ほなさんの汗かき日記

かくれ肥満の解消に50歳を超えてはじめた健康徒歩ゴルフ。登場する個人名、会社名、内容はフィクションである。

朗読劇「怪談」をみて

2008年07月13日 | 日記
同窓会の掲示板で、
森 優子さんらの朗読劇「怪談」があると知り、観て
きました。
朗読の世界というのは、昔なつかしいNHKラジオ
で聴いていた時以来のことでした。
「次郎物語」「あすなろ物語」「二十四の瞳」など
たくさん聴いたことが想いだされます。

今回の森さんと鈴木さんの企画では、それと少し異な
り「劇」の要素がありましたから、昔のように目を閉
じて聴くことはできませんが、予想よりはるかに上を
ゆく内容で、約800人の観客はとても満足できまし
た。

個人的なことをいいますと、小学校の地区児童会で、
同学年は森さんとふたりしかいなく、お宅へも連絡な
どでよく行きました。あの頃、ちっちゃくてかわいか
った女の子が、もう立派な「おばさん」になって、有
名人の司会の仕事も平然とこなしているんですから、
驚きですね。

はじめてお会いした構成の鈴木さんは、人柄がにじみ
でている良い方でした。森さんと鈴木さんの企画は
今回の郷土文化会館大ホールでの公演に続き、来年も
徳島で実現できそうですので楽しみです。
今後とも期待しています。

さて、団塊の世代の活躍、いろいろありそうです。
こうなると歳をとっていくことも、悪いことではなさ
そうです。

K師匠のコンペ(終)

2008年07月12日 | 日記
前半の台風のような風雨の中、スコアは55
だった。後半は雨も小降りとなり、49で収
まった。合計104。まずはほっ。

朝の風雨に驚いて、コンペを中止したところ
もあったそうだ。そのせいか、午後のハーフ
はとてもスムーズに流れた。

今回は、1個のパーもとれず、グリーンでの
弱さとティーショットのブレを露呈した。課
題はいっぱいあるなぁ。

師匠は、前半も後半も、「絶不調」といって
たのに、同じ43で、同じ86が3人出て、
ハンデ勝負でトップがとれなかった。
弟子としては残念だった。

K師匠のコンペ(9)

2008年07月11日 | 日記
隣のホールとの土手をかすめて飛んだボールは、
一直線に昇っていった。打ち上げだからその先は
まったく見えない。

急いで土手を駆け上り、元のコースへ戻る。
忙しいのは私一人で、みなはこちらが打ち終
わるのを待ち動き出していた。
肝心のボールは、フェアウエイを見渡すがどこに
もない。私のボールはどこへ行ったのだろう。

少し高い場所から見ても、見当たらなかった。
同伴者たちがグリーンめがけ打ち始めた。K師匠
の奥様は、グリーンの左側へ。初心者君はグリー
ンオーバーした。K師匠が打つ番になって、グリ
ーンのピン傍、2mの距離に、ボールがポツンとあ
る。

あれ?あんなところにK師匠の球があるのに、なん
で師匠はまた打つの?
と思っていた。なぜなら数十ヤードの距離から、ピ
ン傍に打てる人は、師匠しかいないからだ。
師匠のショットは、旗の手前2-3mに落ちた。やは
り上手い。

えー、と、すると、あの旗に一番近いのは、誰なの?
隣を歩いていた奥様にそのことを尋ねると、
「あら、あれはほなさんの球よ。」
「へーっ!」
と私。

「向こうの林からほなさんの球が飛んできたと思っ
たら、グリーンに落ち、停まったのよ。日頃の練習
の成果でございますわね。主人はいつも、ほなさん
は真面目に練習しているから、きっと上手くなる、
と言ってますのよ。」
と奥様は誉めてくれた。

ほなさんのボールの傍には、大きなピッチマーク(
球痕)がついていた。
こんなこともあるんだ。よかったー、と思いながら、
それを修復する。
師匠が、
「これを入れたら、パーだぞ。取れよ。」
と励ましてくれたが、やはり2パットだった。

でも気持ちは晴れていた。隣のホールを渡り歩いても
ゲームになったことなど、はじめての体験だった。
こんなラッキーがあるなんて、ゴルフ不思議だなぁと
思った。

K師匠のコンペ(8)

2008年07月07日 | 日記
この珍事は4番ホールで起こったと思っていたが
調べてみると他のホールのことだった。

そのホールは右ドックレッグしているミドルホー
ルで、右側の林はOBだが、左は林を挟んで隣の
ホールなのでOKという、鳴門CCでは珍しいコ
ース。そして隣のホールは一段低くなっていた。

ほなさんのドライバーは、例のごとく左にスライ
スし、林の中に突っ込んだ。それで探しにいった
ら、7-8米下がった隣のコースのラフに球は落
ちていた。
やっかいなことに、切り立った斜面と水平なコー
スとのちょうど角、交わったところに球があった
から、これはどうしたもんかと思った。

