事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

今月の名言2018年1月号PART2 つぶやく人たち Whispers

2018-01-31 | ニュース

Whispers

PART1「王女と平民」はこちら

「党内においてまるで『独裁者』であるかのごとく振る舞っているとの印象を抱き社会的評価が低下する」

大阪府立の高校で、「外国人まで髪を黒く染めさせている」件について(まもなくブラック校則も特集します)、新潟県の米山知事が

「異論を出したものを叩きつぶし党への恭順を誓わせてその従順さに満足する」

とツイートしたことに松井大阪府知事が激怒して訴訟した際の理由。まあ、虚心に読めば橋下徹のことを言っているのは歴然なので、読解力のないことおびただしいのだが、問題はそんなところにはない。

自治体の長がもうひとつの自治体の長を訴えるその心根には、いつも何か吼えていなければならないということがあるに違いなく、大変だなあと。そういう人にとって、ツイートとはまことに便利な存在だ。海の向こうにもいますよね、盛大に放言かましてる独裁者のような人が。

私はもともと「ディベート」というものが大嫌いですけれど、それはそこでは「ディベートの勝者」の主張のレベルを超えるような知見が決して生み出されないからです。何人か人間が集まって、何時間か侃々諤々の議論をして、その結論が、「ディベートの勝者一人以外はいなくてもよかった」というものであるのは純粋な消耗でしかない。

……「新潮45」に掲載された(そんな時代もあったんですねえ!)内田樹の主張。ツイート知事たちに贈ります。

PART3「致命的な人」につづく

本日の1曲はフェアグラウンド・アトラクションの「ウィスパーズ」。エディ・リーダーの“声”が炸裂する!

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今月の名言2018年1月号PART1 王女と平民

2018-01-31 | うんちく・小ネタ

2017年12月号PART2「本当の酒好き」はこちら

「スウェーデン人にとっての今どきの一般的な考えは、誰か好きな人と結婚することであって、生い立ちは関係ないということです」

2005年の愛知万博の際に来日したスウェーデンのヴィクトリア王女のコメント。彼女はこのとき、拒食症を克服してスポーツジムに通っており、その個人トレーナーと恋愛中。平民との恋愛に父親のカール16世は激怒。夕食の席から無言で出ていったという。

あれ?これってまんま「キングスマン」の2作目の設定じゃん。実話だったんだね。まさかお尻関係のセリフまで実話ってことはないでしょうが。

PART2「つぶやく人たち」につづく

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マイベスト2017 北米興行収入篇

2018-01-30 | 映画

洋画興行収入篇はこちら

2016年版はこちら

今回は北米興行成績篇。

1 Star Wars: The Last Jedi BV $607,508,821

2 Beauty and the Beast (2017) BV $504,014,165

3 Wonder Woman WB $412,563,408

4 Guardians of the Galaxy Vol. 2 BV $389,813,101

5 Spider-Man: Homecoming Sony $334,201,140

6 It WB (NL) $327,481,748

7 Jumanji: Welcome to the Jungle Sony $325,432,203

8 Thor: Ragnarok BV $313,561,009

9 Despicable Me 3 Uni. $264,624,300

10 Justice League WB $227,743,346

……ブエナビスタ、つまりディズニーは去年も強かった。マーベル組に加えて、自前のアニメ作品の実写化、そしてスターウォーズと盤石。今年はアベンジャーズの新作やハンソロの若きころを描いたスピンオフ、そしてなんとティム・バートンが「ダンボ」を実写化するという仰天の企画(公開は19年春)まであるというからこの強さは長く続くだろう。

ワーナーはDCコミックもので堅調。ワンダー・ウーマンの大ヒットの割に、ジャスティス・リーグがいまひとつだったのは不安要因。Itのここまでのヒットは誰も予想できなかったと思います。

ソニーはスパイダーマンの再リブートに成功。それ以上に、12月20日に公開されたばかりのジュマンジの続篇がもうこの位置まで来ている。どんだけヒットしてるんだ。

ユニバーサルは怪盗グルーの新作が尻上がりの成績。それはいいにしても、ザ・マミーがこけてしまったので、以降のフランケンシュタインやドラキュラなどのダーク・ユニバースに文字どおり暗雲が。

そしてなんと、老舗のFOXとパラマウントが一本も……

次回は世界興行収入篇

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マイベスト2017 洋画興行収入篇

2018-01-29 | 映画

2016年版はこちら

邦画篇はこちら

つづいては洋画興行収入篇。去年は、シェアの逆転こそなかったものの、洋画が健闘した一年だと言われている。だよね、ちょっと前までは、洋画を見る人=オタク的なあつかいまでされていたのだから。その要因は、いわゆる東宝を中心にしたキラキラ映画にみんな飽きが来ていることだろうと勝手に推測しております。ではトップテンを。

