事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

いだてん 第7回 おかしな二人

2019-02-17 | 大河ドラマ

第6回「お江戸日本橋」はこちら

前回の視聴率はなんと9.9%と二ケタをきって、ネットで大賑わい。それは確かにニュースなんだろうけど、じゃあどうして人気がないのかって話。こんなに面白いのに。

ひとつ気づいたことがあって、この作品には“身も世もないぐらいに主人公に奉仕する女性キャラ”がないことに気づいた。なんと保守的な、と思うかもしれないけれども、そういうキャラって万能じゃないですか。特に朝ドラや大河では必殺。

いたんだね。宮藤官九郎がそんなスキルを持っていないはずがなかった。三島弥彦(生田斗真)を盲信する女中の杉咲花がまさしくそんな大河必殺キャラだ。計算してます宮藤。というか彼ほどそのあたりに意識的な脚本家は少ないだろうと思う。わかっていてもなお、それがかなわないあたりが宮藤官九郎(笑)。

前回に続いてアスリートにお金が必要というお話。オリンピックが貴族のものだったこと、アマチュアリズムと商業主義の相克が当時から問題だったことが語られる。その問題と、国家主義がつながると五輪担当大臣の「がっかり」発言の大騒動に。

発言の一部を採り上げて騒いだとむしろマスコミに批判的な論調もあるようだ。

違うでしょ。

あの大臣のすべてを聞いて、あきれるほど低レベルだったことが問題なのだ。つまりあの程度の人物ですら五輪担当でいいだろうという認識が(首相だけではなくて)あったということ。五輪が人気取りに重要であることがわかっていても、スポーツそれ自体に重きを置いていない現実。

五輪の招致が、景気浮揚でしか語られないこの国で、オリムピック噺として「いだてん」があることはひとつの救いだ。ニール・サイモン的タイトルもうれしい。まあ、視聴率は低空飛行を続けるでしょうが。

第8回「敵は幾万」につづく

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