左打ちのほなさんにはどうしても打てないので、
フェアウエイ側に6インチ動かして、どうにかし
て打ってみることにした。元のコースへ打ち上げ
なればならないので、距離も出る、それでいてあ
る程度の高さも出そうな7番アイアンで打つこと
にした。
すると、焦って、球の上を叩き、ほんの数メート
ル進んだだけで、同じようなやっかいなラフで
止まった。
「あら、やってしまった!」

7番以外に手にもっていないし、そこから再度、
元にコースを狙った。
「打ちます!」
と大きな声をみんなにかけた。
今度はうまく当たり、隣のコース方面へ球は
飛んだ。バンカーに入らなきゃいいけどなぁ。

K師匠のコンペ(7)

2008年07月04日 | 日記
広いように見えた谷幅は、実際には50ヤード
くらいしかないよ、と誰かが言った。
幽霊見たり何とか、、、というのと同じで
歩いて50歩の距離が届かないのであれば、
ゴルフで良いスコアを出せるはずがない。

ほなさんのボールは向こう側のヘリに当たり、
運良く跳ねの方向がよく、かろうじて越えた
にしても、越えたことには違いなく、すると、
フン、こんなものに騙されるようでは、、、
と事実がみえてくるね。ゴルフは心理戦な
のよ。

跳ねあたりの草深いラフを探していると、
師匠が、
「もっとむこうだ。」
と教えてくれた。
予想より前へ跳んだみたいだ。
ほなさんは、ボールを見つけるのがヘタだ。
場違いな方向を探すから、みな笑っていた。
二本目の木、と目印をつけたのに、みなが
打ち終わる頃には、すっかり忘れてしまう
んだから。

深いラフから打ったら、斜面のためか、今
度は反対側のラフに飛んで行った。その近
くに師匠が居てヒヤリとした。
距離が離れていたから、師匠は飛んでくる
球を、前もってみてくれていた。
今日は大風で流されるからあぶないぞ。

なんやかやで、このホール5オン、2パット
の計7打。
師匠は4打でパーをガッチリ確保。
新顔氏は、次からうまく当たり計7打。
調子が出てきたみたいだ。

さてこの後、予想もしない珍事が起こる。

K師匠のコンペ(6)

2008年07月03日 | 日記
K師匠の球は山裾の上を通過していった。
このホール攻略の手本だ。
ほなさんはクラブを正面で構え、そのまま
ボールの横へ降ろしアドレスした。こうや
ると脇がしまり、手が悪さをしなくなるの
で、ボールが大きく曲がることが少ないの
だ。このホールは曲げてはならない。

止んでいた向い風が強くなる。
すぐ目の前の谷の、ここから2-3m上で、
二羽の鳥が上昇気流と向い風をうけ、空中
で停止していた。手が届くほど近いところ
だ。
ほなさんは思い切り良くクラブを振った。

「あっ!」
うまく当たったと思ったボールは、超低空
飛行だ。これじゃ谷を越えられるのか。
危険があぶない。
「越えろ!」
みなが同時に叫ぶ。

ボールは谷を越え、向こうのヘリに猛烈な
勢いで当たり、ラフの方向へ大きく跳ねた。
それを見たみながいっせいに、
「おー」
跳ねる方向が良かったみたいだ。とにかく
ホールの中へ入り込んでいったようだ。
安堵の空気が流れた。

初顔氏は、力いっぱい高い球を上げ、そのま
ま風にもっていかれた。大風と谷越えが重な
ると、つい力が入ってしまうのだ。
初顔氏にとって、年に一度か二度のコンペな
んだそうだ。体が慣れるまでしばらくかかる
だろう。でも振りは良かった。
ナームー、合掌。

K師匠のコンペ(5)

2008年07月02日 | 日記
ここは過去何度も手を焼いた谷越えだ。最初
の3年間は、一度も越えなかった。
初めてコースに出たのがここ鳴門だったし、
初めての谷越えもここだ。そして、深層心理
の奥底に、
・谷は越えてはならぬもの
という鉄則が深く深くきざまれた。
ナミアミダブツ、合掌。

どんなことでも初めてというのは、その人の
人生を左右するもの。三つ子の魂、百までも
というではないか。昨日の踊りはすぐ忘れる
るが、幼い頃の想い出はこころに残るものだ。
(ム、、、でもやはり忘れている、、。)
以来ずっと、谷の深さを測り、木の枝ぶりを
確かめ、葉の成長度合い、木々の反発係数を
計ってきた。
たったひとつの谷のことで、ゴルフとはここ
までしなければならないものと、誰が想像で
きようか。

汗をかいてメタボリック体質の改善のみを願
うことと、いったいこの測量作業とどこが結
びついてゆくのか、ほなさんには判らない。
だが頑として、目の前の谷は越えねばならな
い、と思った。
雨は小止みになったようだ。