1位:『美女と野獣』124億円(WDS)

2位:『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』73.4億円(WB)

3位:『怪盗グルーのミニオン大脱走』73.1億円(東宝東和)

4位:『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』67.1億円(WDS)

5位:『モアナと伝説の海』51.6億円(WDS)

6位:『SING/シング』51.1億円(東宝東和)

7位:『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』46.3億円(WDS)

8位:『ラ・ラ・ランド』44.2億円(GAGA)

9位:『バイオハザード:ザ・ファイナル』42.7億円(SPE)

10位:『ワイルド・スピード ICE BREAK』40.5億円(東宝東和)

……ディズニー強し。しかしおわかりだろうか。トップテンのなかに、マーベルもDCも入っていないことに。次回の北米興行収入篇との差にびっくりですよ。

日本でうけるのはやはりシリーズもの。6本がそれ系です(ファンタスティック・ビーストをハリポタの一環だとカウントして)。

ユニバーサルの映画を東宝東和が配給することになったので、ドメスティック系は一定のシェアを誇っているけれども、メジャーに対抗するのはやはり苦しい。そんな時代に、作品の良し悪しをどこよりも先に判断する(ように見える)ギャガによって「ラ・ラ・ランド」が公開されたのはしあわせなことだったと思う。

いやしかしファンタビにあの人が出てたなんて知らなかったなあ!

ってことで北米興行収入篇につづく

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マイベスト2017 邦画興行収入篇

2018-01-28 | 映画

2016年版はこちら

読書篇はこちら

さあ1月恒例、映連の興行成績発表。まずは邦画篇。

1位:『名探偵コナン から紅の恋歌』68.9億円(東宝)

2位:『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』44.3億円(東宝)

3位:『銀魂』38.4億円(WB)

4位:『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』35.5億円(東宝)

5位:『君の膵臓をたべたい』35.2億円(東宝)

6位:『メアリと魔女の花』32.9億円(東宝)

7位:『映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』32.6億円(東宝)

8位:『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』25.2億円(アニプレックス)

9位:『忍びの国』25.1億円(東宝)

10位:『22年目の告白―私が殺人犯です―』24.1億円(WB)

……邦画の興行収入は前年を大きく割りこんだ。もっとも、去年は特異な一年で「君の名は。」「シン・ゴジラ」のとてつもないヒットがあったわけだからね。むしろ、そのなかでも洋画とのシェアが逆転しなかったのが不思議。

もちろん、特に東宝のアニメ軍団がきちんと稼いでくれているのがその背景にあるんだろう。それにしても名探偵コナンはここに来て成績を伸ばしているなど、製作・配給の苦労は並ではないはず。脚本は推理作家の大倉崇裕さんなのか。おそれいりました。

10本のうち、東宝配給が8本と圧倒的。アニメが6本なのはさすが日本だ。で、小栗旬の作品が2本か。

あ、とんでもないことに気づいてしまった。わたし、この10本のなかで「銀魂」しか見ておりません(T_T)。なんてこったー。

次回は洋画興行収入篇

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うまい店ピンポイント 平日ラーメン篇

2018-01-27 | 食・レシピ

しゃぶしゃぶ篇はこちら

学校事務職員のほとんどは、勤務日に給食をいただいている。ありがたい話です。酒田で言えば一食305円だぜ。しかもそれは食材だけの料金なのだ。人件費なども込みの値段じゃないのはお忘れなく。

でも、おそれおおいことながら、ラーメン好きはやっぱりたまに外に出たい。だから『出張』という二文字がそういう人間にとってはきらめいて見える。

で、今週は二日そういう出張があったの。

まずは満月の塩ワンタンメン。この超人気店にも12時過ぎにちょっとだけ客の切れ間があるようで、それにうまくはまれたのがラッキー。駐車場もちょうど空きました。しかもわたしにとって必須の「新聞」「オヤジ系週刊誌」のうち、新聞がちゃーんと近くにあるテーブルをゲット。しあわせ。

