事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

さよなら鶴岡まちなかキネマPART2

2020-05-25 | 映画

PART1はこちら

「先般の発表のとおり、鶴岡まちなかキネマは、2010年(平成22年)の開館以来、大変多くのお客様にご利用いただいてまいりましたが、諸般の事情により、去る2020年5月22日(金)を持ちまして閉館いたしました。

皆様の長きにわたるご愛顧に心より感謝申し上げますとともに、突然の閉館となり、ご迷惑をおかけしますことを深くお詫び申し上げます」

今日届いた文書。うううう。

カメラを止めるな!しか行ってないですけど」

「一回も行ってないですけど」

お前たちのような連中が多いから(笑)

あの、祝祭のような場が十年存在していたことをまずはありがたいと思う。あのロビーで、ボーッと開映を待っている時間こそがわたしの人生でいちばん幸せな部分だったのではないかと。

この映画館で最初に見たのは「スラムドッグ$ミリオネア」で、最後に見たのはこの「ナイブズアウト」でした。

ああ、これでわたしの老後の計画は大きく狂った。平日の朝からここに通おうと思っていたのに。バリバリ通おうと思っていたのに。

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さよなら鶴岡まちなかキネマ

2020-05-21 | 映画

妻を助手席に乗せ、家を出る。鶴岡まちなかキネマまで、およそ45分かかる。

早く着いたら併設のベーカリー「地ぱんgood」で塩パン(めちゃめちゃにおいしいっす)を買い、ロビーでいただく。どの席にするか妻とは常にもめ(わたし一人のときはたいがい一番前に座ります)、開映を待つ。

本編前に映されるのは、この劇場のメインバンクである銀行のCMぐらいで、上映中のご注意も押しつけがましくなくていい。まあ、どこと比べているかはご承知でしょうが。もういいかげんにSTOP!映画泥棒を映すのはやめろイオンシネマ。あ、言っちゃった。

映画が終わり、外に出て煙草を一服。妻はまた塩パンを買いに行っている。お昼どきなら、鶴岡のラーメン屋めぐり……ああ、思えば幸せな十年だった

2010年5月22日に開館したまちキネが、2020年5月22日をもって閉館。呆然。

庄内地方のど真ん中に7スクリーンのイオンシネマ三川があるのだから、確かに商売としてはしんどかったはず。4スクリーンのまちキネは、大作ももちろん上映したが、しかしマニア向けにミニシアター系の作品も積極的にセレクトしてくれたのでありがたい映画館だった。

館内も上品で、とても居心地がよかったのに。

国の補助金(戦略的中心市街地商業等活性化支援事業費補助金)と荘内銀行の出資、建物の評価も高く、めぐまれたスタートをきったけれど、十年が限界だったか。

もちろん閉館のきっかけになったのは新型コロナウイルス感染症だが、多くの観客が場を共有し、同じ画面を注視して興奮を分かち合うという映画興行そのものが問われているとも言える。くやしい。これから、鶴岡に行くことは少なくなるなあ。

PART2につづく

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コロナには一応言っとこうPART1 映画篇

2020-04-07 | 映画

コロナには言いたいことがいっぱいあるけど(笑)

もう北米市場も興行成績を発表できなくなっている。映画産業はきついところにきているんだなあ。去年は栄華を誇っていたのに。

前年比-97%ってのは衝撃的。チェーンが休館しているんだから仕方ないとはいえ。

このようにショービジネスというのは危ういものなんだといいたいわけじゃないの。

だからこそあの業界は面白いんだし。韓国はちゃんと毎週の興行成績を発表しているのに、日本は途中からわけわかんない理由でやめてるの。ああぬるま湯。

さて、007の新作、マーベルのブラック・ウィドウのような“確実に稼げる”作品は延期でいい。でもそれ以外は?

わたしには聞こえるのよ。Netflixの高笑いが。まさかこんな追い風がってことなだろうなあ。ちょっとびっくりです。

PART2「酒田篇」につづく

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「デビュー作の風景 日本映画監督77人の青春」 野村正昭&宮崎祐治 Du BOOKS

2020-03-27 | 映画

タイトルどおり、77人の映画監督の処女作について野村が肉迫。もちろんすばらしい本なのだが、野村&宮崎コンビが、他の映画評論家に思いきりケンカを売っているあたりが白井佳夫元キネ旬名物編集長門下の優等生だったふたりらしい。

おや、松田政男さんが亡くなったのか。あの頃のメンバーの退場がつづいている。さみしい。

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今月の名言2020年3月号PART5 ドラえもんがいない3月

