ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

ほなさんのシニア通信(2)

2017年01月31日 | 日記
 高齢者の交通事故が毎日ニュースで取り上げられて
います。昔は交通事故では大きなニュースにならな
いほどたくさんの事故があったものですから、日本中
での年間死亡者は1万人を超えていましたが、今日で
は死亡者数でいくと半分以下になり、そのために高齢
者の事故の報道が多くなったのかもしれません。
(もちろん事故は無いほうが良いのですが。)

ところがまだまだニュースにならない死亡事故が日本
にはあります。交通事故の数倍も家庭内事故による死
亡者が出ていますが、めったにニュースにはなりませ
ん。その1番目はトイレや脱衣所での心筋梗塞、浴槽内
での溺死です。

日本昔話の時代から数十年前まで、トイレやお風呂は
屋外にありました。私の子供の頃、祖父の家に泊まり
にいくと、夜間でもいったん家を出て屋外のトイレに
行かねばなりませんでした。とっても怖かった思い出
があります。

お風呂も外の廊下を行った端にありました。現在でも
少し古い家のトイレは玄関脇にあり、南側のリビング
から一番遠い反対側となっています。この家の造りが
大変問題なのです。

寒い冬、布団の中って暖かいですね。やすらぎを覚え
ますが、布団の中の温度ってご存知でしょうか?徳島
文理大学の先生によると、38度(そう聞いたように思
いますが違っていたら訂正します。)で、それ以上の
温度が高くなると、人は寝返り動作を無意識にして、
布団内温度調節をしているのだそうです。

冬の死亡事故の第一位「心筋梗塞」の大きな原因は
温度変化だというのです。布団の中38度->寝室18度
->廊下10度->屋外トイレ・脱衣場3度、屋内でも7-8
度でしょう。この温度変化に血管は急激に収縮し、倒れ、
死に至ることがあります。高血圧の方の血管は耐えられ
ません。屋外トイレが多かった時代、日本人が脳溢血を
起こしていたのは、家の造りからくる温度によって起こ
っていたことがわかります。(温度は一例です。)

そして脱衣場を無事通過できた方も、湯船に首まで浸か
ると、血管は急激に拡張し、今度は低血圧となり意識を
失い、浴槽が広ければそのままブクブクと沈みます。大
きな浴槽、問題ですよ。結果は死に至ります。

酒を飲んだ後、湯船で気持ちよくなり眠ってしまった経
験はありませんか?それは血管が拡張した結果の「気絶
状態」なのだそうです。実は危なかったんですね。とい
うのが、ヒートショックです。
*徳島文理大学鶯教授(医学博士)ヒートショック、ロコ
モン体操の講演多し

 国の推奨もあり現在の家はかなり改善されてきました。
それは家全体を空気循環させ、温度が一定になることを
目指しています。家そのものをラップでくるんだような
イメージで想像していただけるといいのじゃないでしょ
うか。でも夜中はどこにも暖房がないので温まりません
から、高齢者のいる家だけでなく、最低限、脱衣所・ト
イレには暖房機を入れ自衛手段を図りましょう。

ほなさんのシニア通信(1)

2017年01月31日 | 日記
去年の暮も押し迫ったころ、自民党の一番人気、
小泉進次郎さんがニュースインタビューでこう
言いました。
「2007年に日本に産まれた子供の50%は107歳
 まで生きる。だから日本人は100歳まで生きる
 という前提で考えなくちゃならない。(要約)」

確率によると、日本に産まれた半分の子が、なんと
100歳以上生きるんだそうです!(平均寿命であり
ません。)そうなると政治家として、年金や医療
などの国の設計図からやりかえなくちゃいけない
時代が来ている、と小泉さんは言いたかったよう
です。

これは現在ベストセラーになっているイギリス人
学者の本からの引用でした。
「ライフシフト 100年時代の人生戦略」
           (税別1800円東洋経済)
私も正月休みに読んでみました。
日本の高齢化が世界中に例のないほど急激にすすむ
「シニアインパクト」は、みなさんご存知の通りで
す。この「ライフシフト」という本は、その後の続
編のような話でありました。

昭和31年の日本人の平均寿命は、男子63歳でした。
それが今は80歳を越えています。私の歳(65歳)な
らもう死んでいます。現在100歳の日本人が産まれた
100年前は、100歳まで生きる確率は1%でしたから、
この人を対象に制度を作る必要はありませんでした。

一方でシニア世代の元気が異なります。寿命の伸び
は、すなわち「健康寿命が伸びて」きたのでした。
健康への意識、食生活、医療環境などが大きく変わ
ってきて寿命が伸びているのですが、その結果は、
いろんなところへ波及効果を及ぼします。どんな未
来が待っているかは誰にも予測できませんが、
「学業の時代、就職・仕事の時代、リタイヤの時代」
という同世代が横並びで進む3段階パターンは、もう
通用しないと作者は書いています。

リタイヤしてからまた学校に行く3.5段階パター
ンもあるでしょうし、またそれで仕事に就く4段階
パターンもすでにあります。未来予測はできないけ
れど、もうすでに始まっているんでしょうね。暇が
あればぜひお読みください。

最後にあくまで私見に過ぎませんが、
日本の人口は減っており、一年で区切ると消費は減
るように見えますが、一生で区切ると寿命の伸びた
分だけ消費は増えるんじゃないかな、と。
やり方次第では、意外と日本の先行きも悪くないよ
うに思えてくるのは、私だけでしょうか。