事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

今月の名言2014年1月号~NHK三連発

2014-01-31 | ニュース

2013年12月号「失望している」はこちら

「それだったら取り消します」

NHKの籾井新会長が、その就任会見!で「従軍慰安婦はどこの国にもあった」「なぜいまもオランダに飾り窓があるのか」などと発言し、公式の会見での発言だと指摘されて発したもの。報道機関のトップがこんなレベルとは。これから失言した公人が「取り消します」と突き放したら、NHKの記者は下を向くしかなくなったわけだ。だいたい、公式発言でこうなのだ。NHK内部でどれだけ国家主義的、侮蔑的発言をしているものだか。

「毎日新聞では、籾井氏の発言に対し、『経営委員側からは「外交問題に発展しかねない。選んだ側の責任も問われる」と失望の声がもれた』とあるが、少なくとも経営委員である私は何も言っていないぞ。誰が失望したんや!名前書けや」

現総理のお友だちにして、NHKの経営委員となった百田尚樹氏がツイッターで。どうやら彼は朝日新聞にも喧嘩をふっかけている。わたし、きっとこの人の小説をバイアスがかかった目でしか読むことができないと思います。どんなにすばらしい小説であっても、こんなメンタリティから生まれた作品だとしか思えない(つまりNHKをそういう目で見るということと同義です)。

「妊娠、出産、育児は圧倒的に女性の方に負担がかかりますから、生活の糧をかせぐ仕事は男性が主役となるのが合理的です。ことに人間の女性は出産可能期間が限られていますから、その時期の女性を家庭外の仕事にかり出してしまうと、出生率は激減するのが当然です」

またしてもNHK経営委員の長谷川三千子氏が産経新聞のコラムで。この哲学者には、女性が働きやすい環境をつくった方が出生率は上昇するという認識がない。というより、いまこんな発想をしている人がいるのかと唖然。

結果的に今月はNHK三連発。「殿、ご乱心」(甘利経済再生相)など、どうにもひどい世の中になってるな。というか、ひどいことを言っても平気だと思える世相なのだろう。ひどい。

2014年2月号~「本当に酷うございました」につづく

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「小さいおうち」 (2014 松竹)

2014-01-30 | 邦画

Chiisaiouchiimg01 原作はミステリ的色彩が濃いものだった。それは……

・主人公である山形出身の女中、タキの自叙伝が“信用できない語り手”によるものだったこと。

・最初の主人によって、良い女中のとるべき行動のヒントが伏線として語られていること。

・タキの行動は、一貫して“ある事情”によるもの。その事情こそがミステリとしてのキモ。

山田洋次がミステリを監督するとなれば、あの「霧の旗」以来ということになる。でも最初にこの企画を聞いたときは驚いた。だって山田洋次が○○愛の映画を撮る?倍賞千恵子、吉岡秀隆といったいつもの山田ファミリー(というより寅さん一家)でそれは無理だろう、と思ったので。

しかしそこにこそ山田が映画化を熱望した理由があったのかもしれない。おれにだって成瀬や小津のように、端正なキャストで露骨な描写なしに艶めかしい物語を紡ぐことはできると。

それが成功したかは微妙なところだけれど、若奥様(松たか子)とタキ(黒木華……これほど割烹着が似合う女優もめずらしい)の脚を中心に、子どもをマッサージする手、和服を身に着ける所作(松たか子はさすがですねえ!)などで画面に艶を出そうとしている意図は伝わる。

「この戦争は、終わるんでしょうか」

「始まったものは、いつかは終わるのよ」

そのとおりに、若奥様の儚い不倫は終わりを迎える。そして戦争も。しかしタミの悔恨の日々だけが終わらなかったエンディングは、もっとシンプルに描いた方が感動は深かったはず。

まあ、わかりやすいことが身上の監督だから、現政権への皮肉もあからさま。

「やさしい言葉で、勇ましいことを言うやつがのさばる。いやな世の中だ」

現代が戦前と似た状況にあることを強く主張している。そこをもうちょっと寸止めで語っていただけると……82才の巨匠に、いまさらそんなリクエストはよけいなことでしょうが。

