第三十四話「九州出陣」はこちら。
前回の視聴率はなんと13.0%と大暴落。こうなると今月初めの数字がバブルだったのかと。今日は24時間テレビでわたしの勤務校(兼務だけどね)の運動会が描かれ、午後は妻と「STAND BY ME ドラえもん」を。
豪雨のニュースじゃないけど、中年男が年間に流す涙を一日で。もう感動はいっぱいいっぱい。邪悪な話をくれ!
今回は秀吉が次第に魔王に変わっていく流れ。邪悪です。
あの手この手で家康を帰順させた秀吉。大坂の事情を長政に確認する官兵衛。家康の大きさに無邪気に感嘆する息子に……
「やったなあのオヤジ」
「やりましたね絶対」
いちおう時代劇口調だった気がしますが(笑)、官兵衛と善助は絵解きをしてみせる。出自が低いことでまだ侮る連中も多いから、ここはわたしに花を持たせてくれと家康に秀吉は芝居を頼んだと。
その大芝居とは、家康が秀吉の陣羽織を所望し、秀吉が拒むも、前線にはわたしが立つから無用のものと家康が主張。秀吉は喜ぶ。プロレスで言うところのブックがここに完成。なるほど。
ここまでは、官兵衛も想定内の秀吉だった。しかしキリシタンの扱いに石田三成のサジェストもあって……
久しぶりにあいさつに来た光と糸に、秀吉は加増の話しかしない。天下人となった彼に、どれだけのお追従の嵐があるかがうかがえる。だから逆に、心根のなかに軽侮がある領主には秀吉は容赦しない。400年!も豊前を治めてきた宇都宮家の鎮房(村田雄浩)に国替えを命じ、しかもその後釜に官兵衛を据えるという。こりゃ、いじめだ。
NHKのトップに、いまとんでもない人物がいる。でも現場では彼に刃向かういろんなことが行われているのだとか。うがちすぎと思われるかもしれないが、今回の秀吉の国家主義的書状をご丁寧に描いたところに、現場の反骨心はあったかも。
でも視聴率は下がるだろうなあ。黄色いTシャツとふなっしーに、わたしはすっかり心をうばわれたので。12%台?
第三十六話「試練の新天地」につづく。