隣のホールとの土手をかすめて飛んだボールは、
一直線に昇っていった。打ち上げだからその先は
まったく見えない。
急いで土手を駆け上り、元のコースへ戻る。
忙しいのは私一人で、みなはこちらが打ち終
わるのを待ち動き出していた。
肝心のボールは、フェアウエイを見渡すがどこに
もない。私のボールはどこへ行ったのだろう。
少し高い場所から見ても、見当たらなかった。
同伴者たちがグリーンめがけ打ち始めた。K師匠
の奥様は、グリーンの左側へ。初心者君はグリー
ンオーバーした。K師匠が打つ番になって、グリ
ーンのピン傍、2mの距離に、ボールがポツンとあ
る。
あれ?あんなところにK師匠の球があるのに、なん
で師匠はまた打つの?
と思っていた。なぜなら数十ヤードの距離から、ピ
ン傍に打てる人は、師匠しかいないからだ。
師匠のショットは、旗の手前2-3mに落ちた。やは
り上手い。
えー、と、すると、あの旗に一番近いのは、誰なの?
隣を歩いていた奥様にそのことを尋ねると、
「あら、あれはほなさんの球よ。」
「へーっ!」
と私。
「向こうの林からほなさんの球が飛んできたと思っ
たら、グリーンに落ち、停まったのよ。日頃の練習
の成果でございますわね。主人はいつも、ほなさん
は真面目に練習しているから、きっと上手くなる、
と言ってますのよ。」
と奥様は誉めてくれた。
ほなさんのボールの傍には、大きなピッチマーク(
球痕)がついていた。
こんなこともあるんだ。よかったー、と思いながら、
それを修復する。
師匠が、
「これを入れたら、パーだぞ。取れよ。」
と励ましてくれたが、やはり2パットだった。
でも気持ちは晴れていた。隣のホールを渡り歩いても
ゲームになったことなど、はじめての体験だった。
こんなラッキーがあるなんて、ゴルフ不思議だなぁと
思った。
一直線に昇っていった。打ち上げだからその先は
まったく見えない。
急いで土手を駆け上り、元のコースへ戻る。
忙しいのは私一人で、みなはこちらが打ち終
わるのを待ち動き出していた。
肝心のボールは、フェアウエイを見渡すがどこに
もない。私のボールはどこへ行ったのだろう。
少し高い場所から見ても、見当たらなかった。
同伴者たちがグリーンめがけ打ち始めた。K師匠
の奥様は、グリーンの左側へ。初心者君はグリー
ンオーバーした。K師匠が打つ番になって、グリ
ーンのピン傍、2mの距離に、ボールがポツンとあ
る。
あれ?あんなところにK師匠の球があるのに、なん
で師匠はまた打つの?
と思っていた。なぜなら数十ヤードの距離から、ピ
ン傍に打てる人は、師匠しかいないからだ。
師匠のショットは、旗の手前2-3mに落ちた。やは
り上手い。
えー、と、すると、あの旗に一番近いのは、誰なの?
隣を歩いていた奥様にそのことを尋ねると、
「あら、あれはほなさんの球よ。」
「へーっ!」
と私。
「向こうの林からほなさんの球が飛んできたと思っ
たら、グリーンに落ち、停まったのよ。日頃の練習
の成果でございますわね。主人はいつも、ほなさん
は真面目に練習しているから、きっと上手くなる、
と言ってますのよ。」
と奥様は誉めてくれた。
ほなさんのボールの傍には、大きなピッチマーク(
球痕)がついていた。
こんなこともあるんだ。よかったー、と思いながら、
それを修復する。
師匠が、
「これを入れたら、パーだぞ。取れよ。」
と励ましてくれたが、やはり2パットだった。
でも気持ちは晴れていた。隣のホールを渡り歩いても
ゲームになったことなど、はじめての体験だった。
こんなラッキーがあるなんて、ゴルフ不思議だなぁと
思った。