Chiisaiouchiimg02_2

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ぼくのわたしの2013 世界興行成績篇

2014-01-29 | 読者レス特集

Fastandfurious6nissangtr 北米興行成績篇はこちら

1 Iron Man 3     BV     $1,215.4      66.3%

2 Despicable Me 2  Uni.  $935.1     60.6%

3 The Hunger Games: Catching Fire  LGF  $846.8  51.1%

4 The Hobbit: The Desolation of Smaug  WB  $808.2  70.0%

5 Fast & Furious 6  Uni.  $788.7     69.7%

6 Monsters University  BV $743.6     63.9%

7 Frozen  BV     $711.9     55.4%

8 Gravity WB     $670.7     61.8%

9 Man of Steel     WB   $668.0     56.4%

10 Thor: The Dark World  BV  $630.9  67.7%

……今度は全世界における興収トップテン。最後についている%は、総興収におけるアメリカ以外の割合を示しています。つまりこの数字が高ければ高いほど自国よりもよそでうけていたわけ。まあ、さまざまな要素がからむので一概には言えないのですが。

他国で強いのはやはりシリーズもの。6位までがすべて続編なのが端的に示している。“どんな映画かを説明しなくてもいい”あたりに秘密はありそう。

そんななかで、「ハンガーゲーム」の数字が極端に低いのにお気づきですか。あの映画がよその国ではあまりうけていないことがわかります。実はわたしも見ていないのでよくわからないんだけど、「トワイライト」シリーズにしても、アメリカのハイティーンの嗜好ははっきりと他国の十代とは違っているのかも。

逆に、他国で稼ぎまくっているのが「ワイルド・スピード」。世界で8億ドルかあ。ポール・ウォーカーの死がいかに経済的な意味でも大きな損失だったかがわかる。

にしても、日本でダントツにヒットした「風立ちぬ」でも1億ドルなんですよ。やはりアメリカ特産品筆頭は、映画なのかなあ。

さあそれでは次回から読者レス特集を開始します

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ぼくのわたしの2013 北米興行成績篇

2014-01-28 | 読者レス特集

Ocatchingfirejohannaportrait570_2 日本の興行成績篇はこちら

1 The Hunger Games: Catching Fire   LGF    $413,775,859   

2 Iron Man 3    BV    $409,013,994   

3 Despicable Me 2      Uni.    $368,049,635

4 Frozen     BV    $317,319,106   

5 Man of Steel    WB    $291,045,518   

6 Monsters University BV    $268,492,764

7 Gravity  WB    $256,224,796   

8 The Hobbit: The Desolation of Smaug  WB    $242,226,788
   
9 Fast & Furious 6  Uni.    $238,679,850   

10 Oz The Great and Powerful  BV $234,911,825

……Box Office MOJOのサイトからひっぱった2013年の北米興行収入トップテン。

ちなみに、このMOJOは各配給会社の数字を収集してランキング化していて、その数字だけ見てもかなり面白いです。わたし、ほぼ連日見ています。どんだけオタクなんだ。

たまに日本の興行成績も発表されていて、いまではすっかり闇の奥となってしまった(昔はちゃんと興行通信などで公表されていたのに)各週末の数字がはっきりと。こんなことなら日本もちゃんと公表しちゃえばいいのに……興行というのはまだまだ湿っぽい部分が日本では大きいのかな。

さて、アメリカのチャートと、日本におけるアメリカ映画の順位がほとんど一致していないことにお気づきかと。日本でトップテンに入っているのは「モンスターズ・ユニバーシティ」「テッド」「シュガー・ラッシュ」ですから。

「ホビット」の2作目と、「アナと雪の女王」が日本ではまだ公開されていないことを差し引いても、「アイアンマン3」もランク入りしていない……。それ以前に、他国ではとっくに公開済みの「アナ~」「ホビット」が、まだ公開されていないあたりに日本の洋画興行のガラパゴス化がうかがえるのでは?