2020-03-17 | 映画

Wonder Woman 1984 – Official Trailer

PART4「年寄りになりなくない。」はこちら

「欧州で最も被害が大きいイタリアでは、先週末の映画館の売上は500ドルにも満たない金額に落ち込んだ。」

衝撃的な、そしてさもありなんという報道。フランスもとんでもないことになっているらしい。日本の興行界における最大のニュースは、どんなときも30億は稼いでくれるドラえもんの公開が延びたこと。

三十数年間、つねに3月の興行は東宝のものだった(日活のヤッターマンが健闘したときはあったけれども)。

小中学校がほとんど休業している状況で、映画館に子どもたち(とその親)が殺到するであろうドラえもんの公開はさすがに無理だったか。無理だろうな。007の新作もなんと11月まで延期。

映画というのは観ても観なくても生き死にに影響しない。他人といっしょに映画館で観ることこそ醍醐味だけど、それがコロナウィルスで吹っ飛ぶ。ショービジネスというのはしんどいもんだなあ。

ここでNetflixの株価が上昇しているというのは商売として必然なのかも。自宅にこもることになれば、必要なのはトイレットペーパーとお米(みんな買ってね。実はいくらでもあるから)と娯楽。

わたしは映画館が開いているかぎり通い続けることをここに宣言します。1メートルの距離?わたしはね、他の人がとっていなければ最前列にいます。常にいます。妻はあきれています。

ついでだからリクエストしておこう。映画が始まる前にいつも挿入される「ストップ!映画泥棒」だけど、いくらなんでももうやめてくれないか。テンションがダダ下がり。音響もひどいし。

鶴岡まちなかキネマは静かなコーションだけ。なぜイオンシネマはそうできないんだろう。日本最大のシネマコンプレックスだから?

画像は期待ふくらむ「ワンダーウーマン1984」はたしていつ公開されるものだか。

2020年4月号につづく

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マイベスト2019最終回 映画篇

2020-03-09 | 映画

キネ旬洋画篇はこちら

うわあもう三月だ。マイベストをやる季節じゃないな。ということで本日は一気呵成に邦画&洋画&DVDのベストを。

【邦画】

1 「新聞記者

2 「天気の子

3 「沖縄スパイ戦史

4 「KINGDOM

5 「屍人荘の殺人

……なんか、頭悪そうなトップ5って感じ。日本アカデミー賞受賞作と大ヒットアニメ&マンガ原作もの。そしてあのラブコメゾンビミステリ(笑)。中和する意味で次点は「カメジロー不屈の生涯」を。

【洋画】

1 「JOKER

2 「グリーンブック

3 「STAR WARS/スカイウォーカーの夜明け

4 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

5 「バイス

わたしは「スカイウォーカーの夜明け」が散々な評価であることに異議を申し立てます。ああいう形でしか終われないじゃないですか。次点は「ROMA」「運び屋」「ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ」。

【DVD】

1 「グランド・ブダペスト・ホテル

2 「ゆとりですがなにか

3 「牯嶺街少年殺人事件

4 「ダンボ

5 「6才のボクが、大人になるまで

次点は「犬ヶ島」「ザ・ロイヤル・テネンバウム」とにかく去年はわたしにとってウェス・アンダーソンの年だったんですっ!

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マイベスト2019 世界興行収入篇

2020-02-15 | 映画

北米興行収入篇はこちら

1 Avengers: Endgame $2,797,800,564 69.3% 

2 The Lion King $1,656,943,394 67.2% 

3 Frozen II $1,437,556,301 67% 

4 Spider-Man: Far from Home $1,131,927,996 65.5% 

5 Captain Marvel $1,128,274,794 62.2% 

6 Toy Story 4 $1,073,394,593 59.6% 

7 Joker $1,072,429,808 68.7% 

8 Star Wars: Episode IX - The Rise of Skywalker $1,065,065,584 52% 

9 Aladdin $1,050,693,953 66.2% 

10 Jumanji: The Next Level $769,290,805 61.1% 

11 Fast & Furious Presents: Hobbs & Shaw $759,056,935 77.1% 

12 Ne Zha $726,063,471 99.5% 

13 The Wandering Earth $699,760,773 99.2% 

14 How to Train Your Dragon: The Hidden World $521,799,505 69.2% 

15 Maleficent: Mistress of Evil $491,726,140 76.8% 

16 It Chapter Two $473,093,228 55.3% 

17 My People, My Country $450,064,993 99.5% 

18 Pokémon Detective Pikachu $433,005,346 66.7% 

19 The Secret Life of Pets 2 $430,051,293 63.1% 

20 The Captain $416,953,262 99.8%

例によって行末の蛍光部分は北米以外の興収の割合。大きければ大きいほど海外で稼いだ映画というわけだ。

12位、13位、17位、20位が突出して高いのは、これが中国作品だから。というか、中国だけでここまでランクインできるまでに市場は大きくなっているのだ。ハリウッドがどんどん中国のほうを向いた映画作りをしていること、同時に、チャイナマネーがハリウッドに流れ込んでいる事情も想像できる。

日本?44位に「Weathering with You」が入っているのが最高位でした。むかしは世界2位の市場規模をほこっていたものだけどなあ。

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オスカー・ゴウズ・トゥ……2020

2020-02-10 | 映画

ええええっ。「パラサイト」が作品賞なの?

