事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

明細書を見ろ!2021年6月期末勤勉手当号PART1 紙上初任者研修PART3 祝!初ボーナス

2021-06-30 | 明細書を見ろ!(事務だより)

Babylon Sisters

2021年6月号「PayPayの町をもうちょっと」はこちら

そうなんですよ新規採用者のみなさん。今日はボーナスの支給日です。山形県職員の場合は6月30日と12月10日。6月のボーナスは前年の12月2日から今年の6月1日まで、12月のボーナスは6月2日から12月1日までの勤務期間にしたがって支給されます。

だから4月1日に採用されたあなた方はほぼ2ヶ月分しか反映されていない。12月をお楽しみに。

正確に言えば、このボーナスというのは「期末手当」と「勤勉手当」が合算されたもの。それぞれに複雑な計算式があり、学校事務職員も苦労しています。

県の監査では例年この部分が重点項目となっていることからも、そのめんどくささがおわかりいただけるかと。今年から、期限付職員の年度末の“空白の一日”(雇用をいったん切る)が消滅して手当の減額がなくなり、去年からは会計年度任用職員という制度が始まったのでパートの人たちにも期末手当が出ています。徐々にこのボーナスも変容しています。

それはともかく初ボーナス。社会人の世界へようこそ。

PART2「先生になりたくない2021」につづく

本日の1曲はやっぱりスティーリー・ダン。名曲がいっぱいです「ガウチョ」。ということで「バビロン・シスターズ」でまいりますよ。

この曲もすごいんだ。ベースがチャック・レイニーでフリューゲルホーンがランディ・ブレッカー、そしてクラリネットがトム・スコットです。

 

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「ジャングル・ブック」The Jungle Book(2016 ディズニー)

2021-06-29 | 洋画

「伍長、久しぶりですね」

「ディズニー作品のときだけ登場する伍長とその部下。緊張するのぉ」

「そんなキャラじゃないくせに。さあ今回はジャングル・ブックです。原作はかのラドヤード・キプリングの古典」

「わしの世代にとってはショーン・コネリーマイケル・ケインクリストファー・プラマーという濃ゆい三人が出た『王になろうとした男』の作者かな。監督のジョン・ヒューストンがいちばん濃いけど」

「どこのお話かと思ったらインドだったんですね。漠然とアフリカの話だと思ってました。」

「狼に育てられた人間の子が、その知恵と勇気で災厄からジャングルを救うと。新味ないなあ」

「なに言ってるんですか。19世紀の作品なんだから当たり前です。こっちがオリジナルじゃないすか」

「監督がアイアンマンや『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』のジョン・ファブロー。ディズニーは今回の実績を評価してライオンキングにも起用したんじゃろうの」

「シンデレラ城をわざと昔のアニメ調で描いて、そのままカメラがCGのジャングルに入っていくあたり、凝ってましたねえ」

「それどころか、CGなのにカメラに水しぶきがかかるシーンを用意したり、終盤に登場する大猿が、手で禿頭を撫で上げる『地獄の黙示録』のマーロン・ブランドそのままの描写を入れたり遊びまくっておる」

「声優も豪華です。ベン・キングスレービル・マーレイクリストファー・ウォーケンスカーレット・ヨハンソン。なぜかサム・ライミまで」

「にしてもディズニーのリメイク攻撃ってまだ続くのかな。あと残ってるの何がある?」

「だいじょうぶですよ。ネタがなくなったらリメイクのリメイクを……」

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ガリレオを全部観る22 ガリレオXX 内海薫最後の事件

2021-06-28 | テレビ番組

「聖女の救済」後篇の放映2日前に土曜プレミアム枠でオンエアされたスピンオフ。

主役はタイトルでおわかりのように内海刑事役の柴咲コウ。なぜ彼女がシーズン2にほとんど出演せず、アメリカに研修に行くことになったかの物語。

メインライターの福田靖さんの講演会に行ったとき、もうひとつの代表作である「HERO」についてこう愚痴っていたのが印象的だった。

「HEROの続篇に、松たか子さんが出ないってありえないでしょ。だけどスケジュール的に絶対に無理だったし、フジテレビの何十周年記念だからって撮ることは決まってたし」

脚本家はたいへんです。相手役は北川景子に変更され、ガリレオの場合は吉高由里子が起用されている。こっちはどんな事情があったんでしょう。

ただ、柴咲コウと吉高由里子は実生活でも仲がいいそうだし、スピンオフで主役までまかせているのだから黒い事情があったわけではなさそうだ。しかも、このドラマのキャストがやけに豪華なのである。ユースケ・サンタマリア余貴美子伊武雅刀柳楽優弥永島敏行……もっとも、うれしかったのは福山雅治や北村一輝が顔を出してくれたことでしたが。