次回は世界興行成績篇

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ぼくのわたしの2013 興行成績篇

2014-01-27 | 読者レス特集

540167l 読書篇はこちら

今回は興行成績篇。はたして2013年において、日本人はどんな映画を(お金を払って)見ていたのだろう(単位は億円)。

1  116.1 風立ちぬ 

2  89.5  モンスターズ・ユニバーシティ

3  41.5  テッド 

4  39.5  ドラえもん のび太のひみつ道具博物館 

5  35.7  名探偵コナン 絶海の探偵 

6  31.9  謎解きはディナーのあとで 

7  31.0  真夏の方程式 

8  30.6  ポケットモンスターベストウイッシュ 神速のゲノセクトミュウツー覚醒 

9  30.4  ドラゴンボールZ 神と神 

10  29.3  シュガー・ラッシュ

「風立ちぬ」の成績は微妙なところだと思う。よくもまあこれだけ陰鬱な話で100億以上も稼いだとするか(うちの職場には怒っている人もいました)、ジブリにしてはものたりないととるか。

「モンスターズ・ユニバーシティ」と「テッド」は大健闘。特に「テッド」に関しては、わたしなどにはうかがえないみごとな宣伝展開があったとしか。日本人には絶対に向かないタイプの映画だと思っていただけに意外。

ガリレオ再登場の「真夏の方程式」の目標はもっと高かったはずだけれど、「そして父になる」が好評だったので福山雅治としてはすばらしい一年だったろう。逆に「潔く柔く」が大コケした長澤まさみは正念場か。いったい彼女の人気の凋落にはどんな要因が?わからねーわからねー。「モテキ」で魅了したのはついこの間のことじゃないか。

11位以下もながめると、去年も東宝は絶好調。この独走はいつまでつづくのだろう。それにしても、(わたしだけは言ってはいけないが)日本人はアニメが好きですよねえ!

次回は、北米興行成績篇

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軍師官兵衛~第四話「新しき門出」

2014-01-26 | テレビ番組

A21fcf1c 第三話「命の使い道」はこちら

またNHKは現総理がらみでごたついてます。わたしは朝日新聞にはいろいろと言いたいこともあるけれど、この騒動では新会長の方がやはり不用意に過ぎると。あんな発言をすれば、ああNHKは今度はこの路線で行くんだなと誰でもが予断を持つのが第一。

それから、不用意な発言だったと謝罪しても、マスコミ向けであのレベルなのだから、内部ではもっと激烈な発言をしているんだろうなと簡単に類推できますもの。

さて、お友だち首脳がまだかんでいない企画の軍師官兵衛。前回の視聴率は18.0%と上昇。2回目の面白さが影響したのかな。トップテンのなかに大河ドラマがデンと控えているのは久しぶり。

今回は、官兵衛が(また例によって偶然出会っていたという仕込みあり)妻と出会い、祝言、初夜まで一気に走る展開。酒井若菜が姉で中谷美紀が妹なのはさすがに苦しいけれど、そんなことを言っていたら一年間のドラマはしんどいので温かく見守ってあげましょう。「木更津キャッツアイ」ファンのためのサービスキャストなのかもしれないし。

外様であるために恭順の意をあざといぐらいに示さなければならない黒田家は、この縁組のおかげで当座はしのげる。いじわるな義兄がいるのは官兵衛も気が重いことではあるだろうけれども。

美濃を奪取し、岐阜と名をあらためさせた信長は「天下布武」を掲げて天下をとるパフォーマンスを見せる。丹羽長秀、柴田勝家など「清須会議」でおなじみの面々登場。あの映画では官兵衛はそれはそれは腹黒い策士。今回はまださわやかな青年なのがご愛敬。

「戯れ言じゃ」

と上洛など考えてもいず、幼い嫡男の行方を案じる主君の片岡鶴太郎は、それはもう太平記どおりの小人物をこしゃくに演じていてうれしい。高岡早紀は、貞淑ぶりがかえって怖い(笑)。絶対これからなんかあるな。

今回の視聴率はまた上昇して19%近くまで行くと読みました。なにしろ岡田准一の主役ぶりが美しすぎる!

第五話「死闘の果て」につづく

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港座再建計画PART11「巨大戦艦」

2014-01-25 | 港座

PART10「イオンモール天童」はこちら

イオン天童 130店が出店

イオングループの中核企業で、ショッピングモールを全国展開するイオンモール(千葉市美浜区)は22日、天童市芳賀地区で建設中の「イオンモール天童」を、3月21日にオープンすると発表した。服飾や雑貨、食品などの専門店が並ぶ「モール棟」に、県内初進出の68店舗を含む約130店が出店する。

県内初となるのは、スウェーデン発のファストファッションブランド「H&M」や「ムラサキスポーツ」、「島村楽器」など。そのうち米GAPが展開するカジュアル衣料店「OLD NAVY」など12店は、東北6県でも初となる。中核店舗は総合スーパー「イオン」の天童店で、県内では2001年にオープンした三川店以来、7店舗目となる。県内最大級となる約1480席を備えた映画館「イオンシネマ」も入る。