にしても、福岡空港に出店!豚骨ラーメンの本場に殴りこみかよ。

つづいて三川町に出張。猛吹雪。しゃぶしゃぶ篇に登場した某職員は

「三川でラーメン?そりゃ“しゅんかしょくどう”だろ」

「それ、どう書くんだよ」

「しゅんかはひらがななんだ」

同僚たちの誰もその店を知らない。

「だいじょうぶなのかその店」

「まあ、わかんない場所にあるからな。イオンの近くにパチンコ屋がいっぱいあるじゃん。そのうちの一軒の隣にひっついてんの」

「なんか、いやな予感がする。」おれはパチンコやんないし。

「まあ、しょっぱいけどさあ。行ってみてよ」

行きました。確かにわかんないよなこのロケーションは。だって某パチンコ屋の付属施設みたいなんだもの。どっから入るんだろう……やっぱりパチンコ屋の客の店じゃん。そういう人だけいるじゃん!2名だけど(笑)

失敗したかなあと思いつつ味噌中華をいただく。

あ。

おいしい。ちょっとくやしい(笑)

それから、しゃぶしゃぶ篇でお伝えした『おく山』に、閉店の噂があるんですけどそれはホントですかっ!?

2018年2月連休ラーメン篇につづく

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マイベスト2017 読書篇

2018-01-27 | 本と雑誌

洋画篇はこちら

つづいて読書篇。まずはミステリ。あくまで去年わたしが読んだなかから選んでいるので、新旧入り乱れております。

1 「13・67」陳浩基著 文藝春秋

2 「夜の底は柔らかな幻」恩田陸著 文春文庫

3 「フロスト始末」R.D.ウィングフィールド著 創元推理文庫

4 「遠縁の女」青山文平著 文藝春秋

5 「いまさら翼といわれても」米澤穂信著 角川書店

……次点は「屍人荘の殺人」「AX」「ミレニアム4」あたりだろうか。わたしは「13・67」には激しく感動した。香港という街の歴史をぶちこみつつ本格、という芸当はなかなか。

つづいて非ミステリ。

1 「蜜蜂と遠雷」恩田陸著 幻冬舎

2 「問いのない答え」長嶋有著 文藝春秋

3 「月の満ち欠け」佐藤正午著 岩波書店

4 「たましいのふたりごと」川上未映子×穂村弘 筑摩書房

5 「蘇我の娘の古事記」周防柳著 角川春樹事務所

次点は「全裸監督」「パーマネント神喜劇」「起き姫」「吉田豪の空手バカ一代」「無冠の男 松方弘樹伝」かな。

フロストシリーズは作者の死によって、泣き虫弱虫諸葛孔明は孔明の退場によってそれぞれ終幕。杉本章子の死も悲しい。その分、ミステリ、非ミステリの両方に恩田陸がランクイン。彼女の著作はもっともっとたっぷりあるのでうれしい。

それにしても、去年は「地獄の黙示録」がらみの作品が多い年だったなあ。

邦画興行収入篇につづく

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マイベスト2017 洋画篇

2018-01-25 | 洋画

邦画篇はこちら

つづいて洋画篇。2017年はまことに豊作だったと思います。それはひとりの監督のおかげなんだけど。

1 「ブレードランナー2049」(ドゥニ・ヴィルヌーヴ SONY)

2 「ダンケルク」(クリストファー・ノーラン WB)

3 「ドリーム」(セオドラ・メルフィ FOX)

4 「ローガン・ラッキー」(スティーブン・ソダーバーグ SONY)

5 「メッセージ」(ドゥニ・ヴィルヌーヴ SONY)

……ドゥニ・ヴィルヌーヴ作品でサンドイッチしてみました。とにかく彼の作品はわくわくさせてくれた。普通の光景を異常に撮る手法は天下一品。次回作は「クレオパトラ」か「砂の惑星」だとか。ああ楽しみだなあ。

「ダンケルク」と「ドリーム」は、作劇として正反対なんだと思う。ベタであることにためらいなく突っ走った「ドリーム」には泣かされたけれども、アクロバティックな脚本を堂々と撮りきったノーランに今回は軍配。

「ローガン・ラッキー」を見逃さなくてほんとうによかった。拾いもの大賞、って感じ。ソダーバーグ作品に失礼か。

ワンダー・ウーマン」と「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」「ローガン」「ラ・ラ・ランド」「最後のジェダイ」がはみ出したのは残念。

DVDで見たなかでは「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」「ロバート・アルトマン ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男」がけっこうでした。