このドラマにはしかしガリレオの匂いがほとんどしない。ストレートな刑事ドラマと言っていい。男社会である警察で女性が生きぬくにはどうすればいいか、長野県警と警視庁の険悪な関係……介護されている老婆の仏壇に「ローソクは消す」「線香はつけない」とメモが貼ってあるなど、細かい演出もガリレオっぽくない(笑)。

ラストに柴咲コウが泣き崩れるのが男子トイレだったという描き方もうまい。さて、ガリレオを全部観るシリーズは、シーズン3と劇場版の新作まで一休み。また、お会いしましょう。

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青天を衝け 第20回 篤太夫、青天の霹靂

2021-06-27 | 大河ドラマ

第19回「勘定組頭渋沢篤太夫」はこちら

今回は14代将軍家茂のお話がメイン。初代の神君家康が(北大路欣也)

「ご苦労でござった」

というぐらい、征夷大将軍なのに戦場で死んだのは(微妙だけど)幕末まで彼だけだったのである。享年20才。ご苦労さまだと本当に思う。軍人である武士が官僚を兼ねるという無理を長年演じたのを、この若者に背負わせるのはいかにもしんどい。っていうか誰でもダメだったんだしょ。年寄りなら落としどころを見つけられ……なかったのが明治維新か。

さて、その家茂を演じたのは磯村勇斗

ひよっこ」で有村架純といきなり(そんな印象)ハッピーな夫婦になる彼です。だけど、わたしはいま日テレの「今日から俺は!」を今ごろ最終回を観てるへたれなので、このドラマでいちばんの悪役である相良をいかにも卑怯に演じている彼と、実は慶喜を信頼していたと臨終に語る気弱な将軍を同じ日に観れて味わい深かったです。

いやーそれにしても相良は悪かった(笑)。んで、コメンタリーでみんなが「この髪型いいよねー」「かっこいいよねー」と絶讃しているのが相良のものでした。撮影中どんだけあんたたちは仲良かったの。それから常に「ピー」あつかいされるみんながいってたファミレスってどこだよ。

さて本筋。一橋家ならともかく、将軍が相手となれば自分の建言など意味をなさないという栄一(吉沢亮)のいらだちはわかる。でも視聴者が心配するのは成一郎(高良健吾)との仲が壊れはしないか……

栄一が美男の土方歳三と邂逅するのもけっこう、むしろそうあってほしい。

だけど、わたしはさりげなく勝麟太郎の名が出てくる方が長年の大河ドラマファンとしてはうれしいです。まさかと思うんだけど大河「勝海舟」において、

「福沢とかいうヤツがなんとか言ってる」

ということへの本歌取り?だとしたらすばらしいけどなあ。

第21回「篤太夫、遠き道へ」につづく

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「中野のお父さんは謎を解くか」北村薫著 文藝春秋

2021-06-26 | ミステリ

前作の特集はこちら

理想の父娘のお話パート2。というかパパは何でも知っているシリーズの続篇。出版社に勤務する娘が、実家に住む高校教師のお父さんなら謎を解いてくれると絶大な信頼を寄せているあたりがすばらしい(だからタイトルには「はい、解きます」と素直に返せる)。

松本清張菊池寛泉鏡花などの文豪をめぐる小さな、そしてそれはあの大作家たちの本質につながっている謎の数々。古書マニアであるお父さんにとって、こんなおいしいネタを毎回娘が持ってきてくれるのだから幸せだ。

でもねお父さん、危機は迫っていますよ。佐野洋子の「100万回死んだ猫」を絶望の書だと喝破した青年が娘さんと親しくなりそうです。んでこいつがいいヤツなんだ。

第3作「中野のお父さんの快刀乱麻」につづく

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「ライフ」Life (2017 SONY)

2021-06-25 | 洋画

監督が「チャイルド44」のダニエル・エスピノーサで、主演が「ミッション・インポッシブル」でいいところを見せるレベッカ・ファーガソンとごひいきジェイク・ギレンホール

こないだ奥さんの「リズム・セクション」観たばっかりだぞライアン・レイノルズ。それに真田広之が加わるとくれば……どうしてこの映画を見てなかったかのほうが不思議。っていうか庄内で公開されたのかな。

内容は誰でも指摘できるように(だから誰も言わないんだろうけど)あるSF映画そっくり。地球外生命体が宇宙船のなかで制御できなくなり、クルーがひとりひとり……あははは、「エイリアン」ですわね。

この映画の妙味は、徹底して描かれた無重力状態。ワイヤーで吊ってると思いながらも意識することなく見終える。進化してるんだなあ。そして、あのエイリアンでさえラストに希望を持たせたというのにこの終わり方。エスピノーサの本領発揮(笑)。

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「80年代音楽解体新書」スージー鈴木著 彩流社

2021-06-25 | 音楽

Fumio Nunoya - Niagara Ondo [ナイアガラ音頭] (Live) (1977)