商圏は天童、東根、山形、寒河江の各市など、自動車で30分以内の約11万世帯、約34万人。来場者は年間約800万人を想定する。従業員数は約2000人。約3000台分の駐車場を用意するが、周辺道路の混雑を抑えるため、天童駅や寒河江市方面などから無料シャトルバスを運行する。

イオンモールの岩本博専務は山形市内で開いた記者会見で、「天童は観光資源に恵まれた場所。観光客にも楽しんでもらえる観光型ショッピングモールを目指したい」と述べた。
(2014年1月23日  読売新聞)

……1480席のシネコン、3000台の無料駐車場、従業員数2000人と、どうにも巨大すぎてわけがわからない。H&M、GAPなど、門外漢であるわたしにもおなじみのブランドが入るのだから、天童の女の子たちは今から色めき立っているかもしれない。工事中の火事はどう影響しただろう。

これだけの巨大戦艦が進出するのだから、当然影響は大きい。仙台に奪われていた商圏を奪回する部分があるとしても、まずは山形から東根、最上の地元商店は戦々恐々だろう。もちろんわたしはMOVIE ONやまがたフォーラム東根を念頭に置いている。

特に、良心的なラインアップで映画ファンをうならせているフォーラムにはがんばってほしい。勝機があるとすれば、イオンシネマ三川の現在のラインアップの惨状を見ても、およそ映画がわかっている人間がスタッフに少ないか、あるいは全国一律にファミリー映画中心にせざるをえないイオンの限界を突くぐらいか。

鶴岡まちキネのように高齢層を狙うか、あるいはエッジの効いたアート系に走るか……あ、ちょっと楽しみでもあるか。当事者たちはたまらないでしょうけれども。

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ぼくのわたしの2013 読書篇

2014-01-23 | 読者レス特集

0703_3 洋画篇はこちら

今回は読書篇。久しぶりにミステリと非ミステリに分けて。

◇非ミステリ

1.「とっぴんぱらりの風太郎」万城目学 文藝春秋

2.「ぼくは落ち着きがない」長嶋有 光文社

3.「丕緒の鳥」小野不由美 新潮文庫

4.「テレビ・トラベラー」樋口尚文 国書刊行会

5.「大江戸釣客伝」夢枕獏 講談社
 

次点は「本棚探偵の生還」(喜国雅彦)かな。1と2はどちらにしようかかなり迷った。でも、どうやら直木賞候補に挙がっているようなので、応援の意味でベストに推します。→あや、受賞は逃しちゃったみたい。浅田次郎の選評では、その長さが問題にされたようだ。あの長さがいいんじゃんねえ。

◇ミステリ

1.「ハーモニー」伊藤計劃 早川書房

2.「代官山コールドケース」 佐々木譲 文藝春秋

3.「ポーカー・レッスン」 ジェフリー・ディーヴァー 文春文庫

4.「教場」 長岡弘樹 小学館

5.「冷血」 高村薫 毎日新聞社

次点は「二流小説家」(デイビッド・ゴードン)、「検事の本懐」(柚月裕子)だろうか。「ハーモニー」をミステリあつかいするのには不満もあるかもしれないけれど、あの決着はまさしくミステリの醍醐味じゃないですか。

2013年は、その伊藤計劃に(遅いにもほどがあるけれども)出会えた年だったし、長岡と柚月の山形がらみのミステリ作家が傑作を書いてくれたのでたいそううれしかった。伊藤+円城塔の「屍者の帝国」はいま読んでいるし、柚月の検察シリーズの新作も楽しめそうだ。でも、長岡の新作はだいぶ待たなきゃいけないだろうなあ。

次回は興行成績篇

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「そして父になる」 (2013 ギャガ)

2014-01-22 | 邦画

260165_529059143827175_2056650511_n 小学校の“お受験”で面接するシーンから開始。

「お父さんと、この夏の思い出とかありますか?」

「いっしょにキャンプに行きました」

「楽しかった?」

「楽しかった」

面接後、父は息子にたずねる。

「キャンプなんか行かなかったじゃないか」

「塾の先生がそう言えって」

仕事にかまけて子育てを妻(尾野真千子)に丸投げしている男(福山雅治)を一発で描写。

チェンジリング(取り替え子)の話はつらい。どうしたってみんなが満足するエンディングになるはずがない。だから敬遠していたの。シネコンでの上映も終わり、もう劇場で見ることもないのかな、是枝作品はみんな見ているのにちょっと残念かな………まさか鶴岡まちキネでこの時点で上映とは。これも運命だ、気合いで見よう。

