の「BALLAD」はもうちょっとかせいでほしかった。それにしてもまさか次の作品が「宇宙戦艦ヤマト」とは……

同じ意味で

♯90 八塩圭子(キャスター) & 金子達仁(スポーツライター)

これもなんか便利な夫婦のような気がする。鋭い夫婦。

金子の“断じ方”がわたしは決して好きではない。サッカーという競技への感情的なまでの支持・不支持という日本人の両極端な姿勢を金子がつくり出したことは確実なので。日本のスポーツ・ジャーナリズムに欠けているものを彼が補完したのだと考えればいいのだろうが。まあ、女性の選択については慧眼だとわたしは思います(笑)

逆に

♯91 ケラリーノ・サンドロヴィッチ(劇作家) & 緒川たまき(女優)

この夫婦はいかがでしょう。ともにあふれる才能の持ち主であることは理解できても、ケラはみずから社会人として失格だと宣言しているし、わたしもそう思います。だいじょうぶかこの夫婦は。緒川たまきファンとしては心配。今夜も彼女の「嘘つき。」というつぶやきが聞こえる……

次回は「対バン仲間

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文芸漫談!

2009-11-24 | 本と雑誌

Bungeimandan04文芸漫談-笑うブンガク入門

いとうせいこう+奥泉光+渡部直巳 集英社刊

語るなあ三川町出身の奥泉!文芸そのものへの洞察よりも、漫談として成立させようとするほどのサービス精神の持ち主だったことにびっくり。あんなに難しい小説を書く人なのにねえ。

世界文学は面白い。文芸漫談で世界一周

奥泉光+いとうせいこう 集英社刊

カフカ、カミュ、ドストエフスキー、漱石、ガルシア=マルケス……彼らの著作を「アイロニー」というキーワードで読み解いていくおなじみ文芸漫談。「坊っちゃん」が、わずか一ヶ月の物語であり、はてしなく敗残の過程を描いたもの、とする指摘は「うらなり」(小林信彦)を通過した身としては納得できる。

ほとんど同世代である彼らが「あの頃はみんな南米の小説を読んでたけど、……ぼくは読まなかった」というあたり、いやー言えてます(笑)

文学がどうやら復興しつつあると業界が期待しているのなら、このような捨て身の復興策をもっと支援するべきだ。どうやってって?そりゃ、過剰に怒るか支持するかですよー。

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うまい店ピンポイント~ラーメンの町Vol.12「味好(あじよし)駅東店」

2009-11-23 | 食・レシピ

味好がらみだった尾浦特集号はこちら

Ajiyoshiekihigashi01 その、味好(あじよし)。三日月軒駅東店のすぐ近く。店主は学校の業界でも有名な人。川の学習とか、詩のボクシングとか。チョー高学歴なのをみなさんご存じですか。

まあ、それ以前からこの店には通っていて、現在の店になる前のカウンターオンリーのころを知っているのはちょっと自慢。

で、むかしから食べ続けているのがここの焼肉ラーメン。言い方がむずかしいけど「輪郭がはっきりしている感じ」(自分でもわけわかんない)がおいしくてこれからも食べ続けるんでしょう。先日もある読者といっしょに入って、ついギョーザも二人前頼んだら夕飯が食べられないぐらい満腹。油断したー。

むかしの同僚が近くに駐車場をかまえていて「よく客が勝手に使ってるから、オレが行くと大盛りになるんだー」と自慢していた。うらやましいぞこら。

弟子筋の尾浦との比較は人それぞれなんでしょう。わたしは藍より青いとは思わない。

次回は「さらしな

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アルトマン三昧PART5「ザ・プレイヤー」その2

2009-11-23 | 洋画

PART4はこちら

Roberaltman06  ロバート・アルトマンは映画人たちに愛され、尊敬を集めている。その証拠がこの「ザ・プレイヤー」だ。数多くの俳優・監督たちが手弁当で(これほどハリウッドに似つかわしくない表現もめずらしい)参加している。実際にはユニオンが規定する最低賃金で、しかも後日みんなが映画の基金に寄付をしたとか。以下に列挙するスターたちは、アルトマンみずからが出演を依頼し、快諾した人たちだ。

ジュリア・ロバーツ

ブルース・ウィリス

バート・レイノルズ(ランチの席で業界にブーたれているのがおかしい)

アンジェリカ・ヒューストン

ジョン・キューザック

ジャック・レモン

アンディ・マクダウェル

マルコム・マクダウェル

シェール

ピーター・フォーク

スーザン・サランドン

ジル・セント・ジョン

リリー・トムリン

ジョン・アンダーソン

ミミ・ロジャース

ジョエル・グレイ

ハリー・ベラフォンテ

ゲイリー・ビューシイ

ジェームズ・コバーン

ルイーズ・フレッチャー

スコット・グレン

ジェフ・ゴールドブラム

エリオット・グールド

サリー・カークランド

マーリー・マトリン

ニック・ノルティ

ロッド・スタイガー

パトリック・スウェイジ

テリー・ガー

カレン・ブラック(まさかと思われるだろうがこの強烈な女優は「エアポート'75」でスチュワーデス役だったんですよっ)

……せっかくメモをとりながら観てたのに、ネットで検索したら一発でした(-_-)。絶対にヒットしないはずの映画のキャストとして、パーティの客として、彼らは本人役で登場する。アルトマン組の常連だけでなく、みんな楽しそうである。

キャストだけでなく、映画そのものもネタとして登場する。トッド・ブラウニングの「フリークス」、フリッツ・ラング「M」、そしてヒッチコックの肖像。そのたびに“それ風”の映像になるのがおかしい。

わたしが大好きなアラン・ルドルフ(アルトマンの助監督を長くつとめた)もちょい役で登場。メールボーイからマーティン・スコセッシと誤解され「ケープ・フィアー最高でした!」と言われてくさるのには笑わせていただきました。

 アルトマン映画のことだから、単純な勧善懲悪では終わらない。数多くの偶然から、ザ・プレイヤーは真の実力者として映画界を牛耳ることになる。ラストシーンはパームツリーの下で妻とキスをする典型的なハッピーエンド。皮肉がきいている。

「夢を見てるみたい」

「映画のようだろ?」

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