外国語映画賞(今年から国際長篇映画賞)じゃないのっ!え、それと監督賞と脚本賞もとっちゃったのっ!

実はわたしは仲間内にこうメールしていた。

作品賞:「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

監督賞:ポン・ジュノ

主演男優賞:ホアキン・フェニックス

主演女優賞:レニー・ゼルウィガー

助演男優賞:ブラッド・ピット

助演女優賞:キャシー・ベイツ

だろうと。実はおじいちゃんおばあちゃんが多いアカデミー会員はこう選ぶだろうと。いやー違ったんだなあ。カンヌやベルリンの受賞作も、もう平気でアカデミー賞をやっちゃうことになったわけだ。

妻は帰ってくるなり「ポン・ジュノのスピーチがすごくよかったの。」観てたのか!

耳に赤青鉛筆をはさんでの予想。これ、面白いなあ。来年もやっちゃいましょう。ちゃんとこのブログでやります。

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「牯嶺街少年殺人事件」(1991 台湾)

2019-12-17 | 映画

3時間56分の大長篇。世評高く、映画好きの間ではよくこの作品の名が出るが、わたしは観たことがなかった。あ、タイトルは「クーリンチェ少年殺人事件」と読みます。実際に台湾で起きた事件をもとにしたエドワード・ヤン監督作品。91年製作。

実は評判のわりに、実際に観たことがある人は圧倒的に少ない。なぜなら、初公開のときは日本では大コケ。おまけにコンテンツの権利を持っていた会社が倒産したため、DVD化もされていなかった。

ここで登場したのがなんとマーティン・スコセッシ。彼の会社がデジタルリマスター版を製作。おかげで再公開され、鶴岡まちなかキネマでも上映された。行けなかったけど。

さて、作品情報をほぼ皆無の状況で見始める。4時間もある作品だからきっと退屈するに違いない。酒でも飲みながら……そんなやわな観客を弾き飛ばすような映画だった。

背景は60年代はじめの台北。大陸から渡ってきた外省人たちの屈託。そのいらつきは彼らの子に伝染し、少年たちは抗争をくり広げる。そして、ひとつの殺人が起こり……

ああ、タイトルの殺人はこのことをさしているのかと納得し、はたしてこれからどんな展開になるのかと思ったら……うわあ。

3時間56分間という時間が必要だったのがよくわかる。それはある人物の絶望と、日本とアメリカの影響、そして大陸への思慕と憎悪に揺れる台湾という国を描くために。

光り輝く夏の一日(英題はA Brighter Summer Day)になるはずだったその日が、一転して漆黒に染まる展開を、エドワード・ヤン(59才で病没)は絶妙に描く。特に懐中電灯を利用して、光によって闇を切り裂く映像がすばらしい。退屈なんかまったくしませんでした。大傑作

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マイベスト2018最終回 DVD篇

2019-02-25 | 映画

 

映画篇はこちら

つづいてはDVD篇。去年は百本以上観ているんだけど、今年はそれ以上のペースです。社会人としてだいじょうぶか。

1位 「ジャージー・ボーイズ」(クリント・イーストウッド)

2位 「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」(石井裕也)

3位 「ロング・グッドバイ(NHK)」(堀切園健太郎)

4位 「彼女の人生は間違いじゃない」(廣木隆一)

5位 「パターソン」(ジム・ジャームッシュ)

6位 「カリフォルニア・ドールズ」(ロバート・アルドリッチ)

7位 「わたしは、ダニエル・ブレイク」(ケン・ローチ)

8位 「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」(デヴィッド・イェーツ)

9位 「大統領の陰謀」(アラン・J・パクラ)

10位 「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」(マーティン・ブレスト)

次点候補はたくさんあって、「哭声(こくそん)」「スポットライト 世紀のスクープ」「ハメット」「夜の大捜査線」などなど。

公開時期がまちまちなのに、単にわたしが去年みたから、というだけで選ぶのも乱暴な話。結局、劇場で見逃した分のフォローって感じかも。

もっとも、近ごろはむかし一度観ている作品を見直すのも楽しい。さっぱり忘れているしね。年をとるのも悪いことだけではありません。「ハメット」なんか、何度も見ているのに見るたびに面白い。前は退屈したおぼえのある「ブリット」なんて、どうしてこれで退屈できたのかと我ながらあきれる。ということで、レンタル屋の旧作の棚はわたしにとって宝の山となっています。

【マイベスト2018・おしまい】

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