途中までは「だから見たくなかったんだよなあ」という描写がつづく。仕事が忙しいと言いながら、子どもとちゃんと向き合うことをさけ、自分の殻に閉じこもる父親。これって要するに理解のあるふりをしながら子どもに本気でコミットできずに自室でひたすら飲みまくっていたオレじゃないか!

という具合に激しく観客の感情をゆさぶっておいて、しかしそこから先に是枝は客をどこかへ誘導しようとはしない。ドキュメンタリー出身作家だけに、淡々と“本来こうあるべきだったはずの親子”を描写する。

親子にとって血とはなんだ。過ごした時間とはなんなのだ。静かに考えさせ、『そして父にな』った福山を温かい気持ちで見つめながら映画館を出る。ふう。いいもん見せてもらった。

是枝のガキの扱い方はもう名人級。「パッチギ!」以来のヤンキーぶりをみせてくれた真木よう子がうれしい。生活力がないくせに、子どものおもちゃの修理がやけにうまい、つまり嫌な野郎(笑)であるリリー・フランキーのみごとさは、もう指摘するまでもありません。

ただ、冷静なエリートを演ずる福山をみごとだと思いながら、彼の役を阿部寛がやったらどうだったろう、夏八木勲の役は原田芳雄でも、と考えていたのは確か。

樹木希林や井浦新(わたしにとってはいまだにARATAですが)など、いつもの是枝ファミリーがうれしい。

「養子とか里子とかは普通のことだったのにねえ」

これ、樹木希林以外の誰が言ってもアウトだったでしょう。あ、ちょっとネタバレ。

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明細書を見ろ!2014年1月号その2「引き出しのなかに」

2014-01-21 | 明細書を見ろ!(事務だより)

Betsuyakuimg01_2 2014年1月号その1「2枚の源泉徴収票」はこちら

まだ“あれ”が残っている人はいませんか(共済組合員限定の話で申し訳ない)。実は山形県庁のサイトにある「県民の生の声」というコーナーに、去年こんな“声”が寄せられました。

●学校の先生方に配布されている施設利用券については、先生方の福利厚生のために配布されていると認識しています。私は、旅行会社に勤めていますが、ある学校の先生で「修学旅行の代金にあてて」とお持ちになった方がいます。「この券は、福利厚生のためにお使いください」とお返ししました。
施設利用券は、我々県民の税金です。利用券の利用条件に「福利厚生のため」に使うよう、明記してください。(2013-06-17)

……どうもよく状況が理解できない。県教委はにこう回答しています。

○「施設利用補助券」を発行する一般財団法人山形県教職員互助会は、相互扶助の精神に従い、教職員の福利厚生を図ることを目的に、会員である教職員の掛金のみを財源として運営しています。
「施設利用補助券」は、会員が健康で職務に専念できるよう会員の元気回復と健康増進を図ることを目的に交付しており、補助券にはその旨を明記しています。
このたびのご意見を踏まえ、教職員互助会から全会員に対して、目的に沿って補助券を使用するよう改めて周知徹底を図りました。(2013-07-01 )
( 教育庁 福利課 )

つまり補助券には税金は投入されていないのだと。このあたりは前に教職員互助会特集でお知らせしたとおりです。それにしてもこの職員はいったいどんな意図で、どんな機会に補助券を使おうとしたのでしょう。

ひとつ考えられるのは、県費旅費では修学旅行の経費全額をまかなうことは事実上できないので(そうなんですよ)、自己負担分にあてようとしたのか。あるいは……

いずれにしても、引き出しのなかに補助券が残っているとすれば有効にご活用を。なにしろわたしたちの「元気回復」と「健康増進」のためにあるらしいので。

2014年2月号~「当たりくじ、外れくじ」につづく

画像は、なにしろわたしがファンなので仕方がない。べつやくれいの「ばかスイーツ」。ばかだけどファンなので仕方がない。うちの娘も大ファンです。

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発売日:2011-08-25
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