他地区ではすでにファーストランを終えているけれど、鶴岡まちキネでは12月10日が封切り。初日の一回目に見てまいりましたよ。昨夜の酒がまだ残っているというのに鶴岡まで全速力(いろんな意味で法律違反)。
8割方うまっている客席は、わたしと同世代かそれ以上の方々とお見受けしました。朝8時40分という、午前十時の映画祭もびっくりな時間もなんのその。早起きなわたしたちにはむしろ好都合(二日酔いの日をのぞく)。まちキネもそこはわかっているんでしょうね。
前作と同様、久しぶりの東映三角マークだとしみじみ。監督松岡錠司、主演小林薫、そして常連客たちも同じ布陣。みんないつもどおりであることが強みだ。
今回も三つのチャプターから成る。「焼肉定食」で河井青葉、佐藤浩市(わざと薄っぺらい感じを出すあたり、うまい)、「焼きうどん」でキムラ緑子、池松壮亮、「豚汁定食」で渡辺美佐子、井川比佐志らが演技合戦。
池松壮亮(彼の映画を観るのは今年4本目だ)が、蕎麦屋を守る未亡人(キムラ)の息子として、蕎麦ではなく焼きうどんを深夜食堂で食べるあたり、年上の恋人(小島聖)との関係性を象徴していて芸が細かい。
前作で泣かせたひかるちゃん(多部未華子)が元気だったのがうれしいし、なぜ深夜食堂のお品書きには豚汁定食だけが書いてあるかがオリジナルストーリーで描かれ、これまたグッとくる。
タクシードライバーの片岡礼子、刑事の篠原ゆき子が激しく魅力的でさすが。みんないつもどおりではあるけれども、たとえばおかわりシスターズのひとり、須藤理彩は夫を亡くすなど、役者たちはそれぞれ人間としての重みを増している。
このシリーズ、もっともっと続いてほしい。映画の常連客として、ぜひにとリクエスト。
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僕もぜひ、映画版もシリーズにしてもらいたいと願ってます。
それはさておき、多部さんの役名はみちるちゃんでは。
面白いので放置しておこう(^o^)