2011年8月号「女の覚悟」はこちら。
「(放射能)つけちゃうぞ」
毎日新聞の記者に鉢呂前経産相が言った(とされている)ことば。言ったかどうかもどうやら判然とせず、このことばが実際にどんなものだったか社によっても違っている。いずれにせよ、第一報を流したフジテレビは辞任への道を用意した形。確実なのは、そこにフジテレビの記者はいなかったということなのだが。
東京新聞も「メディアはもっと冷静になろう」と主張したように、あまりにもマスコミのレベルが低下していないか。報道しなければならないのは、「死の町」をどうするかなのに、文字どおり鬼の首を取っておしまい。スタンピード体質は相変わらずだ。それとも、鉢呂が経産相ではまずい事情がフジサンケイグループにはあったということなのかな?
「メッセージなんて何もないわ。紳助さんだって私に言われても困るわよ」
芸能界の御意見番とやらにされてしまったマツコ・デラックスの至言。自分たちの腰がひけているものだから、マツコになんらかのことを言ってほしくて芸能マスコミが殺到。これまたレベルが低いことだ。どうしてお得意の和田アキ子のコメントとりに走らないのだろう。ひょっとして暴力団がらみについては彼女にきいちゃいけないの?
「もう(セックスは)なしにしような」
宍戸錠が去年亡くなった奥さんと、45才のときに結んだ協定。「嫉妬するのも嫌だろうし、お前も他の男とやっていいから」。さすがエースのジョー。凡人のおよぶところではない。
「探偵はBARにいる」ヒットと続篇製作決定記念の舞台あいさつで大泉洋。ススキノ探偵のシリーズ化はわたしもうれしい。
「さすがに1週間では僕以外は誰も来ない。こっちにいた人(松田龍平)は家で寝ていますね。あっちにいた人(小雪)は子どもを大事にしているし、端にいた人(西田敏行)は多分……釣りしてますね」
2011年10月号「コメント芸ふたたび」につづく。