主演女優賞はワンダー・ウーマンのガル・ガドットと「エル」のイザベル・ユペールのどちらか……ここは年配者のイザベルでいきましょう(笑)。

主演男優賞は「猿の惑星 聖戦記」のアンディ・サーキスで文句ないでしょう?彼の表情が猿に神性すら与えたのだし。

読書篇につづく

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マイベスト2017 邦画篇

2018-01-24 | 邦画

2016年版はこちら

忘れてた。マイベスト2017をやるのを。やっててこれほど楽しいシリーズはないので危ないところでした。

まずは邦画篇。

1 「この世界の片隅に」(片瀬須直 東京テアトル)

2 「湯を沸かすほどの熱い愛」(中野量太 クロックワークス)

3 「銀魂」(福田雄一 WB)

4 「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」(佐古忠彦 彩プロ)

5 「探偵はBARにいる3」(吉田照幸 東映)

……1位と2位を正月のうちに見てしまい、それを凌駕する作品は出ませんでした。もっとも、この二作にはなかなか勝てないですわね。

安倍内閣のもとで息苦しい現在だからこそ、カメジローという存在はうれしかった。そんな映画の上に「銀魂」を置くのがわたしらしいところ(笑)。「探偵~」を5位にしたのは、大泉洋が病院前で吐き捨てたセリフが、これぞハードボイルドだったからです。次点は「三度目の殺人」かな。

DVDで見た作品だと熊井啓の「海と毒薬」と故森田芳光に捧げられた「の・ようなもの のようなもの」がすばらしかった。

でもおそるおそる申し上げると、それらすべてを蹴散らしていちばん面白かったのは再見した「太陽を盗んだ男」(長谷川和彦)でしたが。いやもうほんとにこれは名作。みなさんぜひ見てくださいね。DVD絶賛レンタル中だし。

主演女優賞は、宮沢りえは評価されまくりだったので、ここは「のん」でいきましょうよ。彼女の復活をおれはまだ信じてるよ。

主演男優賞は「散歩する侵略者」の長谷川博己。わたし、彼のファンなんです(笑)。

次回は洋画篇

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「犬の力」&「ザ・カルテル」 ドン・ウィンズロウ著 角川文庫

2018-01-23 | 本と雑誌

わたしは本を読むのが速いほうだ。そうでもないと毎晩泥酔しているのに年に百数十冊は読めないと思う。むしろ速読は悪癖に近いんじゃないか。その書の、肝心なところを見逃している可能性もあるし。

ところが、昨年末からわたしは四冊しか読んでいない。これまでスルーしていたドン・ウィンズロウの「犬の力(上・下)」、その続篇の「ザ・カルテル(上・下)」に手を出してしまったから。

ウィンズロウといえば、「ストリート・キッズ」(彼の処女作)に始まるニール・ケアリーのシリーズでおなじみ。ヤク中の売春婦の息子として生まれ、路上でスリをしていたニールを、隻腕の探偵が成長させるというストーリーは典型的な教養小説と言えて、上質のミステリーであると同時に読後感が最高。東江一紀の訳も絶好調。

ほかに彼の作品で読んだのは「歓喜の島」「ボビーZの気怠く優雅な人生」「サトリ」(トレヴェニアン名義)などで、いつも満足させてくれると同時に軽快なワイズクラックの連発が楽しかった。あ、サトリは寡黙な主人公でしたけど。

ところが「犬の力」は違う。「このミステリーがすごい!2010年版」でいきなりトップとなったこの作品は、中南米の麻薬密輸業者と捜査官の宿命的な三十年にもおよぶ対決を力技で描いているらしい。続篇の「ザ・カルテル」は、もっと長くなっている(笑)。こりゃあハンパな気持ちでは読めないぞ、と年末に気合いを入れて読み始めたわけ。

お餅をまるめては読み、大晦日の夜はテレビ(ダウンタウンのあれね)も見ないで読み、新年会帰りにまた読み、ついに三週間かけて読了。計2200ページ。つ、疲れたぁ。

予想以上にすごい小説であり、だからモデルとなったメキシコとアメリカの麻薬戦争がいかに陰惨で複雑なのかを知る。ワイズクラックの嵐は相変わらずですけどね。

ウィンズロウの主張ははっきりしている。メキシコの麻薬カルテルをつぶすために数億ドルをかけるくらいなら、中南米の貧困層に生活の糧となる補助を行った方がよほど有効だと。

メキシコとの国境に壁をつくる?バカ言ってんじゃねーよ。メキシコのカルテルの悪辣さをあげつらうより先に、まずは麻薬の圧倒的な消費国にこそ問題がある。つまり、これはメキシコを舞台にしたアメリカのお話だったのだ。圧巻。さあみなさんも気合いを入れて読んでみよう。

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