音楽的な部分は素養がないのでさっぱりわからないのですが、ナイアガラトライアングルにはセンチメンタル・シティ・ロマンスの告井延隆が参加するはずで、もしそれが実現していたら山下達郎の参加はなかったという裏話は大好き。しかもそれは告井が大瀧詠一がつくったラーメンをまずいと言ったからって……(笑)

ってことで本日の1曲は「ナイアガラ音頭」徹底した祝祭。合いの手、ってのは魔力あるよね。

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日本の警察 その124「暴虎の牙」柚月裕子著 KADOKAWA

2021-06-24 | 日本の警察

その123「ルパンの消息」はこちら

孤狼の血」「凶犬の眼」につづく、孤狼シリーズ完結編。広島や呉が舞台になっていることから「仁義なき戦い」と世界観が共有されているのは誰もが気づくところだろうし、「県警対組織暴力」に肌合いが似ていることも指摘してきた。そしてこの完結編は、仁義なき戦いの第二作「広島死闘篇」そのまんま。

恐怖という概念を持たず、自分だけを信じて突っ走るやくざ……北大路欣也が演じた山中正治が主人公のモデルだろう。令和に発された作品の方が、直情径行な人間をヒーローにもってくるあたりの逆転傾向が面白い。さーて映画の方はどんな話にもっていくのかな。

キムタクの教場につづく

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「泳ぐ者」青山文平著 新潮社

2021-06-23 | 本と雑誌

かつて「泳ぐひと」という映画があって、バート・ランカスターが高級住宅街の邸宅のプールを裸で次々に泳いでいく……泳者である彼の行動には、実は隠された混乱と哀しみがあったというストーリー。

青山文平の新作「泳ぐ者」は、あの傑作「半席」の続篇。勘定方としての立身出世より、徒目付(かちめつけ)として世の「なぜ」を「見抜く者」として生きる決断をした片岡直人のその後……

出たら必ず読むと決めている青山文平の新作なので、読まないという選択肢はない。そのうえ、片岡はどうしているだろうと「半席」を読んだ人なら絶対に気になるはずだし。

片岡はまたしても(多くを語らないながらも)いくつかの謎に挑んでいく。

死病にとりつかれた、隠居の元勘定方が、すでに離縁していた妻に刺されたのはなぜか。初冬の冷たい大川を、毎日泳いで往復する男の意図はなにか。

……老いてなお不気味なほど美しい殺人者の哀しみ。殺される直前に喜悦の表情をうかべる泳ぐ者の来し方、二重にも三重にも埋め込まれた「なぜ」を描いて青山文平はやはりすばらしい。おそらく年末のミステリランキングをまたにぎわすことと思います。でもそれ以上に人間の複雑さを描いた物語として極上。ぜひ。ぜひぜひ。

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ガリレオを全部観る20 「攪乱す(みだす)」

2021-06-23 | テレビ番組

その19「演技る(えんずる)」はこちら

今回は“食えない科学者”のお話。性格的に度し難い(それは湯川も同様だが)のと同時に、文字通り貧乏暮らしを強いられている科学者が湯川に挑戦する。

湯川が警察の捜査に協力しているとの記事が週刊誌に載る。Y准教授となっているけれども帝都大としては面白くない記事だったかも。そしてその記事に、かつて湯川に煮え湯を飲まされた(と本人は思い込んでいる)人物の邪悪さに火をつける。

犯人が使ったトリックはきわめてシンプルでオリジナリティが感じられない。ロングレンジ・アコースティック・デバイスという音響兵器。科学者としてのレベルがこれで理解できる。

湯川が犯人を特定する方法がミステリ的には面白い。

犯行予告はネットで行われるのに、犯行声明が郵便で送られてくるのはなぜかに注目し、彼は大学のマンパワーをフル活用して犯人の手口を推理する。そして……。これって昔からある「鉛筆書きで地震予兆ハガキを用意する」パターンだ。やっぱり、オリジナリティのかけらもない。

生瀬勝久がカルチャースクールの講師などで糊口をしのぐ中年を演じてすばらしい。同じように屈託を抱える助手の栗林(渡辺いっけい)とのからみは味わい深かったなあ。

すべてを他人のせいにしかできない、弱い人間がここにいる。彼は自分の現状がすべて湯川に論破されたことにあると曲解している。カルチャースクールの講師だってきちんと勤めていれば喜びもあるはずなのに。おじいちゃんたちは興味を示さないけれども、わたしは興味津々でしたよ。

「この歩数計にも科学があります。こうやって手で振ってもカウントされないのに、歩くとカウントされる。不思議でしょう?これは加速度センサーというものが……」

ちょうどわたしが知りたかったこと。ためになりますガリレオ。

その21「聖女の救済」につづく

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